2018/09/04 - 2018/09/05
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RJ西日本さん
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Peach航空が安かったので、さくっと2泊3日で高雄に行って南廻線沿線をうろうろしようと考えました。
台風21号「燕子」の襲来をギリギリで避けて高雄へ。高雄から路線バスで、台鉄最南端、台湾一の秘境駅といわれる「枋山」駅に向かい1日2往復の「普快車」で冷房なしボロ列車を満喫した1日目、台湾一美しい駅といわれる廃駅「多良」駅で海沿いの線路を満喫した2日目前半まで。
はじめて南廻線に乗ったときの記録→https://4travel.jp/travelogue/11274431
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ピーチ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
夏場は暑いからか、関空から1万円以内で台湾に行けるpeach航空。年次有給休暇をとって2泊3日でお気楽に高雄に行くことにしたのです。
しかし出発日のこの日、猛烈に強いとかいう台風21号が昼前ごろから関西にやってくるという予報。昼からの便はどれもすでに欠航が決まっています。台風の進路予想図を見て、10:55発の我らが高雄行きは「微妙やなあ」と思っていたのですが、朝の時点で欠航の情報もないのでとりあえず早めに関空に来て待つことに。そうするとチェックインの機械のところに行くとこんな張り紙が。「免税品の購入も控えさせております」って日本語はおかしい気がしますが、要は出国後に免税店で買っても欠航になったら免税になれへんよ、という趣旨のようです。
とにかくこの掲示を見て、半ばあきらめつつ出国の手続き。 -
第2ターミナルのガラガラ待合所でケータイを充電しながら横になってうとうとしていると、平然と搭乗時間のご案内のアナウンスが。どうやら飛ぶらしい。
搭乗券の確認をしたあとバスに乗ることになったので、ちょっと離れたところに飛行機があるのかな、と思っていたら目の前の飛行機まで20メートルほど移動しただけやった。雨のときはいつもそうするのでしょうか。 -
おそらくこの日関空を飛び立った最後の飛行機だったのではないでしょうか。なにわの商人根性、peachはなかなか無茶しよります(褒め言葉)。その後の関空の惨状(客の孤立)を思うと飛んでくれて助かりました。ありがとう。
最初多少揺れましたが、特段問題のないフライト。いつものように缶の安い(500円)日本酒を頼むと売り切れで、少し高い(700円)八海山をちびちびやりながら、ダウンロードしておいた映画を見つつ機内の時間を過ごします。 -
無事高雄国際空港に到着。
お隣は、くまモンと、台湾観光局のOh! Bearと、誰がどうみてもくまモンのパクリである高雄熊が並んで描かれたチャイナエアラインの飛行機。どうやら熊本行きらしいが熊本の人はどんな気分なんだろう。 -
ホテルにチェックインして荷物を減らしてから目的地に向かおうと思ったのですが、チェックイン時刻の15時には少し早いので、まず昼飯を食うことにしました。適当にネットで調べているとこの南豐魯肉飯がうまいとのことなので、寄ってみることに。
高雄85のあるMRT三多商圏駅から歩くのですがそこそこ時間かかります(10分以上?)。暑かった。しかし、それでも来てよかった。南豐魯肉飯 地元の料理
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どでかい角煮の乗った魯肉飯が出てきて歓喜。これは今回の旅行のメシで最高によかったですね。
花より団子。大混雑の故宮博物院で食えもしない角煮みたいな石をみるより本物の角煮を食っているほうがはるかに幸せ。南豐魯肉飯 地元の料理
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室内のメニュー表に座席番号と数量を書いて外のおばちゃんに渡してお金を払うタイプ。
今回は「魯肉飯」50元と「貢丸湯」25元、あわせて270円ぐらい。コスパ良すぎ。南豐魯肉飯 地元の料理
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室内はわりと広くて清潔、冷気開放。時間的には半端だったので(15時前)空いていました。
南豐魯肉飯 地元の料理
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ホテル最寄り駅の美麗島へ。作者が亡くなられたとこで微妙なタイミングですが、高雄捷運とちびまる子ちゃんがコラボしていました。
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さて今回のホテルは樂逸旅居高雄七賢館(La inn)。エクスペディアで1泊7000円弱。美麗島と高雄車站の間ぐらいにあって、それぞれの駅から5分ぐらい。建物自体はこじんまりとしており、各階4室ぐらい。
フロントの従業員は全員英語ペラペーラ(3泊したけどまさに「全員」)。日本語は対応していないみたい。フロントにて、ニーハオといわず「ハロー。エクスペディア」と言いながら即座に日本旅券を提示(ニーハオというと現地人と間違えられてペラペラ中国語で話されるから)。英語での説明にわかったふりして「OK、OK、謝謝」。台湾のホテルのチェックインはいつも同じ流れ。
だだっ広い清潔な部屋にひとり、贅沢気分。
同じぐらいの値段で泊まれるなら次も高雄行くときはここにしようかな。ラ イン ホテル
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台湾のホテルでよく腹が立つのはトイレの場所とシャワーの場所が隔てられていなくてシャワー浴びるとトイレもべっちゃべちゃになるところ。でもここはバスタブこそなけれ、両者がきっちりと隔てられていた。清潔感もあっていい感じ。
ラ イン ホテル
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かわいらしいアメニティ。資生堂のボディーソープ・シャンプー・コンディショナー。
ラ イン ホテル
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ホテルに荷物を置いて、高雄車站の窓口にて日本でオンライン予約・クレジットカード決済しておいた台鉄のきっぷを出してもらう。
台鉄のオンライン予約って明らかに欠陥で、たとえば「枋寮→屏東」とか、「太麻里→枋寮」みたいな中途半端な街間の予約をしようとすると「指定の区間は満席です」とかいわれる。でも、「枋寮→高雄」とか「太麻里→高雄」とかにすると同じ列車が普通に取れる。もちろん余分にお金を払う必要があって腹立つけれど、南廻線はすぐ満席になるから、取らなしゃーない。 -
それはさておき、今日は枋山車站という台鉄最南端、そして一番の秘境駅と呼ばれるところに行きます(参照→https://jp-shitman.blogspot.com/p/blog-page_4424.html)。
列車は1日に2往復しかないので、バスで向かうことにします。
ネットで調べてもいまいちよくわからなかったのですが、高雄客運のHPをみると30分に1本ぐらいはあるようだということで、とりあえず高雄車站近くの高雄客運のターミナルらしきところにいってみました。 -
下調べでは9188というのに乗ればいいらしいということでしたが、ありました。ちゃんと枋山も行き先になっています。調べたとおり、30分1本ぐらいの間隔で出ています。
窓口で「枋山」と書いたメモ帳を見せて乗車券を買います。
高雄客運のHPなんかでは高雄16:00発と書いてあったと思いますが、おそらくそれは高雄自立駅なる始発バス停の出発時間、駅前のバスターミナルでは16:10分となっていました。 -
しかしオンボロな待合室やなあ。
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待合室に突入してくるんちゃうかという勢いで9188のバスが入ってきました。運転手のおっちゃんに乗車券を渡すと端っこを切って返してきました。降りる時にまた渡します。
これは台湾のバスではあまり統一されていなくて、乗る時にそのまま回収してしまう運転手さんもいます。今回の運転手さんはきまじめなひとだったんですかね。 -
9188、しばらくは高雄の街なかをいき、高速道路に乗って、そのうちに西海岸に出ます。
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なかなかいい車窓です。
なんですが、思っていたより乗車時間が長く、かつ、途中で帰宅する中学生?たちが大量に乗降したりして時間がかかって、18:03枋山発の列車に乗れるのか?と不安になってきました。 -
そういえば、高雄客運のターミナルから乗ったのですがバスじたいは屏東客運でした。
乗車時間1時間半ぐらい、「枋山」バス停で降ります。
いま17:40。Googleマップでみると台鉄の駅までは1kmぐらいあるから、ちょっと急がないと。 -
ちょっと急がないと、と小走りで駅に向かっていたら、そのへんで農作業をしていた地元のおっちゃんが何やら声をかけてくれて。
「ステーション??」と聞いてくるのでうなずいたら、なんとそのおっちゃん、原チャリにのせてくれて、駅まで送ってくれたのです。
着いて「オンタイム?」とか「ホームはあっち」(たぶん)とか「あめ、あめ」(カタコトの日本語)と気づかってくれたり、ほんとにいいおっちゃんでした。
ほんまにありがとう、おっちゃん。台湾がまたひとつ好きになりました。 -
おっちゃんのおかげでまだ列車までもう少し余裕があるので、見て回りましょう。
無人駅の割にりっぱな駅です。
外には多少犬がぶらついていますが害意はないようです。 -
タクシーの電話番号が書いてあるのがリアル。
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ボロボロの時刻表。
ぱっと見そこそこ本数あるように見えますが、実際は太い線で囲んだところ、すなわち1日朝夕の2往復の「普快車」だけがこの駅に止まります。 -
待合室やきっぷ売り場は閉鎖されていて入れません。廃墟の趣。
かつては駅員さんもいて、利用者もそれなりに多かったのかなあ。 -
この平成の世におもいっきりピンボケ写真ですが、
こんな無人駅でもICカードの機械があるのは日本と同じですな。
もっとも、ここでICカードを読み取っても、枋寮の駅で乗り換える時には普通のICの機械では出られず、なぜか窓口で精算しろと言われました。謎です。 -
ホームにいくには地下道を通ります。
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暗い。
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暗い。
だーーーれもおらんから襲われたりとかの心配はないけど。 -
ホーム側からみた駅舎もしぶいですねえ。
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さびついている。
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こちらがわの線路は草むしている。よってこの駅で行き違いはできないわけです。
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機械はほとんど死んでいます。
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ちょうど夕日の時間帯。
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急に列車が来たので、シャッタースピードを合わせる間もなく。。
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18:03になっても列車は来ず、10分ほどしたところで「まだか」とスマホで台鉄HPから「列車動態査詢」で当該列車の運行状況を調べると、なぜかもう通過したことになっている。
そんなはずはない、と若干焦りながら待っていると台東側のトンネルから光が見えて一安心。 -
枋山からはわたくし一人、普快車に乗り込みます。
台鉄で一番グレードが低いのはてっきり各駅停車の「區間車」だと思っていたのですが、さらにグレードが低いのがこの普快車だそう。
なるほどすんごいオンボロ客車で、薄暗く(ちょっと怖い)、冷房はなし(扇風機だけついている)。急行キョ光号もたいがいオンボロ客車だが、あれが高級客車にみえるぐらい。
これは日本では味わえない。楽しいなあ。 -
冷房はないのですが、窓をおもいっきり開けられます。
ディーゼルの爆音と排気ガスを堪能します。 -
枋山→枋寮区間は高台を走るので、海側の車窓は素晴らしいものがあります。
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とにかく薄暗い。
すんごい場末感(褒め言葉)。 -
ウィキペディア情報によると、1971年インド製の客車だとか。
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枋山から枋寮まで、短い時間でしたが普快車を堪能。
枋寮からはあらかじめ予約・購入しておいた自強号のきっぷで高雄まで(この普快車同様に自強号も遅れていたので無事乗り換えられました)。
実は屏東の夜市に寄ろうと思ったのですが、ちょっと疲れたのでやめにします。 -
屏東の夜市はやめて、なにか別の晩飯、ということで、新堀江(MRT中央公園)まで出て「天使鷄排」でフライドチキンでも買うことにしましょう。
新堀江商圏 市場
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とにかく分厚さがアピールされている。
新堀江商圏 市場
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味はオリジナルと辛いやつがあってそれぞれ75元(≒270円)。そこそこ高いな。
この日この時間(平日19時過ぎぐらいだったかな)は3人ぐらいしか並んでいなかった。瑞豊夜市の店ではもうちょっと並んでいたイメージがある。新堀江商圏 市場
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ホテルの近くのセブンイレブンでビールを入手し、ホテルに戻ります。
とりあえずのどが渇いたので、ビールではなくなにかソフトドリンクほしいな、と思って、なんか変なデザインのココナッツジュース(100%)も購入してみました。クセはなくて思ったよりうまかったけど、がぶ飲み用じゃなかったな。 -
シャワーをあびてすっきりしてから例の天使鷄排を台湾ビールとともにいただきます。
うん、外はカリッと中はジューシー、外は適度にスパイシーで中は「甘い」。この甘さが絶妙やねえ。思い出すとよだれがでる。
なるほどこれは流行るわけだ。高雄に行く方は一度はお試しあれ。 -
そしてかなりでかい。十分男一人の夕食に足りるレベル。お値段の理由がわかりました。
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テレビで関空がえらいことになっているニュースをやっていた。
あそこで飛んでいなければ閉じ込められてみじめな気分を味わっていたわけか…。
運が良かった。
まあ、帰りは苦労するわけですが。 -
翌朝。
朝食は6時半から。7時前には出発しなければいけないので、あまり余裕がない。
野菜とか果物やデザートが充実していたけれど、おかずはそんなに種類がなかった。あとなにより、大好きな白メシがないのが残念。おかゆはあったからそれで代替。ラ イン ホテル
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といっても地元の味付けのものが多くてそこは非常に良し。
この日は焼きそば、チキンあたりが地元の味付けっぽかった。ラ イン ホテル
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この日はマンゴーが出ていました。
あまり時間がないから少しだけよそって、明日は余裕があるから山盛り食うたんねん、と思っていたら、次の日は出ていませんでした…。心残り。 -
さて、本日は台湾一美しい駅といわれる多良車站に行きます。まずは高雄車站から自強号に乗って太麻里に移動。
ちょうどこの日からMRTのりばが変更になったようです。 -
テレビ局(中天新聞台やったかな)がなにやらインタビューをしていました。
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高雄車站はどんどん新しくなっているようですね。
その中でもちゃんと旧駅の駅舎を残すあたりセンスが高いです。 -
自強号に揺られて、太麻里に到着。
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太麻里は駅を出るとすぐに海。朝日が見られる駅だそうです。
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駅舎はこんな感じ。しかしいいお天気。ありがたや。
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駅から出た道は海に一直線でおしゃれですが、このあたりにはなーーんにもありません。
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太麻里駅から海の方へ下って幹線道路に出て右手、バス停があります。ここから鼎東客運なるバスに乗って多良まで向かいます。
てっきりここのバス停は太麻里だと思っていたのですが、実際は大王國中というバス停でした。まあ同じことや。 -
9:48尚武行8137というのに乗ります。
多少遅れましたが、ここのバス停は「あと何分で来ます」の電光掲示があるので、不安感は少ない。 -
太麻里から多良までのこの路線、ちょっと高台にのぼるところもあって、海側の景色は素晴らしいです。
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バスの運転手、降車ベル鳴らしてるのにスルーしやがって(どうも降りたければ運転手の横で待機しているのが普通らしい)、乗客のおばちゃんたちが「降りるひとおるよー!」みたいな感じで騒いでくれて、だいぶ過ぎてから降りることになりました。
こんな田舎町の路線でも交通系ICカードが使えて、iPassを利用しました、便利です。
そういえば先日台湾人が、悠遊カードよりiPassを使う人が増えてきているとかいう話をしていて、なんで、って聞いたら、iPassは高雄市政府のもうけになるけど、悠遊カードは私企業のもうけになるから気に入らない人が多いとかなんとか言っていました。わかるようなわからんような話です、利権とかそういう話でしょうか。多良駅 観光名所
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閑話休題。来た道を多少引き返して、バス停の横の坂を登っていきます。
多良駅 観光名所
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この壁の「多良火車站」はみんな写真とるやつですね。
多良駅 観光名所
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なんかいろいろ土産物とかアイスとか売っていて、廃駅なんですが、なんだかんだ観光客で栄えています。
多良駅 観光名所
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物見台みたいなところがあり、ここを通過する列車の時刻表も掲示されています。
いわゆる「お立ち台」といった感じできれいに写真が撮れる場所になっていますが、平日にもかかわらず台湾にも「撮り鉄」とか「インスタ女子」(?)みたいなのが結構いてそれなりに混雑しています。休日だと大変じゃないかな。多良駅 観光名所
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なるほどたしかに美しい。天気もよくてよかったです。
列車は時刻表どおり来ませんでしたが(どうやら電化のための工事をしていて減速しているらしい)、ここを通過するときには警笛をならしてあいさつしてくれました。わかってるなあ、台湾の鉄道員さん。多良駅 観光名所
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台東側からも自強が来ました。
多良駅 観光名所
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かえりの時刻表。
ちなみに、この時刻表のある待合所は台東と逆方面用のもので、道の向かい側には待合所はおろかバス停を示すものがいっさいありません。どこで待てばいいのか不安な感じで向かいのバス停の反対側あたりに立っていたら、地元のひとや観光客もなんとなしに集まってきて、無事乗ることができました。 -
あいかわらずバスの車窓は見事。
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太麻里車站の最寄りはさきほどの大王國中バス停なのですが、あそこはなにもないので、その手前の太麻里バス停で降りてみました。
あっついので、バス停近くのジュース屋で冷たい飲み物を買います。
その他メシ屋もいくつかありました。 -
よく知りませんが、太麻里は釈迦とかいうフルーツと、金針花とかいう花が有名だそうです。
太麻里車站に戻り、自強号で枋寮に向かいます。
つづき→https://4travel.jp/travelogue/11399885
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