2018/08/21 - 2018/08/21
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j-ryuさん
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☆前回から2週間しか経っていないのにまたまた羽鳥湖高原で滝と野の花めぐりをしてきました。
いくら地元とは言え中2週じゃ前回と同じじゃないの?とお思いでしょう。
はい、基本的な景色は同じです(^^);
じゃぁ、たった2週間で何が違うと言うの?
花が違う、見頃が違う、滝が違うってとこかな(^^ゞ。
でも違うと言っても“ほんのわずか”ですが・・・・(^^;)
でも興味のある人はそのわずかな違いも大事なんですよね。
手前味噌ですが地元の人間だからこそ、その“わずか”を紹介できるわけです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
☆福島県天栄村 明神滝&立矢川の滝 ルートマップ(※Google Erathに加筆)
今回は立矢川の滝を先に訪れますが解説が複雑になるので
まず明神滝の場所から先に説明します。
明神滝へは国道118号線沿いの大平集落で猪苗代湖方面に向う県道235号羽鳥・福良線( 馬入峠)に入ります。
道なりに2kmほど進むと明神滝の案内板があるので左折します。
道なりに1kmほど行くと橋があり、その橋の右下に明神滝が見えます。
橋手前の路側帯に車3台ぶんくらいの駐車スペースがあります。
我が家から明神滝へは車で35分ほど。
現在は分水嶺の鳳坂峠(825m)を越えなくてなりませんが
ただいま長年の念願であるトンネルを工事中です。
全長2500m、平成34年4月の開通を目指していますが
平成はあと1年なので2022年開通と言った方がいいかも。
完成の暁にはかなり便利になりそうです。 -
☆福島県天栄村 明神滝&立矢川の滝 ルートマップ(※Google Erathに加筆)
明神滝から立矢川の滝へ到るルートは幾つかありますが、
一番分かりやすいのは更目木集落の赤石川と立矢川の合流地点から
立矢川を沢登りすれば迷うことなく到達できます。
が、長靴では少し厳しく胴長のほうがベストです(危険な場所はありません)。
もう一つは合流地点脇の山道から途中の畑や森を抜けて行くルートです。
胴長は必要ありませんが、分かり難いルートです。
立矢川林道からもアクセスできますが、基本的には一般車両は進入禁止です。
最短ルートなので私はいつも林道から森を抜けてアクセスしています。
ただ林道に駐車場はないし、細いダート道で伐採作業時などは通行できません。
遭難するよな場所ではありませんが、知っている人に案内してもらうのがベストです。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝左岸)
2週間前にも羽鳥湖高原を訪れましたが
立矢川の滝は訪れなかったので今年の5/1以来の訪問です。
立矢川の滝は明神滝のすぐ近くですが
明神滝ほど山野草の花が豊富ではないので
小まめに訪れても大きな変化はないからです。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝左岸)
立矢川林道から深い森を抜けてまずは立矢川の滝の上段の
ひょんぐり滝左岸から撮影を始めます。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝左岸)
立矢川は郡山市と天栄村の界にある会津布引山(10,82m)を源流とし
郡山側の川は猪苗代湖に注ぎ、日橋川を経て阿賀野川となり
新潟で日本海に注ぎます。
天栄村側は立矢川は赤石川、黒沢などと合流し、鶴沼川、大川、
阿賀野川を経て日本海に注ぎます。
今年は空梅雨+夏の少雨で水量は通常の半分以下です。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝左岸)
“ひょんぐり滝”はあまり一般的な言葉ではありませんが
滝マニアの間では滝が前方に大きくジャンプしている状態の滝を
“ひょんぐり滝”と呼んでいます。
ふつう滝を観るのは真正面や下流側からですが
“ひょんぐり滝”だけは真横から見ないと魅力が半減します。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝左岸)
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☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝左岸)
福島県内にも幾つか〝ひょんぐり”している滝はありますが
立矢川の滝(上段ひょんぐり滝)は特に優美で見応えがあります。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝左岸)
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☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝左岸)
岩盤の固さの違いで一部が樋状に磨耗したのだと思いますが
長い年月のうちのは土石流などで大石なども流れ落ちたことも
何度もあったでしょうけれど
よく岩盤の角が欠けずに樋状を維持できたものです。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝左岸)
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☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝左岸)
撮影は早朝の6:30頃から。
道順からすれば明神滝の方が先でもいいのですが
明神滝は2週前に撮影しているし
シルキーで美しい滝を撮るためには太陽が射し込む前に撮る必要があるので
今回は立矢川の滝を優先しました。 -
☆更目木の滝
上記の立矢川の滝の上段の滝の落ち口すぐ上流には更目木の滝があります。
落差1m弱しかありませんが水流が美しい小滝です。 -
☆更目木の滝
馬蹄形になって流れ落ちています。
上流から『更目木の滝』『立矢川の滝上段』『立矢川の滝下段』と
3つの滝が連なっていますが、3つとも形状が全く違うので
撮影しがいのある滝です。 -
☆更目木の滝
-
☆更目木の滝
立矢川の滝の上段の滝の落ち口と更目木の滝の間は浅瀬なので
水量が少なければ長靴でも対岸(右岸)に渡れ
立矢川の滝の上段ひょんぐり滝を右岸から見下ろすことができます。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝右岸)
立矢川の滝の上段ひょんぐり滝の右岸から見下ろした構図です。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝右岸)
華厳の滝や那智の滝は大きく豪快な滝ですが
ほぼ同じ方向からしか撮影できないので
どうしても似たような写真しか撮れませんが
立矢川の滝は様々な位置や角度から撮ることができるので
滝好きとしては撮りがいのある魅力的な滝です。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝右岸)
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☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝右岸)
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☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝右岸)
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☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝右岸)
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☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝右岸)
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☆酷暑の立矢川の滝 (上段ひょんぐり滝右岸)
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☆酷暑の立矢川の滝 (中段のテラス~上段の滝)
上段の滝と下段の滝の間は8畳くらいのテラスにいてなって
そこから見る上段の滝もまた素敵です。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (中段のテラス~上段の滝)
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☆酷暑の立矢川の滝 (中段のテラス~上段の滝)
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☆酷暑の立矢川の滝 (中段のテラス~上段の滝)
昨年の夏以降に流れてきたと思われる細長い流木がそのままになっています。
黒いヌメリが付き昨年よりは滝にとけこみ違和感は少なくなってきましたが
やはり目障りは目障りです。
動かそうにも私のひ弱な力ではびくともしませんでした(ーー;)。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (中段のテラス~上段の滝)
立矢川の滝は明神滝と比べると見栄えのする野の花があまりありません。
今の時期はタマアジサイなどもあるにはありますが
何故かあまり花付きは良くありません。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (中段のテラス~上段の滝)
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☆酷暑の立矢川の滝 (中段のテラス~上段の滝)
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☆酷暑の立矢川の滝 (中段のテラス~上段の滝)
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☆酷暑の立矢川の滝 (中段のテラス~上段の滝)
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☆酷暑の立矢川の滝 (中段のテラス~上段の滝)
いつもなら滝飛沫が凄くて右岸にはとても近づけませんが
今回は水量が極端に少ないので近づけました。
でも右岸から見栄えがしないのであまり意味がないかも。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (中段のテラス~下段の滝)
中段のテラスの右岸端から斜面を伝って滝の一番下まで下りられます。
その右岸端から見た下段の滝です。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (下段の滝)
下段の斜面から見上げた下段&上段。 -
☆酷暑の立矢川の滝
下段から見上げた立矢川の滝のほぼ全景。
いつもなら左岸側からももう少し滝が流れ落ちているのですが
今回はほとんど右岸に偏っています。 -
☆酷暑の立矢川の滝
下段の滝は落差は4mほどと知れたものですが
上段の滝とは全く形が違うので分けて撮るとまるで別の滝です。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (下段の滝)
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☆酷暑の立矢川の滝 (下段の滝)
下段の滝は裏側が窪んでいるので水量の少ない時は
半分くらいもぐれますが
滝が流れていなきゃもぐれても意味がないかも(^_^;)。 -
☆酷暑の立矢川の滝 (下段の滝)
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☆酷暑の立矢川林道 キオン
立矢川の滝の撮影後は立矢川林道をさらに上流側に進みます。
途中、渓流瀑の立矢乙女滝がありますが
水量が少ないときは見栄えがしないのでスルーし
オタカラコウの自生地に向かいます。
伐採が終わったばかりの斜面に黄色い花を見つけました。
キオン(黄苑/キク科キオン属)です。
ここは一昨年まで鬱蒼とした杉林で花らしい花はほとんど無かったのですが
伐採され明るくなった途端に
それまで細々と生き延びていた野の花が命を吹き返したようです。 -
☆酷暑の立矢川林道 キオン
キオン(黄苑/キク科キオン属)は北海道~九州の山地の林縁や草原に自生し
草丈80~180cmほど、仲間のハンゴンソウと花はそっくりですが、ハンゴンソウの葉は手型のように分裂しキオンは細長い笹の葉のような形=楔型(くさびがた)で分裂しません。
羽鳥湖高原ではハンゴンソウはたくさん見られますがなぜかキオンはあまり多くあありません。 -
☆酷暑の立矢川林道 キオン
キオンは半日影でも見られますが徒長し倒れやすくなります。
日向だと徒長せずズングリしっかりした株になります。 -
☆酷暑の立矢川林道 ハナゴンソウ
林道沿いではハンゴソウも咲いていました。
ハンゴンソウ(反魂草/キク科キオン属)は本州中部以北~北海道の山地の草原や林縁に自生し花はキオンにそっくりですが、ハンゴンソウの草丈は2.5mにもなり
葉っぱが手のひら状に3~7裂けているので判別できます。
キオンは草丈1.8mほど、葉っぱは楔形(葉脚の形態を表し鋭角にとがった形のこと)。
ハンゴンソウの名前の由来はこの葉っぱの形が手招きするよに見え死者の魂を呼び戻す意味の「反魂」に重ねたと言う説や強い香りがするため 、死者を蘇らせると言う説もありまますが、
どっちにしても、ちょっとヒネリ過ぎのような気がします・・・(^_^);。 -
☆酷暑の立矢川林道 キツリフネ&ツリフネソウ
赤紫色のツリフネソウ(吊り舟草/ツリフネソウ科ツリフネソウ属)は低地にも多く自生しますがキツリフネ(黄吊り舟草/ツリフネソウ科ツリフネソウ属)は深山に多く自生します。
ここでは両方が混在します。 -
☆酷暑の立矢川林道 キツリフネ&ツリフネソウ
ぱっと見単なる色違いに見えますが
ツリフネソウは茎の先端から花序を伸ばし花を咲かせますが
キツリフネは葉の付け根(葉腋)から花序を伸ばし花をつけます。 -
☆ツリフネソウとキツリフネソウの違い
花がクルクルと丸まっている部分には蜜が溜まっていて虫を誘き寄せます。
ツリフネシウはクルクル丸まっていますがキツリフネは緩くカーブする程度です。 -
☆酷暑の立矢川 オタカラコウ
立矢川沿い点在自生するオタカラコウ(雄宝香/キク科メタカラコウ属)が
予想通り見頃を迎えていました。
オタカラコウは主に福島県南部~九州に分布し、深山の谷川や湿った斜面に自生します。
福島県より北でもわずかに自生するそうですが稀なようです。 -
☆酷暑の立矢川 オタカラコウ
福島県でオタカラコウは各地にバラバラと隔離分布しています。
以前は我が家から車で50分ほどの福島県と茨城県境の八溝山麓に見に行ってました。
でも福島県植物誌で天栄村の安藤峠周辺に自生地があると知り
5,6年前にようやくこの自生地を見つけました。 -
☆大滝川沿いのメタカラコウ(雌宝香/キク科メラタカラコウ属)※撮影は2017年7/23
メタカラコウは本州以南の主に深山の渓流沿いや湿った谷間に自生します。
蕗(フキ)に似たハート形の根性葉から50cm~100cmほどの花径を伸ばし、頭状花を多数咲かせますが、舌状花(ハナビラ)は1枚か2枚、申し訳程度にあるか全く無く少々華やかさに欠けます。
近似種のオタカラコウに比べ華奢なことから雌宝香と呼ばれます。
花期はオタカラコウは8月下旬~9月上旬ですが、メタカラコウは1ヶ月ほど早くより早く7中旬~8月上旬頃です。 -
☆酷暑の立矢川 オタカラコウ
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☆酷暑の立矢川 オタカラコウ
オタカラコウの草丈は花序を含め1m~2mくらいですが
立矢川のオタカラコウは大きいものは2,5mほどありました。 -
☆酷暑の立矢川 オタカラコウ
花は花序の下から上に向かって順繰り咲いていきます。 -
☆酷暑の立矢川 オタカラコウ
この周辺は他にも多種多様な山野草が見られるので
お気に入りの場所です。 -
☆酷暑の立矢川 オタカラコウ
稀に渓流釣りの人を見るくらいで
まず山野草や滝目当ての人とは会ったことがありません。 -
☆酷暑の立矢川 オタカラコウ
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☆酷暑の立矢川 オタカラコウ
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☆酷暑の立矢川 オタカラコウ
立矢川沿いではこのような川縁に点々と自生しています。
次に向かう明神滝にもオタカラコウは自生していて
川は尾根一つ向こうの黒沢にあります。 -
☆酷暑の立矢川 オタカラコウ
川縁の背後の藪にもたくさんのオタカラコウが自生していますが
まだ蕾が上がってきたばかりでした。
川縁の方が雪解けも早く暖かいのでしょう。 -
☆酷暑の明神滝 オタカラコウ
2週間前に訪れたばかりの明神滝に再びやってきました。
その時の主役はタマアジサイでしたが
わずか2週間で主役はオタカラコウに代りました。 -
☆酷暑の明神滝 オタカラコウ
ここは立矢川のオタカラコウと違い
常に滝からの風圧がかかり花序が常時揺れるているし
滝をシルキーに撮りたいが為にスローシャターにしなくてはならず
絞りとの折り合いがとても難しいです。 -
☆酷暑の明神滝 オタカラコウ
花を立てれば滝が立たず
滝を立てれば花が立たず状態(ーー;)。 -
☆酷暑の明神滝 オタカラコウ
ハイスピードで撮れば花はくっきり撮れますが
背後の滝が見た目そのまんま。
この方が自然かも知れませんが
シルキーな滝を見慣れてしまうと
少し無骨かも(-"-)。 -
☆酷暑の明神滝 オタカラコウ
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☆酷暑の明神滝 オタカラコウ
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☆酷暑の明神滝 オタカラコウ
こちらは右岸のオタカラコウ。
左岸から望遠で撮りました。
ミヤマカラスアゲハがいますが
私のズームではこれば目いっぱい(^_^;)。 -
☆酷暑の明神滝 オタカラコウ
時間は朝9:20
なんとか滝に直射日光が当たる前に撮影できました。
曇天なら右岸側からも撮るつもりでしたが
晴天で陽が燦々と当たっているので
端からギブアップです。 -
☆羽鳥湖周辺Map
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2876207,140.1168405,8778m/data=!3m1!1e3
こちらも2週間前訪れましたが主役のエゾミソハギがまだ
2分咲きていどだったのでリベンジ再訪です。
湖畔を周回する道路がありますが
残念ながら道路からは森が邪魔してエゾミゾハギの大群落は見えません。
ではエゾミソハギの大群落が周回道路から見えないとすると、
どうやって群生地に行くかと言うと。
上記Google Mapにも書き込みましたが、羽鳥湖畔オートキャンプ場の管理棟そばの駐車場から湖岸に向うのが一番楽です。
でも昨年からキャンプ場利用客以外は駐車できなくなりました。
もう一つは羽鳥湖に流れ込む鶴沼川に架かる『やすらぎ橋』のたもとから向かいます。(南東の村道側駐車場からも行けますがかなり遠回りです)
『やすらぎ橋』の手前の無料駐車場に車を止め、徒歩で橋に向かい
橋のたもとの柵を乗り越えると左手に鶴沼川沿いに踏み跡があるので、踏み跡をたどって6,7分で羽鳥湖の湖岸に出られます。
湖岸に出ればエゾミソハギの群落が見えてきます。
重装備は要りませんが、長靴と熊避け鈴を忘れずに。 -
☆酷暑の羽鳥湖高原 鶴沼川のエゾミソハギ
2週間前はほとんど咲いていなかった鶴沼川沿いのエゾミソハギ。
向こうの橋は『やすらぎ橋』
エゾミソハギの群生地に行くには『やうらぎ橋』西側の駐車場に車をとめ
『やすらぎ橋』たもと左岸沿いの獣道を道なりに5,6分歩くと
羽鳥湖湖畔に出ます。
羽鳥湖湖畔の開けた場所に進めば前方にエゾミソハギの群落が見えます。
なお、エゾミソハギは年によって出来不出来があり
昨年は殆ど花を付けませんでした。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
中2週空けただけあってエゾミソハギは見頃を迎えていました。
この群生地はぬかるんでいたり途中小川があったりするので
最低限、長靴が必要です。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
クサレダマは終盤でしたが
まだまだ見頃の花もたくさん咲いていました。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
向こうの森の中を羽鳥湖周回道路が走っていますが
森が鬱蒼としているので道路からこの群生は全く見えません。
素晴らしい景観なのに天栄村はなぜか観光資源として宣伝していないので
地元民でさえ知らない人が殆どです。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
今更説明は要らないと思いますが
黄色い花がクサレダマで赤紫色がエゾミゾハギです。
発音は変な名前ですが『腐れ玉』ではありません『草連玉』です(^_^;)。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ属)は
地中海原産のマメ科の植物でエニシダに似たレダマというのがあり
それに似ていると言うので付けられた名ですが
花色が黄色というだけで全然似ていません(-"-)。
何も発音が『腐れ玉』に聞こえる変な名前にしなくてもね~。
レダマは江戸時代初期に渡来たそうですが
寒さと湿度に弱く全国的にはあまり定着はしなかったようです。
クサレダマの別名はイオウソウ(硫黄草)で腐れ玉よりはいいかも(^^);。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ
咲き具合は毎年変化します。
昨年はなぜか殆ど花を付けなかったし
今年は最盛期の7分程度の花付きです。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ
この辺りは満水のときは水没しています場所です。
その年の水位も花付きに大きな影響を与えるようです。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
2色にはっきり色分けされた
エゾミソハギ&クサレダマのコラボレーションが見事です。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
人工的な花のテーマパークならこのような広大な花の絨毯は珍しくないと思いますが、ここは自然のままあるがままです。
まったく人の手が入らないでこの素晴らしいお花畑が出現します。 -
☆酷暑の羽鳥湖
満水なら湖底の一部になるはずですが
今年は異常渇水で一面草原状態です。
写真の鶴沼川が堰き止めらて農業用灌漑のダム
羽鳥湖ダムになりました(1956年竣工)
堤高37.1mのアースダムで、アースダムの規模としては全国屈指で
貯水量は今のところ日本一です。宮城県に日本一の長沼ダムを建設中)
アースダムとは主に土を用い、台形状に形成して建設するダムのことです。 -
☆酷暑の羽鳥湖
ダム湖になる以前は森林と
一つの小さな集落(羽鳥集落)とわずかな田畑があったそうです。
水没した集落民の多くは当町などに移住してきました。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ
羽鳥湖の西側方面です。
総合リゾート施設のエンゼルフォレスト那須白河(旧名・レジーナの森)や
ブリティシュヒルズなどがある羽鳥湖高原観光の中心地です。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ
羽鳥湖の南東方面。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ
ミソハギの仲間にはミソハギとエゾミソハギがあり、
羽鳥湖に自生するのはエゾミソハギ(蝦夷禊萩/ミソハギ科ミソハギ属)です。
エゾミソハギは名前に蝦夷と付きますが北海道~九州の主に高地湿地や湖沼畔に自生し、場所によっては大群落を形成します。
どちらかと言えばミソハギより冷涼地を好むようです。
エゾミソハギの草丈はミソハギより大きくなり
花付きもエゾミソハギの方が多いのでぱっと見はエゾミソハギの方が豪華です。
でもそれらは個体差があるので明確な見極めにはなりませんが
葉のつき方は明らかに違います。
エゾミソハギの葉は茎を抱くようにつきますが
ミソハギは葉が茎を抱いていません。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ
ミソハギは全国に自生し川や池沿いの湿地などで普通に見られますが
エゾミソハギはミソハギより冷涼な気候を好み
福島県では桧原湖など高原の水辺に多く自生します。
東京では絶滅し13都県で絶滅危惧種に指定されています。
ミソハギ(禊萩/ミソハギ科ミソハギ属)は盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などとも呼ばれる。ミソハギの由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれます。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
ダム湖の南東端周辺はエゾミソハギ&クサレダマの群生が混在しています。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
エゾミソハギ単体の大群落も見事ですが
色彩的にはエゾミソハギ&クサレダマのコラボの方が見栄えがいいかも。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
この辺りはエゾミソハギ&クサレダマが混成した群落です。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
2週間前のクサレダマだけのお花畑も素敵でしたが
やはり両方が咲いていると華やさが増し素晴らしいと思います。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
クサレダマは主に四国以外の北海道~九州の湿地やジメ地に自生します。
羽鳥湖は標高700mほどですが標高280mほどの当町の田んぼ沿いの土手などでもけっこう見られます。
しかし関東以西に行くほど山間の湿地に行かないと見られないようで
首都圏や西日本では絶滅危惧種にしている都府県も多いようです。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
福島県では比較的普通に見られるクサレダマですが
全国では17都府県で絶滅危惧種に指定され
東京では絶滅種になっています。
見慣れていますがこれだけの群生地は凄いのかも知れません。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
こんな素晴らしいお花畑を独り占めできるのはありがたいけど
天栄村さん、せっかくの観光資源の持ち腐れですよ(^_^;)。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
青空に深緑、赤紫と黄色の花々
これ以上ない大自然のパレットです。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
湿地植物なら他にもたくさんあるのに
羽鳥湖ではなぜこの2種だけが大群落を形成するのか不思議です。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
あくまで想像ですがエゾミソハギ&クサレダマは湿った場所を好みますが
乾燥にもけっこう強い植物です。
羽鳥湖湖畔は水没や乾燥を繰り返す過酷な環境なので
両方の気象条件に耐える生命力がないと繁栄できないのかも。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
クサレダマはそろそろお仕舞いだと思いますが
エゾミソハギは9月上旬まで楽しめると思います。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
言い忘れましたがもちろん私が行くところですから
駐車場を含めて全てタダです(^^ゞ。
もし『やすらぎ橋』の場所が分からないようったら
羽鳥湖の南側に『道の駅・羽鳥湖高原』があるので
尋ねてください。
ただ『やすらぎ』橋は西側と東側に駐車場があり
エゾミゾハギの群生地に行くには西側の駐車場を利用します。 -
☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
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☆酷暑の羽鳥湖 エゾミソハギ&クサレダマ
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☆酷暑の羽鳥湖湿地 サギソウ
今年は見損なってしまったサギソウを見に
羽鳥湖近くの湿地にも立ち寄ってみました。
やはり花はほとんど終わりでしたが
まだわずかに咲いていました。 -
☆酷暑の羽鳥湖湿地 サギソウ
サギソウ(鷺草/ラン科ミズトンボ属)は本州以南の湿地に自生し
まさに鷺が舞っているような美しいランです。
しかし皮肉にもその美しさが災いし
盗掘や湿地の開拓などで激減し
なんと43都道府県で絶滅危惧種に指定されています。 -
☆酷暑の羽鳥湖湿地 サギソウ (2017/8月撮影)
昨年のサギソウ。 -
☆酷暑の羽鳥湖湿地 サワギキョウ
サワギキョウはまだ咲き始めでした。
全国の湿地や谷地に広く分布しますが冷涼な気候を好むので
東日本以北に多く見られますが25都府県で絶滅危惧種に指定されています。
これで◆涼風そよぐ羽鳥湖高原~滝と野の花めぐり、その2◆はお仕舞いです。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
また、『いいね』もありがとうございます。
では、また。 j-ryu
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