2018/08/09 - 2018/08/09
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RTさん
「ケアンズいこか。」で始まった壮大な(?)旅行計画。2歳の息子と11歳の娘、6○歳の母を連れて、初めてのオーストラリアを完全個人手配で楽しみ尽くしました。下準備半年、旅程9日間。ハプニングあり、笑いありの家族旅行の記録です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 船 レンタカー 飛行機
- 航空会社
- ジェットスター・ジャパン
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「パスポートがないぃ~」おばあちゃんの悲鳴で、この旅行は始まった。
今夜21:00のフライトに向けて、まさに自宅を出ようとしていたそのとき。
急遽、パッキングしたスーツケースを全開にし、ありとあらゆる荷物をひっくり返し、それでも見つからないパスポート。もう車に乗り込んで、旅気分でウキウキしていたレイとタケルも、一旦家に戻ることになり、不安そう。
ソファの隙間、座布団の裏、トイレの中まで探し回っても、あのエンジ色の小さなノートは見つからない。
おばあちゃんが言うには、おばあちゃんのウエストポーチから、ただパスポートだけが無くなったのだという。そんなことってある?だって、今朝も確認したんでしょ??
おばあちゃんは、蒼白の顔で必死に記憶をたどっている。
緊張の糸が切れてしまいそうな沈黙の後、おばあちゃんは嬉しい悲鳴をあげて、プリンターに飛びついた。
「あった・・・!」
つまり、パスポートのコピーを取ったあと、パスポート本体をプリンターに挟んだまま忘れたのだ。場の空気は一瞬にして融けた。
でももう、喜んでいるひまはない。
荷物をすごい勢いで愛車に放り込み、見送りの妹に大急ぎで手を振り、慌ただしく私達の旅は始まった。
さあ、関空へ!
レイは、旅に出るとき、空港へのドライブが大好きだという。
「標識出るでしょ、飛行機の。あれ見るとワクワクする!最後に橋渡るとき、下に海、向こうは関空、飛行機飛んでたらもうめっちゃテンション上がる!」
今、その言葉通りの景色が目の前にある。
時間に追われてはいるけれど、旅に出るときの高揚感は今しかない。じっくり味わっておこう。
関空の橋を渡りきってから、駐車場へと向かうが、予想通りP1とP2は赤い満車表示。しょうがないのでP4へ停める。
でも、荷物がすごく多いのに、カートはないし、平面駐車場なので、どうにかして2階に上がらなくちゃいけない。
荷物がないのなら、歩いて5分あればターミナルまで行けるけれど・・・。結局、日航ホテルまで大荷物を引きずり、カートをゲットして、エレベーターで上り、連絡通路を渡って駅を通り過ぎ、やっとのことでターミナルビルへ。
ちなみに、帰国してからも、この駐車場でしんどい思いをした。
お金払ってでも、P1辺りを予約するべきだったかも。
まあ、これも経験。いい勉強になりました。
今回の旅行のモットーは、とにかく挑戦、経験値アップ。
おばあちゃんとレイと私それぞれがやりたいことをまず決めて、どうすればそれが実現できるかを話し合う。
そのための下準備は、旅程9日間に対して半年近くかけた。いっぱい調べてとことん勉強して、そういう時間は旅以上に楽しいものかもしれない。
実際には、旅のなかでたくさん失敗もあったし、準備が足りなかったり、全てが納得のいく結果にはならなかったけれど、間違いなく私達の経験値は上がった。
ちなみに、レイは実はとんでもないラッキーガールなのだ。
まさに幸運の星の元に生まれてきた、私のお守りのような存在。この子がいれば、多分大体はいい方向に進む。
個人旅行で子供とお年寄りを引率するという重大任務に、密かに心臓バクバクいわせていた私だけど・・・
万全の準備と、幸運の女神様。
この二つが揃ってるんだから、きっときっと大丈夫!
ターミナルビルにたどり着いたのは、17:40だった。私達のフライトは21:00だから、まだフライトインフォメーションに表示されていない。
ふと見ると、香港行きのjetstarが、Hカウンターでチェックイン手続中。
じゃ、きっとそこだよねということで向かうと、当たり。「ケアンズ行きJQは18:00から手続開始」の貼紙と、先客は二組。並んでいると、タケルが暴れ出した。このこはほんとじっとしない。おばあちゃんが宥めたり抱っこしたりしているうちにあっという間に待ち列は伸びて、18:00少し前に、カウンターがオープンになった。
男性の係員がテキパキと手続をしてくれる。レイがこっそりと、重量表示をゆび指した。(え、19.8kg!?)jetstarは、航空券購入時に、預け荷物の重量に応じた手数料を支払わないといけない。私は20kgを一人分だけ予約していた。
20kgを超えると、持ち込み荷物に移すか、追加料金を支払うかだ。
事前に自宅で体重計を使って荷造りはしたけれど、こんなにギリギリだったとは・・・。この重量計、重めに出てませんか?(ごめんなさいjetstarさん)
「お預け荷物は以上ですか?」
「あ、あとこのベビーカーもお願いしたいんですが。」
「タグをお付けしますので、このままゲートまで行っていただいて、係員にお預けください。」
ベビーカーは無料で預けられるし、ゲートまでもって行けるのは、本当に助かる。係員の方がカウンターから出てきて、ベビーカーにくるりとタグシールを巻いた。
「お手荷物は4名様なので8個までです。タグをお付けしますので、こちらへお願いします。」
預け荷物を減らすために、私たちは持てるだけのものを手荷物にしていた。そのすべてに、またもやタグが巻かれる。それにしても、これ、大きな字でjetstarって書いてあってかなり目立つな。
手荷物の制限重量は7kgまでだったけれど、計量されることはなく、手続きは終了した。
手続きはとてもスムーズで、待ち時間もなく、早く並んでおいて正解。
出発時刻は20:45。定刻より15分前倒しになったようだ。ケアンズ行きのゲート近くには、キッズスペースがある。子供連れ、多いなぁ。みんなワクワクしている。
小さな男の子が話しかけてくれた。
「ぼくこれからケアンズ行くんだよ!!」
そっか、おばちゃんも一緒だよ。楽しみだね。
タケルはレイに連れられて飛行機を見に行った。乗り物が大好きな彼は、飛行機が離陸するたび、ガラスにぶつからんばかりに身体を寄せて、飛んだ飛んだと大騒ぎ。
Bー787がその向こうで静かに出発を待っている。
この日、会社の先輩も出張で関空から中国へ出発することになっていた。偶然にも、jetstarの隣の隣に、先輩が乗るはずの機体が2時間遅れで到着した。これからお仕事の先輩、ごめんなさい☆お先にバカンスいただきます。
20時を大分過ぎてから、搭乗案内が始まった。まず、ビジネスクラス。次に後方座席。私達は30なので、最後だ。
さっきチェックインでお世話になった男性係員が、搭乗アナウンスをしている。ベビーカーを畳んで、その方に渡して、搭乗券のチェックが終わり、とうとう搭乗。タケル、いい子にしててね。レイは旅なれているから全く心配はないんだけど、タケルはまだ飛行機は二回目。
座席は、B,Cと通路を挟んでD,E。
保護者と子供は必ず隣り合わないといけないので、座席指定は必須だった。窓側のAには若い女性。ちなみに、レイの隣のFは空席。
荷物からフリースを取り出してあとはすべて前席の足元に押し込む。
タケルは安全ベルトが嫌そうだけど、嫌で済むものでもないので、ここは確実に。
搭乗して機体が動き出すまでそんなに時間はかからず、景色が変わり出したことに気付いたタケルは、にこにこしていた。基本、タイヤがついて動くものは全部大好きなんだよね。
みるみる速度をあげて走り出す機体。いろんな物がガタガタと揺れる。重力に逆らう加速度を感じた瞬間、私達は空へと滑り出した。
飛んだよ、飛んだよ!と一番はしゃいでいたのは私。タケルは窓の外も見えないほど小さいので、体で感じる加速度を楽しんでいる。
機体は離陸してすぐ旋回。航路は南。
いつもより近くにある星空に見守られながら、眠る夜。行き先は南半球。
お休みなさい。
JQ便の機内は、快適だった。
まず、機体が新しく、きれい。天井が高くて、間接照明のようになっていて雰囲気もいい。
寒いかと思って、あらかじめフリースや長袖長ズボン、靴下を用意していたので、必要に応じて着込み、持ち込んだブランケットをかぶれば全然問題はなかった。
食事は付けていなかったけれど、時間を考えれば必要ない。
トイレはいたって普通の機内トイレで、開閉式おむつ替えシートもある。
初めてのLCCは、今まで経験したフライトのなかで、十分上位に入るものだった。
タケルは、離陸後1時間くらいは起きていたけれど、やがて眠り、私もそれに合わせて睡魔に誘われた。
そのあとの記憶はどれも曖昧だけれど、一度グアムの上空で目が覚めたように思う。機内は薄暗く、かといって静かではない。絶えず人の動く気配はあった。
タケルも、1時間ごとぐらいに、姿勢を変えたがってぐずる。そのたびうつらうつらしながら、抱き直し、横の女性に足を当ててしまって謝ったりの繰り返し。
レイも意外に眠れなかったようで、隣の空席を使って横になるよう言ってみたけれど、恥ずかしいと言って遠慮していた。
そうこうしているうちに、機内が一段明るくなった。朝食の時間らしい。
私はそこからすっかり目が冴えて、膝で眠るタケルを起こさないよう、静かに過ごした。全然眠れていないはず。でも、眠たくはない。
思い返してみれば、レイが乳児のころから、こういった旅行は何度もあった。7時間どころではない、超ロングフライトで、レイの重みとぐずりにねを上げて、もう二度と子連れで海外なんか行かない!!!って思ったっけ。なのに、半年後にはまた、同じように飛行機のなか・・・。
我ながら笑ってしまう。
旅って本当に、底知れない魅力を持っている。
さぁ、ケアンズはもうすぐだ。
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