2017/09/28 - 2017/09/28
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frau.himmelさん
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紆余曲折の末、ルクセンブルクからデュッセルドルフに到着した私たち、駅前のホテルに荷物を放り投げてミュンスターへ向かいます。
ジャーマンレイルパスが使える日なので有効に利用しよう、という浅ましい考えががないと言ったらウソ、でもそれ以上にこのパスでもう一つ検証してみたいことがあるのです。
と言うことで前回に引き続き、今回も初っ端からジャーマンレイルパスの話題です。
ミュンスターを訪れたい理由はパスのことだけではありません。
ドイツやヨーロッパを旅していると、「三十年戦争」という言葉をよく耳にしますよね。
世界史上大変重要な、ヨーロッパの国々を巻き込んだ宗教戦争です。
余談ですが、私にとって30年戦争ですぐ思い出すのは、「傭兵隊長ヴァレンシュタイン」と「プラハ城窓外投擲事件」。
ラジオドイツ語講座で教えてもらいました。
ミュンスターはこの戦争終結後、講和条約「ヴェストファーレン条約」が締結された都市として有名です。
そして今回、ミュンスターを歩いていて、ある興味深いことに遭遇しました。
そのために、ミュンスター編は今回1篇で仕上げるつもりでしたが、番外編まで追加する羽目になってしまいました。
そうでなくても遅れている旅行記、ミチクサが多くて困ったものです。
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デュッセルドルフの駅前のホテルにチェックインしてすぐ出かけます。
せっかくジャーマンレイルパスがあるのだから有効に使いましょう、ということで。
夫がミュンスターがいいんじゃない?と。
昔行ったことがあるそうで、もう一度見てみたいそうです。
ドイツは結構どこそこ出かけている私ですが、ミュンスターは未踏の地です。それにミュンスターにはちょっと検証したいこともあり、好都合です。 -
デュッセルドルフからミュンスターまでICで1時間半弱。
途中、数年前に3泊したエッセンの町を通ります。 -
ヴェストファーレン州を通る地域列車。
ドイツには地域ごとにこういうカラフルな列車があります。
それらを見つけるのも楽しみです。
そしてミュンスター駅到着。 -
みなさん、ジャーマンレイルパスを持っていると、いろんな特典が受けられることはご存じですよね。
例えば、ロマンティック街道バスが20パーセント割引、ライン川・モーゼル川クルーズが20%割引、ボーデンゼークルーズに至っては50%割引、ツークシュッピッツェのケーブルカーが10%割引など。
意外と知られていないのが、ドイツ内の歴史的な街のウェルカムカード、シティーカードがいただけるというもの。
これらのカードは市内交通のトラムやバスが無料になったり、博物館美術館の入場料が無料あるいは割引になったり、シティーツアーに参加できたりととっても魅力あるものです。
2018年版ドイツ鉄道によるジャーマンレイルパス説明文PDF -
これがその部分を切り抜いたものです。
該当都市は、アウクスブルク・エアフルト・フライブルク・コブレンツ・ミュンスター・オスナブリュック・レーゲンスブルク・ロストック・トリーア・ヴィースバーデン・ヴュルツブルクなど。
素敵な街が目白押しです。
無料でいただけるものならいただいたほうがいいに決まっています。
ところが私たちもあまり詳しく知らなかったように、該当都市のインフォメーションの係員もこのことはよく知らないのです。
2年前はヴュルツブルクで試してみました。
駅のインフォ、街中の観光案内所、そしてWVV(クンデン・ツェントルム)の3か所を盥回しされて、結局ゲットできませんでした。
昨年はDBの説明書のPDFを持って行かなくて、拙いドイツ語での説明だったので担当者もきっと理解できなかったのかも知れない。
そこで今年はドイツ鉄道が出している特典が記載されたPDFをプリントして持ってきました。 -
ジャーマンレイルパスを見せて、その説明書を見せて、シティーカードがいただけるのか、駅のインフォの係員と談判します。
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やはり窓口は何のことだという表情。
隣の担当者と話していたけど、その女性も判らなくて、結局3人目の係員が私たちが提示したPDFを見て、「あァ~~、それねー」ってやっと反応がありました。
しかし私たちのジャーマンレイルパスを見るなり、この特典はDBのサイトでネットで購入したものしか有効ではないのよ、と。
私たちはこのパスをミュンヘン駅で購入しましたから。
そういう遣り取りがあって、今回も不成功。 -
今回も無料のシティーカードをいただくのが目的ではなく、ゲットできるかかどうか検証するのが目的でしたから、ガッカリはしません。
なるほど、ネットで購入するのね。
よし、次回は!
また次回に闘志を燃やしている私です。
ミュンスター駅を出て、街歩きに出発です。 -
駅前通り。
初めての街でSONYの名前に出会えるなんて、けっこううれしい。 -
市内の至る所に数えきれないくらいの自転車を目にします。
人口30万人のミュンスターの街には約50万台の自転車があるそうです。
ドイツ一の自転車都市なのです。 -
その先にはシュタットハウストゥルム(市の塔)。
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そしてここは、いろいろな形の切妻造りの屋根が建ちならぶプリンツィパルマルクト。
12世紀ごろから造られたという大変由緒ある地域なのです。 -
ミュンスターは、1358年から1454年まではハンザ同盟の会員として、1494年以降はその盟主都市として、大変重要な都市でした。
このマルクトは当時の裕福なハンザ商人が建設したものです。
美しいデザインの建築物が並んでいるさまは、この街が裕福だった中世の頃の雰囲気をしのばせます。 -
建物の下はアーケード、雨が降っても濡れません。
軒先には街灯代わりなのでしょうか、それとも催事の飾りなのでしょうか、かわいいランタンが提げてありました。 -
ランタンには、一つ一つ違った絵が描かれています。
この歴史的な切妻造りの家々が軒を連ねるアーケード、よく見ると建物は新しいです。
ミュンスターは第二次世界大戦で大きな被害を受け、このあたりも大部分は破壊されたのだそうです。
戦後、外観は歴史的に当時の様式で再建されましたが、建物本体は新しい様式で造られました。 -
その一角には、その中でも最も豪華な切妻屋根の建物。
14世紀の半ばに建造された、歴史的市庁舎です。
ここで1648年、世界的に名を残す「ヴェストファーレン条約」が締結されました。 -
ヨーロッパを旅していると、どこかで必ず耳にする「三十年戦争」。
プロテスタントとカトリックが争った最大の宗教戦争ですね。
当時のドイツ・オーストリア・チェコ・フランス・スペイン・スエーデン・デンマーク・オランダなど、ほぼ西ヨーロッパ中を巻き込んだ最も歴史的に重要な戦争です。
三十年戦争終結後、ミュンスターとオスナブルクで講和条約が結ばれたのです。 -
この市庁舎の中にある「平和の間」で「ヴェストファーレン条約」が締結されました。
現在その部屋を見学できるそうです。
私たちも見学させていただきます。 -
ミュージシャンがひとり、ギターを奏でている横を通り入り口に向かいます。
ところが扉は固く閉じられ、開きません。
今日は見学はお休みなのでしょうか。 -
プリンツィパルマルクト、市庁舎の歴史的佇まいのすぐ隣には、近代的な外観の建物が建っているのも、ミュンスターの面白いところ。
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市庁舎の裏側に行き、入り口を探してみます。
なにやらフンダルトヴァッサー風の建物模型が飾ってあります。 -
ここは実際に執務している市庁舎の中のようです。
この階段の上は「戸籍係」。
「平和の間」はこちらではなさそうですね。 -
ここは、「Platz des Westfälischen Friedens
ヴェストファーレン平和の広場。
ヴェストファーレン条約が締結されてから350周年を記念して1998年に命名されたそうです。 -
歴史的旧市庁舎の裏側になります。
塔に付いているあの黒い物体はなに? -
こちらは「戦争と暴力」の慰霊碑
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そしてこちらには、ミュンスターの創始者と言われる聖ルドガーの像。
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次に大聖堂の方に向かいます。
途中のミヒャエリス広場には悪を退治する大天使ミヒャエルの噴水。 -
きれいに整備された菩提樹の並木道。
ミュンスターには自転車と人しか入れない散歩道が至る所に見られます。 -
黄葉した菩提樹の葉を踏みしめて歩くのは気持ちがいい。
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その先に見えるのはドムプラッツ(大聖堂広場)。
この広場では野菜や果物のマーケットが毎週水曜日と土曜日に開かれるそうです。 -
聖パウルス大聖堂に着きました。
この後大聖堂見学。
この旅行記作成の最中に大変興味深いことを見つけましたので、大聖堂編は番外編でアップします。 -
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ドムガッセを通り抜けると、大聖堂と並ぶもうひとつ重要な教会、聖ラムベルティ教会の塔が見えます。
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聖ラムベルティ教会は裕福な商人の寄贈により創られました。
現在の教会は1375年から存在しています。 -
精巧な造りのゴシック様式の教会です。
当時のハンザ商人の富裕ぶりが目に見えるようです。 -
ところがその優美な教会の中に恐怖が潜んでおりました。
教会の塔につりさげてある3つの檻。この中に処刑者の遺骸がつりさげられたのです。
帝国最大の司教区であったミュンスターが、一時プロテスタントの再洗礼派に支配されたことがありました。
これに激怒したローマ教皇。首謀者3人は処刑され、檻に入れて吊るされたということです。
今でも聖ラムベルティ教会の大時計の上には、3つの檻が吊るされています。
写真が不鮮明で申し訳ありません。 -
ラムベルティ教会広場の噴水
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市内ツアーで教会の説明を聞いている観光客。
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ミュンスターの情緒ある石畳の街並みを歩いていると、いろいろな黄金のプレートが埋め込まれていることに気が付きます。
このプレートは、
ミュンスターはハンザ同盟に加盟していた都市間で造られている「新ハンザ同盟(ハンザ・ターク・ノイ・ツァイト)」のメンバーとなっており、持ち回りで記念式典が開催されています。
1993年はミュンスターが開催都市でした。 -
同じくハンザ同盟の友好都市、ハンブルク・ケルン・デヴェンター(オランダ)のプレート。
中央にはそれらの都市から贈られた石が埋め込まれています。 -
これは、1648年のヴェストファーレン条約から350年を記念してつくられたマンホール。
1998年に造られたものです。 -
マンホールと言えばここにも。
ミュンスターは大変歴史ある町です。
799年にミュンスター司教区が創設されて、1999年には1200年になるのです。
ミュンスターの下水道局でも歴史的なミュンスターをマンホールでアピール。 -
ここにもありました、「躓きの石」。
ナチスによりホロコーストで亡くなった犠牲者のプレート。
私はどこの国や都市に行ってもこれを見かけたら写真に残すようにしています。 -
こんな可愛いスクーターを見かけました。
掃除機ならぬお掃除自動車? -
ミュンスター清掃局の秘密兵器です。
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ドミニカン教会、横の門を通り抜けると・・・。
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1759年に建てられたエルプドロステンホーフ。
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バロック様式の豪華な貴族の邸宅です。
ここにも観光客の姿。 -
デパートを改築して建てられた市立博物館を横に見て、駅へ急ぎます。。
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公園の美しい花壇。
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不思議なモニュメント。
鎖につながれた二つの石、「1945-1990」とは何を意味するのでしょうか。 -
デュッセルドルフ行のICは急げば間に合いそうだったので9番ホームに走っていった。
列車が少し遅れているようでホームには人がいっぱい。
と、突然ホーム変更のアナウンス。
何番に変更になったのか聞き取れなかった夫は近くの紳士に尋ねました。
「3番です、私に付いていらっしゃい」と。
階段を降りて駆け足でその紳士について3番に行くと、今度は2番に変更になったとのアナウンス。
ドイツ鉄道ではよくこういうことはあります。アナウンスが聞き取れないと心配ですよね。 -
20分遅れで出発したICの車内は大混雑、座れるどころではない。
いくつか車両を移動して、ようやく通路側に空いている席を見つけて座る。 -
次の駅で前の席が空いたのでやっと二人並んで座ったら、それまでなかったのに、いつの間にやら座席の上には「エッセンーケルン」と指定席表示が。
疲れた~、ともかくエッセンまでここに座らせていただきましょう。
幸いにエッセンに着いたら、今度はデュッセルドルフからの座席表示の席が空いたのでそこに座ることができました。
ドイツの列車は安心してはいけない。
指定席表示なしの空席であっても、どこでいつ指定席に変更になるかわからない。あぶないあぶない! -
デュッセルドルフに着いたら、旧市街に出て名物アルトビアで1杯!のつもりだったが疲れた~~。
結局ホテルの隣にあるイタリアンレストランのオープンテラスに座り、まずはビールとワインを。
ドイツでイタリアンレストランなんてまず私たちには珍しいこと。 -
お料理はピザとパスタ。
私たちにはもの凄い量。
先ほどから私たちの周りを、黒髪の東欧風の女性がウロウロしている。
通路上にテーブルのあるオープンテラスだから誰でも入ってくることができる。
しかしその女性は、私が隣の椅子に無造作に置いたバックに何気なさを装って視線を走らせている。一応椅子の手にバックのひもを絡めて掛けていたので簡単には取れないと思っていたのだが、危ない!。
急いで私がバックを引き寄せたら、じろっと私を睨んで離れて行った。 -
ヨーロッパのどこにでもあるオープンテラスのレストラン、
特に、人が自由に往来する通りに座席を出しているレストランでは、通る人にも注意を払って食事をしなければならないと思いました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ベームさん 2018/08/22 17:52:35
- ミュンスターが初めて?!
- himmelさん、
お孫さんとのドイツ旅行からお帰りですか。お孫さんのドイツの印象は如何だったのでしょう。
ドイツをくまなく旅しておられるhimmelさんがミュンスター初めてなんて驚きです。私は2012年に訪問しており、懐かしく拝見しました。その時はヴェストファーレン条約のもう一つの締結地オスナブリュックにも足を延ばしました。
市庁舎の平和の間見られなくて残念ですね。重厚な板張りの天井と腰板をめぐらした小さな部屋でした。黄金のプレートとマンホールに目が向くなんてhimmelさんらしいです。興味深いことに遭遇なんて思わせぶりななこと、番外編が楽しみです。
レールパスの特典は知りませんでした。良いことを教えていただいたのですが、私にはそれを利用する機会があるかどうか。
最近ブログのフォームが変わって利用しづらくなりました。私には前の方がいいです。
猛暑がぶり返した来ました。ご自愛のほどを。 ベーム
- frau.himmelさん からの返信 2018/08/24 21:40:27
- RE: ミュンスターが初めて?!
- ベームさん、こんばんは。
はい、無事、孫の海外デビューのお役目が済みました。
と言っても一人娘を外国に出すのが心配で心配でたまらない孫の両親(息子夫婦)も付いてまいりましたので、賑やかな旅になりました。
いつになるかわかりませんが旅行記で顛末を発表する(つもり・笑)です。
そのころは何があったか思い出せないかもしれませんが。
ミュンスターの「平和の間」、どうして閉まっていたのでしょうね。
ベームさんの旅行記を見せていただいていましたので、楽しみにしていたのですが。
>興味深いことに遭遇なんて思わせぶりななこと・・・
ベームさんのこの言葉でハタと考えました。
もしかして私が大発見だと思っていることなんて、ベームさんはもうとっくにご存じではないか?
急いでベームさんのミュンスター旅行記を再度見せていただきました。
ほっ!大大丈夫でした。
今はその思わせぶりな旅行記をどういう切り口で始めようか、頭を悩ませているところです。
この週末には仕上げたいと思っていますので乞ご期待。
私は、ベームさんが、「な〜〜んだ、そんなこと?」ってガッカリなさらないことを期待しています。
まだまだ残暑は続いていますね。お身体にお気を付けて。
himmel
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