居心地のいいカフェを探そう in ヴロツワフ

2018/08/06 - 2018/08/08

今年の夏季休暇はドイツからポーランドへ、電車に乗って国境を超える旅をしました。ポーランドへは昨年、ドイツとの国境の小さな街へ一度行っただけでしたが、人の勧めもあっていつか再訪してみようと思っていたんです。それで今回行ってみて、自分が勝手に想像していたのとはまったく異なる印象を受けました。初めて訪れた（と言っていい）ポーランドは人々は思っていた以上に温かく、独特の雰囲気を持ち、街歩きが面白い国でした。短い滞在日数でしたが、今回はヴロツワフとポズナンの二都市を歩いてみましたので、よろしければどうぞお付き合いください。

エリア ブロツラフ(ポーランド)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: キャセイパシフィック航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

まずドイツ最東端のゲルリッツという街に滞在した後、そこからポーランドのヴロツワフへ。人生初の鉄道での国境越えにワクワクします。
タイルも窓も天井も美しいゲルリッツ駅。

早朝だったため、駅構内はひっそりしていました。当初ここで切符を買う予定でしたが、窓口はもちろんまだ開いておらず、券売機も見当たりません。そこで地元の方らしき男性に尋ねたところ、電車の中で買えるとのことでした。出発まで時間もあるし、ちょうどお腹も空いていたので、駅にあるパン屋さんで朝ごはんを食べることにします。

トマト、モツァレラ、レタスにバジル入りトマトソースのサンドイッチを買いました。焼きたてのパンがぱりぱりしていておいしかったです。
ここで少しゆっくりしてからホームへと向かいました。

電車がホームに入ってくると興奮を抑えられず、にわか撮り鉄に変身。

車内はポーランド一色で、あちらこちらでポーランド語が飛び交っていました。発車後しばらくすると、車掌さんから切符を買います。ドイツ国鉄のタリフレートでは27.8ユーロなのに対し、なんとここでは10ユーロで買うことができました（ユーロしか持っていなかったためユーロ換算後の金額です）。電車がポーランドの車両だったからでしょうか。

ゲルリッツを出発後、二時間半ほどでヴロツワフ中央駅に到着しました。まずはインフォメーションセンターのおじさんに教えてもらった両替所で両替をします。おじさん、ニコニコして優しかったです。
快晴のヴロツワフ。でも暑い…

中央駅前の両替所です。日本円も扱っていました。後で旧市街でも両替しましたが、レートはさほど変わらなかったような。
まだ早い時間だったので中央駅に戻り、翌々日の国内移動（ポズナン行き）のチケットを窓口に並んで買います。

それからトラムに乗り、市庁舎広場へと向かいます。トラムを降りる時、ご年配の男性がスーツケースを下ろしてくださいました。また、道に迷って地元の人らしきお兄さんに尋ねると、目的地まで連れて行ってくださいました。みんな親切だなあ。
旧市街の広場に着くと、一旦荷物を置いて休みたかったので食堂に入ります。

ここ『VEGA』はビーガン・ベジタリアン料理のセルフ方式の食堂です。ファラフェルとフライドポテトのセットを注文すると、三種類あるサラダの中から好きなものを選びます。私はビーツと赤キャベツのコールスローにしてみました。これがファラフェル用のソース（サワークリームのようなもの）と一緒に食べるととても美味でした。ポテトもすごくおいしくてお腹いっぱいです。PLN18（1PLN=約30円）でした。

その後、コーヒーが飲みたくて旧市街のとあるカフェへ。実は今回の滞在の目的の一つがカフェ巡りだったんです。

店内にはレコードが流れ、何ともいえない雰囲気です。
さて、コーヒーはどれにしよう？…迷った挙句フラットホワイトを注文しました。ミルクは牛乳、豆乳の他にオーツミルク、アーモンドライスミルクもあり、牛乳が苦手な私はアーモンドライスミルクで作ってもらいました。

どこに座ろうかな？…よし、あの窓際のランプの下にしようっと。

ほどなくしてコーヒーが運ばれてきました。この器はポーランド製かな？
コーヒーは人生のベスト5に入るほど美味でした。それに何といってもこの雰囲気！居心地良すぎて根が生えてしまいそう…

カフェでしばらくゆっくり過ごした後はマーケットホールへ。それにしても本当に日差しが強くて暑かったです。

中に入ってみると、ずいぶん観光地化されているという印象を受けました。

果物屋さんに…

ここはスパイス、お茶、コーヒーを扱うお店。翌日、ここでお茶を買うことになります。

マーケットホールを後にすると再びトラムに乗って宿泊するアパートに向かいます。チェックインは別の場所なので、まずそこで鍵を受け取ります。乗車時、スーツケースを乗せてくれた親切なお兄さんに「僕の街へようこそ！」と言われました。この方とは同じ停留所で降りたのですが、陽気な方だなーと思っていると「今ちょうどお酒を飲んできたんです」とおっしゃるではないですか(^^)別れ際にポーランド語であいさつすると、お兄さんに発音を訂正されました。
アパートは、フロントでもらった地図が紛らわしく、炎天下スーツケースを転がしながら色んな人に尋ね、やっと見つけることができました。実際はチェックインした場所とそう離れていませんでした。

一人には十分すぎる位の広さで快適に過ごせました。また、アパート入り口にはスタッフの方が常駐されていて安心です。

調理器具の他、包丁や食器類があるのは何かと便利ですね。

シャワールームは少し狭いかな。また、一階のスタッフのお兄さんに確認したところ洗濯機はないとのことで、スマホで近くのクリーニング屋さんを検索してくださいました。みなさん本当に優しいです(^^♪

スタッフさんに教えてもらった最寄りのクリーニング屋さんにスカートとシャツを預けた後、スーパーに寄って買い物をしました。ミネラルウォーター、スムージー（ココナッツ、バナナ、パイナップルetc）、桃にヨーグルトっぽいデザートを買いました。これで日本円で300円しないぐらいで、ポーランドの物価にまだ慣れていない私はいちいち驚かされます。桃の中は黄色で、桃と杏を足して二で割ったような味でした。デザートはチーズとヨーグルトの中間のような濃厚さで、とっても美味でした。

19時頃、やっと涼しくなってきたので旧市街を散策することにします。

独特なデザインのファサードの市庁舎。

色んな面から見てみます。

夕暮れ時の旧市街には人がいっぱいで「え、こんなに人がいたの？」と驚きました。日中は暑かったですからねえ。私も日差しで首筋が焼けてしまいました。

よく見ると見事な装飾の建物が夕日に照らされて映えています。

夕暮れ時には、昼間とは雰囲気がガラッと変わって見えました。日が沈むまでにはまだ時間がありましたが、この日は早朝から移動の日だったのでアパートに戻って早めに休むことにしました。

翌朝。身支度を済ませると、歩いて聖マリア・マグダレナ教会までやって来ました。右に見える二つの塔に架かる橋は展望台になっています。この時は時間が早くてまだ開いていなかったため、後で登ってみることにします。

扉のデザインが凝っていました。

この日も快晴なり。

旧市街の広場を通り、やって来たのは…

通称「ヘンゼルとグレーテルの家」です。なんでそう呼ばれているのかはわかりませんが。向かって左がヘンゼル、右がグレーテルの家になっています。

二つの家はアーチで繋がっています。こっちがヘンゼル。

グレーテルの方は、窓辺に花が飾ってあって可愛かったです。

その後、また昨日のお店に入ってブランチにしました。フムスには白ゴマが入っていて、まるで白和えを食べているかのような感じがしました。

それから街歩きを再開します。旧市街の北の方にある、ヴロツワフ大学までやってきました。

建物を眺めている間、この扉を開けて出入りする学生さんらしき人たちを何人か見かけました。できることなら私も中を覗いてみたかったです。

さらに歩いていると…おお、素敵なカフェを発見。

お邪魔しまーす。壁際のクスミティーのカラフルな缶が可愛い！

何にしようか迷った挙句、マスカルポーネとベリーのタルトPLN12とフレッシュオレンジジュースPLN13にしました。タルトは甘さ控えめで生地もフィリングもとてもおいしかったです。オレンジジュースは、生のオレンジ一体何個分？？というほど大量のオレンジを絞った果汁でした。そりゃケーキより高いわけですよね。

パンもおいしいしそうでした。朝ごはん、ここで食べればよかったなあ。
…お腹がいっぱいになると展望台に上るため、再び聖マリア・マグダレナ教会を目指します。

教会に到着すると、展望台の入口で料金を支払っていざ出発です。階段を上り下りしている間、時々急に電気が消えたりして怖かったです。特に降りる時、足元が危険で…鳩もいましたしね( ;∀;)

ふぅー、ずいぶん登ってきましたよ。あら、100って書いてありますけど？何段まであるかわからないので喜んでいいのかどうか('_')

さらに行くと、やっと出口が見えてきました。

これが二つの塔を結ぶ橋で展望台になっています。

お天気もいいし、街を見渡せていい気分！…と、そろそろカフェインを欲してきたので、降りたら昨日のカフェでコーヒータイムにしようっと。

カフェに到着です♪この日はシグネチャーのラテを飲んでみることにしました。今日はここに座ってみよう。

コーヒー、スタッフ、居心地の良さ…個人的にこの空間は、すべてにおいて申し分なしでした。

これがその、店名を冠したラテです。アーモンドライスミルクのフォームの上にスライスアーモンドがトッピングされており、飲んでみると何だかナツメグっぽい香りがしてエキゾチックな味でした。一番下の層は蜂蜜になっており、かき混ぜながら飲みました。エスプレッソの香りがしっかり感じられ、うーん、やっぱりおいしい！

そう、ここはまさしく大人の隠れ家なのです。しばらくここでぼーっと過ごしました。

それから再び、昨日のマーケットホールにお茶を買いにやって来ました。

お茶やらスパイスやらコーヒーやら、ずらっと並んだ様は圧巻です。

どのお茶にしようか迷いに迷って、お店のご婦人に好みを伝え、色々なお茶の香りを嗅がせていただきました。「オリエンタルなのは好き？」と聞かれて頷くと、大きな缶入りのお茶を出してきてくださいました。これがクラクラするほどの強烈な香りでしたが、とても気に入ったので買うことにしました。

その後、ドミニカンスカ広場の聖ヴォイチェフ教会にも寄ってみました。ポーランドには敬虔なカトリック教徒の方が多いと聞きますが、ここでも熱心に祈りを捧げている方たちを見ました。

天井の星がとっても素敵でした。個人的にこういうシンプルな教会って好きなんです。

パイプオルガンもすっきりしています。

聖堂内にある小部屋のような所にも入ってみました。天井画や彫刻が見事で目を奪われます。
教会を出ると近くのスーパーで買い物をし、クリーニング屋さんに寄って洗濯物を引き取ってから一旦アパートに戻って休憩することにしました。日中はあまりの日差しの強さに、ずっと外にいると体力を奪われるほどでした。

夕方になりそろそろお腹が空いてきたので、懲りもせず例の食堂に行きました。最初ロールキャベツにしようかと思ったのですが、前に並んでいた方たちの注文についつられてしまい、結局昨日と同じメニューになってしまいました。サラダはまるっきり日本の白菜の浅漬けそのものの味でしたが、ブラックオリーブが入っていて後を引くおいしさでした。白菜の浅漬けとブラックオリーブがこんなに相性がいいとは、目からウロコでした。
その後、オドラ川沿いを散歩します。それからトラムに乗り、カルフールで量り売りのチョコレートを買ってアパートに戻りました。

この日買ったもの。マーケットのフルーツティー(右)とスーパーで見つけたお茶(左)。下にあるのは白ゴマのお菓子で、珍しいので買ってみました。帰国後ネットで調べてみたところハルヴァという名前で、世界的に広い地域で見られるお菓子だそうです。
明日はポーランド第五の都市、ポズナンに移動します。

この旅行記へのコメント （4）

• baraさん 2019/12/26 08:55:12

  おはようございます

  アンさん
  おはようございます。楽しそうなポーランドの一人旅拝見しました。カワイイcafeにこちらお癒されました。レコードをかけてくれるお店もあるんですねビックリ。なんだかアンさんの自然体な旅にも癒されました。また他の旅行も拝見させていただきます。
  あツ、勝手ながらフォローさせてくださいね。

  アンさん からの返信 2019/12/28 07:02:07

  Re: おはようございます

  baraさま、初めまして。
  
  ご訪問、フォローと嬉しいコメントをいただき、ありがとうございます！
  baraさまの旅行記も拝見しましたが、同級生グループでのご旅行もいいですね。それに写真がとても素敵です～‼
  私は来年の春、初めてカトマンズ盆地を一人旅する予定なので、特にネパール旅行記は熱心に読ませていただきました。またゆっくり拝見させていただきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>
  
  …それでは、お元気で良いお年をお迎えください。取り急ぎご返信まで。
  
  アン

• アンさん 2018/09/06 21:11:08

  いえいえ、ありがとうございます！

  ひなこ様
  嬉しいコメントをいただき、ありがとうございます(*^^*)ひなこ様のページを訪問させていただき、面白い旅をされているんだなー！と思い、まだ途中までですが美しい写真とともに旅行記を興味深く拝見いたしました。ポーランド、いい所ですねー。私も色んな季節にポーランドの色んな土地を訪れてみたいです。それと確か、ひなこ様が旅行記の中で「ポーランドは素敵よと言いたい、でも秘密にもしておきたい」ということを書かれていたと思うのですが、今になってそれがわかる気がするのです。また訪問させていただきますね。どうぞこれからもお元気で、素敵な旅をなさってください。
  アン

• ひなこさん 2018/09/04 22:11:03

  楽しそうですね

  アンさま
  
  初めまして。
  先日、足跡だけで帰ってきてしまいごめんなさい。ご訪問ありがとうございました。
  ポーランドが大好きで、ポーランドに行っていらっしゃる方いるかな？と見ていてアンさんの旅行記にたどり着きました。アンさんの自然な雰囲気の旅行記に引き付けられました。
  ヴロツワフとポズナン両方とも、素敵なカフェやおいしそうなご飯、マーケット、楽しそうですね。ヴロツワフとポズナンは行ったことが無いのですが懐かしくなりました。
  
  ひなこ