2018/07/04 - 2018/07/04
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エネルさん
さぁ~!3年越しに行くことができた波照間島から、昨日無事に帰ってこれた僕は
(お天気が下り坂で波照間航路の2便3便が欠航していたので帰れるか不安があった)
今日は西表島の船浮という秘境にシュノーケルツアーに行ってまいります!
船浮には2年前に一度だけ行ってきました
しかしその時にはツアーにも参加せずだったので、今回このツアーは本当に楽しみにしていたため
なにがなんでも波照間島から帰らねばと思っていました
昨日帰って来た時には生憎、石垣は雨が降っていましたが
今朝は雨も上がっていて、なんとか1日持ちこたえてほしいなぁと願いながら西表島上原港行きの船に乗り込みました
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- JALグループ
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-
西表島には北と南に(西と東ともいう)二つの港があり、北側を上原港、南側を大原港と言います
大原港のほうは石西礁湖の中を通るので、さほど荒れることもなく欠航も少ないんですが
上原港に行くには外洋に少し出るため、海が荒れると欠航になることもしばしば。。。 -
今回の目的地、西表島最西端の船浮という場所はその上原港から向かうため
お天気が悪い中の上原港行きの船が心配だったんですよね~
それでも船は大して揺れることもなく、無事西表島上原港に到着~
そしてここ上原港から陸路の最終地点の白浜港まで、車で30分ほど走ります -
今回お世話になる 「じゃじゃ丸ツアー」のくみさんが上原港までお迎えに来てくれていて白浜港に向けて出発~
http://www.suguru-i.jp/funaukisou/kankou.html
道中も島の話など伺っているうちに、30分の道のりもあっという間でしたね~ -
白浜港に着くと「じゃじゃ丸ツアー」の主宰で、これから向かう船浮の出身で
なんとシンガーソングライターでもある、池田卓さんがお出迎え
こちらのお方~ うおー!会いたかった人に会えました~
そして白浜港を出港した船は対岸にある船でしか行けない集落、船浮へ向かいます -
場所は~ (①の矢印を船で渡ります)
こんなところに集落があるんですよね~ 人口は40人くらいです
道がつながってないなんて、現代日本にあるんですね~ -
10分ほどで、船浮の集落が見えてきました~
船浮の桟橋の脇のこんもりした山の崖下のところにポッカリと穴の開いた洞窟が見えますね~
あれは太平洋戦争時に船浮臨時要塞(ふなうきりんじようさい)として
敵艦隊や潜水艦隊を迎撃するための海軍作戦の拠点を確保するためつくられたようです -
このような洞窟トンネルなどがこの船浮にはいくつかあるんですよね~
前回来た時にはトンネルも入ってみましたが、とても興味深い戦争遺跡ですね。。。時が止まったままのようです -
さぁ~そしていよいよ!じゃじゃ丸ツアーのスタートです!
船浮の港を出てすぐに船長の卓さんが船のスピードを緩めます
なんとそこにはウミガメがウヨウヨ泳いでるじゃないっすか!? -
海の透明度が半端ないぶん、船の上からでもウミガメの泳ぐ姿がハッキリとわかります
ここ船浮の港は入り江になっていて、波も静かでウミガメにとっても恰好の餌場になっているのだそうです
ウミガメと一緒に泳ぎたかったなぁ~ ここでシュノーケルで十分だったのに。。。
そして最初のシュノーケルポイントの網取湾の入り口付近に着きました -
場所はこのあたりです~ (②の矢印で船は進みます)
船浮の集落は船浮湾の内側にありますが、その集落の裏手の山を越えて
反対側の海に出たところにイダの浜というとても穏やかで綺麗なビーチがあります
イダの浜も少し入り江になっているため外海の波が入って来づらいんですね~ -
そこを守っているのがこのサバ崎という岬ですね
このサバ崎の先端はゴリラの横顔に見えるため、ゴリラ岩と呼ばれています -
そしてこの網取湾のポイントは、崎山(網取からもう一つ先の、1947年ころまで集落のあった場所)方面からの潮の流れがすごく早くて
一度は八重山の海水温の上昇でほとんどのサンゴが死んでしまったんだけど
その早い潮の流れのおかげでサンゴの復活も早いみたいで
死んでしまったサンゴの上にまた新しいサンゴが付いてきているみたいです
写真奥に見える半島が崎山で(地図上では黒い線が潮の流れになる) -
あそこからこちらに向かって外側のリーフと網取湾の中のリーフとの間を通る潮の流れがあるのだそうです -
潜ってみると、所々ものすごい潮がキツくて潮に向かって泳ぐのは大変でした
体力だけが奪われて、まったく前に進まないという怖さを感じましたね~
去年の与那国以来です。。。 -
でもお天気がこれだけ曇っててこの透明度ですからね~
晴れていたらどれだけ綺麗だったことか。。。 -
サンゴも復活し始めている様子も見られましたよ~
海の中にいるほうが綺麗で、曇った空も見えないしいいね! -
早く水温変化に強い、たくさんのサンゴが育ってほしいですね
テーブルサンゴも立派なものもありましたよ!
今の世界の温暖化は本当に恐ろしいですが、自然に対応する自然の力を信じて楽しみにしてましょう~ -
さぁそして
実は今回、個人的にはこの船浮のツアーに来た一番の目的が
この網取にかつてあった、網取集落(1971年廃村)跡を見ることでした!
網取集落跡には現在東海大学の海洋研究所があります
網取集落に住んでおられた方々は、自分たちの故郷が廃村で人が住まなくなることで
ジャングル化してなくなってしまわないように、学校の校舎などを再利用してくれる企業などを探したそうです -
そこでこの網取の海が、珊瑚や海洋生物の生育など
奇跡的に優れた環境が残っている場所だということで、東海大学が買い取ったのだそうです
なのでここは東海大学の私有地なので、通常上陸などは許されておりません -
実際、昨年網取のツアーをやっている別の会社に、集落跡を見たいと相談したところ
「私有地なのでそれはできないんですよ」。。。と言われ、ツアー自体をキャンセルした経緯がありました
この桟橋も東海大学が作ったものだそうです -
今回参加した「じゃじゃ丸ツアー」
見ての通り。。。上陸できますw -
感動
あの場所に降り立ちました
(去年9月に与那国島行きの機上より撮影) -
旧小中学校校舎 -
校門とグラウンド -
網取出身の方々でつくられる”うるち会”によって建てられた慰霊碑 -
船浮出身の卓さんは年齢もまだお若いのに、その辺の歴史背景にも精通していて
大変興味深いお話を、沢山聞かせてくれました
まぁ~なんでもよく知ってました -
そして集落跡へと続く道 -
ついに目の前に現れた。。。
当時のまま残っている石垣。。。
言葉がでない。。。 -
建物はすべて朽ちてしまっていて何もありませんが、瓦やコンクリートで出来た井戸や壁などはそのまま残っています
昭和46年廃村ですから、そんなに昔ではないんですよね。。。オレ生まれてるし。。。 -
琉球赤瓦の朽ちた破片も見えますね。。。 -
珊瑚の石垣だけではなく貝殻などもかなり使われていました -
家畜の豚小屋跡がきれいに残っていました
人は木の家に住み、家畜はコンクリの家に住むのだそうです -
もうすべてが鳥肌ものでした
廃墟マニアにはたまらないでしょうね~ 別に廃墟マニアでもないですが。。。
もちろん東海大学の敷地内にあるので、所々物が置かれていたり人の気配はありますがね
人が入ってなければもっと朽ちていくのでしょう。。。 -
途中ガイドのクミさんが集落跡奥のほうで、イリオモテヤマネコらしき動物を目撃してましたが
僕らには見つけることができなかったです。。。
そうして西表島網取集落の課外学習は終了しました
とても興味深いお話をたくさん聞けたので、もっともっと知識を深めたいなぁと思いました -
桟橋のはしごは錆びて崩れていましたよw ここから昇降できないわけですw -
浮桟橋ではないため、潮の満ち引きで水位がかわるので船をつけるのも大変みたいですね~
さぁ~じゃあそろそろお昼ご飯にしましょ~
てことで~ランチターイムの場所は~? -
網取湾をさらに奥のほうへ景色を眺めながら進んでいきます
この網取の半島とサバ崎の半島に挟まれた網取湾はとても穏やかな湾になっていて
今日なんて、リーフの外はすごい波だけど、内側に入ればまったく波はありません
両側には所々、小さなビーチや長めのビーチが見られます -
この辺に来ると水深もだいぶ浅くなってくるので
海の透明度が半端ないのがわかります
すると右側にちょうどポッカリと岩場に囲まれた小さなビーチがありました -
ゆっくりと船は進みながら、お弁当を食べるにいい場所を探します
切り立った岩肌にくっついたせま~い砂浜に、一本のモンパの木が伸びていました -
そのモンパの木に船を繋いで、ツアーに参加しているみんなで上陸~
砂のビーチというよりは、西表特有の堆積砂の固まる前のような粘土質の砂地でした -
こういう場所で食べるお弁当、ホント美味しかったです
山と海と空しかなくて、本当に静かで。。。でも時間だけはあっという間に流れます -
ここで卓さんと、この網取湾の一番奥のドンつきにある通称ウダラ浜に
1人で生活していた、西表のターザンこと、故 砂川恵勇(ケイユウ)さんのお話になりました
砂川ケイユウさんとは、こんなお方w -
(YOU TUBEより)
ベルト!ビニール紐じゃね!?www -
水田耕平さんという美術の先生が、ケイユウジィとの西表での交流を書籍化しています
これがまためちゃくちゃ面白いw -
こちらは絵の構成で進められている「恵勇爺と泡盛談」
水田さんの独特の画風、画力と文章の構成力に圧倒されながら一気に読み進められます! -
当時テレビ番組でも密着取材されて、その模様はYOU TUBEでも見ることができます
この番組では今日のガイドの池田卓さんのお父さんである池田米蔵さんの若いころの姿も見れます(笑)
ケイユウジィの話をしていたら、卓さん、「いってみますか?」 と
もう~~~二つ返事で
「行きたいです!!!」
船はウダラ浜へ -
ケイユウジィが亡くなったあと、このオジィの建てた小屋に一時、住みついた怪しいジジイがいたそうで。。。
しばらく前までは、まもなく戦争があるとか言ってヤリを作って備えてて、ヘタに近づくと怒鳴られて追いかけられたりしたそうです。。。
元々、大学教授かなにかをやられていた方のようですが、かなり危ない方だったようですね
身体を壊されて、入院中だそうです 平和が戻りました。。。
そして見えてきました~ ウダラ浜です
島旅エネルの2018 西表 船浮 網取2へ続く
https://4travel.jp/travelogue/11389429
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