2018年8月5日　ギリトワランガン滞在30時間

2018/08/05 - 2018/08/06

ギリトワランガンに到着して5時間くらい後、マグニチュード6.9の地震を受けて、翌日夜に島外避難するまでの顛末を書きます。

エリア その他の観光地(インドネシア)

ロンボク空港からバンサル経由でギリトワランガンに移動しました。ボッタクリが酷いとネットに書かれてましたが、確かに。東南アジアワーストレベルですね（笑）。
パブリックのスローボートに乗ったのですか、揺れる揺れる。何人かはずぶ濡れになったし、それを笑ってた船員に白人姉さんがマジギレ。ふざけんなスピード落として安全運転しろと怒鳴ってました。
数日間バリ島とのスピードボートが運行されないという荒れ気味だったのもあり、同行者も今までで一番命の危険を感じたと言ってました。何時間か後、更に危険な目に合うとは考えもしませんでしたこの時は。

船着き場から内陸側に200メートルくらい入った宿にチェックインして海岸線を散策。のんびりして海もきれいで良いところです。
買い出しをして一旦宿に戻ってから7時くらいに夕食に。ナイトマーケットであまり食べたいものがなく、ついでに桟橋を見てから海から少し離れたレストランへ。

何を頼むか悩んで、オーダーしようとした矢先、運命の19時46分。
すごい揺れが襲いました。大きな音や悲鳴が上がり、即座に停電。数秒してからテーブル下に隠れました。

断続的に大きな揺れが襲う中、頃合いを見て宿に戻りました。ライトを持っていたのが幸いしました。
宿は奇跡的に無傷だったのですが、道中被害の大きさに驚かされました。レストランが潰れていてもおかしくなかったし、塀が倒れて下敷きになっていたかもしれません。不思議なことに、火事は全く起こりませんでした。
津波が来るかが一番気になるところでしたが、向かいの宿の白人さんが津波警報は出てないとスマホ画面を見せてくれたので宿に籠ろうと思いました。が、倒壊の不安と、避難するようにとの現地見回りスタッフに言われたので、更に内陸の方に行った広場に避難。一夜を明かしました。

翌朝、島から全員脱出するから浜へすぐに行けと言われて浜へ移動。すごい数の人がなかなか来ない船を待っことに。

バリ島からのスピードボートが発着する桟橋は崩落。砂浜から発着できる40人程度の小舟で簡単に避難できるわけもなく。ギリ三島で一万人近くが避難を待っていたようで船がたまに到着すると蜘蛛の糸状態。現地若者がいち早く乗り込む状況で乗れる訳もなく。
信頼できる情報源も分からず、午前中は右往左往しました。
商店略奪も始まりました。
この頃はもう一泊して帰るのも選択肢かなと思い、木陰でぼーっと座ってました。

午後になって、ombakホテルにいた責任者っぽい人から話が聞けました。北側の浜からは200人くらい乗れる船2隻でロンボク島へ。ombak前の小型船では沖の大型船にシャトルで運んで、大型船はバリ島へとの事でした。北側のサバイバル乗船は勝ち目がないんで、ombakに並ぶことにしました。

小型船に20人くらいが乗って、沖の船に乗り換えるのはとんでもない時間がかかる訳です。乗降時間と往復を入れればどう考えても暗くなるまで終わるわけもなく。日が落ちてからの乗降はどう考えても危ないわけで。
でもこの時はなるべく早く脱出するのが正解と考えてひたすら8時間並びました

不満高まる中、自家発電を動かして更にフリーでビールを振る舞う素敵なバーがありました。感謝です。
今日の乗船を諦めて、浜での野宿準備をする人々も。何処からかマットレスとかブランケットを調達して寝床をつくってました。

夜9時、小型船に乗船。
どうやって大きな船に乗り換えるんだろうと不思議でしたが、まあ当然のことながらチェーンでできた縄橋子を8段くらい登って乗り換えることに。しかも夜で暗い（笑）
同行者はビビってましたが、まあなんとか無事に。
バリ島までは3時間くらいでした。かなり速度を出したため激しく揺れてダウンする人続出。阿鼻叫喚でした

パダンバイの港に到着すると、すごい数のスタッフと、マスコミもちらほら。
バリ島各地への無料バスが用意されていました。
現地での情報提供に関してはいかがなものかと思いますが、輸送手配に関しては素晴らしいサポートでした。ありがとうございました