羊蹄山ふきだし公園　名水１００選の躍動感あふれる水の公園

2018/07/10 - 2018/07/10

北海道、道南、渡島半島の付け根にある羊蹄山。
この山からはあらゆる方向に湧水が出ていて、「蝦夷富士」の別名に相応しい恩恵を与えてくれています。
その湧き水の一つ「ふきだし公園」に立ち寄りました。
名水１００選というと、美味しい水を汲む場所というイメージですが、「汲む」だけでなく、「見て」楽しめる場所です。
そして、もちろんマイナスイオンたっぷりの気持ちのいい場所でもあります。

エリア 真狩・京極(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

ニセコの朝はどんより重い雲が羊蹄山を覆い、せっかくの眺望が見られませんでした。

その羊蹄山北側を周り、道の駅「名水の郷きょうごく」に来ました。「名水プラザ」と書かれた建物がそれです。
「きょうごく」とは、地名の京極町から来ています。漢字の方が格好いいと思うんだけど・・・

道の駅 名水の郷きょうごく 道の駅

広い駐車場は「ふきだし公園」と共同です。北海道遺産であり、名水１００選でもあります。
ここの駐車場の中程にある公衆トイレには、フリーwi-fiの案内がありました。

ふきだし公園 公園・植物園

ふきだし公園は、駐車場の奥から階段を降りて行きます。
降り口はいくつかあるので、滞在時間に合わせて散策出来ます。

ふきだし公園 公園・植物園

階段を降りると谷間になっている園内は喧噪に包まれていました。
橋を渡ったところには某国の賑やかな団体。

ふきだし公園 公園・植物園

階段の右手の斜面から、水が勢いよく流れ落ちて来ます。
その前には苔をまとった石が適度に散在していて、流れに強弱をつけ、心地よい水音を立てています。

ここは、カメラマンにはとても楽しいスポットです。

ほとばしる水の表情をどう捉えるか。変化があって楽しいです。

水の飛沫を撮りたい。三脚が欲しかったな。

流れの表面が、全然真っ平でないところがおもしろい。変化に富む水の魅力を存分に味わえます。

水は、あちこちで流れています。まとまった流れだけでなく、岩や苔の間にちらちらと姿を見せます。まるで隠れん坊をするかのように。
２０１７年にクロアチアのプリトヴィツェを訪れました。そこの水も見え隠れしながら、躍動していました。

ちょっとだけプリトヴィツェ湖群国立公園の写真です。

水って、いろんなところを流れて来るんだなと初めて実感したものです。

再び「ふきだし公園」です。
流れの一部は、樋（とい）を流れるようにしてあります。
水を汲む場所は、この上にあります。

これが「ふきだし」の由来かな？

アップで撮ってみます。水坊主みたい。

「北海道遺産」のプレート。

それは、こんな場所にあります。

水温と気温の違いで、水面に霧が発生しています。これがまたいい雰囲気です。

こちら側にも水面すれすれに霧が発生しています。
こちらは風が吹くと、さ～っと流されてしまいました。

池の真ん中に、岩の塊があります。岩の間からあちこちに水が出て来るのです。これが先程大人気でした。

岩の天辺から、ちろちろと水が噴き出しています。
えっ？これだけ？と思うほど小さな吹き出し口ですが、すぐに水は隠れてしまい、あちこちから顔を出すのです。

上部の岩に穴が開いているのがわかりますか？

常に湿気があることで、この岩は「苔玉」になっています。

「ふきだし」て来た水は、こちらでは打って変わって静かな池になります。
この池の周りを周遊する散策路もあります。

巨大な木の切り株の公衆トイレ。

駐車場へ向かう道には、吊り橋がありました。

足下には、小川が流れています。紅葉の時期は、一際見事なんでしょうね。

吊り橋から反対側を見ると、大きな池のある庭園が見えました。
思った以上に「ふきだし公園」は広いようです。