酷暑の七月の連休中、旧友を訪ねて京都へ。<br />京都は酷暑に加えて祇園際に伴う大混雑で、観光どころではなさそうだったので、少し足を伸ばして奈良へ。<br />時間があまりなかったので、奈良公園周辺と平城宮跡のみとなってしまった。<br />帰りがけに鶴橋に寄って、焼肉を堪能。

酷暑でも奈良定番コース

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2018/07/16 - 2018/07/16

1817位(同エリア5386件中)

エリア

奈良市(奈良)

旅行の満足度: 4.5

観光: 4.5

グルメ: 3.5

交通: 3.0

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 3万円 - 5万円

交通手段: タクシー ANAグループ JRローカル私鉄徒歩

前日夜、京都で友人と会食後、大津のホテルに宿泊。
以前の旅行記でも書いたが、最近の京都のホテルの価格は高騰している。
下手に京都市内に泊まるよりも、隣の大津市に宿をとるのが便利で安かったりする。
関東に住んでいると地理間隔があまりないのでわかりにくいが、
京都～大津は東海道本線で10分足らず。
石山、膳所、瀬田、草津にもホテルがある。温泉は出ないけど。

翌日、京都へ出てきてみるも、朝から駅は人でごった返し。
人ごみを避けるべく、一か八かの賭けに出て、奈良へ。
京都～奈良間は電車で50分くらい。
以前は、京都～奈良間は近鉄特急、というイメージであったが、
今は急行でも45分くらい。特急に乗る必要性をあまり感じない。

大和西大寺を過ぎたあたりで、車窓より10年前にはなかった平城宮朱雀門復元が見えてくる。
ホームが地下だったのは覚えていたが、こんな建物だったっけ？
やはり、奈良に来て正解。
連休中で多少の観光客はいるものの、それほど人ごみはない。

とりあえず、何も考えず奈良公園の方に向かって歩いていくと、鹿さん達がお出迎えをしてくれました。
気温は30℃を超え、鹿さんたちも日陰に集まっていました。
近鉄奈良駅って、奈良公園に直結しているイメージで歩き出したものの、
東大寺なんて歩いてすぐ、のイメージだったが、
思っていたよりも奈良公園は広かった。
近鉄奈良から東大寺まで30分くらい歩いただろうか。
前回来たときは30分くらいなら大したことがない距離に感じたのだろうが、
歳のせいだろうか？いや、違う、異様な暑さのせいだ。
前回は3月だった。3月の気候なら３０分歩いたくらいでは何ということもない。
東大寺南大門。
人生で三回目になるが、思っていたよりも大きい。
海外の寺院などをも見るたびに、日本の寺院とはスケールが違うな～、
と見上げるばかりであったが、東大寺は海外の寺院に引けを取らない大きさを誇ることを認識。
南大門を抜け、中門までの参道にも鹿が入り込んでいる。
やはり久しぶりということもあって、
こんなところまで鹿が入り込んでいたっけ？
と、ちょっとした驚きの連続。
遠目から大仏殿を撮ってみる。
大仏が鎮座するお堂がいかに大きいか。
写真撮影がNGだと思っていたら、大仏殿の中ではインスタの嵐。
いつの間に解禁されたのだろうか？と思いながら、ついついパシャリ。
今回はスケジュール的に余裕がなく、あまりあちこち行く予定がなかったので、
奈良公園もじっくり回ることに。

地図を見て、二月堂、三月堂とあったが、イマイチピンとこない。
前回や前々回（中学の修学旅行）では、東大寺も大仏殿で終わっていた気がする。ということで、三月堂まで足を伸ばしてみた。

三月堂は小高い丘の上にあり、登ってみて、やはり来たことがないことを確認。

ちょうど団体客向けに解説が行われており、解説を盗み聞き。
本堂に礼堂を増築する形でできており、本堂は奈良時代創建当時のものだとか。
礼堂は増築する形で、鎌倉時代に作られたという。

奈良時代のものがそのままという訳ではないのは、少し残念だが、
増築したことによって、残すことができたということなのだろうか。

中の仏像も奈良時代のもので、京都や鎌倉の仏像とは違った味わいがある。

二月堂へ。
丘の上にせり出すようにして建っている。
中の仏像はともかく、東大寺を一望できるスポットとなっている。

ここに来ていたら、この景色を覚えているであろうから、やはり来てない。
春日大社へ。
大通りを離れると、鹿は草を食んでいる。
春日大社にとって今年は創建1250年のメモリアルイヤーだとか。
本殿参拝に初穂料を取られたっけ？記憶が曖昧。
有名なところでも、神社で拝観料を取られるイメージはあまりない。
とはいえ、せっかくなので初穂料を払って本殿でお参り。
春日大社と言えば、この回廊。
荘厳な美しさを誇る。
10年前にはなかった朱雀門広場へ行きたかったので、
近鉄奈良駅方面へ。
鹿さんもだいぶ暑さが堪えている模様。
あまり時間がないとはいえ、興福寺は外せない。

興福寺中金堂は解体、再建中。
奈良公園のシンボルともいえる興福寺の五重塔。

東寺の五重塔に次ぐ高さを誇り
他の五重塔にはない力強さを感じる。
こちらは東金堂。
本尊両脇の日光菩薩、月光菩薩は奈良時代のものだという。
内部写真撮影NGは残念。

興福寺と言えば、国宝館。

前回となんだか雰囲気が変わったような・・・
改装したのだろうか？

やはり何度でも見たい阿修羅像。
阿修羅像以外も素晴らしい。
近鉄奈良駅近くにてランチ。
連休中と言えども、ピークを過ぎていたので、すんなり入店。
冷やしだし茶漬けをいただく。

奈良は十年前に比べて飲食店が充実してきている気がする。
しかし、奈良は柿の葉寿司以外だと何が名物か、いまだによくわからない。
10年前には工事中だった平城宮跡へ行ってみることに。

近鉄で大和西大寺へ移動し、そこから歩くつもりでいたが、
直線距離はそれほどではなくとも、朱雀門広場は相当な距離がある。
距離的には歩けないこともないかと思ったが、酷暑の中歩くのも厳しい。
バス等もないようだったので、タクシーで移動。
車窓より再建された太極殿。
朱雀門広場に到着。
広場かと思いきや、実は朱雀大路。
平城京のメインストリートってこんなに幅広だったことに驚くばかり。
再建された朱雀門。
立派ではあるが、朱雀門と太極殿だけなので少し寂しい。
太極殿は遥かかなた。
平城宮の大きさはよくわかる。
そして、平城宮内を横切る近鉄線。
暑いので平城宮いざない館へ。
こちらは平城宮に関する博物館になっている。
有料と思いきや、なんと入場無料。
文化財が展示されているわけではないが、
平城宮、平城京の発掘・再建の経緯等が展示されている。
やはりジオラマは見ごたえがある。

こちらは天平みはらし館。
二階から平城宮一帯を見渡せるという。
再建が進んだら、見渡せなくなるのかもしれない。
二階からの景色。ただただ広いのはよくわかる。
他の建造物の再建が待たれる。

時間は16時を過ぎており、もう少し早ければこちらで自転車を借りることができた。
借りることができたとしても、この酷暑の中自転車で東院庭園や太極殿にまで
行っていたとは思えない。
遣唐使船のレプリカ。
そして物議をかもしながらも今や人々の記憶の彼方の”せんとくん”。

平城宮跡歴史公園にはこれだけの施設がありながら、観光客はあまりいない。
発展途上感がいなない。
もう少し再建が進んだら、テーマパーク的な場所になるのだろうか。

奈良公園を起点にした循環バスも通っていたことに後から気づくが、
大阪方面は遠回り。高くつくが帰りも大和西大寺駅までタクシー。
客待ちしているタクシーはなく、電話で呼び出す。
帰りは近鉄で難波、伊丹空港へ。
夕飯は難波で、と思いきや、近鉄奈良線は鶴橋を通るので、寄ってみることにした。
駅近くには観光向けの焼き肉屋が並ぶ。
少し歩くとパフェの有名店カナリア。
もうすでにアイスクリームがなくなり、閉店していた。
商店街に足を踏み入れてみると、昭和ノスタルジー漂うコリアタウンが広がる。
最近は新陳代謝が活発になり、韓国以外の移民が集まってはいるものの、
ニューカマーコリアンにより韓国の最新の流行が発信される新大久保とは違い、
鶴橋は日本に根付いた在日の人たちの生活空間だった。
駅前でおひとり様OKの焼肉店に入る。
鶴橋と言えば、まずはホルモン。
ホルモン5点盛。
ナムルを頼んだら、サービスとして、牛すじ煮込みもつけてくれた。
さらにサムギョプサルも頼んでいたので、相当な量になってしまった。

ホルモンが思いのほか重かったが、大満足。
大阪来たら、鶴橋は外せなくなりそう。
焼肉を堪能した後、伊丹空港へ。
リニューアルした伊丹空港には551HORAIができていたので、
翌日の朝食用に買ってしまった。

これで無事に帰れるかと思いきや、復路の飛行機の到着が遅れているとのこと。
しかも、伊丹の運用時間の問題で欠航になる可能性もあるとのこと。
とはいえ、優先搭乗などを中止し、改札前倒しや整列の実施により
何とか運用時間内に飛び立つことができた。

今後は翌日仕事があるときは伊丹の最終便に気をつけよう。
後から聞いた話しでは、酷暑のためアスファルトが変質して滑走路に穴が開いたとのこと。
危ない、危ない。

計画段階では梅雨の最中と思いきや、予想外の酷暑に、変更を余儀なくされたが、いい気分転換になった。