アレッチ氷河を目の当たりにする　（4週間旅行-その8）

2018/06/26 - 2018/06/26

　今年の旅行は、満を持して、もう一度行きたかったミューレンを皮切りに、ブリグ、ボルツァーノ、カナツェー、コルティナ・ダンペッツォまで東進、そしてとって返してトリノ、クールマイユールからシャモニーを経由してくる4週間です。

　ブリグにやってきた目的は、アレッチ氷河を見る、というものです。アレッチ氷河はユングフラウヨッホに上がったときに、あれがそうだといわれたけれど、ずっと遠くで、良くわからなかった。欧州で最も長い、24kmにおよぶ氷河なんだと聞いていましたから、一度もっとよく見えるところへいってみたいと思っていたのです。それがここからほど近いFieschから長いロープウェイを乗り継げばEggishornに上がって、その先にあるアレッチ氷河を見ることができるというのですよ！

エリア ブリーク(スイス)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 徒歩

朝ご飯はMurrenにくらべたらちょっと少なくなりましたけれど、ざっくばらんで気持ちがようございます。

　これが滞在中のHotel Europeですが、なぜかHotel Garni Europe Brigと出てきます。線路のすぐ前ですから、鉄ちゃん系の入っている私にはたまりません。

08:48発の電車に乗ります。
それほど人が乗っちゃいません。

Fieschの駅に着いたのは09:22。たかだか半時間でございます。
空飽くまでも青く、晴れ晴れとした気分です。

鉄道の駅から下ってローヌ川を渡り、ちょっと登りになりますが、ロープウェイの乗り場に移動します。

エッギスホルンへ上がるのには途中で一本乗り換えます。エッギスホルンに到着したのは10:00頃でした。

これだ！これです、これがアレッチ氷河です！

エッギスホルン 山・渓谷

　それが、ロープウェイを降りてから、これを見えるところへ行く途中は工事中の小屋を超えると細かい石のガレ場なんですよ。その上、そこにまだ雪が乗っているんです。挙げ句に私はライトダウンジャケット（もちろん国民服メーカーの安い奴）を忘れてきちゃって、薄いシャツの上にウィンドブレーカーだけという舐めきった服装です。

氷河の先に見えているのが、Trugbergでしょうか。だとするとその先がアイガー？
そうか、こういうことだったのか。

　反対側、西の方に目を転じると、おぉ～！あれなるはマッターホルンではないですか！

　するってぇと、あの向こうのあれは？

　こういうところにヘリがブルブルと飛んでくると、なんとなく、みんなが苦労して上がってきているのがなし崩しになるような気がして、甚だ、気分良くありませぬ。

　で、エッギスホルンの頂上ってのはこっちなんでございますよ！え～っ！でしょ？
このいしっころだらけの盛り上がりが頂上なの！？誰かがわざわざ石を盛り上げて登りにくくしてんじゃないの？

　日本の山だったら、鳥居がたっているところに、十字架ってのはできすぎなような気がしないでもありませんよね。

　そこへ上がっていこうとしている人たちが三々五々見えております。私はもう足下が怖くてがくがく。

　あれま、ユングフラウのスフィンクスが見えちゃっていますよ、ボワボワな写真ですが。

　あ、ここにも氷河が見えている！

　小屋のウッド・デッキを作り直しているみたいです。雪がまだこんなに残っているのを見たら、ライトダウンがあった方が良い、というのが良くわかるかと思います。
作業をしているおじさん達の格好は参考にならず。

　さて、気を取り直して（なんでかというと、氷河に落っこちないかと怖かったから。）ロープウェーを一本乗って降りてきたところから、Bettmeralpの街まで約5km程の散歩です。スキー場の下を歩き続けるので、右側はずっと牧草地です。このへんのスキー場は面白いかも知れないなぁ。

　ここでもパラセール！

　まさか、これ、大麻じゃないのね？アハハ！

　軒並みスキー場ですから、同じようなデザインのロッジ、多分貸別荘？が、ガンガン建っていますし、建築中でもあります。

　あちこちにスキー用のリフトの塔が建っています。気持ちよいスキー場でしょうねぇ。

　休みたい気持ち満々でBättmer-Hitta横を通り過ぎます。（あぁたはお昼を食べるとすぐにもう辞めようというから、なるべくお昼を引っ張るんだ！というのがわが行程管理者の方針です。）
　ところでこれ、ヒュッテじゃないですよね。ヒッタですよね？ヒュッテってのはHütteと書いてドイツ語ですが、これは何語？

　Betterhornに近づいてきたところで牛さん達に遭遇。

　Bettmeralpの街はかなり長く広がっていて、大きな街で、さぞかしスキーシーズンは賑やかなんだろうなぁと思わせます。しかし、歩いている当方としてはなんだかだらだらと長い街で、なかなか降りるロープウェイにたどり着きません。

　いかにもスイスの山中の教会そのものというべき教会の前にベンチが置いてあるのを発見。

　お弁当を取り出して、サンドイッチにゆで卵を挟み込む。ふと、ベンチの下を見ると、誰かが向いたタマゴの殻。おっとっと、タマゴの殻も持って帰るべし。

Betten Talstationの鉄道の駅までロープウェイで一気におります。BettmeralからBrigまでの切符を通して買うことができます。Half Fare Cardで買うと8.30フラン。

Betten Talstationに降りてくると、いやいや、辛いくらいに暑くて、また陽に焼けちゃいます。14:15発に乗ります。Brigまで30分ほどです。

　帰りの電車はガラガラ。気持ちが良いねぇ、疲れた昼下がりのガラガラ。

　この鉄道はず～ッとローヌ川沿いを走ります。景色としてはなかなか気持ちよい。

　やや、これはなんだ！と思ったら、途中駅で降りる人はここを押して合図をしないと止まらない駅があります。バス方式。
　扉の開けるときに押す緑のボタンを押して、stop requestをするという方式もありますね。

Brigまで戻ってきたら、そこに氷河特急がやってきて停まりました。ひょいと中を見ると、やや、これは多分日本人ツアー様ご一行でございますよ。人気ありますねぇ。

　　MIGROSで売っている1,5リットルの一本0.25フランのお水。

　今日の夕飯。ゆで卵入大野菜サラダ。MIGROSで見つけたカップヌードル。初めて食べた。

　夕焼け空が真っ赤っか・・・でもないけど。8日目も暮れるのだ。