ペテルブルグの地下鉄ウラジーミルスカヤ駅に隣接する「クズネチニィー市場」をご存知でしょうか。<br /><br />　近年、庶民の台所を預かる場としては、郊外の大型スーパーや市内のミニスーパーにその座を空け渡しつつある市場ですが、きれいに並べられた果物や野菜、中央アジアからの食器やドライフルーツ、ナッツ、ちょっと懐かしい気持ちになる雑貨、そして蜂蜜の味見、時には水槽で泳ぐチョウザメの姿をながめ、さらに気さくな店員さんとのロシア語によるやり取り…、そんなほのぼのした体験ができる市場は、昔ながらのロシアを肌で感じられる場所と言えます。クズネチニィー市場はドストエフスキー博物館にも近いので、夏の間、ロシアの日常生活を垣間見ようとする外国人観光客が、この市場に多く立ち寄っています。<br /><br />　このクズネチニィー市場の一角に、マキシム、タチアナ兄妹が経営する土産物屋「Matreshka Tanushka SPB」があります。二人がここに店を構えて8年。サンクトペテルブルグ美術大学を卒業したタチアナさんが作るオリジナルのマトリョーシカ柄の、鍋つかみ、バッグ、エプロンが人気です。これらの布雑貨はペテルブルグ在留邦人の間でも知られており、帰国時のお土産によく選ばれています。タチアナさんは日本に旅行したことがあり、その旅行から商品づくりのアイディアが浮かんだとか。日本人に受け入れられる「可愛さ」の秘密はそのあたりにあるのかもしれません。<br /><br />　作家の手作りによる一点物の美しいマトリョーシカや、まとめ買いできる手軽なマグネット、教会の形のオルゴール（もちろんチャイコフスキーの曲）など、民芸品のラインナップも充実しています。<br /><br />　そして、何といっても値段がつけられない、二人の優しい笑顔と接客態度が何と言ってもこの店の最大の魅力です。決して大きくない店ですが、有名店とは違ったお土産選びの楽しさがここにはあります。ましてやロシア語学習経験者の方なら、尚のこと。<br /><br />　ペテルブルグにロシア語の勉強にやって来る人にはもちろん、観光旅行で訪れる人にも、絶対おススメのお土産店です。

お土産屋さんで、ロシア語を楽しもう　お土産屋Matreshka Tanushka SPB

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2018/07/01 - 2018/07/01

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　ペテルブルグの地下鉄ウラジーミルスカヤ駅に隣接する「クズネチニィー市場」をご存知でしょうか。

　近年、庶民の台所を預かる場としては、郊外の大型スーパーや市内のミニスーパーにその座を空け渡しつつある市場ですが、きれいに並べられた果物や野菜、中央アジアからの食器やドライフルーツ、ナッツ、ちょっと懐かしい気持ちになる雑貨、そして蜂蜜の味見、時には水槽で泳ぐチョウザメの姿をながめ、さらに気さくな店員さんとのロシア語によるやり取り…、そんなほのぼのした体験ができる市場は、昔ながらのロシアを肌で感じられる場所と言えます。クズネチニィー市場はドストエフスキー博物館にも近いので、夏の間、ロシアの日常生活を垣間見ようとする外国人観光客が、この市場に多く立ち寄っています。

　このクズネチニィー市場の一角に、マキシム、タチアナ兄妹が経営する土産物屋「Matreshka Tanushka SPB」があります。二人がここに店を構えて8年。サンクトペテルブルグ美術大学を卒業したタチアナさんが作るオリジナルのマトリョーシカ柄の、鍋つかみ、バッグ、エプロンが人気です。これらの布雑貨はペテルブルグ在留邦人の間でも知られており、帰国時のお土産によく選ばれています。タチアナさんは日本に旅行したことがあり、その旅行から商品づくりのアイディアが浮かんだとか。日本人に受け入れられる「可愛さ」の秘密はそのあたりにあるのかもしれません。

　作家の手作りによる一点物の美しいマトリョーシカや、まとめ買いできる手軽なマグネット、教会の形のオルゴール（もちろんチャイコフスキーの曲）など、民芸品のラインナップも充実しています。

　そして、何といっても値段がつけられない、二人の優しい笑顔と接客態度が何と言ってもこの店の最大の魅力です。決して大きくない店ですが、有名店とは違ったお土産選びの楽しさがここにはあります。ましてやロシア語学習経験者の方なら、尚のこと。

　ペテルブルグにロシア語の勉強にやって来る人にはもちろん、観光旅行で訪れる人にも、絶対おススメのお土産店です。