愛知のフォトジェニックスポットと、名古屋めし（後編）

2018/07/05 - 2018/07/07

今年のコブクロツアー遠征は、初めての名古屋へ！

ライブの前後は名古屋めしを楽しみ、名古屋から日帰りで行ける「常滑・豊田・犬山」をブラブラ。
あいにくの雨模様でしたが、フォトジェニックスポットを巡り、毎日2万歩も歩きました。

エリア 名古屋(愛知)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 新幹線 私鉄 徒歩

名古屋といえば「モーニング」！
2日目の朝食は、一日中モーニングを実施している「モーニング喫茶リヨン」へ。

地下道を通れば、雨に濡れずに辿り着けます。

リヨン グルメ・レストラン

四つ目の名古屋めしは、古くから根付くモーニング。
こちらではドリンクを1杯注文しただけで、お好きなプレスサンドが付いてきます。

ホットコーヒー（410円）と、定番の「小倉あんプレスサンド」を。
餡子の甘みとマーガリンの塩気がよく合います。
自家焙煎のコーヒーは、苦味と酸味が強すぎず飲みやすい。

レトロ喫茶の雰囲気は好きなのですが、いかんせんタバコの臭いが…
でも、モーニング文化を体験出来て満足です♪

リヨン グルメ・レストラン

当初の予定では、2日目は多治見で「美濃焼」やタイルアートを見ようと計画していましたが、岐阜は記録的な豪雨の予報が出ていたため、雨でも楽しめるスポットへ変更。

雨といえば美術館かな…
ところがなんと、「名古屋市美術館」は展示替えのため休館、「愛知県美術館」は改修工事中。

そこで「豊田市美術館」へ向かうため、名鉄三河線を乗り継ぎ1時間強の「上挙母駅」へ。
思いのほかローカルな駅で驚愕。

「豊田市美術館」のHPを確認したところ、｢豊田市駅｣が最寄りと書かれていましたので、Google Mapsにまんまと騙されたようです。

上挙母駅 駅

上挙母駅からも徒歩10数分で行くことは出来ます。

到着した「豊田市美術館」の立派な建物に圧倒されました。
「NY近代美術館」の設計も手掛けた「谷口吉生」さんの設計だそう。

こちらも7月17日より改修工事に入るそうで、危なかった～

豊田市美術館 美術館・博物館

「ブリューゲル展　画家一族150年の系譜」
16、17 世紀のヨーロッパにおいて最も影響力を持った画家一族のひとつだったブリューゲル一族の企画展。

まったく存じ上げませんでしたが、ただただ一族の才能に敬服です。
特に、30センチ角に満たない小さな作品に描かれた細密な描写には驚き、目を凝らし夢中になって眺めました。

名前が似ているから、こんがらがって来るのですが、「ヤン・ブリューゲル1世＆2世」の作品が好みです。

それから、ポスターにもなった「野外での婚礼の踊り」は、今にも動き出しそうな躍動感…と思っていたら、CGを使った動画も展示されていて楽しかったです♪

豊田市美術館 美術館・博物館

真剣に2時間鑑賞して、お腹が減りました。
雨だし、美術館内のレストランでランチとしましょう。
Aランチ（ホキのフライ トマトソース）＋コーヒー（980円＋200円）

あまり期待していませんでしたが、カラッと揚げ立ての火傷しそうに熱々なフライ、とっても美味しかったです。

豊田市美術館 美術館・博物館

企画展は撮影NGですが、常設展はOKです。
「コレクション：閉じる、開く、また閉じる。」

「まぶた／ジュゼッペ・ペノーネ 1989-91」
大きな展示室の壁全面に張られた一枚のまぶた。
よく見ると、たくさんのまぶたの連なり。

入った瞬間にハッと惹きつけられ、近づいたり離れたり階段の上から見下ろしたり、色々な角度から見たくなる欲求を満たしてくれる展示方法でした。

豊田市美術館 美術館・博物館

近づいてみると、人の片目の部分。
素材は「石膏、木炭、布」が使われています。

自然の素材を多く用いるジュゼッペさんの、他の作品も観たくなりました。

豊田市美術館 美術館・博物館

展示室間の通路に可愛らしいオブジェが。
「(右)宇宙はきのこのように発生したか 1987・(左)宇宙は収縮に転ずるか？ 1989／野村仁」

窓の向こう、テラスに置かれた作品が観られるのも良い景色。

豊田市美術館 美術館・博物館

これらもアート作品。

電光掲示「豊田市美術館のためのインスタレーション／ジェニー・ホルツァー」
右壁面「分類学（応用）No.3／ジョセフ・コスース」

豊田市美術館 美術館・博物館

改修前のコレクション展として、同じく改修工事中の愛知県美術館から名品を加えた「豊田市美術館＋愛知県美術館」も開催。
クリムト、シーレ、藤田嗣治など、両館が誇る名品を並べて観られる機会は貴重です。

他にも、漆芸で高名な作家「髙橋節郎」の作品も併せて、1,500円で観られるのはお得。本当に一日楽しめました。

庭の広さは、さながら「箱根 彫刻の森美術館」のよう？

豊田市美術館 美術館・博物館

名駅へ到着、ホテルへ帰る前に、以前名古屋に住んでいた人から言われたミッション「ナナちゃん人形を探せ！」

地下道を通れば雨に濡れないからいいのですが、ホテル側からは、遠いし迷うし…
「名鉄百貨店」のデパ地下で聞き込みをして、やっと巡り合えました！

ナナちゃん人形 名所・史跡

現在のナナちゃんは、絞りの名産地「有松」のPR中。
アンケートに答えたら、絞りのハンカチをいただきました♪

だから浴衣姿なのですね。
「帯留が電車！」と、ひとに言われて気付いて…名鉄の特急かな。

さぁて、五つ目の名古屋めしは「味噌煮込みうどん」

「生煮えではありません」と事前情報を得ていましたが、硬ぁ！
中心にハリガネが入っているみたいです。すいとんに近いのかしら？

味噌味が濃厚で、美味しいのですが、調子に乗って飲むと喉がカラカラになります。

サラダのような浅漬けをいただきながら、そういえば旅行中、野菜が足りていないことに気が付きました。

煮込うどん 山本屋本店 エスカ店 グルメ・レストラン

ですので、最終日の朝食はバランスの良さで定評のある、ホテルのビュッフェでいただくことにしました（1,300円）

食べられなかった名古屋めし、「味噌かつ」「天むす」に「ひつまぶし風ごはん」も有って、大満足！
寝起きのため、写真がピンボケですみません。

リッチモンドホテル名古屋新幹線口 宿・ホテル

完食して目が覚めましたので、写真もクッキリのおかわり。
今度は洋食。クロワッサンを齧るとザクッと音がして、美味しかったな～

おかげで、野菜不足もだいぶ解消されました。

リッチモンドホテル名古屋新幹線口 宿・ホテル

10時にホテルをチェックアウトして、徒歩10分のこちらへ。
世界的に有名な陶磁器メーカー「ノリタケ」の本社敷地内にある観光施設です。

ノリタケの森 美術館・博物館

昨夜から雨が止み、空気が澄んで散策に最適です。
敷地内に入るのは無料ですので、地元の人が寛ぐ姿も見られました。

ノリタケの森 美術館・博物館

「クラフトセンター」の入場料は500円。

ボーンチャイナの、原型制作から絵付けまでの一連の作業を見学することが出来ます。実際に作業していないときでも、工程ごとのビデオが見られるので、わかりやすかったです。

緻密に計算された作業に、熟練の職人による繊細な絵付け。
長い工程を経て、最後に「視覚・触覚・聴覚」を駆使した、厳しい品質検査で認められた製品のみが出荷されます。

観光で訪れるなら、ぜひこちらも立ち寄りましょう。

クラフトセンター 美術館・博物館

クラフトセンターの上、3階からはミュージアムになっていて、こちらは撮影可。

気品溢れるテーブルセッティングに、妄想が膨らみます。

クラフトセンター 美術館・博物館

1912（大正元）年に作られたティーセット。

クラフトセンター 美術館・博物館

ズラーっと並んだ、歴代のディナー皿200枚は圧巻！

クラフトセンター 美術館・博物館

4階は「オールドノリタケ」を存分に堪能できる展示室。

大きな花瓶は独立型の展示台により、全方向から鑑賞できる工夫がされています。

クラフトセンター 美術館・博物館

細密で優美な装飾技法が施され、工場見学や、3階で開催されている企画展「技法は技宝」を観た後では、その凄さがよくわかります。

クラフトセンター 美術館・博物館

土産物屋に売ってそうな、名古屋城や金の鯱。
こんなでも（失礼）お高いんでしょうね。

クラフトセンター 美術館・博物館

すっかりノリタケの魅力にはまった私は、マイファーストノリタケを手に入れるため、施設内のショップ「ノリタケスクエア名古屋」へ。

おいそれとは手が出せない、高価な品々。
先ほどまで眺めていた展示品の価値を、改めて思い知らされました。

ノリタケの森 美術館・博物館

マイファーストノリタケは「ポートショア」のティー・コーヒー碗皿
「地中海に面した丘の上で豊かに実った色とりどりのフルーツを表現しました」（ノリタケ公式サイトより）

常滑焼か美濃焼のコーヒーカップを購入する予定でしたが、ノリタケになりました。
ノリタケ製品の中ではお手頃ですが、繊細で使うのに緊張しそう…

今回の旅、最後の目的地「犬山」へやって来ました。

「ノリタケの森」からは、「栄生駅」から名鉄犬山線に乗り30分ほど。
この30分の間に天気が変わり、犬山は雨。

インスタで人気の、犬山城の麓に位置する「三光稲荷神社」へ。

三光稲荷神社 寺・神社・教会

インスタ映えポイントその1。
連なる赤い鳥居。

インスタをやっていそうな女性たちが撮影に夢中でしたので、その合間にサクッと1枚。あまり映えませんでした。

三光稲荷神社 寺・神社・教会

インスタ映えポイントその2。
ピンクのハート型絵馬。

遠すぎて、こちらもあまり映えませんでした。
ひとの願い事が写ってしまいそうで…

三光稲荷神社 寺・神社・教会

訪れたら、ぜひ挑戦したかった「おもかる石」
願いが叶うなら軽く、叶わぬなら重く感じる不思議な石。

めっちゃ軽々と持ち上げちゃいました。
隣にいたカップルが引いていた様子。

三光稲荷神社 寺・神社・教会

お参りも済ませたことだし、城下町をブラブラしましょう。

犬山城は？…入り口まで行ってみましたが、どう考えても興味が無いので、引き返して写真のみパチリ。
辛うじて犬山城が写っていますが、お分かりいただけましたでしょうか…

城下町犬山 名所・史跡

突然の土砂降り！

タイミング良く、目の前に「犬山ローレライ麦酒」を見つけ、手招きされるまま飛び込みました。

城下町犬山 名所・史跡

ドイツ人マイスター直伝の、地ビールのお店のようです。
喉も渇いていたので、願ったり叶ったり。

城下町犬山 名所・史跡

地ビールと、ご当地グルメ「犬山ドッグ」をいただきました。

「既に2杯目！？」と驚かれたのも無理は有りません。
ヴァイツェンを注文したら売り切れてしまい、「セッションIPA」という期間限定ビールを注文したら、少し残っていたヴァイツェンもサービスでいただけたのです。

うれしい反面、ビールを一度にたくさんは飲めないので、最後は無理やり流し込みました。
「犬山ドッグ」は、ドイツ風ソーセージとザワークラウトで、パキップリッと美味しかったです♪

城下町犬山 名所・史跡

小雨になってきたので、散策再開。
古民家を改装したフレンチなども有りましたが、金沢ほどお店は多く無さそう…普通の民家が多いのかしら？

城下町犬山 名所・史跡

ギャラリーも人気が無いので入りづらく。
まぁ、この天気ですからね。

城下町犬山 名所・史跡

無添加ハム・ソーセージ「サイトウハム」
寄り道しちゃいましたが、こちらでビールをいただくつもりでした。

その前に、家族へのお土産を物色。
気前良く試食させてくださり、いずれもあまりに美味しいので、ついつい買いすぎちゃいました。
手に保冷バッグが食い込む…

お土産ソーセージは預かっていただき、プハーっともう1杯。

日和って、少なめ300mlサイズの日本ビールを選びました。
飲みやすい美味しいビールで良かった～

おつまみは犬山串グルメの「無添加まんまるソーセージ」（380円）
注文してからボイルしてくれる、ちゃんと美味しいソーセージです。

おやつも串グルメをいただこうと、「昭和横丁」という昭和の商店街を模したスポットへ。

また雨がひどくなってきましたので、屋根のあるところでありがたい。

昭和横丁 グルメ・レストラン

フォトジェニックなお団子で話題の「茶処くらや」
喉が渇いていたので、グリーンティー付きの「ハイカラ恋小町セット」（600円）を購入。あまおうや桃のフルーツあんなど、8種類のカラフルな餡が乗ったお団子。

…購入してすぐ、雨で濡れた手が滑り、お団子をぶちまけました。
熱田神宮でソフトクリームを落とし、「なんだろう…テンションだだ下がりだよ」と言っていた男性の気持ちが、今ならとてもよくわかります。

昭和横丁 グルメ・レストラン

飲み物はいらないので、500円でお団子を再度購入。
高くついたお団子はいいのですが、グリーンティーがぬるくて甘くて許せない！持ち込みNGなら、普通のお茶も用意して欲しいです…

ここでミラクルが！
お団子を食べ終わって、外に出たらすっかり雨が上がっていました。
この後も、新幹線に乗るまで雨に降られませんでしたので、厄落とし出来たようです。

昭和横丁 グルメ・レストラン

今回の新幹線は、行き帰りとも「ぷらっとこだま」のグリーン車。
リクライニングを最大に倒し、足をピーンと伸ばして、偉くなったみたいな快適さ。数人しか乗っていない静かな車両で、ひとりお疲れ会開始。

…と、浜松辺りで緊急停止ボタンが押され、大勢の乗務員が通路を走って行き、ただならぬ雰囲気にドキドキ。
「どなたかお医者様の助けを～…」って本当に有るんですね。
葬式か法事帰りのお医者様軍団が乗り合わせていて、みなさん仕事の顔で走って行かれました。

急病人は大事に至らず済んだようで、ホッとしたのもつかの間、今度は静岡辺りで停電！
千葉県での震度5弱の地震が原因で、運転はすぐに再開し15分遅れで帰って来られました。

都会の喧騒を忘れると共に、普段周りに居る家族や親しい人への感謝の気持ちを思い出す、ひとり旅。
来年のコブクロツアーは、どちらへ訪れようかしら。
今から楽しみです。

前編がまだの方は、ぜひご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/11376572