2001/12/01 - 2001/12/01
1705位(同エリア1835件中)
JIC旅行センターさん
- JIC旅行センターさんTOP
- 旅行記327冊
- クチコミ0件
- Q&A回答0件
- 449,263アクセス
- フォロワー9人
■「改装部屋」という新しい概念
ソ連時代からあるロシア系ホテルはベッドも安っぽく内装も殺風景でとても観光気分を満足させられるような品物ではなかった。しかし、昨今増加傾向にある外国人ツーリストやビジネスマン、「ニューリッチ」といわれるロシア人の富裕層や中間層を満足させる必要に迫られ、老朽化した施設の更新とサービスのグレードアップが急に進められた。その結果「改装部屋」(一部ホテルではビジネス・ルームとも言う)という今までにないカテゴリーの登場となった。旧来の部屋をにわかじたてで改装し、調具を整えたものである。
モスクワを代表する3つ星・大型ホテル「ロシア」でもクレムリン側に隣接する西側部分の一部の部屋を改装し、ベットもゆったりめのサイズのものを取り入れた。中でも「クレムリン・ビュー」として眺望の良い部屋をセレクトし料金も差別化している。ペテルブルクの「モスクワ」「プリバルチスカヤ」「ソビエツカヤ」などももそれぞれのホテルの中で比較的ロケーションの良い部屋を選んで改装部屋にしている。柔らかな木目を使った内装は落ち着いた雰囲気をつくる。
これら改装部屋はホテルが時代の変化の中で生き残りをかけて工夫した勝負球と言ってよい。値段的にもスタンダードルームと比べ2000-3000円程度値が高いだけなので意外にこれはお得といえる。
■実はハイシーズンがお得な4つ星ホテル
4つ星ホテルの代表格は、モスクワでは「マリオット」「シェラトン・パレス」「ラディソン」、ペテルブルクは「コリンシア・ネフスキーパレス」や昨年度完成した「ラディソンSAS」など西側資本のものが大半である.実は、日本で言うハイシーズン(4月末のゴールデンウィークや7月中旬?8月末の時期)は、これらのホテルの料金はオフ・シーズンまたはミドル・シーズンにあたる。モスクワなど都市部では海外からのビジネスマンが主に顧客になっているため、旅行でいうハイシーズンは逆にビジネスマンが休暇のため仕事で訪れない。この穴を埋めるために料金を下げて一般のツーリストを誘導しているのだ。
また、4つ星で価格を押さえるなら、市中心から離れた場所を選べばよい。モスクワなら「アエロスター」「ラディソン」「アイリス」「ルネサンス」あたり、そういう立地のホテルは市中心へのシャトルバス(無料の場合が多い)を1日に3-5本は用意しているので、うまく利用すれば意外に足回りの悪さは気にならない。
■ロシアの伝統と感性を生かしたプチホテル
「西側スタンダード」に何とか合わせようと努力している3つ星系ホテルや西側資本系の4つ星、5つ星のホテルを回っているうちに、短期間で大きく変化したと感心する一方で、すべてがスタンダード化されていくことにさびしさも感じてくる。“グゥオー”という大音量とともに動き出すエレベーターやスイッチを押してもびくともしない壊れたテレビ、殺風景なホテル部屋の様子が徐々に壊かしくさえなってきた。
そんな気分を少しいやしてくれたのがモスクワの「スレチェンスカヤ」ホテル、ペテルブルクの「マチソフ・ドミック」ホテルだった。「スレチェンスカヤ」(全16室)はロシアの伝統的な木作りや模様を回廊や客室に取り入れて温もりを感じさせてくれる。また、このホテルの最大の特徴は、植物園を思わせる中庭。モスクワの動物園を設計した技師がデザインしたということだ。夜遅くに到着したので、軽い食事を頼もうとしたがすでになく困っていると、ウエイトレスさんが隣りのビュッフェからサンドイッチをもらってきてくれた。このワザは大型ホテルではなかなかできない。
ペテルブルクの「マチソフ・ドミック」(全25室)はマリンスキー劇場近くのプチホテル。案内をしてくれた支配人さんが日本の旅館のおかみさんを思わせるテキパキした人で好感がもてた。ホテル入り口のかわいらしい三角屋根が目印で、狭い木製の階段を登り、細長い回廊を巡って部屋にたどり着く。マリンスキー劇場の総監督ワシリー・ゲルギエフなどペテルブルクの多くの知識人も宿泊している“隠れ家”的ホテル。
案内をしてくれた現地の旅行社のスタッフが「気に入ったでしょう」と少し自慢げに紹介してくれたことが印象に残る。やはり、ロシアの人からも愛されるホテルというのが本物かもしれない。3、4泊程度、少し長めに足を止めて潜在すればホテルの人とも顔なじみになれる、そんなところがプチホテルの魅力だ。
■■■
今回の視察ではロシアのホテルサービス業界に携わる人々の生の意気込みが感じられた。モスクワの3つ星ホテルの代表格「インツーリスト」ホテルが2002年1月をもって閉鎖し、新たに五つ星ホテルとしてリニューアルされることが発表された。時代とともに急速に変化して行くロシアのホテル事情を象徴する「事件」とも言えそうだ。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
JIC旅行センターさんの関連旅行記
モスクワ(ロシア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
0