2018/06/02 - 2018/06/07
50位(同エリア605件中)
松太郎さん
前編では、伊丹空港から成田空港を経てインドデリーに到着し、世界遺産のクトーブミナール、フマユーン廟、タージマハル、アグラ城を3日間で見ました。
後編の3日間では、世界遺産のファーテプルシクリ、アンベール城、ジャンタルマンタルなどを見学し、その旅程でのインド庶民の風景、宮殿ホテルの様子などを加え、伊丹空港に帰って来るまでを紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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4日目
ホテル「フォーポイント・バイ・シェラトン」の朝食です。
果物は美味しいです。特にマンゴーが旨いです。
皿に盛って来たのは、マンゴー、スイカ、メロン、パパイヤ、バナナ、トマト、ライム(?)です。 -
目玉焼きです。コックさんが注文に応じて焼いてくれます。
インドの目玉焼きの黄身は白いと聞いていましたが、このホテルの目玉焼きの黄身の色は少し薄いですが、白とまではいきません。地方によって差があるのでしょう。 -
牛乳です。濃厚な味を期待していましたが、日本のスーパーのスタンダードな牛乳と同じです。期待していたのに。
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チーズとハムとソーセージとオリーブとピクルスです。
日本と違うのは、ハムとソーセージの肉が鶏です。パサパサしたハムとソーセージです。ヒンズー教では牛は神聖な動物、神様の乗り物なので、食べないそうです。そしてイスラム教では豚はけがれた動物、これも食べません。そうすると残りは鶏と羊になりますが、マトンはあまり料理に出てきませんでした。
特筆すべきは、水牛ですが、この動物は食べるようです。農耕に使役され、その挙句に食べられるとは、道端でぶらぶらしてしている牛と比べてなんと不公平な、悲しい生涯なのでしょう。 -
メインディッシュです。豆のカレー、ベイクドトマト、ポテト、リンゴを擦ったようなもの、ナン、パン、です。
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カレースープです。
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インドの料理は日本人の口に合います。ただ毎食カレー料理なので飽きる懸念はありますが、カレー以外でも果物、パン、ケーキも美味しいので食事は楽しみでした。
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しかし、ツーリストの冊子の注意書きを忠実以上に用心して食事に配慮しすぎると、カレーの他にはパン、チーズ、果物はカットしていないバナナなど限られたものしか食べるものがなくなってしまします。ベジタリアンよりもっとストイックな食事になってしまします。それを実行するには常人にはできない自制心と忍耐力を持たなくてはできまでん。この点について、私は彼を尊敬します。
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最後にミルクティーです。
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ホテルの客室の廊下です。
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二泊したフォーポイント・バイ・シェラトンも部屋に戻り、荷物をまとめた後チェックアウトです。居心地のいいホテルでした。でもシェラトングループのシェラトンホテルとは違うと思います。
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さあ、今日はジャイプールに向かって出発です。
道路には相変わらず定員が有るのか無いのかわからないオートリクシャが縦横無尽に走っています。 -
誰だかわかりませんが、きっとこの地方の英雄の像なのでしょう。
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相変わらず、道路には野良牛が悠然と立ち止まっています。
広場の向こうでは少年たちがクリケットに興じています。 -
こちらの街角には朝から疲れたような老人と、後ろを見つめる黒い野良牛がいます。
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道沿いにはこのような果物、マンゴー、バナナ、パパイヤなどを売る屋台がよく見られました。それだけ果物が豊富なのだろうと思いました。
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野良牛の種類も、白、黒、こぶつき、こぶなし、たまに白黒ブチのホルスタイン種も見ました。
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庶民の食事の屋台も多く見ます。どうも衛生的には不安が残ります、もし一人旅であっても、台湾の夜市の感覚で食べる勇気はでないと思います。
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ちょっとしたローハイド(西部開拓時代の食肉牛の大移動)の世界です。
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バスで走る道路の周辺の畑は街の混雑具合と比べて、整然と区画された緑豊かな農園と言った雰囲気でした。
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ジャイプールへの途中、やって来たのはファーテプルシクリです。
アグラから南西37Kmにあるアクバル帝の城跡。5年かけて建設されて1571年に首都として移転されましたが、水不足で14年後に放棄されました。 -
入場券です。
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玉座が置かれたディワーネ・カースと言う建物です。
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ヒンドゥー形式の房状の装飾が施された柱があります。この城はアクバル帝が広大な領土統治の安定のために進めた、諸宗教融和政策の実践の場でもありました。
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ヒンドゥーの文様も多用されています。
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帝の寝台だそうです。高い所に寝ていたのですね。
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パンチ・マハルと言う5層の建物です。建物前の中庭には大きく十字型に方眼が刻み込まれており、ここでハーレムの女性たちを駒に見立てたチェスを王が上から眺めながら遊ぶための施設でした。あまりの暑さに倒れるハーレムの女性もいたそうです。
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帝の家族が住んでいた建物です。わりとこじんまりした部屋です。
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庭には池が作られています。
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石の柱や梁、壁にはびっしりと文様が彫られています。
ここまで、びっしりと文様が彫られていると、非常に豪華な宮殿の印象を受けます。 -
宮殿の庭に出ると日影がなく非常に暑いです。宮殿自体は立派な、豪華な宮殿ですが、ムガル帝国の時代はエアコンもないのによくここで暮らせたと思えるくらい暑いです。
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宮殿を見終わった後は、また物売りの屋台のある道路を走ります。
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昼食を摂る為、レストランにやって来ました。
ここではインド料理です。 -
ホテルのレストランのように立派できれいなレストランです。
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ビュッフェスタイルのレストランです。
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皆、食欲はまだ衰えていません。
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タンドリーチキンです。ヨーグルト漬け込んだ鶏肉をタンドリーという窯で炙り焼いた肉です。美味しいです。
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トマト、キュウリ、タマネギなどのサラダやキャベツ、じゃがいもの炒め物、それにとんがりコーンのようなものもあります。
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盛りつけたのは、タンドリーチキン、ハム、キャベツやタマネギのカレー、豆のカレー、ジャガイモ、エンドウ豆そしてパスタに見える焼きそばです。
大体が自分にとって美味しそうなものを選んで皿に取りますので、ほぼ完食していました。 -
ナンです。味は全くありません。
私の近所のインド人経営のインド料理屋のナンは甘みがあって、とても美味しく、おかわり自由なので、いつもおかわりしているのですが、ここの本場のナンはおかわりしませんでした。 -
ビールは定番キングフィッシャーです。ここも400ルピー(716円)でした。
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紅茶でシメです。
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昼食が終わると、またバスでジャイプールへ向かって走ります。
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途中のトイレ休憩のドライブイン兼お土産屋です。
ガイドのラーワトゥさんと記念写真です。 -
ここで私も缶コーラを頼みました。150ルピーと聞き、「ああ、約2倍して300円か」と思いました。ここで、暑さの為か天性の能力か間違えて300ルピーを出してしまったのです。店員が2個か?と聞くので1個と言うとそのまま1個くれました。
バスに乗ってからじわ~っと、あれ150ルピーの所300ルピー出してしまったと感じてきました。あとの祭りです。 日本だったら黙ってても150ルピー返してくれるんだろうなと思いました。 -
これが300ルピー(537円)のインドの缶コーラです。
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休憩した後、バスはジャイプールへ向かって走ります。
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道沿いにある、梯子屋さん。竹で作った梯子です。
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石材屋さん。住宅はほとんど煉瓦で作っているので、梁などは石材を壁の間に渡しているようです。材木屋は全く見ませんでした。バスで走っていても山も少なく、木々も余り生えていません。材木の建築材料は手に入らないのでしょうか。
その代わり梯子や建築現場の足場は竹が多く使われていました。香港や台湾と同じです。 -
川です。水は全く見えません。今の6月上旬は暑季が終わり、これから雨季に入ろうと云う時期ですので、川に水が流れるのはこれからなのでしょう。
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階段井戸チャンドバオリにやって来ました。
雨季と乾季がはっきり分かれたインドでは雨水を貯めるための施設が多く作られたそうです。
この階段井戸は8~9世紀にこの一帯を治めた王が公共の井戸として建造したそうです。1辺35mの四角形をしており、深さは20mを超える大きさです。(地球の歩き方より) -
水はあまり貯まっていません。藻らしきものが発生して緑色になっています。
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壁面は階段状になっていて、そこを降りて行って水を汲むようになっていますが、囲いがしてあって、井戸の中には入れません。だいぶ前に見学者が足を踏み外して落ちたそうで、それから中に入れなくなったそうです。
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非常に大きな井戸です。
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またバスに乗り走っていますと沿道に鍛冶屋さんがありました。道端でアーク溶接しているようです。暑い中大変だと思います。日本だと典型的な3K職場です。
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車のようですがエンジンがどこなのか、新型なのか手作りなのか、摩訶不思議なトラックです。
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ヒンズー教の猿の顔をした神様、ハヌマーンです。インドの神話「ラーマーヤナ」に出て来る、王子様を助けるサルの大将です。孫悟空のモデルではないかと言われています。
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シバ神です。破壊と畏怖の至高神。青い身体にトラの皮を身につけた苦行者が基本。
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ラクダです。ラクダが石材を積んだ荷車を引かされています。
インドの道路からの車窓の風景はワンダーランド、あるいはインディ・ジョーンズの映画の中の世界です。興奮冷めやらぬ世界の連続です。窓から目が離せません。 -
ジャイプールのアンベール城にやって来ました。
ジャイプルはラージャスタン州の州都です。ラージャスタンというのは戦いが得意で勇猛さと独立心の強さで知られたラージプートという人たちの国だったところ。ラージャスタンのクシャトリヤだったラージプート達の王国はかっては25もあったといい、彼らは互いに覇を争い、ムガール帝国にも抵抗しました。
そんな勇猛果敢なラージプートの中でも特に有力だったカチワーハ家の王国・アンベール王国の都だったのがジャイプルの郊外にあるアンベール城。16世紀に建築が始まったというアンベール城は、18世紀前半まで王が暮らしていた場所であり、王の生活ぶりを偲ばせる立派なものです。 -
ディーワーネ・アーム(一般謁見の間)
外観は赤砂岩ですが、内は大理石で豪華な雰囲気になっています。 -
ディーワーネ・アーム(一般謁見の間)
壁は始めから無く風通しのよい建物になっています。 -
ディーワーネ・アーム(一般謁見の間)
柱などの装飾はラジャースタン装飾とイスラム様式の融合したものになっているそうです。 -
ガネーシャ門です。世界一美しい門と言われてるそうで、ヒンズー教の神様ガネーシャが描かれています。柱、壁、天井あらゆるところに細かな文様が書き込まれ華麗な印象の門です。
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ディーワーニー・カース(貴賓謁見殿)
一般民衆とは別に貴賓のもてなしの為の建物です。 -
ディーワーニー・カース(貴賓謁見殿)
ここも壁、天井、柱にレリーフ、象嵌、など白大理石に印象的な文様がちりばめられています。 -
ディーワーニー・カース(貴賓謁見殿)の壁のレリーフ、素晴らしい大理石の彫刻です。金をかければできるというものでなく、1つ1つのデザイン、技巧のレベルの高さが素晴らしい。文化レベルが高くなければ作りえない芸術品です。キリスト教文化圏とは違った、卓とも劣らない素晴らしい建築物だと思いました。
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ジャイ・マンディル(勝利の間)
ディーワーネ・カース(貴賓謁見の間)として用いられ、ガラスなどを埋め込んだ天井の花柄装飾がエレガント。 -
勝利の間奥の部分にあるシーシュ・マハル(鏡の間)
小さな鏡が文様の中にちりばめられて、夜には炎の明かりを反射して、凄く綺麗だそうです。 -
スク・ニワース(歓喜の間)
象牙と白檀で象嵌した大理石の部屋で、王はここで、後宮の女性たちと過ごしました。 -
スク・ニワース(歓喜の間)
きれいなステンドグラスです。嵌め込まれた色の部分は、宝石だそうで相当金がかかっているのでしょう。 -
ガネーシャ・ポール(ガネーシャ門)の2階部分です。
世界で最も美しいといわれる門。壁面には精緻なモザイクや色彩が施され、細かな透かし彫りの張り出し窓が全面を覆っています。ここから先が王の私的な内殿となっています。 -
壁面の精緻なモザイクや細かな透かし彫りの張り出し窓。
金もかかっているのでしょうが、装飾の技術が素晴らしいです。 -
ザナーナー・マハル(ハーレム)
宮殿の最深部はハレムとなっていました。
12人の王妃や側室、侍女たちが暮らしたそうです。
当時はここに絨毯や家具カーテンなどが置かれたりして豪華な宮殿を演出していたのでしょう。 -
城へ入るための道は狭いため、麓でバスを降りてジープに乗り換え、この下の道を登って来ます。時間によっては象の背中に揺られて登ることも出来ますが、私達のやって来た時は象はいませんでした。
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城の出口に近い所に大鍋が2個置いてありました。城内の人や兵士の食事を作っていたそうです。この形からと、ここがインドと云う事から推測すると、カレー以外は考えられません。インドの料理はほとんどカレーですから間違いはないでしょう。
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次はジャイプールの街中を通って今夜のホテル「ジャイ・マハールパレス」(宮殿ホテル)へ向かいます。
ジャイプールは大きな街なので建物が密集し、人の数も多く交通も大変混雑しています。 -
街の路地を見ると低層階の建物が密集し、路地を行きかう人の数も半端ないです。
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宮殿ホテルにやって来ました。入り口のロビーでウエルカム花の首飾りをインド美人が掛けてくれます。小さな花ですがいい香りがしました。
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明日のジャイプール観光は3か所とも近くに固まっているようです。
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宮殿ホテル「ジャイ・マハールパレス」でガイドのラーワトゥさんが皆のチェックインをする間ロビーで待っています。
宮殿ホテルというのはジャイプールに一つだけかと思ったら、宮殿風に作ったホテルは沢山あるようでした。 -
チェックインの手続きがなかなか終わらずロビーで待ち続けていると、庭園でジャイプールの民族舞踊が始まるので、庭で見ながら待っててくださいと言うことになりました。
鍵盤の付いた手動オルガンのような楽器と太鼓のリズムに合わせ、頭上に花瓶を載せて踊りながら3人の民族衣装の女性が出てきます。頭の花瓶の数を徐々に増やし5~6段まで積み上げバランスを取りながら踊り続けます。
民衆の踊りというよりも、マハラジャの前に出て踊りを披露し、楽しませる舞踊のように思いました。 -
宮殿ホテルのチェックインが終わり、各自部屋に入るとすぐ夕食の時間になり、1階のレストランにやって来ました。宮殿らしい雰囲気のレストランで給仕が2~3人で料理を運んで私達の皿に配ってくれます。
始めにスープからです。 -
飲み物はビール「キングフィッシャー」です。
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このように、整然と次々と皿に盛ってくれます。
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デザートはチョコレートケーキです。えらく真っ黒なチョコレートが掛けられたケーキでした。
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部屋に帰る途中の廊下に飾ってあった、馬上のマハラジャ? 戦士?
馬の目つきも戦いの態勢です。 -
部屋のテーブルに置いてあったウエルカムフルーツです。バナナ、キューイ、リンゴです。
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部屋の中は宮廷風の香りはしますが、屋根付きベットとまではいきません。
でも普通のリゾートホテルよりは家具カーテン、調度品、無垢材フローリングなどは風格のあるものを使っていました。 -
5日目
朝です。
ホテルの廊下を通って朝食レストラン(昨夜と同じ)へ向かいます。床や壁、天井は白大理石を使っており豪華な宮殿の雰囲気です。 -
庭には白大理石と黒大理石で大きなチェス盤が作られています。その盤の上には子供位の大きさの騎士や王様をかたどった駒がならんでいました。宮殿の雰囲気満点です。
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レストランにやって来ました。1番乗りです他にお客さんはいません。
ゆっくりとフルーツやジュース、サラダその他食材を吟味します。 -
フルーツはマンゴー、パイナップル、スイカ、パパイヤなどがあります。
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チーズも各種揃っています。
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勿論、カレーもあります。
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中には、よく見ても何だかわからないものもあります。
台北やクアラルンプールでは珍しいものは食べてみようと箸を伸ばしたりしましたが、インドでは良くわからない料理には手が伸びませんでした。他に美味しいものが沢山あるからという言い方もできますが、やはり腹の不調に繋がりそうなものは避ける傾向があります。 -
コーンフレークも種類が揃っています。
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ジュースはマンゴー、スイカ、オレンジなどがあります。
生ジュースです。某アジア経済大国の内陸部の、自称5つ星ホテルではペットボトルのジュースをつぎ足しながら提供している所がありましたが、あれはいただけません。 -
何だかんだと言いながらも、テーブルの上には沢山の料理が集まりました。この宮殿ホテルの朝食は今までのホテルと比べてもクオリティーが高いので、食が進みます。
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ゆで卵、フライドチキン、豆のカレー、ベーコンです。このほかにも色々と持ってきました。
ベーコンですが、このベーコンは非常に硬かったです。こんなに硬いベーコンは初めてです。牛や豚を食べない国ですので、ホテルで出す外人向けベーコンは品質的に落ちるのかも知れません。やはりインドでは鶏を食べるのが無難なようです。 -
フルーツは美味しいです。ホテルのカットフルーツですので、おかわりまでして堪能しました。
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最後は紅茶で、ごちそうさまでした。
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部屋に帰るときも白大理石の廊下を通ります。
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廊下の窓も白大理石の透かし彫りです。豪華な雰囲気になります。
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所々にマハラジャなのでしょうか、スカート状の上着を着た男性の絵が掛けられています。
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庭の前を通るとき、ルーム担当のボーイさんとすれ違いました。その時彼がこの庭がホテルの記念撮影のベストポイントだから写真を撮ってあげようと撮ってくれたのがこの写真です。
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部屋に帰る廊下の階段の手すりも白大理石です。 豪華です。
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荷物をまとめて、ガイドのラーワトゥさんがチェックアウトしている間、庭に出ると格調高い馬車と御者がいました。早速、記念撮影です。
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この赤いターバンの人もスカート状の上着を着ています。この服が宮殿の時代の一般的な上着のようですね。
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宮殿ホテルを一歩外に出ると、また元の庶民のインドの世界に戻ります。
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自転車リアカーに荷物をいっぱい載せて、一生懸命後ろから押す人の姿も見ました。やっぱり昭和30~40年代の日本の庶民の姿を思い起こさせます。懐かしい~。
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ジャイプールの大通りに建つ、風の宮殿ハワマハルに来ました。現代の都市の街中にある文化遺産という感じの所です。
かつて宮廷の女性たちが、ここから町を見おろしたというテラスの集合建築物です。 -
次に来たのが、風の宮殿の近所のジャンタルマンタル天文台です。
非常に正確な日時計(20秒単位)や太陽、月星座の観測装置があります。1734年頃にマハーラージャのサワーイー・ジャイ・スィン2世によって建立されました。 -
これが20秒単位で時刻を示すことが出来る日時計です。
ガイドのラーワトゥさんがインド人の優秀さ、偉大さの証明とばかりに、装置の説明を丁寧に言ってくれますが、肝心の太陽が雲に隠れて出てきません。折角来たのだからとしばらく太陽が雲から出るのを待ちましたが、残念ながら出てきませんでした。でもこれで、インド人の評価、思い込みが変わるわけではありません。タージマハルやアンベール城のような華麗な建造物を作り出す優秀な民族であるとともに、いまだに自転車に沢山の荷物を乗せて運んだり、人のスーツケースを無理やり持とうとしたりする人もいる国という思い込みは変わりません。 -
太陽が北半球か南半球のどの位置にあるかを測定する観測儀とことです。
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次に、また近所にあるシティパレスにやって来ました。
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このシティパレスは先ほどのジャンタルマンタル天文台と同様にマハーラージャのサワーイー・ジャイ・スィン2世により1726年に造られた宮殿です。今でもマハーラージャが住んでおり一部を除いて有料で開放しています。
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中には展示館もあり、歴代のマハーラージャたちが使っていた衣類や楽器、サリー、ガウン、絵画、武器などが展示されています。カメラの撮影は禁止ですので中の様子の写真はありません。
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展示館のある中庭からラージェーンドラ門を通って次の間に入ると、中央にひときわ豪華な建物があります。
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それがここです。ディワーネ・カースと呼ばれる貴賓謁見の間です。
入り口に置かれている巨大な銀の壺は1902年に英国のエドワード7世の戴冠式に行く時、中にガンジス河の水を入れて英国まで持って行き、毎日沐浴していたそうです。 -
中に入っていくと、子供たちが民族舞踊の練習をしていました。
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民族舞踊の練習の奥では、伝統音楽の練習を青少年層の男女が先生について練習しているところでした。
伝統を守るということはしっかりとやっているようです。 -
また一歩街に出ますと、庶民の生活する野良犬、野良牛、オートリクシャの騒音の喧騒の世界に戻ります。
小さな店先では鍋で何かを料理?している親父と息子が見えます。 -
街の工事屋さんは梯子に上って2階のベランダに行こうとしています。その梯子の横木の間隔はアバウトを通り越して、梯子とは言えない代物だと思います。
このアバウトさがインドを好きになる人と、嫌いになる人の分かれ目のような気もします。私は好感を持ってしまいます。 -
相変わらず、野良牛と庶民が同じ場所でたむろする、違和感のない風景が視界に入ってきます。
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昼食は市内のレストランでターリー料理です。
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まず ビールはいつものキングフィッシャー400ルピー(716円)。
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ターリー料理とはインド料理の定食で色々なカレーやおかず、デザートがステンレスの小鉢に入りナンやパパル(豆で作った薄焼きせんべい)と共に大皿に乗って出るカレーです。
一人でお店に入って単品料理を頼むと色々は頼めませんが、これだと少しづつ色んな料理がでるので、人気の料理だそうです。 -
美味しいので食は進みます。
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昼食後はデリーへ向けてバスは進みます。
車窓には小さな店が並び、母子らしき人が買い物に来ているのか、誰かを待っているのか子供が鍋を持って店先に立っています。 -
ノラ牛と野猿とハトとスイカを売る小さな露店です。
幹線道路や高速道路の道端でよく見ます。 -
デリーが近づいてくると工場群が出て来ました。
日系の工場も出てきます。パイオニアと書いています。 -
デンソーと書いた工場も見えます。
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高速道路であっても、定員オーバーでオートリクシャは走っていきます。
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中にはこのように交通事故で壊れたトラックも路上で見ます。
恐ろしい世界でもあります。 -
バスは夕食のレストランの予約時刻より早くデリーに着いたので、レストラン近辺を散歩していると、小さなスーパーマーケットがありました。
早速デリーのスーパーマーケットの初体験です。2階建ての大型のコンビニエンスストアの感覚です。 -
野菜や果物、調味料、菓子、穀物、飲み物などがコンビニの棚の様に陳列してあります。通路は非常に狭く、人ひとりが通れるくらいです。
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キウイが1個50ルピー(90円)・・・大体、日本と同じです。
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ニュージーランド産リンゴ315ルピー/Kg(564円/Kg)、リンゴ1個200gとすると1個の値段は113円。250gとすると141円。日本と変わらない値段と思います。庶民にとっては高いような気がしますが。
露店の果物売りはもっと安いのでしょうか。道端の露天は値段表示がしていないのでわかりませんが、値段は交渉で決めるようなのでスーパーの表示よりは安いのかも知れません。 -
夕飯はスーパーマーケットの斜め向かいにある中華料理レストラン「アジア キッチン」でした。
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いつも通りのキングフィッシャーのビールです。
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始めに出てきたのは野菜スープ
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チキンの照り焼き
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八宝菜らしきもの
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野菜の炒めたもの
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塩焼きそば
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長粒米のご飯
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巨大な春巻き
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芋のフライ
食べ終わると空港へ向かいます、いよいよインドから日本へ帰国です。 -
インディラー・ガーンディ国際空港の出発ロビーにやって来ました。
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中には大きな象の置物もあります。
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チェックインカウンターで荷物を預け、ビジネスクラス専用出国審査に並びましたが、係官が2人のうち1人がいなくなり、エコノミークラスの列より時間がかかり始め、中には出発便に間に合わなくなる様子のインド人乗客も出始めひと悶着しながらも出国審査場を通り抜けました。ここだけで1時間は掛ったのではないでしょうか。
中に入ると午後10時30分になっていました。ANAのNH828便の出発時間午前1時10分まで約2時間半あります。空港内のお土産ショップで菓子(インドらしいというとクッキー、紅茶位しかありません。)など買った後ラウンジへ来ました。
プラザ・プレミアムラウンジと言うラウンジです。同じツアーの人で別のラウンジのチケットを渡された人もいました。 -
中に入るとカレーなどもありましたが、夕食も食べていましたし、イミグレーションで並ぶだけで疲れて食欲はあまりありません。
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飲み物とスナック、デザート類もあります。
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コーヒーとクッキー、ミニケーキ位でゆっくり休むことにしました。
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幸い、ラウンジは空いていてゆったりとした椅子で休むことが出来ました。
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6日目
時間が来てNH828便に搭乗しました。冷えたミネラルウオーター「黒部水」です。
なんとなくほっとします。やはりインドから離れることはどこかに心の安堵感があるのでしょうか。観光でインドの世界遺産や街の風俗を体験することは大変エキサイティングな事ですが、ここに住めるかといえば、ムリ、ムリです。 -
帰りもB878のビジネスクラスですので、フルフラットに出来ます。
行きと違って、乗った時点で疲れていました。機内食は、今度は洋食にしました。映画を見ながら食べましたが、肉でなく白身魚のソテーと云う事もあり、あまり進みませんでした。だいぶ残してしまい早々にフルフラットにして寝てしましました。
写真を撮る気力もありませんでした。 -
着陸の2時間前くらいに起きました。
メニューにあった西宮の仲間おススメの茅乃舎野菜だしスープやチーズも体験しておこうと思っていましたが、この時間にCAさんに頼むのは迷惑かなと思いつつ、恐る恐る聞いてみると、ちょっと考える仕草をして、ミックスナッツはいかがでしょうかと言われて素直に従いました。 -
仲間の方を見てみるとチョット疲れた顔をしていて、機内食もだいぶ残しているようです。
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成田に近づいてきました。
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着陸しました。
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入国審査を抜けスーツケースを受け取った後、国内線乗り継ぎ旅客出口の横を通り抜けてANA国内線チェックインカウンターのすぐ隣のANAアライバルラウンジに来ました。
ここで千葉の仲間夫婦とお別れです。 -
ANAアライバルラウンジの入り口カウンターでビジネスクラス搭乗券と国内線搭乗券を見せて入ります。
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アライバルラウンジにはシャワー室が5室あり、入口カウンターに申し込むと無料で利用できます。機内で1泊した後ですので、ここでシャワーを浴びることが出来ると大変さっぱりして助かります。
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シャワー室は洗面台、トイレもあり、ソープ、シャンプー、タオル、バスローブなど一通りのアメニティーもそろっています。なるべく20分以内の使用をお願いしますと張り紙がありますが、20分でアラームが鳴ったりするわけではありません。
私は25分ほどかかってしまいました。 -
シャワーを浴びてさっぱりするとお腹が空いてきました。
飲み物も揃っています。 -
「ローヤル」発見しました。早速いただきます。
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今、午後1時頃から伊丹行きのNH2177便の出発時間17:00まで4時間位あるので、ここでゆっくり時間をつぶさないといけません。
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ビールやジュースもあります。
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パンもあります。
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ひとくちサンドイッチもあります。
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ひとくちおにぎりのしゃけと梅干しがあります。これが物凄く美味しく感じました。6個くらい食べました。日本のお米は美味しいです。
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乾き物のつまみもあります。
シャーワーを浴びたり、軽食を食べながら旨いウイスキーやビールを飲んでいるといつの間にか伊丹行きの出発時間が近づきました。 -
Dゲートまで来ました。
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沖止めでしたので、バスで機体まで移動です。
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いよいよ大阪に向かいます、仲間は安堵の生気がよみがえって来ました。
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成田を離陸します。
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青い空が気持ちがいいです。
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すると、雲を突き抜けて富士山が見えました。
新幹線では時々見るチャンスに恵まれますが、飛行機では初めてです。
やはりかっこいいですね。富士山。 -
しばらくすると、眼下にセントレアが見えてきました。もう名古屋上空です。でも伊丹空港着陸にしては、低空を飛行しているように見えますが、着陸態勢に入るタイミングはこんなもんなのでしょうね。
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もう阪神間の街並みが目の前に迫って来ました。
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着陸です。
無事、伊丹まで帰って来ました。と言いたいですが、ここで私はデリーから機内持ち込みで持って帰って来たインドの紅茶やクッキーなどを入れた袋を成田空港の国内線Dゲートの搭乗待合ベンチに忘れてきたのに気が付いたのです。奈落の底に落ちました。
翌日、ダメもとで「成田空港サポートセンター」に電話して搭乗便や袋の特徴、中身などを伝えると預かっているとのことでユーパック着払いで送ってくれました。うれしかったです。成田空港サポートセンターに感謝です。ありがとうございました。
今回のインド旅行は今までの海外旅行とは違ったカルチャーショック、目からウロコ!を体験しました。 体力と気力の回復が可能でありましたらもう1回くらいは行ってみたいと思いました。そして、もうちょっと涼しい時に。
長々とした文を最後までお読みいただきありがとうございました。
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