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今回は私にとって28回目のイタリア旅行です。4月、5月と毎月連続です。<br />6月7日(木)羽田を出発し、14日(木)に帰国しました。私だけ福岡からの合流です。しかし、いつもの個人レベルの「空飛ぶドクター」ツアーではなく、本格的に「エアーインタナショナル」という旅行会社を通し、運転手付きのバスなどを手配しています。人数も全部で9人です。<br /><br />日本バディケア協会(本部、長野県上田市)の主催で、理事・吉田さんが提案者で、私が好きで詳しいナポリ、温泉で有名なイスキア島を回りました。私が理事長を務める「日本バディケア協会」とは、高齢者や有病者を主な対象にし、疲れない旅行のためのケアをするノウハウを資格制度にしたものです。今回はその実習を兼ね、バディケアスタッフ(有資格者)2人が、2人の高齢者(主に車イス)のケアを実践でする旅行です。男性のIさんはPSP(進行性核上性麻痺)とパーキンソン症候群が合併した人で、ほとんど立位もとれません。<br /><br />残りの3人はそれなりの高齢者で、鹿教湯温泉元女将のSさんは車イスのISさんの妹です。同じく上田市からTさんとYAさんが参加しています。結局、男性は私と患者でもあるIさんだけです。いつものことで、旅行は女性と一緒が多いです。お客さん5人にとっては、医師、看護師、ヘルパー2人付き添いの超豪華旅行です。<br /><br />本当は現地ナポリでもう一人のナースでもある日本バディケア協会の有資格者Mさんも合流するはずでしたが、何とナポリで骨盤骨折し、ナポリでの入院生活を体験することになり、我々のツアーには参加できませんでした。<br /><br /><br />【6月7日(木)】<br />福岡10時15分発のANA便で羽田空港に12時過ぎに着き、国際線ターミナルへ移動しました。ルフトハンザ航空カウンター近くで8人全員と合流しました。車イスのIさんは思ったより重症でした。もう少し歩けるのかと思っていました。昨年、ウィンブルドンへ帯同するように頼まれたのですが、日程的にお断りしたのですが、私一人で受けていたら大変だっただろうとゾッとしました。<br /><br />もう一人のSさんの姉であるISさんは少しは歩けるようで、そんなに問題はなさそうでした。主にIさんの世話はバディケア協会の孫のような年齢の若いWさんが、もう一人のISさんの世話をYさんがすることになっています。<br /><br />今回の秘密兵器である「らく段」、キャタピラ付き車イスはすでに手荷物として預けています。1時間遅れで15時5分に羽田を飛び立ちました。到着も1時間遅れ19時45分にフランクフルトに到着しました。次のナポリ便は20時40分発の予定なので、移動、入管手続きなどであまり余裕がありません。但し、車イスの場合は現地で必ず係員が付いてくれます。2台なので、2人付いてくれています。それで、近道したりしてスムーズに移動できます。ただ、結果的には次の便もちょうど1時間遅れたので、あまり急ぐ必要はなかったのですが。<br /><br />到着も予定より約1時間遅れて23時40分頃ナポリ・カポディキーノ空港へ着陸しました。でも、ここは搭乗橋でなく、タラップ式ですから、車イスの2人は昇降機のついた特殊車での移動ですし、全員が預け荷物を受け取って出口へ行ったのはもう翌日の0時40分でした。今回のツアーの世話をずい分してもらった仁美さんが迎えに来てくれています。ソレント在住の日本人妻で旦那さんはイタリア人です。ホテルまでの迎えのバスですが、ホリデイイン・ナポリにチェックインし、寝たのはもう午前3時頃でした。どうせ、時差ボケでおかしくなるので私はあまり気にしていませんが。<br /><br /><br />【6月8日(金)】<br />ゆっくり朝9時半に出発しました。今日はイスキア島へ渡るのでチェックアウトして荷物もバスに乗せます。今日の運転手は仁美さんのご主人です。私は4年前に2人ともソレントで会ったことがあります。まずはナポリのドゥオモ(大聖堂)で降ろしてもらいました。San Gennaro というのが正式名のようです。何回もナポリに来ている私も中に入るのは下見に来た4月以来2回目ですが、さすがに内部もイタリアらしくそれなりに立派な教会です。<br /><br />スロープ式の車イス用通路もあるのですが、練習のために石段をキャタピラ付き車イス(らく段)で降りていたら、車イス通路を教えてくれる人もいるし、手伝ってくれようとする人もいます。みなさん親切です。でも、丁重にお断りしてらく段の使い方のリハーサルをします。<br /><br />次に、歩いても近いPio Monte della misericordia 教会に行きました。17世紀に7人のナポリ貴族によって作られた慈善団体の本部と教会だそうです。カラヴァッジョの「慈悲の七つの行い」祭壇画が有名です。しかも、4月に下見に来ましたが、隣接した2階の部屋からもこの絵が見れるようにできているのです。車イスの2人は無理なので諦めてもらいました。<br /><br />バスに迎えに来てもらうために少しは広い通りの先ほどのドゥオモで待ちます。携帯電話で来てくれと確認します。時間が大雑把だからです。サンタキアーラ教会に行くために、バスが入れる範囲で近いポルタルバ広場で降ろしてもらいました。ここは私が何度も行ったところです。何故なら、すぐ近くにお気に入りのピッツェリア兼レストラン・ポルタルバがあるからです。そこを通り抜けて裏側の通りから目的地のサンタキアーラ教会へ行けます。少し歩きます。車イスを押すには石畳みで斜面なので少しキツイです。でも、下りだからまだましです。4月に下見に来たおかげで、この辺の位置関係がしっかり頭にインプットされています。<br /><br />サンタキアーラ教会では、まず中庭のマヨルカ焼きのある豪華な庭園と中廊下のフレスコ画を鑑賞します。ここは下見した時から気に入っていた場所でたくさんみなさんの写真を撮りました。近くの広場でちょうどいいトラットリアを見つけ昼食にしました。実質今回初めてのちゃんとした食事ですが、私流に前菜から色々注文し、取り分けます。少食な日本人にはこれが一番いいと私は思っています。イタリア人自体はシェアはしませんが、快くシェアしやすいように小皿を持ってきてくれます。一部の白人のような差別的な態度はありません。それが私がイタリアが好きな一つの理由です。<br /><br />今回わかったのですが、ナポリでは営業用のバスは規制がうるさいらしく入れるところが限られます。先ほどのポルタルバ広場まで戻るとかなり石畳みを上らないといけないので、近くの場所でバスが入れるところを仁美さん経由で相談し、近くのPalazzo Penne(ペンネ宮)まで来てもらいました。<br /><br />それから、ヴォメロの丘にあるサンテルモ城へ行きます。ここはよく知っている場所で、行き止まりでバス停もあり乗り降りしやすい場所です。ここへ連れて行くために「らく段」を持ってきました。石畳の坂道はともかく、一部石段があり普通の車イスでは無理だからです。「らく段」の威力は素晴らしく、楽々石段を上っていきます。おかげで、サンテルモ城のてっぺんからナポリ湾越しのヴェスビオ火山の絶景を見せることができました。ここが「ナポリを見てから死ね!」の絶景です。<br /><br />バスに迎えに来てもらい、5時20分発のイスキア島フォーリオ行きの船に間に合うように移動します。何回も乗ったことのある私は車いすでの乗り降りがスムーズにいくのか若干心配していましたが、実際にはほとんど問題なくすみました。ただ、切符を前もって予約しておいてよかったです。珍しく満席で、私はずっと立っていました。何度もナポリからの船には乗っていますが、こんなのは初めてです。<br /><br />最初にイスキア島の東部の主な港であるイスキア・ポルトへ午後6時25分頃到着します。そのまま西海岸北にあたるフォーリオ行きの船です。ところが、波が高いらしくフォーリオの港には行けないらしく全員ここで降ろされてしまいました。車イスの人もいるので大変ですが、代わりのバスまでかなり港から歩かされ(離れないように必死でついて行き)何とか3台のバスに荷物と分譲して乗れました。陸路で、30分ほどでフォーリオの港へ7時15分頃到着しました。予定より30分以上フォーリオへの到着が遅れました。<br /><br />おかげで、ホテルへ連絡して迎えに来てもらうまで少し待たされました。ホテルのミニバスだと車イスと荷物もあるし2台必要です。Hotel Residence la Rosa は高台にあり、イスキア島らしく狭いグネグネ道を怖いくらい飛ばしてようやく到着しました。おかげで、見晴らしの良さそうな場所です。チェックインしてすぐに夕食に、先ほど目星をつけた港近くのレストランLa Romanticaへ行きました。私のレストラン選びのコツですが、先ほど6軒くらい並んだレストランのメニューに全部目を通し、パスタを参考に大体の値段を10ユーロより高いか低いかで目途を付けています。もちろん、前菜やメインにどのような料理があるかもチェックしています。<br /><br />私には驚きはありませんが、このレストランにも日本人が修行に来ていました。それで安心してシェアすると伝え前菜を任せましたが、失敗しました。高齢者の多い日本人団体9人なのに、いきなり10皿くらい前菜が来ました。多過ぎます!それで、メイン料理はもちろんカットし、パスタを2,3皿だけ追加注文しました。前菜と言っても、すでにシーフードの料理はたくさん出ています。一番期待した滅多にメニューにもないレモン風味のスパゲッティは全然ダメでした。アマルフィで食べたあっさりしたレモン風味のレモンピールが入ったスパゲッティとは全く違うものでした。値段も合計260ユーロ。若干不満でした。<br /><br />夜10時くらいにホテルに戻ると、部屋の鍵が開かないという人がいます。よくある、こちらの古い鍵はちょっとしたコツがあり、意外と開けにくいことがあります。翌朝聞くと、しばらく開かず苦労したとのことでした。<br /><br /><br />【6月9日(土)】<br />このホテルは朝8時からしか朝食は出ないはずなのですが、車イスのIさんはもう7時40分過ぎには堂々と食べているのが私の部屋から見えます。今日のバスの運転手は女性です。と言っても、車が大き過ぎてホテルまでは入れず、ホテルのマイクロバス2台で下まで下りて、乗り換えです。まず、予定していたトロピカル温泉まで行ってくれと言うと、車イスは無理だと言われます。私も高台にあるのは知っていたのですが、裏側から駐車場から何とかなるだろうと思っていたのですが、何ともならないようです。<br /><br />仕方がないので、みなさんにアランドロンの映画「太陽がいっぱい」で有名なサンタンジェロ湾(地中海)の景色だけでも見て欲しいので、眺めのいいところまで連れて行ってもらいました。ちょうど、spremuta(生ジュース)の屋台を見つけ、全員オレンジとレモンのミックスジュースを楽しみました。たったの2.5ユーロです。この辺りは温暖な気候で、オレンジやレモンが豊富です。特に、レモンはフロリダ産のサンキストと違い、かなり大きなものがありますが酸味は控えめです。お店の人は気前がよく、添乗員のように世話をして最後に自分のを注文した私の分は無料で、運転手の女性の分もタダにしてくれました。<br /><br />それから私が一番お勧めのポセイドン温泉庭園へ行ったので、着いたのは午前11時頃でした。私はもう4~5回目です。広大な敷地にある温泉で、木々や花も多く「庭園」とも呼ばれているくらいです。大小25近い浴槽やプールのような大きなもの(これもちゃんと温泉水です)もあります。車イスの2人は半額の16.5ユーロで普通は33ユーロが入場料です。以前と少し変わったようで、入り口近くの更衣室はなくなり奥のマッサージなどのある建物の中の更衣室だけになっていました。<br /><br />マッサージの予約を急ぎました。3人希望者がいたので、11時半、11時40分、12時で1時間の予約ができました。オイルマッサージです。私は終わる時間を考慮し、12時10分からの枠で40分にしました。トロピカル温泉に行けなかった分、明日もここに来れるので今日はオリエンテーションを兼ねのんびりできます。中央にある大きなプール式温泉では、理事の吉田さんがIさんの体を緩め、引いたり押したりしてリラックスさせていました。Iさんは天国へ行きそうな顔をしていました。まさに、「バディケア」の面目躍如です。<br /><br />マッサージなどを全員が終わった午後1時20分頃からこの建物内にあるレストランで食事をしました。以前と違い、ここでは火を通した食事はなくなっていました。前もって料理した食事だけです。さすがイタリアで、それでも十分美味しい物を味わえました。Iさんは相変わらずマイペースで、スイカやジェラートまでしっかり味わっていました。<br /><br />次の目的地・アラゴン城へのバスの迎えを2時に約束していたのですが、我々が遅れて2時半になりました。バスの女性運転手が盛んに何か言っているのが最初はよくわかりませんでしたが、どうも午後6時までに終わらないとバスが侵入禁止らしいので少し急いでいるようでした。私は行ったことが数回あるので理解できましたが、アラゴン城の手前まで車で行っても橋を500メートルくらい歩くのに、進入禁止になると狭い道路を1kmくらい余分に歩かないといけません。<br /><br />3時過ぎにはアラゴン城の入り口近くで降ろしてもらいました。重たい荷物になりますが、この石段を上るためにこそ「らく段」を持ってきました。橋を歩いて渡り入り口で入場料を払おうとすると、車イスは無理だと言われました。キャタピラ付き車イス「らく段」を見せ、これがあるから大丈夫だと強引に入れてもらいました。車イスの2人は無料にしてくれました。一般の人は10ユーロでした。ここでも係員は親切で添乗員のような私は無料にしてくれました。<br /><br />この城は崖の上にあるのですが、上まではエレベーターで誰でも楽に上がれます。問題は石段があるのですが、2ヶ月前に下見に来ている私はなるべく少ししか移動しないで上からの絶景を見れる場所を確認しています。期待通り、らく段があれば石段を上ったり下りたり問題なくできます。海に囲まれた先ほどの橋と街並みが上から見下ろせる絶景を車イスの2人にも見せることができました。元気に歩ける人ならぐるっと回って裏側も見れるのですが、そこは最初から諦めています。<br /><br />近くにあるバルを誰かが見つけ、みんなで一服しました。暑いので、ちょうどいいことに cold espresso を見つけました。イタリアではいわゆるアイスコーヒーは珍しいのですが。私は Leccese espresso freddo(cold) を注文しました。昨年初めて訪れた南部プーリア州の古都レッチェ風とは何だろうと尋ねると、アーモンド風味のアイス・エスプレッソでした。冷たく美味しかったです。さすがに2.5ユーロです。ただのエスプレッソなら1ユーロ程度ですが。でも、残念ながらこのメニューは他所では見たこともありません。28回目のイタリアの私でもです。<br /><br />エレベーターで下に降りて橋を渡るとまだ午後5時過ぎです。みなさんに約束したように、ジェラート屋に立ち寄りみんなでジェラートを楽しみました。専門店の方が安くて美味しいのです。2.5 か3ユーロ程度です。少し近くのお土産屋を見てもらう時間もありました。<br /><br />5時半過ぎに戻ってきたバスで大きめのスーパーマーケットへ連れて行ってもらいました。こういう所をみなさん喜びます。ちょっとした物でお土産になる物もあります。私はいつものようにテニスの友達に赤ワインを2本買いました。二度行ったことのあるモンタルチーノのブルネッロは有名らしくここにもありました。運転手Marea さんはここで交代するのを聞いていたので、降りる時に20ユーロのチップを渡しています。<br /><br />戻って来た時には運転手が男性に代わりました。少し早過ぎたので、回りをグルグル回ってから午後7時に合わせて、よく知っている Da Gaetano へ夕食に行きました。ここはピッツェリアですが、料理も美味しいのです。福岡市にはここで長年修行してのれん分けした人がいますし、もう一人修行して開業している人もいます。おかげでかなりのレベルのナポリ・ピッツァを福岡では食べれます。店主のガエターノさんはその縁で何度も日本(福岡や東京)へやって来ています。覚えてくれていたかどうか分かりませんが、私がここに来るのは2回目です。<br /><br />ピッツァ2枚と前菜や肉料理なども注文しました。相変わらず安定した味で、値段も150ユーロでした。安いので助かりましたが、機械が不調で現金で支払いをさせられました。この時も2人の日本人が修行に来ていました。北海道と関西からです。しかも一人は珍しく女性でした。いつも感心します。イタリアのピッツェリアやレストランに修行に来ている日本人の何と多いことか!<br /><br /><br />【6月10日(日)】<br />今日も出発はゆっくりなのですが、Iさんは7時過ぎからゆうゆうと朝食を食べています。迷惑な客でしょう。個人経営のようなこのホテルはイタリア人にしては真面目というか律儀というか、客に合わせて本来8時からの朝食を1時間も早く準備してくれています。<br /><br />今日もホテルのマイクロバスからバスへ乗り換えて30分ほどでポセイドン温泉へ10時過ぎには着きました。今日の方が時間はあるのでゆっくりできます。いつものように私は11時半頃まではカメラを持ってあちこちの写真を撮りました。もちろん、入浴も同時に楽しんでいます。何度も来ているので、どこにどのタイプの浴槽があるかほとんど覚えています。<br /><br />今回改めて注目したのが、Kneipp 療法です。前からドイツ語のこの名前は知っていました。どうもサウナのように、熱目の40℃の温泉と15℃程度の冷水を交互に入る温冷刺激風呂のことのようです。ポセイドン温泉にも何か所かありました。調べると、ドイツ人のクナイプ神父が編み出した交互浴を中心とした自然療法のようです。<br /><br />11時半頃で写真を撮るのを止め、ロッカーにカメラを預けなおし濡れてもいい状態にして洞窟を利用したサウナへ入りました。数回サウナと冷水を繰り返しました。冷水に入る前にはシャワーを浴びるように係員に注意されました。このサウナの入り口近くの高台はこの広大なポセイドン温泉施設の全景がかなり見えるので毎回写真を撮りに来ます。カメラを持ったままのことが多いのでなかなか中には入れません。<br /><br />今日は1時半頃、全員が着替えて揃ってから入り口近くのレストランで昼食を取りました。ここは、ステーキや焼き魚をちゃんと料理してくれます。前菜、パスタ、メインの魚・肉料理、デザートの果物など日本の温浴施設と違い本格的に食事を楽しめます。迎えのバスは3時に来ます。3時半にはホテルへ戻り今日はゆっくりです。湯疲れする人もいるので、バディケア協会の旅行らしくかなりのんびりした旅程です。<br /><br />私も今朝気が付いていましたが、このホテル自体にも温泉施設があります。室内に2つの浴槽とサウナが、外にはジャクジーがあります。その上の階にはプール型の温泉があり、子供たちがはしゃいでいます。そこには何とアイスクリーム(市販)などの売店もあります。私は暇なので、ジャクジーの横のハンモックで寝そべったり、ホテルでの温泉施設でのんびり過ごしました。<br /><br />今晩は少し高級なレストランで、3回目の私が前もって午後7時半に予約しています。記憶では、レストラン入り口には石段があると思ったのは誤解で車で行けました。でも、レストランに入るのに石段を下りなければなりません。らく段を準備しなかったので、少しは歩けるISさんはともかく、IさんはWさんがサポートしながらゆっくりゆっくり歩いてもらいました。<br /><br />ここは Umberto a mare という名前通り、海に面した眺めが最高のレストランです。特に夕陽が沈む時は最高ですし、暗くなると夜景がまたきれいなのです。料理も少し手が込んでいます。今日はIさんだけでなく、全員デザートまで食べました。9人で465ユーロとさすがに一人7千円近くかかっています。でも、それだけの価値があります。午後ゆっくりしたものの、ホテルに帰り着いたのは午後10時半くらいです。<br /><br /><br />【6月11日(月)】<br />海の時化(しけ)を心配していましたが今日は波も高くなく、予定通り近くのフォーリオの港からナポリ行きの船が出ます。午前10時50分頃ナポリのべヴェレッロ港へ着きました。バスが待っています。ところが、肝心の私が一番お勧めの Da Michelle に行こうとしたら、ナポリの規制が厳しくウンベルトI世通りが通れないとバスの運転手が言います。私は全く納得できませんでした。Corso と言う名前で英語で言えば Boulevard、つまり大通りです。ナポリ中央駅からの幹線道路です。<br /><br />納得できないけど仕方なく、Piazza Matteottiで降ろしてもらい、わざわざタクシー3台に分乗してダ・ミケーレへ行きました。タクシー代15ユーロX3台、45ユーロも余分にかかりました。これだと何のためにバスをチャーターしているのか?ピッツェリアに着いたのは12時頃になっていました。行列と言うか人込みはまぁまぁでした。急いで番号札をもらいに行きます。9人だけど車イスが2人で、3人ずつに3グループでもいいと伝えました。幸い、今日の担当の人は英語ができるので詳しい事情が説明できました。<br /><br />41番札をもらいましたが、すでに36番を呼んでいるのでまぁまぁでそんなに長く待たなくてよさそうです。入り口と部屋の境目に2段ほど段差があるのを知っているので少し心配していましたが、意外と親切で少し斜面の上のほうで待てと言われ、特別に普段は閉じているドアを開けてくれました。おかげで、車イスごとスムーズに入室でき、4人と5人で入れました。待ち時間も15分程度でした。前回(昨年9月)は1時間以上待たされました。<br /><br />予定通り、2種類しかないメニューのマルゲリータを中心に1枚だけマリナーラ(トマトソースのみ)を注文しました。1人1枚の計算です。テーブルが狭過ぎて巨大なピッツァが収まりません。特に私のテーブルは5人掛けでしたから。飲み物もコーラかビールだけですが、たったの2ユーロと美味しいのに安過ぎるのがこの店の特徴です。一番高いラージがたったの5ユーロ(650円!)とあり得ない安さで、日本の宅配ピザとやらは何なのだと言いたいです。もちろん私はそんな物、食べませんが。現金のみですが、9人で食べきれないくらいの美味しいピッツァとドリンクでたったの65ユーロです。いつものことながら、あり得ません。<br /><br />帰りも当然タクシーで先ほどのマッテオッティ広場までですが、私のタクシーは帰りも15ユーロでしたが、残りの2台は帰りは10ユーロだったようです。ナポリのタクシーの料金はかなりいい加減で大雑把です。<br /><br />次の目的地・卵城近くのサンタルチア海岸へは幸いバスも行けるそうです。ここは私が拘った場所です。日本のツアーではバスの車窓からが多いそうですが、こここそスリの心配もないし、車イスを含めてもそぞろ歩きに最適の場所で、ナポリ湾とヴェスビオ火山を見ながら歩けます。この日は普段以上に半分歩行者天国で快適でした。そのせいか、花嫁・花婿さんやお祝いの関係者のグループがいて、特別な儀式みたいなものをやっていました。海に飛び出した卵城も中に入るといい眺めなのですが、石段を車イスで行くと時間もかかるし、介助する人が疲れているので見ながら歩くだけにしました。全部で4人の花嫁さんを見かけました。<br /><br />半分屋外のサンタルチアのレストランに入り、フルーツジュースなどで休憩をしました。自己主張の強いIさんだけはジュースではなく果物のスイカを食べました。まぁ、満足してもらえればそれでいいです。このレストランでは珍しく露骨にチップを要求されました。5ユーロ支払いに足しました。そのまま初日と同じホリデイイン・ナポリへ4時過ぎにはチェックインしました。<br /><br />ゆっくりしてから午後6時半出発して渋滞で7時15分頃になりましたが、ダンテ広場で降ろしてもらいます。先日通り過ぎたピッツェリア・ポルタルバへ予約しています。私は好きで4~5回来ているお店です。でも、ダ・ミケーレで美味しいピッツァを食べるのとセットが多く、ここではむしろ普通の料理を中心に頼みます。ここは室内は2階しかないので、通路に面したオープンスペースの1階席を予約しています。ただ、救急車が近くを通ったり騒がしく、日本人のみなさんには不評のようでした(後から聞いたのですが・・・)。<br /><br />昼のダ・ミケーレのピッツァで結構お腹いっぱいのようでしたから、少し軽めに前菜などを頼みました。お勧めのパスタがあるというので注文したら、アクアパッツァのような立派な魚料理(プラス貝類も)の入ったボリューム満点のリングイーネが来ました。初めてですが、26ユーロするだけあって美味しかったです。相変わらず、Iさんだけはデザートを注文します。彼の哲学ではデザートまで食べてそのレストランの価値がわかるそうです。ワインも飲むのですが、甘党でもあるようです。困ったことに、器械の調子が悪くクレジットカード決済できないと言われます。ついでに、チップを要求され10ユーロ足しました。178ユーロ程度です。<br /><br /><br />【6月12日(火)】<br />今日は特別企画のマンマの料理教室の日です。女性が多いのでみなさん興味あると思います。8時半にナポリのホテルを出発して10時頃にはソレントへ到着しました。Lucia(ルチア)さんの料理教室(ホテルも5部屋くらいあるらしい)は厳密にはマッサ・ルブレンセというソレントの西側の街です。高台にあり、ナポリ湾が見渡せる絶好のロケーションです。しかも、屋外には北欧からの泊り客らしい若い女性2人がビキニ姿で日光浴をしています。いい眺めです。<br /><br />まずはウェルカムドリンクで緑色のミントの入ったジュースでした。最初に、自宅でのモッツアレラチーズの作り方で、途中までできているナチュラルチーズを熱湯に漬けながら伸ばしていきます。相当、熱いと思います。最初は冷たい水に丸くしたモッツアレラチーズを入れます。しばらくしてから塩水に移すようです。<br /><br />ラビオリの生地の作り方も実演してくれます。中に詰め物をして丸く盛り上がらせ、ちょっとした器具で押して切ります。女性のみなさんは全員、後でスーパーに行きその器具を買っていました!最後に、魚の切り身にオリーブオイルを塗り、衣をかぶせてハーブと下ごしらえし、これをオーブンで焼くと説明してくれました。もちろん、後からこれらを全て試食というか味わいます。<br /><br />実際の食事は、前菜としてミニトマトののったブルスケッタ、モッツアレラチーズ、カルチョカバッロ(チーズ)、味付けしていないラビオリが一皿に盛られています。次にパスタであるラビオリにトマトソースで味付けしたもの。オーブンで焼いた魚料理が出ました。デザートが2種類もあり、まず弟さんの農場から取れたというイチゴのマチェドニア、次にケーキです。食後酒であるリモンチェッロ(日本語ではレモンチェロ)が出ました。食後酒はイタリア語で digestivo、つまり消化にいいという意味ですが本当でしょうか?私はいずれにせよアルコールはダメなので関係ありません。<br /><br />午後2時半頃に出発してソレントの街へ行き、車窓からの見物とスーパーでの買い物、眺めのいい場所での休憩をしたそうです。と言うのも、私はナポリの老舗でスーツを4月にオーダーしており、一回目の寸法合わせの用事があり、懐かしい私鉄の circumvesuviana の駅で降ろしてもらい、別行動です。何回か乗っているのでよく知っていますが、一時間ほどでナポリ中央駅と同じ地下の駅が終点です。たったの 4.9ユーロです。それから、2番線のメトロ(地下鉄)に乗り換え、昨日みんなで歩いたサンタルチア海岸近くのお店へ歩いて行きました。前回は少し遠回りしたようで、今回はグーグルマップで最短の歩行ルートを見つけました。意外とわかりやすい近道でした。<br /><br />お店には予約の時間よりやや早く到着したのですが、待ってくれていました。高級店ですから、お客さんはほとんどいません。早速、別室に誘導され、仮縫いができているスーツに手を通し、ズボンも試着します。職人さんらしい人が細かい調整をしてくれました。30分もかかりませんでしたが、あと数回来ないといけないそうです。8月末か9月初旬なら来れると言うと、自分たちの夏休みがあるので、できれば9月になってからがいいと言われました。 <br /><br />また地下鉄に乗りナポリ中央駅まで戻りました。ホリデイイン・ナポリは時間もあるし歩いても30分もあれば行けそうでしたが、まだWi-Fiが繋がっていないのでグーグルマップが使えずタクシーにしました。10ユーロでした。6時半頃でしたが、まだみんなは帰ってきていないようでした。7時過ぎになって部屋が近いので気配を感じました。やはり、みなさん料理教室のデザートまでの昼食でお腹いっぱいで夕食はパスするそうです。<br /><br />私一人で軽く食べようと、移動も面倒なので、近くにレストランもなさそうでホテルのレストランで我慢しようと朝食の場所でもあるレストランへ降りました。やはり、メニューを見ると少し値段は高めでした。よく見ると、目の前のビルの屋外にもレストランがあり、そちらの方が安そうなので入りました。私自身もあまり腹が減っていなかったせいか、このレストランはイマイチでした。最後の食事にしては残念ですが、最近はしょっちゅうイタリアに来るのであまり気になりません。<br /><br /><br />【6月13日(水)】<br />少し早過ぎる気はしたけど、吉田さんに任せていたので深く考えずに朝9時ホテル出発で合意しました。意外とナポリ空港は市街地から近いということは最近改めて認識していたのですが、それにしても9時15分にはカポディキーノ国際空港へ着いてしまいました。13時発予定のミュンヘン行きの便ですから4時間も前です。さすがに、まだ空港カウンターの案内も表示されていません。車イスの人も2人いるのに、腰かけて待つ場所もありません。何とか強引にあるカウンターへ行き、ルフトハンザ航空の受付が39番と聞き出しましたが、カウンターには係員もまだいません。完全に早過ぎました。遅いよりはいいとはいえ、限度があります。ゆっくり座るところもありませんから。<br /><br />2月の仕事と同じで、日本を出発時は日本語で手続きができるので私はほとんど何もしなくてすんだのですが、今回も帰りは英語で手続き等をするので私がやります。<br /><br />何となく、少し離れた場所で1グループが並んでいます。聞くと、係員から少し離れたここで並んで待つように言われたそうです。仕方がないので、その後に並びました。しばらくして、ようやく列が動き出したのですが、「らく段」というキャタピラ付き車イスをサイズオーバーの荷物として持ち、車イスの2人がいるのを見て、係員が違うカウンター番号に並ぶ(並びなおす)か、離れた場所にあるハンディキャップ用の待合所で待てと言います。少し迷いましたが、待合所へ移動しました。<br /><br />でも、どう考えてもこの待合所で手続きをしてくれるはずもなく、結局私の提案で36番に並びなおしました。ここで、全員9人分の手続きをしていたら、途中で車イス以外の人のは別にしてくれと言われました。どうも、職員同士の意思疎通が悪く人によって言うことが違います。ずっと並んでいたので、強引に隣の列に割り込んで手続きをしてもらいました。<br /><br />時間節約のために、吉田さんにオーバーサイズ荷物を預けに専用の場所に行ってもらったけどできなかったらしく、結局私が一緒に再度行って手続きをしました。分かったことは吉田さんの英語力が不十分で、係員の言うことが理解できなくて手続きができなかったということです。やはり、ある程度のしっかりした英語力がないと用事も足せないのです。<br /><br />4時間近くも早く着いていたのに、結局このような手続きをしていると結構時間が経ちます。車イスの2人とその係の2人の合計4人と私がセキュリティーチェックを受けて中に入ると、他の人は別の窓口へ誘導され、別れ別れになりました。車イスの人がいると別ルートになるので往々にしてこのようなことが起こります。<br /><br />車イスには係員がついてくれるのですが、その分乗り込みも先だったりしてあまり時間に余裕がありません。まだ1時間半もある割には、決まった場所で待たされました。おかげで、楽しみにしていたナポリ空港でのレストランでのゆっくりした食事どころではありません。それどころか、サンドイッチくらいしかありません。前回から気になっていたナポリ空港内のホットドッグスタンドがあります。イタリアでどんなホットドッグをと興味がありましたが、前回はもちろんもっとまともなレストランで食べました。今回はサンドイッチよりはいいので試そうと思ったら、閉まっています。15分後に開くと店の人は言いますが、予想通りあてにはなりません。いつまでも開く気配はありません。せめて飲み物をと売店でコーラを買ったら、まずい!何とレッドブルのコーラとやらで変な味です。最悪です!<br /><br />係員がいつ来るかわからないからゆっくり食事もできないのですが、移動を誘導されたと思ったら、エレベーターで目の前に降りただけで、また30~40分待たされました。イライラしていたら、ようやく迎えに来ました。<br /><br />今回もタラップ式の搭乗で、リフト付きの特別車でゲートから飛行機まで移動です。来る時は私は見る立場で、遠くから撮影しましたが、今回は車イス2人に2人の介助者と私が乗ることになりました。唯一この仕事が辛いのは特別扱いの分、早目早目に並ばされるので、ゆっくり食事する暇もありません。2人以外にももう一組ドイツ人の骨折患者さんらしい車イスの人が一緒でした。小柄で知的な感じの付き添い女性にドイツへ帰るのかと聞くとそうでした。彼女は上手な英語で、日本で働いていると言います。何と小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトで働き、相模原市に住んでいるそうです。特別車は飛行機へ近づき、後ろの右側から機内に乗り込めます。そこで、車イスは2台とも預けます。<br /><br />ミュンヘンでは当然、係員が搭乗橋の出口で待っています。でも、もう1台の車イスの介助者が短距離なので患者さんと一緒に先をさっさと歩いています。待てばいいのに、私がもう一人の車イスの患者さんと介助者と搭乗橋からロビーに出ると、さっさと歩けないはずの2人が見当たりません。心配ですが、連絡が取れません。EUですから、ここドイツで出国のパスポートチェックがあります。戻れないし、どうしようかと困っていたら、何と電動カーに乗った2人が突然追い付いて来ました。安堵したものの、何故声が届く範囲で待っていてくれなかったのかと私は不満でした。こういうのは旅の行程の基本であり、バディケアはこういうことも含めて指導しているはずだからです。<br /><br />こうして最後までヤキモキしましたが、何とか無事にミュンヘンでの乗り換えも終わり、後はスムーズに日本へ帰国しました。帰りの便はボーイング747ではありませんでした。予定通り、翌日14日午前11時頃羽田に到着しました。ここでみなさん解散です。羽田が有難いのは福岡には乗り継ぎ便が多く、成田空港のように無駄に長い時間待たなくてすむことです。12時35分の福岡便で午後2時半には福岡に到着です。この時間に着くとゆっくりとできます。<br /><br /><br />空飛ぶドクター(登録商標)<br />坂本泰樹<br />

日本バディケア協会イタリア実習旅行

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2018/06/07 - 2018/06/14

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空飛ぶドクターさん

今回は私にとって28回目のイタリア旅行です。4月、5月と毎月連続です。
6月7日(木)羽田を出発し、14日(木)に帰国しました。私だけ福岡からの合流です。しかし、いつもの個人レベルの「空飛ぶドクター」ツアーではなく、本格的に「エアーインタナショナル」という旅行会社を通し、運転手付きのバスなどを手配しています。人数も全部で9人です。

日本バディケア協会(本部、長野県上田市)の主催で、理事・吉田さんが提案者で、私が好きで詳しいナポリ、温泉で有名なイスキア島を回りました。私が理事長を務める「日本バディケア協会」とは、高齢者や有病者を主な対象にし、疲れない旅行のためのケアをするノウハウを資格制度にしたものです。今回はその実習を兼ね、バディケアスタッフ(有資格者)2人が、2人の高齢者(主に車イス)のケアを実践でする旅行です。男性のIさんはPSP(進行性核上性麻痺)とパーキンソン症候群が合併した人で、ほとんど立位もとれません。

残りの3人はそれなりの高齢者で、鹿教湯温泉元女将のSさんは車イスのISさんの妹です。同じく上田市からTさんとYAさんが参加しています。結局、男性は私と患者でもあるIさんだけです。いつものことで、旅行は女性と一緒が多いです。お客さん5人にとっては、医師、看護師、ヘルパー2人付き添いの超豪華旅行です。

本当は現地ナポリでもう一人のナースでもある日本バディケア協会の有資格者Mさんも合流するはずでしたが、何とナポリで骨盤骨折し、ナポリでの入院生活を体験することになり、我々のツアーには参加できませんでした。


【6月7日(木)】
福岡10時15分発のANA便で羽田空港に12時過ぎに着き、国際線ターミナルへ移動しました。ルフトハンザ航空カウンター近くで8人全員と合流しました。車イスのIさんは思ったより重症でした。もう少し歩けるのかと思っていました。昨年、ウィンブルドンへ帯同するように頼まれたのですが、日程的にお断りしたのですが、私一人で受けていたら大変だっただろうとゾッとしました。

もう一人のSさんの姉であるISさんは少しは歩けるようで、そんなに問題はなさそうでした。主にIさんの世話はバディケア協会の孫のような年齢の若いWさんが、もう一人のISさんの世話をYさんがすることになっています。

今回の秘密兵器である「らく段」、キャタピラ付き車イスはすでに手荷物として預けています。1時間遅れで15時5分に羽田を飛び立ちました。到着も1時間遅れ19時45分にフランクフルトに到着しました。次のナポリ便は20時40分発の予定なので、移動、入管手続きなどであまり余裕がありません。但し、車イスの場合は現地で必ず係員が付いてくれます。2台なので、2人付いてくれています。それで、近道したりしてスムーズに移動できます。ただ、結果的には次の便もちょうど1時間遅れたので、あまり急ぐ必要はなかったのですが。

到着も予定より約1時間遅れて23時40分頃ナポリ・カポディキーノ空港へ着陸しました。でも、ここは搭乗橋でなく、タラップ式ですから、車イスの2人は昇降機のついた特殊車での移動ですし、全員が預け荷物を受け取って出口へ行ったのはもう翌日の0時40分でした。今回のツアーの世話をずい分してもらった仁美さんが迎えに来てくれています。ソレント在住の日本人妻で旦那さんはイタリア人です。ホテルまでの迎えのバスですが、ホリデイイン・ナポリにチェックインし、寝たのはもう午前3時頃でした。どうせ、時差ボケでおかしくなるので私はあまり気にしていませんが。


【6月8日(金)】
ゆっくり朝9時半に出発しました。今日はイスキア島へ渡るのでチェックアウトして荷物もバスに乗せます。今日の運転手は仁美さんのご主人です。私は4年前に2人ともソレントで会ったことがあります。まずはナポリのドゥオモ(大聖堂)で降ろしてもらいました。San Gennaro というのが正式名のようです。何回もナポリに来ている私も中に入るのは下見に来た4月以来2回目ですが、さすがに内部もイタリアらしくそれなりに立派な教会です。

スロープ式の車イス用通路もあるのですが、練習のために石段をキャタピラ付き車イス(らく段)で降りていたら、車イス通路を教えてくれる人もいるし、手伝ってくれようとする人もいます。みなさん親切です。でも、丁重にお断りしてらく段の使い方のリハーサルをします。

次に、歩いても近いPio Monte della misericordia 教会に行きました。17世紀に7人のナポリ貴族によって作られた慈善団体の本部と教会だそうです。カラヴァッジョの「慈悲の七つの行い」祭壇画が有名です。しかも、4月に下見に来ましたが、隣接した2階の部屋からもこの絵が見れるようにできているのです。車イスの2人は無理なので諦めてもらいました。

バスに迎えに来てもらうために少しは広い通りの先ほどのドゥオモで待ちます。携帯電話で来てくれと確認します。時間が大雑把だからです。サンタキアーラ教会に行くために、バスが入れる範囲で近いポルタルバ広場で降ろしてもらいました。ここは私が何度も行ったところです。何故なら、すぐ近くにお気に入りのピッツェリア兼レストラン・ポルタルバがあるからです。そこを通り抜けて裏側の通りから目的地のサンタキアーラ教会へ行けます。少し歩きます。車イスを押すには石畳みで斜面なので少しキツイです。でも、下りだからまだましです。4月に下見に来たおかげで、この辺の位置関係がしっかり頭にインプットされています。

サンタキアーラ教会では、まず中庭のマヨルカ焼きのある豪華な庭園と中廊下のフレスコ画を鑑賞します。ここは下見した時から気に入っていた場所でたくさんみなさんの写真を撮りました。近くの広場でちょうどいいトラットリアを見つけ昼食にしました。実質今回初めてのちゃんとした食事ですが、私流に前菜から色々注文し、取り分けます。少食な日本人にはこれが一番いいと私は思っています。イタリア人自体はシェアはしませんが、快くシェアしやすいように小皿を持ってきてくれます。一部の白人のような差別的な態度はありません。それが私がイタリアが好きな一つの理由です。

今回わかったのですが、ナポリでは営業用のバスは規制がうるさいらしく入れるところが限られます。先ほどのポルタルバ広場まで戻るとかなり石畳みを上らないといけないので、近くの場所でバスが入れるところを仁美さん経由で相談し、近くのPalazzo Penne(ペンネ宮)まで来てもらいました。

それから、ヴォメロの丘にあるサンテルモ城へ行きます。ここはよく知っている場所で、行き止まりでバス停もあり乗り降りしやすい場所です。ここへ連れて行くために「らく段」を持ってきました。石畳の坂道はともかく、一部石段があり普通の車イスでは無理だからです。「らく段」の威力は素晴らしく、楽々石段を上っていきます。おかげで、サンテルモ城のてっぺんからナポリ湾越しのヴェスビオ火山の絶景を見せることができました。ここが「ナポリを見てから死ね!」の絶景です。

バスに迎えに来てもらい、5時20分発のイスキア島フォーリオ行きの船に間に合うように移動します。何回も乗ったことのある私は車いすでの乗り降りがスムーズにいくのか若干心配していましたが、実際にはほとんど問題なくすみました。ただ、切符を前もって予約しておいてよかったです。珍しく満席で、私はずっと立っていました。何度もナポリからの船には乗っていますが、こんなのは初めてです。

最初にイスキア島の東部の主な港であるイスキア・ポルトへ午後6時25分頃到着します。そのまま西海岸北にあたるフォーリオ行きの船です。ところが、波が高いらしくフォーリオの港には行けないらしく全員ここで降ろされてしまいました。車イスの人もいるので大変ですが、代わりのバスまでかなり港から歩かされ(離れないように必死でついて行き)何とか3台のバスに荷物と分譲して乗れました。陸路で、30分ほどでフォーリオの港へ7時15分頃到着しました。予定より30分以上フォーリオへの到着が遅れました。

おかげで、ホテルへ連絡して迎えに来てもらうまで少し待たされました。ホテルのミニバスだと車イスと荷物もあるし2台必要です。Hotel Residence la Rosa は高台にあり、イスキア島らしく狭いグネグネ道を怖いくらい飛ばしてようやく到着しました。おかげで、見晴らしの良さそうな場所です。チェックインしてすぐに夕食に、先ほど目星をつけた港近くのレストランLa Romanticaへ行きました。私のレストラン選びのコツですが、先ほど6軒くらい並んだレストランのメニューに全部目を通し、パスタを参考に大体の値段を10ユーロより高いか低いかで目途を付けています。もちろん、前菜やメインにどのような料理があるかもチェックしています。

私には驚きはありませんが、このレストランにも日本人が修行に来ていました。それで安心してシェアすると伝え前菜を任せましたが、失敗しました。高齢者の多い日本人団体9人なのに、いきなり10皿くらい前菜が来ました。多過ぎます!それで、メイン料理はもちろんカットし、パスタを2,3皿だけ追加注文しました。前菜と言っても、すでにシーフードの料理はたくさん出ています。一番期待した滅多にメニューにもないレモン風味のスパゲッティは全然ダメでした。アマルフィで食べたあっさりしたレモン風味のレモンピールが入ったスパゲッティとは全く違うものでした。値段も合計260ユーロ。若干不満でした。

夜10時くらいにホテルに戻ると、部屋の鍵が開かないという人がいます。よくある、こちらの古い鍵はちょっとしたコツがあり、意外と開けにくいことがあります。翌朝聞くと、しばらく開かず苦労したとのことでした。


【6月9日(土)】
このホテルは朝8時からしか朝食は出ないはずなのですが、車イスのIさんはもう7時40分過ぎには堂々と食べているのが私の部屋から見えます。今日のバスの運転手は女性です。と言っても、車が大き過ぎてホテルまでは入れず、ホテルのマイクロバス2台で下まで下りて、乗り換えです。まず、予定していたトロピカル温泉まで行ってくれと言うと、車イスは無理だと言われます。私も高台にあるのは知っていたのですが、裏側から駐車場から何とかなるだろうと思っていたのですが、何ともならないようです。

仕方がないので、みなさんにアランドロンの映画「太陽がいっぱい」で有名なサンタンジェロ湾(地中海)の景色だけでも見て欲しいので、眺めのいいところまで連れて行ってもらいました。ちょうど、spremuta(生ジュース)の屋台を見つけ、全員オレンジとレモンのミックスジュースを楽しみました。たったの2.5ユーロです。この辺りは温暖な気候で、オレンジやレモンが豊富です。特に、レモンはフロリダ産のサンキストと違い、かなり大きなものがありますが酸味は控えめです。お店の人は気前がよく、添乗員のように世話をして最後に自分のを注文した私の分は無料で、運転手の女性の分もタダにしてくれました。

それから私が一番お勧めのポセイドン温泉庭園へ行ったので、着いたのは午前11時頃でした。私はもう4~5回目です。広大な敷地にある温泉で、木々や花も多く「庭園」とも呼ばれているくらいです。大小25近い浴槽やプールのような大きなもの(これもちゃんと温泉水です)もあります。車イスの2人は半額の16.5ユーロで普通は33ユーロが入場料です。以前と少し変わったようで、入り口近くの更衣室はなくなり奥のマッサージなどのある建物の中の更衣室だけになっていました。

マッサージの予約を急ぎました。3人希望者がいたので、11時半、11時40分、12時で1時間の予約ができました。オイルマッサージです。私は終わる時間を考慮し、12時10分からの枠で40分にしました。トロピカル温泉に行けなかった分、明日もここに来れるので今日はオリエンテーションを兼ねのんびりできます。中央にある大きなプール式温泉では、理事の吉田さんがIさんの体を緩め、引いたり押したりしてリラックスさせていました。Iさんは天国へ行きそうな顔をしていました。まさに、「バディケア」の面目躍如です。

マッサージなどを全員が終わった午後1時20分頃からこの建物内にあるレストランで食事をしました。以前と違い、ここでは火を通した食事はなくなっていました。前もって料理した食事だけです。さすがイタリアで、それでも十分美味しい物を味わえました。Iさんは相変わらずマイペースで、スイカやジェラートまでしっかり味わっていました。

次の目的地・アラゴン城へのバスの迎えを2時に約束していたのですが、我々が遅れて2時半になりました。バスの女性運転手が盛んに何か言っているのが最初はよくわかりませんでしたが、どうも午後6時までに終わらないとバスが侵入禁止らしいので少し急いでいるようでした。私は行ったことが数回あるので理解できましたが、アラゴン城の手前まで車で行っても橋を500メートルくらい歩くのに、進入禁止になると狭い道路を1kmくらい余分に歩かないといけません。

3時過ぎにはアラゴン城の入り口近くで降ろしてもらいました。重たい荷物になりますが、この石段を上るためにこそ「らく段」を持ってきました。橋を歩いて渡り入り口で入場料を払おうとすると、車イスは無理だと言われました。キャタピラ付き車イス「らく段」を見せ、これがあるから大丈夫だと強引に入れてもらいました。車イスの2人は無料にしてくれました。一般の人は10ユーロでした。ここでも係員は親切で添乗員のような私は無料にしてくれました。

この城は崖の上にあるのですが、上まではエレベーターで誰でも楽に上がれます。問題は石段があるのですが、2ヶ月前に下見に来ている私はなるべく少ししか移動しないで上からの絶景を見れる場所を確認しています。期待通り、らく段があれば石段を上ったり下りたり問題なくできます。海に囲まれた先ほどの橋と街並みが上から見下ろせる絶景を車イスの2人にも見せることができました。元気に歩ける人ならぐるっと回って裏側も見れるのですが、そこは最初から諦めています。

近くにあるバルを誰かが見つけ、みんなで一服しました。暑いので、ちょうどいいことに cold espresso を見つけました。イタリアではいわゆるアイスコーヒーは珍しいのですが。私は Leccese espresso freddo(cold) を注文しました。昨年初めて訪れた南部プーリア州の古都レッチェ風とは何だろうと尋ねると、アーモンド風味のアイス・エスプレッソでした。冷たく美味しかったです。さすがに2.5ユーロです。ただのエスプレッソなら1ユーロ程度ですが。でも、残念ながらこのメニューは他所では見たこともありません。28回目のイタリアの私でもです。

エレベーターで下に降りて橋を渡るとまだ午後5時過ぎです。みなさんに約束したように、ジェラート屋に立ち寄りみんなでジェラートを楽しみました。専門店の方が安くて美味しいのです。2.5 か3ユーロ程度です。少し近くのお土産屋を見てもらう時間もありました。

5時半過ぎに戻ってきたバスで大きめのスーパーマーケットへ連れて行ってもらいました。こういう所をみなさん喜びます。ちょっとした物でお土産になる物もあります。私はいつものようにテニスの友達に赤ワインを2本買いました。二度行ったことのあるモンタルチーノのブルネッロは有名らしくここにもありました。運転手Marea さんはここで交代するのを聞いていたので、降りる時に20ユーロのチップを渡しています。

戻って来た時には運転手が男性に代わりました。少し早過ぎたので、回りをグルグル回ってから午後7時に合わせて、よく知っている Da Gaetano へ夕食に行きました。ここはピッツェリアですが、料理も美味しいのです。福岡市にはここで長年修行してのれん分けした人がいますし、もう一人修行して開業している人もいます。おかげでかなりのレベルのナポリ・ピッツァを福岡では食べれます。店主のガエターノさんはその縁で何度も日本(福岡や東京)へやって来ています。覚えてくれていたかどうか分かりませんが、私がここに来るのは2回目です。

ピッツァ2枚と前菜や肉料理なども注文しました。相変わらず安定した味で、値段も150ユーロでした。安いので助かりましたが、機械が不調で現金で支払いをさせられました。この時も2人の日本人が修行に来ていました。北海道と関西からです。しかも一人は珍しく女性でした。いつも感心します。イタリアのピッツェリアやレストランに修行に来ている日本人の何と多いことか!


【6月10日(日)】
今日も出発はゆっくりなのですが、Iさんは7時過ぎからゆうゆうと朝食を食べています。迷惑な客でしょう。個人経営のようなこのホテルはイタリア人にしては真面目というか律儀というか、客に合わせて本来8時からの朝食を1時間も早く準備してくれています。

今日もホテルのマイクロバスからバスへ乗り換えて30分ほどでポセイドン温泉へ10時過ぎには着きました。今日の方が時間はあるのでゆっくりできます。いつものように私は11時半頃まではカメラを持ってあちこちの写真を撮りました。もちろん、入浴も同時に楽しんでいます。何度も来ているので、どこにどのタイプの浴槽があるかほとんど覚えています。

今回改めて注目したのが、Kneipp 療法です。前からドイツ語のこの名前は知っていました。どうもサウナのように、熱目の40℃の温泉と15℃程度の冷水を交互に入る温冷刺激風呂のことのようです。ポセイドン温泉にも何か所かありました。調べると、ドイツ人のクナイプ神父が編み出した交互浴を中心とした自然療法のようです。

11時半頃で写真を撮るのを止め、ロッカーにカメラを預けなおし濡れてもいい状態にして洞窟を利用したサウナへ入りました。数回サウナと冷水を繰り返しました。冷水に入る前にはシャワーを浴びるように係員に注意されました。このサウナの入り口近くの高台はこの広大なポセイドン温泉施設の全景がかなり見えるので毎回写真を撮りに来ます。カメラを持ったままのことが多いのでなかなか中には入れません。

今日は1時半頃、全員が着替えて揃ってから入り口近くのレストランで昼食を取りました。ここは、ステーキや焼き魚をちゃんと料理してくれます。前菜、パスタ、メインの魚・肉料理、デザートの果物など日本の温浴施設と違い本格的に食事を楽しめます。迎えのバスは3時に来ます。3時半にはホテルへ戻り今日はゆっくりです。湯疲れする人もいるので、バディケア協会の旅行らしくかなりのんびりした旅程です。

私も今朝気が付いていましたが、このホテル自体にも温泉施設があります。室内に2つの浴槽とサウナが、外にはジャクジーがあります。その上の階にはプール型の温泉があり、子供たちがはしゃいでいます。そこには何とアイスクリーム(市販)などの売店もあります。私は暇なので、ジャクジーの横のハンモックで寝そべったり、ホテルでの温泉施設でのんびり過ごしました。

今晩は少し高級なレストランで、3回目の私が前もって午後7時半に予約しています。記憶では、レストラン入り口には石段があると思ったのは誤解で車で行けました。でも、レストランに入るのに石段を下りなければなりません。らく段を準備しなかったので、少しは歩けるISさんはともかく、IさんはWさんがサポートしながらゆっくりゆっくり歩いてもらいました。

ここは Umberto a mare という名前通り、海に面した眺めが最高のレストランです。特に夕陽が沈む時は最高ですし、暗くなると夜景がまたきれいなのです。料理も少し手が込んでいます。今日はIさんだけでなく、全員デザートまで食べました。9人で465ユーロとさすがに一人7千円近くかかっています。でも、それだけの価値があります。午後ゆっくりしたものの、ホテルに帰り着いたのは午後10時半くらいです。


【6月11日(月)】
海の時化(しけ)を心配していましたが今日は波も高くなく、予定通り近くのフォーリオの港からナポリ行きの船が出ます。午前10時50分頃ナポリのべヴェレッロ港へ着きました。バスが待っています。ところが、肝心の私が一番お勧めの Da Michelle に行こうとしたら、ナポリの規制が厳しくウンベルトI世通りが通れないとバスの運転手が言います。私は全く納得できませんでした。Corso と言う名前で英語で言えば Boulevard、つまり大通りです。ナポリ中央駅からの幹線道路です。

納得できないけど仕方なく、Piazza Matteottiで降ろしてもらい、わざわざタクシー3台に分乗してダ・ミケーレへ行きました。タクシー代15ユーロX3台、45ユーロも余分にかかりました。これだと何のためにバスをチャーターしているのか?ピッツェリアに着いたのは12時頃になっていました。行列と言うか人込みはまぁまぁでした。急いで番号札をもらいに行きます。9人だけど車イスが2人で、3人ずつに3グループでもいいと伝えました。幸い、今日の担当の人は英語ができるので詳しい事情が説明できました。

41番札をもらいましたが、すでに36番を呼んでいるのでまぁまぁでそんなに長く待たなくてよさそうです。入り口と部屋の境目に2段ほど段差があるのを知っているので少し心配していましたが、意外と親切で少し斜面の上のほうで待てと言われ、特別に普段は閉じているドアを開けてくれました。おかげで、車イスごとスムーズに入室でき、4人と5人で入れました。待ち時間も15分程度でした。前回(昨年9月)は1時間以上待たされました。

予定通り、2種類しかないメニューのマルゲリータを中心に1枚だけマリナーラ(トマトソースのみ)を注文しました。1人1枚の計算です。テーブルが狭過ぎて巨大なピッツァが収まりません。特に私のテーブルは5人掛けでしたから。飲み物もコーラかビールだけですが、たったの2ユーロと美味しいのに安過ぎるのがこの店の特徴です。一番高いラージがたったの5ユーロ(650円!)とあり得ない安さで、日本の宅配ピザとやらは何なのだと言いたいです。もちろん私はそんな物、食べませんが。現金のみですが、9人で食べきれないくらいの美味しいピッツァとドリンクでたったの65ユーロです。いつものことながら、あり得ません。

帰りも当然タクシーで先ほどのマッテオッティ広場までですが、私のタクシーは帰りも15ユーロでしたが、残りの2台は帰りは10ユーロだったようです。ナポリのタクシーの料金はかなりいい加減で大雑把です。

次の目的地・卵城近くのサンタルチア海岸へは幸いバスも行けるそうです。ここは私が拘った場所です。日本のツアーではバスの車窓からが多いそうですが、こここそスリの心配もないし、車イスを含めてもそぞろ歩きに最適の場所で、ナポリ湾とヴェスビオ火山を見ながら歩けます。この日は普段以上に半分歩行者天国で快適でした。そのせいか、花嫁・花婿さんやお祝いの関係者のグループがいて、特別な儀式みたいなものをやっていました。海に飛び出した卵城も中に入るといい眺めなのですが、石段を車イスで行くと時間もかかるし、介助する人が疲れているので見ながら歩くだけにしました。全部で4人の花嫁さんを見かけました。

半分屋外のサンタルチアのレストランに入り、フルーツジュースなどで休憩をしました。自己主張の強いIさんだけはジュースではなく果物のスイカを食べました。まぁ、満足してもらえればそれでいいです。このレストランでは珍しく露骨にチップを要求されました。5ユーロ支払いに足しました。そのまま初日と同じホリデイイン・ナポリへ4時過ぎにはチェックインしました。

ゆっくりしてから午後6時半出発して渋滞で7時15分頃になりましたが、ダンテ広場で降ろしてもらいます。先日通り過ぎたピッツェリア・ポルタルバへ予約しています。私は好きで4~5回来ているお店です。でも、ダ・ミケーレで美味しいピッツァを食べるのとセットが多く、ここではむしろ普通の料理を中心に頼みます。ここは室内は2階しかないので、通路に面したオープンスペースの1階席を予約しています。ただ、救急車が近くを通ったり騒がしく、日本人のみなさんには不評のようでした(後から聞いたのですが・・・)。

昼のダ・ミケーレのピッツァで結構お腹いっぱいのようでしたから、少し軽めに前菜などを頼みました。お勧めのパスタがあるというので注文したら、アクアパッツァのような立派な魚料理(プラス貝類も)の入ったボリューム満点のリングイーネが来ました。初めてですが、26ユーロするだけあって美味しかったです。相変わらず、Iさんだけはデザートを注文します。彼の哲学ではデザートまで食べてそのレストランの価値がわかるそうです。ワインも飲むのですが、甘党でもあるようです。困ったことに、器械の調子が悪くクレジットカード決済できないと言われます。ついでに、チップを要求され10ユーロ足しました。178ユーロ程度です。


【6月12日(火)】
今日は特別企画のマンマの料理教室の日です。女性が多いのでみなさん興味あると思います。8時半にナポリのホテルを出発して10時頃にはソレントへ到着しました。Lucia(ルチア)さんの料理教室(ホテルも5部屋くらいあるらしい)は厳密にはマッサ・ルブレンセというソレントの西側の街です。高台にあり、ナポリ湾が見渡せる絶好のロケーションです。しかも、屋外には北欧からの泊り客らしい若い女性2人がビキニ姿で日光浴をしています。いい眺めです。

まずはウェルカムドリンクで緑色のミントの入ったジュースでした。最初に、自宅でのモッツアレラチーズの作り方で、途中までできているナチュラルチーズを熱湯に漬けながら伸ばしていきます。相当、熱いと思います。最初は冷たい水に丸くしたモッツアレラチーズを入れます。しばらくしてから塩水に移すようです。

ラビオリの生地の作り方も実演してくれます。中に詰め物をして丸く盛り上がらせ、ちょっとした器具で押して切ります。女性のみなさんは全員、後でスーパーに行きその器具を買っていました!最後に、魚の切り身にオリーブオイルを塗り、衣をかぶせてハーブと下ごしらえし、これをオーブンで焼くと説明してくれました。もちろん、後からこれらを全て試食というか味わいます。

実際の食事は、前菜としてミニトマトののったブルスケッタ、モッツアレラチーズ、カルチョカバッロ(チーズ)、味付けしていないラビオリが一皿に盛られています。次にパスタであるラビオリにトマトソースで味付けしたもの。オーブンで焼いた魚料理が出ました。デザートが2種類もあり、まず弟さんの農場から取れたというイチゴのマチェドニア、次にケーキです。食後酒であるリモンチェッロ(日本語ではレモンチェロ)が出ました。食後酒はイタリア語で digestivo、つまり消化にいいという意味ですが本当でしょうか?私はいずれにせよアルコールはダメなので関係ありません。

午後2時半頃に出発してソレントの街へ行き、車窓からの見物とスーパーでの買い物、眺めのいい場所での休憩をしたそうです。と言うのも、私はナポリの老舗でスーツを4月にオーダーしており、一回目の寸法合わせの用事があり、懐かしい私鉄の circumvesuviana の駅で降ろしてもらい、別行動です。何回か乗っているのでよく知っていますが、一時間ほどでナポリ中央駅と同じ地下の駅が終点です。たったの 4.9ユーロです。それから、2番線のメトロ(地下鉄)に乗り換え、昨日みんなで歩いたサンタルチア海岸近くのお店へ歩いて行きました。前回は少し遠回りしたようで、今回はグーグルマップで最短の歩行ルートを見つけました。意外とわかりやすい近道でした。

お店には予約の時間よりやや早く到着したのですが、待ってくれていました。高級店ですから、お客さんはほとんどいません。早速、別室に誘導され、仮縫いができているスーツに手を通し、ズボンも試着します。職人さんらしい人が細かい調整をしてくれました。30分もかかりませんでしたが、あと数回来ないといけないそうです。8月末か9月初旬なら来れると言うと、自分たちの夏休みがあるので、できれば9月になってからがいいと言われました。 

また地下鉄に乗りナポリ中央駅まで戻りました。ホリデイイン・ナポリは時間もあるし歩いても30分もあれば行けそうでしたが、まだWi-Fiが繋がっていないのでグーグルマップが使えずタクシーにしました。10ユーロでした。6時半頃でしたが、まだみんなは帰ってきていないようでした。7時過ぎになって部屋が近いので気配を感じました。やはり、みなさん料理教室のデザートまでの昼食でお腹いっぱいで夕食はパスするそうです。

私一人で軽く食べようと、移動も面倒なので、近くにレストランもなさそうでホテルのレストランで我慢しようと朝食の場所でもあるレストランへ降りました。やはり、メニューを見ると少し値段は高めでした。よく見ると、目の前のビルの屋外にもレストランがあり、そちらの方が安そうなので入りました。私自身もあまり腹が減っていなかったせいか、このレストランはイマイチでした。最後の食事にしては残念ですが、最近はしょっちゅうイタリアに来るのであまり気になりません。


【6月13日(水)】
少し早過ぎる気はしたけど、吉田さんに任せていたので深く考えずに朝9時ホテル出発で合意しました。意外とナポリ空港は市街地から近いということは最近改めて認識していたのですが、それにしても9時15分にはカポディキーノ国際空港へ着いてしまいました。13時発予定のミュンヘン行きの便ですから4時間も前です。さすがに、まだ空港カウンターの案内も表示されていません。車イスの人も2人いるのに、腰かけて待つ場所もありません。何とか強引にあるカウンターへ行き、ルフトハンザ航空の受付が39番と聞き出しましたが、カウンターには係員もまだいません。完全に早過ぎました。遅いよりはいいとはいえ、限度があります。ゆっくり座るところもありませんから。

2月の仕事と同じで、日本を出発時は日本語で手続きができるので私はほとんど何もしなくてすんだのですが、今回も帰りは英語で手続き等をするので私がやります。

何となく、少し離れた場所で1グループが並んでいます。聞くと、係員から少し離れたここで並んで待つように言われたそうです。仕方がないので、その後に並びました。しばらくして、ようやく列が動き出したのですが、「らく段」というキャタピラ付き車イスをサイズオーバーの荷物として持ち、車イスの2人がいるのを見て、係員が違うカウンター番号に並ぶ(並びなおす)か、離れた場所にあるハンディキャップ用の待合所で待てと言います。少し迷いましたが、待合所へ移動しました。

でも、どう考えてもこの待合所で手続きをしてくれるはずもなく、結局私の提案で36番に並びなおしました。ここで、全員9人分の手続きをしていたら、途中で車イス以外の人のは別にしてくれと言われました。どうも、職員同士の意思疎通が悪く人によって言うことが違います。ずっと並んでいたので、強引に隣の列に割り込んで手続きをしてもらいました。

時間節約のために、吉田さんにオーバーサイズ荷物を預けに専用の場所に行ってもらったけどできなかったらしく、結局私が一緒に再度行って手続きをしました。分かったことは吉田さんの英語力が不十分で、係員の言うことが理解できなくて手続きができなかったということです。やはり、ある程度のしっかりした英語力がないと用事も足せないのです。

4時間近くも早く着いていたのに、結局このような手続きをしていると結構時間が経ちます。車イスの2人とその係の2人の合計4人と私がセキュリティーチェックを受けて中に入ると、他の人は別の窓口へ誘導され、別れ別れになりました。車イスの人がいると別ルートになるので往々にしてこのようなことが起こります。

車イスには係員がついてくれるのですが、その分乗り込みも先だったりしてあまり時間に余裕がありません。まだ1時間半もある割には、決まった場所で待たされました。おかげで、楽しみにしていたナポリ空港でのレストランでのゆっくりした食事どころではありません。それどころか、サンドイッチくらいしかありません。前回から気になっていたナポリ空港内のホットドッグスタンドがあります。イタリアでどんなホットドッグをと興味がありましたが、前回はもちろんもっとまともなレストランで食べました。今回はサンドイッチよりはいいので試そうと思ったら、閉まっています。15分後に開くと店の人は言いますが、予想通りあてにはなりません。いつまでも開く気配はありません。せめて飲み物をと売店でコーラを買ったら、まずい!何とレッドブルのコーラとやらで変な味です。最悪です!

係員がいつ来るかわからないからゆっくり食事もできないのですが、移動を誘導されたと思ったら、エレベーターで目の前に降りただけで、また30~40分待たされました。イライラしていたら、ようやく迎えに来ました。

今回もタラップ式の搭乗で、リフト付きの特別車でゲートから飛行機まで移動です。来る時は私は見る立場で、遠くから撮影しましたが、今回は車イス2人に2人の介助者と私が乗ることになりました。唯一この仕事が辛いのは特別扱いの分、早目早目に並ばされるので、ゆっくり食事する暇もありません。2人以外にももう一組ドイツ人の骨折患者さんらしい車イスの人が一緒でした。小柄で知的な感じの付き添い女性にドイツへ帰るのかと聞くとそうでした。彼女は上手な英語で、日本で働いていると言います。何と小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトで働き、相模原市に住んでいるそうです。特別車は飛行機へ近づき、後ろの右側から機内に乗り込めます。そこで、車イスは2台とも預けます。

ミュンヘンでは当然、係員が搭乗橋の出口で待っています。でも、もう1台の車イスの介助者が短距離なので患者さんと一緒に先をさっさと歩いています。待てばいいのに、私がもう一人の車イスの患者さんと介助者と搭乗橋からロビーに出ると、さっさと歩けないはずの2人が見当たりません。心配ですが、連絡が取れません。EUですから、ここドイツで出国のパスポートチェックがあります。戻れないし、どうしようかと困っていたら、何と電動カーに乗った2人が突然追い付いて来ました。安堵したものの、何故声が届く範囲で待っていてくれなかったのかと私は不満でした。こういうのは旅の行程の基本であり、バディケアはこういうことも含めて指導しているはずだからです。

こうして最後までヤキモキしましたが、何とか無事にミュンヘンでの乗り換えも終わり、後はスムーズに日本へ帰国しました。帰りの便はボーイング747ではありませんでした。予定通り、翌日14日午前11時頃羽田に到着しました。ここでみなさん解散です。羽田が有難いのは福岡には乗り継ぎ便が多く、成田空港のように無駄に長い時間待たなくてすむことです。12時35分の福岡便で午後2時半には福岡に到着です。この時間に着くとゆっくりとできます。


空飛ぶドクター(登録商標)
坂本泰樹

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.0
グルメ
4.5
交通
3.0
同行者
社員・団体旅行
交通手段
観光バス レンタカー タクシー 徒歩
航空会社
ルフトハンザドイツ航空
旅行の手配内容
団体旅行

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  • 羽田空港出発前

    羽田空港出発前

  • ルフトハンザ航空<br />日本ではもう見ないボーイング747(ジャンボ)

    ルフトハンザ航空
    日本ではもう見ないボーイング747(ジャンボ)

  • 機内の真ん中には障害者用トイレが

    機内の真ん中には障害者用トイレが

  • シベリア上空

    シベリア上空

  • 乗り換えのフランクフルト空港にて

    乗り換えのフランクフルト空港にて

  • ナポリ空港<br />特殊車にて車イス移動

    ナポリ空港
    特殊車にて車イス移動

  • ナポリ<br />ドゥオモ(大聖堂)

    ナポリ
    ドゥオモ(大聖堂)

  • ナポリ<br />ドゥオモ内部

    ナポリ
    ドゥオモ内部

  • ドゥオモ<br />車イスの患者さんと

    ドゥオモ
    車イスの患者さんと

  • スパッカナポリ地区<br />ナポリらしい狭い通り

    スパッカナポリ地区
    ナポリらしい狭い通り

  • ナポリ<br />ピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア教会<br />カラヴァッジョ「慈悲の七つの行い」<br />右側<br />

    ナポリ
    ピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア教会
    カラヴァッジョ「慈悲の七つの行い」
    右側

  • ピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア教会<br />カラヴァッジョ「慈悲の七つの行い」<br /><br />隣の部屋の2階から同じ絵が見れる<br />

    ピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア教会
    カラヴァッジョ「慈悲の七つの行い」

    隣の部屋の2階から同じ絵が見れる

  • ナポリ<br />ダンテ広場

    イチオシ

    ナポリ
    ダンテ広場

  • ナポリ<br />こんな感じで車イス移動<br />石畳はクッションが悪いが・・・

    イチオシ

    ナポリ
    こんな感じで車イス移動
    石畳はクッションが悪いが・・・

  • ナポリ<br />サンタキアーラ教会

    ナポリ
    サンタキアーラ教会

  • ナポリ<br />サンタキアーラ教会<br />中庭<br />ゴシック様式回廊

    ナポリ
    サンタキアーラ教会
    中庭
    ゴシック様式回廊

  • ナポリ<br />サンタキアーラ教会<br />中庭<br />豪華なマヨルカ焼き

    ナポリ
    サンタキアーラ教会
    中庭
    豪華なマヨルカ焼き

  • ナポリ<br />サンタキアーラ教会<br />中庭<br />全員集合

    イチオシ

    ナポリ
    サンタキアーラ教会
    中庭
    全員集合

  • ナポリ<br />サンタキアーラ教会内部<br />1943年の砲火で失われ再建<br />

    ナポリ
    サンタキアーラ教会内部
    1943年の砲火で失われ再建

  • ナポリ<br />昼食のブルスケッタ

    ナポリ
    昼食のブルスケッタ

  • ナポリ<br />ヴォメロの丘から<br />ヴェスビオ火山

    ナポリ
    ヴォメロの丘から
    ヴェスビオ火山

  • ナポリ<br />ヴェスビオ火山とナポリ湾

    ナポリ
    ヴェスビオ火山とナポリ湾

  • ナポリ<br />サンテルモ城<br />上記の景色を見せるため<br />「らく段」で石段を上って行く

    イチオシ

    ナポリ
    サンテルモ城
    上記の景色を見せるため
    「らく段」で石段を上って行く

  • ナポリ<br />サンテルモ城<br />バックにヴェスビオ火山とナポリ湾

    ナポリ
    サンテルモ城
    バックにヴェスビオ火山とナポリ湾

  • いよいよイスキア島<br />ポルト港

    いよいよイスキア島
    ポルト港

  • イスキア島夕食<br />タコとサーモン料理

    イスキア島夕食
    タコとサーモン料理

  • イスキア島夕食<br />ムール貝

    イスキア島夕食
    ムール貝

  • イスキア島<br />ホテルでの朝食<br />海の見える朝食会場<br />

    イスキア島
    ホテルでの朝食
    海の見える朝食会場

  • イスキア島<br />サンタンジェロ湾

    イスキア島
    サンタンジェロ湾

  • イスキア島<br />サンタンジェロ湾

    イスキア島
    サンタンジェロ湾

  • イスキア島<br />安くて美味しいオレンジとレモンの生ジュース<br />

    イスキア島
    安くて美味しいオレンジとレモンの生ジュース

  • イスキア島<br />ポセイドン温泉庭園の入り口

    イスキア島
    ポセイドン温泉庭園の入り口

  • イスキア島<br />ポセイドン温泉庭園

    イスキア島
    ポセイドン温泉庭園

  • イスキア島<br />ポセイドン温泉庭園<br />温泉だが日本人にはただのプールに見えるかも

    イスキア島
    ポセイドン温泉庭園
    温泉だが日本人にはただのプールに見えるかも

  • イスキア島<br />ポセイドン温泉庭園<br />奥の方にある室内温泉プール

    イスキア島
    ポセイドン温泉庭園
    奥の方にある室内温泉プール

  • イスキア島<br />ポセイドン温泉庭園<br />洞窟サウナの高台からの温泉全景<br />プライベートビーチも

    イスキア島
    ポセイドン温泉庭園
    洞窟サウナの高台からの温泉全景
    プライベートビーチも

  • イスキア島<br />ポセイドン温泉庭園

    イスキア島
    ポセイドン温泉庭園

  • イスキア島<br />ポセイドン温泉庭園<br />気持ちよさそう

    イスキア島
    ポセイドン温泉庭園
    気持ちよさそう

  • イスキア島<br />ポセイドン温泉庭園<br />ビーチと一体

    イスキア島
    ポセイドン温泉庭園
    ビーチと一体

  • イスキア島<br />ポセイドン温泉庭園

    イスキア島
    ポセイドン温泉庭園

  • イスキア島<br />アラゴン城の前で

    イチオシ

    イスキア島
    アラゴン城の前で

  • イスキア島<br />アラゴン城入り口看板

    イスキア島
    アラゴン城入り口看板

  • イスキア島<br />アラゴン城<br />ここも「らく段」のおかげで

    イスキア島
    アラゴン城
    ここも「らく段」のおかげで

  • イスキア島<br />アラゴン城<br />車イスでもこの絶景を

    イスキア島
    アラゴン城
    車イスでもこの絶景を

  • イスキア島<br />アラゴン城<br />車イスからこの絶景を

    イスキア島
    アラゴン城
    車イスからこの絶景を

  • イスキア島<br />アラゴン城<br />バルで一服

    イスキア島
    アラゴン城
    バルで一服

  • イスキア島<br />アラゴン城の見える<br />ジェラート屋

    イスキア島
    アラゴン城の見える
    ジェラート屋

  • イスキア島<br />ピッツェリア・トラットリア<br />ダ・ガエターノ<br />

    イスキア島
    ピッツェリア・トラットリア
    ダ・ガエターノ

  • イスキア島<br />ピッツェリア・トラットリア<br />ダ・ガエターノ<br /><br />立っているのがガエターノさん<br />

    イスキア島
    ピッツェリア・トラットリア
    ダ・ガエターノ

    立っているのがガエターノさん

  • イスキア島<br />ピッツェリア・トラットリア<br />ダ・ガエターノ<br />シーフード料理

    イスキア島
    ピッツェリア・トラットリア
    ダ・ガエターノ
    シーフード料理

  • イスキア島<br />ピッツェリア・トラットリア<br />ダ・ガエターノ<br />肉料理

    イスキア島
    ピッツェリア・トラットリア
    ダ・ガエターノ
    肉料理

  • イスキア島<br />再び<br />ポセイドン温泉庭園<br />打たせ湯の前で

    イチオシ

    イスキア島
    再び
    ポセイドン温泉庭園
    打たせ湯の前で

  • イスキア島<br />再び<br />ポセイドン温泉庭園

    イスキア島
    再び
    ポセイドン温泉庭園

  • イスキア島<br />再び<br />ポセイドン温泉庭園<br />歩行浴<br />下にある砂利で結構足が痛い

    イスキア島
    再び
    ポセイドン温泉庭園
    歩行浴
    下にある砂利で結構足が痛い

  • イスキア島<br />再び<br />ポセイドン温泉庭園<br />奥に歩行浴<br />手前の2つはクナイプ療法

    イスキア島
    再び
    ポセイドン温泉庭園
    奥に歩行浴
    手前の2つはクナイプ療法

  • イスキア島<br />再び<br />ポセイドン温泉庭園

    イスキア島
    再び
    ポセイドン温泉庭園

  • イスキア島<br />高台にあるホテルの入り口<br />

    イスキア島
    高台にあるホテルの入り口

  • イスキア島<br />ホテルからの眺め

    イスキア島
    ホテルからの眺め

  • イスキア島<br />ホテルの温泉施設

    イスキア島
    ホテルの温泉施設

  • イスキア島<br />ホテルの温泉施設

    イスキア島
    ホテルの温泉施設

  • イスキア島<br />レストラン<br />ウンベルト・ア・マーレ入り口<br />奥には教会が

    イスキア島
    レストラン
    ウンベルト・ア・マーレ入り口
    奥には教会が

  • イスキア島<br />レストラン<br />ウンベルト・ア・マーレ

    イスキア島
    レストラン
    ウンベルト・ア・マーレ

  • イスキア島<br />レストラン<br />ウンベルト・ア・マーレ

    イスキア島
    レストラン
    ウンベルト・ア・マーレ

  • イスキア島<br />レストラン<br />ウンベルト・ア・マーレ<br />パスタ

    イスキア島
    レストラン
    ウンベルト・ア・マーレ
    パスタ

  • イスキア島<br />レストラン<br />ウンベルト・ア・マーレ<br />夕陽の見えるテーブル

    イスキア島
    レストラン
    ウンベルト・ア・マーレ
    夕陽の見えるテーブル

  • イスキア島<br />レストラン<br />ウンベルト・ア・マーレ<br />リゾット

    イスキア島
    レストラン
    ウンベルト・ア・マーレ
    リゾット

  • イスキア島<br />レストラン<br />ウンベルト・ア・マーレ<br />イスキア島名物ウサギの肉料理

    イスキア島
    レストラン
    ウンベルト・ア・マーレ
    イスキア島名物ウサギの肉料理

  • イスキア島<br />レストラン<br />ウンベルト・ア・マーレ<br />レストランから見える夜景

    イスキア島
    レストラン
    ウンベルト・ア・マーレ
    レストランから見える夜景

  • イスキア島<br />フォーリオの港付近

    イスキア島
    フォーリオの港付近

  • ナポリ<br />有名ピッツェリア<br />ダ・ミケーレ入り口付近の順番待ち

    ナポリ
    有名ピッツェリア
    ダ・ミケーレ入り口付近の順番待ち

  • ナポリ<br />ダ・ミケーレ<br />大きく美味しいピッツァ<br />

    ナポリ
    ダ・ミケーレ
    大きく美味しいピッツァ

  • ナポリ<br />ダ・ミケーレ<br />肝心の石窯

    ナポリ
    ダ・ミケーレ
    肝心の石窯

  • ナポリ<br />サンタルチア海岸<br />結婚のお祝い

    ナポリ
    サンタルチア海岸
    結婚のお祝い

  • ナポリ<br />サンタルチア海岸<br />結婚のお祝い<br />バックにはヴェスビオ火山が

    ナポリ
    サンタルチア海岸
    結婚のお祝い
    バックにはヴェスビオ火山が

  • ナポリ<br />サンタルチア海岸<br />卵城とナポリ湾

    イチオシ

    ナポリ
    サンタルチア海岸
    卵城とナポリ湾

  • ナポリ<br />サンタルチア海岸<br />レストランでジュース

    ナポリ
    サンタルチア海岸
    レストランでジュース

  • ナポリ<br />サンタルチア海岸<br />車イスで散策<br />花嫁とすれ違う

    ナポリ
    サンタルチア海岸
    車イスで散策
    花嫁とすれ違う

  • ナポリ<br />サンタルチア海岸<br />ヴェスビオ火山

    ナポリ
    サンタルチア海岸
    ヴェスビオ火山

  • ナポリ<br />夜のダンテ広場

    ナポリ
    夜のダンテ広場

  • ソレント

    ソレント

  • マッサ・ルブレンセ<br />マンマ・ルチアの料理教室<br />ホテルも兼ねた建物

    マッサ・ルブレンセ
    マンマ・ルチアの料理教室
    ホテルも兼ねた建物

  • マッサ・ルブレンセ<br />マンマ・ルチアの料理教室<br />ウェルカムドリンク<br />

    マッサ・ルブレンセ
    マンマ・ルチアの料理教室
    ウェルカムドリンク

  • マッサ・ルブレンセ<br />マンマ・ルチアの料理教室<br />モッツアレラチーズの作り方

    イチオシ

    マッサ・ルブレンセ
    マンマ・ルチアの料理教室
    モッツアレラチーズの作り方

  • マッサ・ルブレンセ<br />マンマ・ルチアの料理教室<br />ラビオリの生地の作り方

    マッサ・ルブレンセ
    マンマ・ルチアの料理教室
    ラビオリの生地の作り方

  • マッサ・ルブレンセ<br />マンマ・ルチアの料理教室<br />魚料理の下ごしらえ

    マッサ・ルブレンセ
    マンマ・ルチアの料理教室
    魚料理の下ごしらえ

  • マッサ・ルブレンセ<br />マンマ・ルチアの料理教室<br />実際の料理<br />前菜

    マッサ・ルブレンセ
    マンマ・ルチアの料理教室
    実際の料理
    前菜

  • マッサ・ルブレンセ<br />マンマ・ルチアの料理教室<br />ラビオリ

    マッサ・ルブレンセ
    マンマ・ルチアの料理教室
    ラビオリ

  • マッサ・ルブレンセ<br />マンマ・ルチアの料理教室<br />楽しく食事

    マッサ・ルブレンセ
    マンマ・ルチアの料理教室
    楽しく食事

  • マッサ・ルブレンセ<br />マンマ・ルチアの料理教室<br />イチゴのマチェドニア

    マッサ・ルブレンセ
    マンマ・ルチアの料理教室
    イチゴのマチェドニア

  • マッサ・ルブレンセ<br />マンマ・ルチアの料理教室<br />大きなリモンチェッロの瓶

    マッサ・ルブレンセ
    マンマ・ルチアの料理教室
    大きなリモンチェッロの瓶

  • ソレント<br />私鉄のソレント駅<br />アマルフィ海岸行きなどのバスも出る<br />私には懐かしい

    ソレント
    私鉄のソレント駅
    アマルフィ海岸行きなどのバスも出る
    私には懐かしい

  • ソレントの街並み

    ソレントの街並み

  • ソレント駅<br />列車

    ソレント駅
    列車

  • ナポリの老舗仕立屋<br />オーダーメイド・スーツ<br />仮縫いの1回目の調整

    ナポリの老舗仕立屋
    オーダーメイド・スーツ
    仮縫いの1回目の調整

  • 帰りのナポリ空港<br />車イス用特殊車を待っている

    帰りのナポリ空港
    車イス用特殊車を待っている

  • ナポリ空港<br />特殊車に乗り込む車イス

    ナポリ空港
    特殊車に乗り込む車イス

  • ナポリ空港<br />特殊車の中

    ナポリ空港
    特殊車の中

  • ナポリ空港<br />機体の後ろ側から入る

    ナポリ空港
    機体の後ろ側から入る

  • 空からのヴェスビオ火山

    空からのヴェスビオ火山

  • 空からのドイツ・ミュンヘン空港近辺

    空からのドイツ・ミュンヘン空港近辺

  • ナポリ空港で買った<br />ナポリ名物スフォリアテッラ<br />(貝殻状のお菓子)

    ナポリ空港で買った
    ナポリ名物スフォリアテッラ
    (貝殻状のお菓子)

  • ルフトハンザ航空<br />機内食<br />ミュンヘン~羽田

    ルフトハンザ航空
    機内食
    ミュンヘン~羽田

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