初夏のレッサーパンダ紀行【７】姫路セントラルパーク＆姫路市立動物園　ケンタ君、ようこそ兵庫へ！！＠姫セン　今年は期待大なの！？不思議っ子ミホちゃん＠姫路ズー

2018/06/24 - 2018/06/24

今日は同じ県内とは言え家からはかなり遠い姫路の２園を訪問です。
目的は２つ、４月に川崎市夢見ケ崎動物公園から姫センにお婿入りして来たケンタ君に会うこと、そして、今年こそ！！の期待が高まる姫路市立動物園のミホちゃんの様子を探ること。

まずはケンタ君。
まだお嫁さん候補の佳佳（ジャジャ）ちゃんとの同居が始まっていないケンタ君は現在のところトロ君との隔日展示との事で、姫路までの往復交通費＆姫センの入場料金を考えると50:50の賭けはかなりのギャンブルにも思え、これまで訪問をためらっていたのですが、このまま夏に突入すると展示自体が暑さのために休止になる可能性もあり、そろそろ勝負に出る時だと判断しました・・・さて、賭けに勝てたのか、乞うご期待。

そして、ミホちゃん。
ミホちゃんの様子を探るのが目的ではあるのですが、逆説的に「ミホちゃんは体調管理（と言う名の出産準備）のため展示をお休みしています」なんて掲示があれば嬉しいなと思いつつ訪問したのですが・・・。
レッサー界きっての不思議ちゃん・・・ママになって欲しいなぁ。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 姫路(兵庫)

今日は朝起きた段階ではノープランだったのですが、なんとなくぼーっとしている内に「そうだ姫センに行こう」と思い立ちました。
４月に川崎市夢見ケ崎動物公園のケンタ君が姫センに移動して来て以来、姫センへの訪問はずっと頭の中にあったのですが、現段階ではケンタ君はトロ君との日替わり交替展示で当日行ってみないとどちらに会えるかは分からず、しかも、入園料が３５００円（＋駐車場代１０００円）と高額なこともあり訪問を躊躇していたのです。
しかし、いよいよ季節は本格的な夏を迎えこのままでは秋までケンタ君に会えない可能性もあるのでここで一念発起・・・５０/５０の可能性に掛け宝塚から中国道＆山陽道をすっ飛ばし姫路へ向かったのです。

今日は姫センだけではなく姫路市立動物園も回りたいと思います。

まずは姫路セントラルパークです。

１０時のオープンにぎりぎり間に合いました。

先ほども書きましたが、姫路セントラルパークへ車で入園する場合は入園料大人３５００円/人、そして、駐車場代１０００円/台が必要となります。

往復の高速代を含めるとかなりの出費（涙）

車で回るサファリは低速走行＆追い抜き禁止で時間が掛かってしまうので、今日はパスしてウォーキングサファリに直行、ウォーキングサファリのバードゲージも通らずにクマ牧場からショーッとカットコースでレッサーパンダ舎に到着です。

なんせ、夏場のレッサーは開園直後、閉園直前、ご飯時しかアクティブではないので・・・事態は急を要するのです。



こちらレッサーパンダ舎

まずは右側の放飼場をチェック・・・ダレダレしているこの可愛い子は佳佳（ジャジャ）ちゃんです。

佳佳ちゃんは２０１４年７月１日長野市茶臼山動物園生まれ、運動能力の高い女の子で来園当初は脱走のおそれありとの事で展示が制限されていたこともありましたが、放飼場の改修を経て現在はフルタイム展示となっているようです。

そして、本日大注目の左の放飼場・・・、

よしっ、ケンタ君！！

勝ち申した～、５０/５０の賭けに勝ち申した！！
まあ、もちろんトロ君に会えるのも嬉しいんだけど、今日はやはりケンタ君の新天地での様子を見たかったので良かったです。

ケンタ君は２０１５年６月１６日川崎市夢見ケ崎動物公園生まれ、４月４日にお婿入り、先ほども書きましたが現在はトロ君との交互展示となっています。

夢見にいた時はそこまで強く感じませんでしたが、こう見るとやはりお父さんのファファ君の面影が濃いですね。

そして、ケンタ君以外にも今日の姫路行を強力に後押ししてくれた存在が実はあります。

レッサー舎のはす向かいのチーター舎へ。

こちらで暮らしているのはリラお母さんと３月１９日生まれのルーク君とラムちゃんの双子兄妹。

その双子の妹ちゃんのラムちゃんがなんとキングチーターなのです！！

キングチーターって？？
上の写真のリラママやルーク君と比べてもらいたいのですが、ラムちゃんの斑点模様が繋がって帯状になっているのが分かると思います、これがキングチーターの特徴で劣性遺伝によりこのような模様が発生します。
両親の持つ遺伝子の組み合わせの気まぐれで起こる神秘でその発生率は極めて低く、現在確認されているキングチーターは野生も含め世界に数十頭しかいません。

「もし、ケンタ君に会えなくても、ラムちゃんには会える」が今日の姫路行の原動力だったのです。

「佳佳ちゃん、すごいね～、お隣さんキングチーターが生まれたよ」

もちろんそんなお隣さんの騒ぎには興味のない佳佳ちゃんなのでした。

それにしても佳佳ちゃんは可愛いな・・・前から知ってたことだけど。

もう完全に夏の日差しですね・・・レッサーには厳しい季節の始まりです。

東屋でダレダレのケンタ君。

佳佳ちゃんの東屋はスリットから冷風が出ているのが確認できました（下からの風で毛がたなびいていましたので）がケンタ君の東屋はどうだったのかな？
目視では冷風の有無が分かりませんでした。

レッサーを愛する者としての自虐的持論ですが・・・、

姫センへの提言と言う訳ではなく日本のレッサー飼育各園にお願いしたいのですが・・・、
ある一定の気温を越える日はきっぱりとあっさりとレッサーパンダの展示は中止、あるいは涼しい屋内にレッサーの意思で入る事の出来る屋内外開放展示にしたらいいと思うのです。

レッサー（動物園）ファンは暑い日に”ちゃんと”レッサーを非展示にしている園を評価しますし、ファン以外の一般のお客さんはレッサーが見れなくても「今日はダ出ていないんだね、残念だね、さ、次行こう」程度のものです・・・だからレッサーを命の危険に晒してまで夏場に無理に展示しても誰も喜ばないし、評価も上がらないのです・・・これがジャイアントパンダなら見れないと苦情が来るかもしれませんが・・・。

ただ、非展示や屋内外開放展示の場合は”何故そうしているのか”の理由は掲示はお願いしたいですが・・・一般のお客さんのために。

佳佳ちゃんは起き上がってますね。

可愛いなぁ、くりんくりんなお目々だね。

その頃、ルーク君とラムちゃんは・・・。

何故かテンション高く放飼場を走り回るママを不思議そうに眺めています。

ネコ科のおチビちゃんはほんと可愛いですね！！

ケンタ君も起き上がり毛繕い。

来園から３ヶ月もう新しい環境には慣れたようですけど心配なのは暑さかな？
夢見ケ崎は夏場は屋内展示のみだったと記憶しています。

この夏を越えて秋になったら、まずは佳佳ちゃんとお試し同居かな？

夢見ケ崎では繁殖期以外は両親＆妹と４匹で同居していたケンタ君だから佳佳ちゃんとの同居もきっと上手くこなしてくれると思います。
そして、先走るようですが、もし来年子供が生まれたら・・・是非、ケンタ君と子供の同居を見てみたいですね、あの子煩悩なファファ君の息子さんだもの、きっといいパパぶりを見せてくれると思います。

佳佳ちゃん、ケンタ君をどうぞよろしくね！！

姫センから姫路城に移動、車なら15分程度です。

まあ、僕の場合お目当ては姫路城ではないのですけどね（笑）

お目当てはもちろん姫路城内にある姫路市立動物園・・・世界遺産の中にあるので施設の改修などが難しいと言う動物飼育上でいろいろ制約のある動物園ではあります。

入園料は大人２００円です。

お城の動物園に象さんがいる・・・小田原もそうでしたよね。

こちら姫路ズーの看板娘の姫子さん。

こちらレッサーパンダ舎です。

日本の動物園のレッサー舎ではおそらくは最も簡素なレッサー舎だと思います。
屋外放飼場もなく写真だけで見ると悲壮感すら感じますが、実際に現地に立つと、出来る範囲でレッサーに快適に過ごしてもらいたいと言うキーパーさんの努力と工夫が見られて不思議と悲壮感は感じず、逆に清々しくも思える時もある不思議な獣舎です。
もちろんハードが整ってソフトも整っているのが理想ですが、もし、どちらかが欠けざるを得ないのなら、僕個人としてはハードが欠けてソフトが充実している方が救いがあると考えています。

世界遺産に住むレッサーのお二人・・・シェーンブルン動物園も世界遺産の中なんだろうか？

２００９年７月８日池田動物園生まれのひなた君、
２０１３年７月９日静岡市日本平動物園生まれのミホちゃんです。

こちらひなた君。

お気に入りの三角コーナー？でお昼寝です。

日本レッサー界で一二を争う不思議ちゃんでもあるミホちゃん（笑）

やっぱこの子は持ってるな～、素でこう言う可愛いことしちゃうんですよね。

ミホちゃんアップで。

今年の恋の季節についに交尾が確認されたひなた君とミホちゃん。
ひょっとしてミホちゃんは出産準備、あるいは子育てで展示休止になっているかもしれないと思っていたので、こうして会えるのは嬉しいんだけどちょっと複雑な気持ちです。

もちろん無理にとは言わないけど、ミホちゃん似のおチビちゃんに会いたいな～。

レッサー舎は平和なお昼寝タイムなのでホッキョクグマ舎へ。

ホクト君とユキちゃん同居中でした。

ホクト君はせっせと歩き回り、

ユキちゃんはのんびりしていました。

このペアは過去に複数回出産の経験のあるペアですが残念ながらこれまで成育はありません。
成育が出来ないのは様々な要因があると思いますが施設面の問題も大きいと思われます、もちろんキーパーさんは全力でユキちゃんをサポートして頂いていると思うのですが、施設の問題はいかんともしがたいのが現状です。

日本のホッキョクグマは減少の一途を辿り、もはや一刻の猶予もない状況です。
姫路市の英断を期待したいです。

ホッキョクグマ舎からレッサー舎を遠望しいているとひなた君が起きだしてきました。

兵庫県イケパン３羽ガラス？のひなた君ももう今年で9歳、そろそろ真剣に後継ぎの欲しいところですね。

今年は無事に交尾まで辿り着いたので、仮に今年が無理でもあと２～３年にうちにパパになれたらいいなと思います。

王子のガイア君も10歳過ぎてから念願のパパになったもんね、是非、ひなた君も続いて欲しいと思います。

まあ、お相手がレッサー界きっての不思議ちゃんだから（笑）

でも、この子はミラクル起こす素地に溢れてるから・・・密やかに大きく期待しています。

また、会いに来るね！！

この旅行記へのコメント （3）

• スイカさん 2018/06/25 03:24:37

  地震の影響はないみたいですね。

  こんばんは、jilllucaさん
  
  姫路は地震の影響はないようですね。
  神戸の王子動物園でしたっけ？
  パンダがいる動物園。
  あそこは大丈夫でしょうか。
  あのパンダを中国に戻すみたいですね。
  神戸の人達には残念でしょうが、パンダにとっては中国に戻って繁殖プログラムに入った方が幸せかもしれませんね。
  スイカ

  jilllucaさん からの返信 2018/06/26 22:07:36

  RE: 地震の影響はないみたいですね。

  スイカさん
  
  こんばんは。
  そうですね、高槻や茨木などの大阪府北部を除いては翌日には日常を取り戻した感じです。
  ちなみに僕は当日東京にいましたので、逆にすごく心配しました。
  
  > 神戸の王子動物園でしたっけ？> パンダがいる動物園。
  > あそこは大丈夫でしょうか。
  
  はい、当日の早い段階から施設にも動物にも損害がなかったとツイッターなどで情報がでていました。
  
  > あのパンダを中国に戻すみたいですね。
  > 神戸の人達には残念でしょうが、パンダにとっては中国に戻って繁殖プログラムに入った方が幸せかもしれませんね。
  
  旦旦ちゃんは２０歳を越えていますので中国に戻っても繁殖ってことはないと思うのでこのまま神戸に骨を埋めて欲しいのが多くのファンの気持ちです。
  でも、神戸市議あたりは「旦旦を返して、若いペアをもらおう」などとフザケタことを言っています・・・そんな動物を物の様に考える無責任な町に中国は若いパンダを出さない、ってことが分からないようです、恥ずかしいと言うか情けない限りです。
  
  jillluca

  スイカさん からの返信 2018/06/26 22:38:24

  RE: RE: 地震の影響はないみたいですね。

  20歳を越えているんですか！？
  野生パンダは20歳まで生きられないようですから、長生きですね。
  まあ、人工繁殖の飼育パンダはだいたい20歳以上生きるようですけど。
  やっぱり食事だと思います。
  中国の山には豊富に有りそうな竹や笹でさえ、実は十分じゃないようですね。
  大人野生パンダは単独行動ですが、飼育パンダはやっぱり一匹じゃなんだか可哀想ですよね。
  繁殖という目的じゃなくても近くに仲間を置いてやりたい気がします。
  中国のパンダ施設以外では、アドベンとタイのチェンマイの動物園でパンダを見たことがあるんですが、チェンマイの動物園は大きなパンダ舎全体が15℃位に管理されていて、パンダは快適に見えました。
  日光の下の外環境は快適そうに見えますが、夏はやっぱりパンダには無理ですよね。
  私的にはパンダは旭川辺りの北国限定でもいいと思うんですが、それでは全国のパンダファンは納得しませんよね。
  スイカ