2018 全英オープンゴルフ観戦　前編（準備・ゴルフ編）　

2018/07/18 - 2018/07/22

ミズノオープンで川村選手が出場権を手にした。
そして翌週の日本ゴルフツアー選手権で市原選手が優勝、賞金ランキングで出場権を獲得した。

この2人が出るんだったら是非とも観に行きたい！
2年前に行った全英・ロイヤルトゥルーンは忘れがたい旅になった。
大会まで1ヵ月半、航空券は簡単に選べたが宿探しは難航を極めた。

2018/7/18　成田10:40 ～ ヘルシンキ14:50　　
　　　　　　ヘルシンキ18:20 ～ エディンバラ19:00
　　　　　　
　　　　　　スターリング　　4泊
　　　　　　ブレアアソール　2泊
　　　　　　エディンバラ　　1泊

2018/7/25　エディンバラ9:30 ～ ヘルシンキ14:10　　　
　　　　　　ヘルシンキ17:25 ～ 成田 翌8:55

後半のハイランド編はこちら
　　　https://4travel.jp/travelogue/11391534

2016年大会　Royal Troonn の旅行記はこちら
　　　https://4travel.jp/travelogue/11139412

エリア イギリス

• 旅行の満足度: 4.5
• グルメ: 3.0
• 交通: 2.5

• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

前回は一人旅だったが今回は同行者がいる。
スケジュールを調整したが、7泊9日というもったいない日程になってしまった。
航空券を探していくと意外にもJALが便利で安かった。
ヘルシンキ乗継でそこからはコードシェア便のフィンエアー。
他社便と比べて暗くなる前に着くのでよいわ～。
航空券のアタリがついたので宿を探す。
会場のカーヌスティー（Carnoustie）は田舎。近くの町のホテルは既に満室ばかり。空いているのは1泊10万円以上するようなところでとても無理。
電車1本で行けるところを探すがなかなか見つからない。
(水)～(日)の4泊だと厳しいのだ。電車で40分くらいのパースでもいいが4泊では見つからなかった。細切れなら取れたかもしれないが…
パースからバスを使えば取れる宿はあったがバスの始発が遅くてだめ。
アバディーン方面ならいくつかあったのだが、相方がグラスゴーへ行きたいというのでパス。（ゴルフ観戦は1日でいいという相方）
結局電車で70分くらいのスターリング、駅から徒歩25分というホテルを見つけた。交通費が1日往復5,000円弱かかるのが痛い。
結構大きな駅で駅のそばにはお店がいっぱいある。グラスゴーやエディンバラにも行きやすいので相方には都合がいい場所だ。
しかしパソコン見すぎて気持ち悪くなったよ。

何とか観戦に通えそうだとわかったので手配することにした。
航空券はJALのHPから予約・座席指定・決済をした。　172,060円/人
そして同時にスターリングの宿に予約を入れた。（返金不可のホテルなの）
ふーーーーっ。ここだけ押さえられたら大丈夫。やっと一息ついた。
後半はハイランドへ行ってみたいと思う。これからゆっくり考えよう。

ハイランドの前に、最終日の宿だ。エディンバラ空港朝9時半のフライトなので空港の近くを探す。トラム1本10分で行けるイビスにした。ビジネスホテルっぽいけど、まー寝るだけなのでいっかー。

＜画像＞　
飛行機の窓にシェードがない。液晶シャッターという物らしい。窓の下にあるボタンのような物を押すとガラスがじんわりと青くなってくるのだ。初めて見た。（遅れているんだろうな私は）

地図を検索しながらハイランドの滞在地を探す。
2泊しかできないのであまり遠方じゃなくあまり不便でもなく…
スターリングから1時間20分、電車1本（乗継あるけど）で行ける Blair Atholl が良さ気に思えた。
駅から12分くらいのホテルに予約を入れる。直近までキャンセル無料なので滞在地の変更もきく。
ここを起点にウイスキー蒸留所巡りやハイキングができそうだ。

試算していくと鉄道料金が結構かかる。
トラベルパスを買った方がいいのかな、と色々検討してみた。
スピリッツ・オブ・スコットランドというパスは8日間のうちの4日間か15日間のうちの8日間が使えるというパス。鉄道とフェリー、一部のバスが乗り放題だ。しかし平日の朝は9:15過ぎでなければ使えないという条件が付いている。これではゴルフ場通いに使えない。そこだけチケットを別に買うという手もあったが、やっぱり全部バラバラに買うことにした。オフピークチケットや往復割引を使えば少しは安くなるし。

前回3万円ほどの現地通貨を持っていったがそんなに必要なかった。
どこでもカードが使えたし。せいぜいトイレやバスくらい。
で、今回チャージ式のマネーカード（プリペイドカード）を使ってみることにした。

何種類かあったが何となくマネパというカードに。年会費などはない。
申し込んで少ししたら審査が終わったというメールが届いた。
そこから1週間くらいでカード到着。
まずは指定された三井の口座（私専用）に10万円を振り込んだ。
次にパソコンで個人ページにログインして両替をクリック。
英ポンドを選択し、5万円（取りあえず）と入力すると現在のレートとポンドの金額が表示された。「レート更新」を押していくとどんどん変わる。おもしろーい。同じ画面で「両替後チャージする」を選択しておけば両替即チャージとなる。　　
1ポンド147.80円（両替手数料込み）、こうして338.29ポンドを手に入れた。
某銀行のリアルタイムレートと比較してみたらやっぱりお得だった。
現地のマスターカードが利用できるお店でクレジットカードのように使えるらしい。クレジットと違うのは、自分が両替したレートで買い物ができること、チャージした金額が利用上限だということ。
海外キャッシングのように現地のATMで現地通貨を引き出すこともできる。手数料（イギリスの場合1.5ポンドだから200円くらい）はかかるがレートは自分が両替した時のレートだ。
ポンドが余ったらまた日本円に両替すればいいのだ。
もちろん両替手数料はかかるが。

旅行の予定があるなら、レートのよい時に自宅のパソコンでささっと両替しておくのもいいかもしれない。

仕組みを頭に入れるのにちょっと時間がかかったが、慣れれば何ということないと思う。ま、慣れるほど使うかどうか。

2018/07/18　1日目①　成田～エディンバラ
心配性なので2時間以上前に成田に到着。
いつものように当座必要な荷物をトートバッグに入れ機内持込手荷物とし、キャリーケースを預ける。セキュリティーを抜けようとしたらひっかかった。ペットボトルが入っていると言うのだ。いんや、入れてない、入っているハズがない。開けて探したら小さいヨーグルトドリンクの容器に入れたシャンプー！どうやら100mlを越えていたらしい。しくじったー。潔くあきらめ廃棄。現地のスーパーで調達しよう。

10:40のJALでまずはヘルシンキへ。
実はJAL国際線は初めて。他社と比べるとちょっと高めだったので今まで乗ることはなかったのだが、今回調べていくと同じかちょい安いくらいだったので即決。エコノミー席でもゆとりがあり、長時間フライトでも疲れにくかった。加えて機内食もおいしかったしCAのサービスも普通にいいしやっぱラク～。
年をとると疲れ方も回復速度も違ってくる。今後このへんは妥協しようと思った。

2018/07/18　1日目②　エディンバラ～スターリング
ヘルシンキで乗継ぎ、エディンバラ空港へ到着。荷物も無事に出てきた。
空港内でATMを見つけたので早速マネパカードを試してみることにした。取りあえず100ポンドゲット！
やはり空港内にあったスーパーでサンドイッチや飲み物を購入。
バス停の先にあるトラム乗場から乗ってエディンバラ・パークでスコットレイルに乗り換えスターリングへ。もう夜の9時半だが真っ暗ではない。駅前からバスに乗ってB&Bの前で下車。（バス停にいたおねえさんに色々教えてもらえ助かった）
やっと着いた！（画像は翌朝のもの）

The Old Tram-House は4室しかないこじんまりしたB&B。（どこもこんなものか？）ツインルームはちょっと狭いがバスルームがすごく広かった。でもバスタブはなし。レインシャワーしかなかったので不便だった。朝食込み1泊99ポンド

2018/07/19　2日目①　スターリング
いよいよ大会の幕が上がる。
朝から快晴で気持ちがいい。朝食は7時半からだったのでその前に近所を散歩する。
朝食はスコティッシュ・ブレックファストやコンチネンタルなど4タイプのメニューから前日までに選ぶというやり方。
私たちはスコティッシュにトライ。ベーコン、焼きトマト、焼きマッシュルーム、目玉焼き、ブラックプディングとなんとかソーセージ。
サイドテーブルには飲み物、フルーツ、ヨーグルト、シリアル、ドライフルーツ、クッキーなどが置いてある。朝からおなかいっぱいである。

2018/07/19　2日目②　スターリング～カーヌスティー
市原選手のスタートが午前11時ころ、松山選手とタイガーウッズ、川村選手は午後3時過ぎ。おかげでゆっくり出発できた。
9:08の電車に乗るべくブラブラと散歩しながら駅へ向かう。
駅のちょっと手前にある大きなスーパーでペットボトルを購入。セルフレジを利用したが日本とほぼ同じなのでスムーズに会計できた。

画像　駅に向かう途中にあるオールド・スターリング・ブリッジ
　　　遠くにウォレス・モニュメントが見える

2018/07/19　2日目③　スターリング～カーヌスティー
駅の自動券売機でチケットを購入。A～Zのボタンを押してキーボードを出す。駅名を直接入力し始めると右側に候補がどんどん出てくる。駅名を選択、往復を選択すると31.8ポンドと出た。右下の支払いを押してマネパカードを挿入した。PIN CODE（暗証番号）を押せ。押す。カードを抜け。抜く。おー、チケットの印刷が始まったぞ。行き、帰り、そしてクレジット控えの3枚。
チケットを改札機に入れるとすぐにぴょこっと出てきた。チケットを取ると改札機のゲートが開くのだ。

2018/07/19　2日目④　スターリング～カーヌスティー
列車は空いていて、晴れて美しい景色を楽しんでいた。ふと電光表示板を見ると「グラスゴー行き」となっている！まるで反対方向ではないか！！　車内販売のおねえさんに「これはアバディーン行きか？」と確認するとそうだと言う。表示板を指差すと「ワオ！」そして肩をすくめて「間違いよ」
そんなものか…

2018/07/19　2日目⑤　カーヌスティー
そろそろ駅が近づいてきた。あっ、ゴルフ場が見えた！コースの脇を通り過ぎる。
10:16、カーヌスティーの駅に着くと狭いホームは降りる人でいっぱいになった。
前の人についてゾロゾロと歩いていく。

2018/07/19　2日目⑥　カーヌスティー
多くの人は既にチケットを持っているみたいでチケット売り場は空いていた。
マスターカードで5ポンド引き、75ポンドで入場券を購入。
セキュリティーチェックを抜けてさあ中へ！

2018/07/19　2日目⑦　カーヌスティー
雰囲気は2年前と似た感じだ。さっそくショップへGO！
一通りざっと見て自分用の大会記念キャップを購入、すぐにかぶる。

2018/07/19　2日目⑧　カーヌスティー
市原選手のスタートが近くなってきたので1番ホールへ向かう。

2018/07/19　2日目⑨　カーヌスティー
スタートホールのスタンドでチーム弘大のみなさんとご挨拶。
いよいよスタートし、拍手で送り出したあと相方と一緒に付いていく。
3番ホールくらいで相方は戦線離脱を宣言。ま、それぞれに楽しめばいいと思うので待ち合わせの時間を決めて別行動になった。

2018/07/19　2日目⑩　カーヌスティー
市原選手のデータが大きく表示されている。

市原選手は何度もバンカーに入れてしまいなかなか苦戦しているようだ。バンカーやラフに入れるとパーセーブも難しくなってくる。
各組にはレーキをかかえたバンカーならしのボランティアが帯同していて、この組についたおじさんは大活躍だ。残念ながら。

しばらく雨が降っていないので地面が固くしまっていて歩いていると足の裏が痛くなってきた。
そんなんだからフェアウェイやグリーンも信じられない跳ね方をする。ランの伸びること伸びること。計算外に伸びるものだから入るはずのないバンカーに入ってしまったりして。グリーンに乗っても弾んでグリーン奥のラフへ、なんてことも…
市原選手は最後まで修正がきかず+７で初日を終了。明日の巻き返しに期待したい。

2018/07/19　2日目⑪　カーヌスティー
それにしてもいいお天気！　暑いし、とてもスコットランドらしくない。
市原選手のホールアウトと入れ替わりに川村選手がスタートしていった。（1番ティーと18番グリーンは隣り合わせ）
2組前にはタイガーと松山選手の組が出ている。タイガー･ウッズ、人気はいまだに顕在で多くのギャラリーを引き連れている。

2018/07/19　2日目⑫　カーヌスティー
ちょっと一休みして、３番グリーンで川村選手に追いついた。
日本からたくさんの人が応援に来ている。みなさんにご挨拶して4番のティーインググラウンドで川村選手を待つ。
いつものように会釈で挨拶すると結構驚いている。ははは
8番まで応援したところで帰ることにした。1.5ラウンドした計算だがそれ以上に歩いているので足裏とふくらはぎが痛い。

2018/07/19　2日目⑬　カーヌスティー
駅へ向かう右手には海岸が広がっている。引き潮なのかな、あんまりきれいじゃない。
相方と待ち合わせたカーヌスティー駅のホームは人であふれ、ホームの外に列ができている。1本目の列車には乗れず、その後ホームに上がると相方が待っていた。
何とか座席を確保し、座り込むとやがて爆睡する私。相方に起こされるまで眠りこけていた。長距離移動、時差、睡眠不足で1.5周。やっぱりかなり疲れていたんだな。（そりゃ疲れるよ）
少しだけ回復できたので途中のスーパーへ寄り食料品とシャンプーを買い込む。生活必需品は安いと思う。
部屋に戻って軽く食べ、シャワーを浴びたらホントにバタンキューっと寝てしまった。

2018/07/20　３日目①　カーヌスティー
予選ラウンド2日目。
目覚めると同時に頭痛を感じた。いやな感じだ。
オムレツの朝食にも食欲がわかず、フォークが止まりがちだ。
昨日までの疲れがどっと出てきたのか？それとも軽い脱水？熱中症？
1杯目のコーヒーをやっと飲み、2杯目は紅茶にした。おいしい！すごくおいしい！ごくごくと飲み干した。たて続けにもう2杯の紅茶を飲んだらすっかり元気に。食事も進み完食。ん～～、水分不足だったのかなー。昨日結構暑かったのにあんまり飲んでいなかったな～。反省。（当然だがその後何回もトイレへ通うことになった）

また二人でぷらぷら歩いて駅まで。今日もスーパーで水を買う。
今日は別行動の日。相方はグラスゴー方面へ。駅であっちとこっちに分かれた。

10時半過ぎにスタートしている川村選手を追いかけ、結局コースの1番奥あたりで追いついた。初出場ながら健闘している。ご両親、応援団のみなさんと一緒にホールアウトまで付いていった。予選カットボーダーライン、ぎりぎりセーフって感じだ。予選を通るだけでもすごいよ。

2018/07/20　３日目②　カーヌスティー
今日も入れ替わりで市原選手のスタートを見送った。
すぐに行きたかったけど無理して今後の旅程に影響が出てもいけない。
マスターカードクラブで軽食を取り休憩した。
そしてまた8番まで追いかける。ハーフ2回の観戦だが結局2周したのに近い。
同じように18番まで戻ってきたが、とうとう力を出し切れなかった感じの市原選手だ。
松山選手も18番のOBで予選落ち…　ちーーん。
結局小平、池田、川村、宮里の４選手が予選を通過した。

画像は朝9時過ぎの会場です。
ウソです。帰る時の夜9時過ぎです。さすがに人が少ないです。

2018/07/20　３日目③　カーヌスティー
こんなモノも。

20:49の列車に乗る。だんだん暮れていく外の景色を見ながらスターリングに着いた。午後10時少し前、さすがに暗い。駅前のマックで軽く食べ、バスで宿に戻った。
海外へ行った時はよくマックのカフェラテを飲む。安定していておいしい。だけど国内では飲んだことないな。
部屋ではお互いの報告会になった。相方は実り多い1日になったみたいでちょっと興奮している。よかったね。
明日の川村選手、スタートは午前11時すぎなので夕方には戻ってこられる。
相方とスターリングの駅で待ち合わせ、町で夕食を取ることに決めた。

2018/07/21　4日目①　カーヌスティー
決勝ラウンド1日目。
会場入りする前にカーヌスティーの町をぶらついた。
お店の入口ドアにかかっていたプレート。営業中、ってか？
あちこちのお店で見られた。こういうの好きだな。

2018/07/21　4日目②　カーヌスティー
今日は1日川村選手に帯同応援。ボギーが3つあったがバーディーも3つあったので見ていて楽しかった。
また日本でお会いしましょう、と選手のおとうさんに挨拶して会場を後にした。
とてもスコットランドらしくない天気だったが3日間を堪能した。

約束どおりスターリング駅で落ち合い町を歩く。相方は今日はこの町をぶらついたとのこと。レストランを物色しながら軽く1周してしまった。お目当てのレストラン、開店まで1時間以上待たねばならず他を探すことに。妥協して入ったところは、う～ん、当たりとは言えず。それにしても高い。ビール2本とパスタ２皿頼んで45ポンドかー。

明日からはハイランドだ。

後半のハイランド編はこちら
　　https://4travel.jp/travelogue/11391534