ソ連と東側諸国の追憶、ヨーロッパ「ソ連」国家群と未承認国家&東欧諸国の旅：モルドバ、沿ドニエストル、ウクライナ、ベラルーシ、ポーランド、スロバキア旅行【２２】（2017年秋６日目③ Rock Salt の芸術）

2017/09/20 - 2017/09/20

2017年9月、2つの祝日を絡めて11日間の日程でヨーロッパ「旧」ソ連の国々と、東欧未踏破国に行ってきました。旧ソ連の国々はロシアより「ソ連」なベラルーシや、脱ソ連を図りながら未だ混沌としているウクライナやモルドバ。中でもモルドバ内で施政の及ばない独立状態でありながら、どの国からも承認されていない、今でもバリバリ「ソ連」な「国」、沿ドニエストルに行きたくて計画を練りました。また、東欧諸国の中で未踏破だったポーランドとスロバキアのうち、まず、ポーランドは首都ワルシャワと旧都クラクフに。そのクラクフからレンタカーで国境を越えてスロバキアへも行くことにしました。
行ってみると、モルドバはラテンのルーマニア系らしく明るく親切な人が多く、沿ドニエストルもまた、若い国家で希望燃えるような人と出会いました。ウクライナでは物価の安さに驚き・喜び、ベラルーシのミンスクでは共産チックな建物や都市計画に感嘆し、ポーランドのワルシャワやクラクフでは存分に街歩きを楽しみました。3回目となったレンタカーでの旅ではスロバキアの田舎の美しさを感じることができました。
また、今回の旅行では、大したことは無かったのですが、久々に「トラブル」的なものに巻き込まれました。さすが鉄のカーテンの向こう側の国、手痛い洗礼でしたが、今となってはいい思い出になり、それも含めて充実した旅になりました。

日程は以下の通りです。

1日目（9/15）成田発 ⇒ モスクワ ⇒ キシニョフ
2日目（9/16）沿ドニエストル & キシニョフ市内観光
3日目（9/17）キシニョフ ⇒ キエフ市内観光 ⇒ オデッサ
4日目（9/18）オデッサ市内観光 ⇒ ミンスク
5日目（9/19）ミンスク市内観光 ⇒ ワルシャワ ⇒ クラクフ
6日目（9/20）スピシュ城 & ヴィエリチカ岩塩坑観光?
7日目（9/21）アウシュヴィッツ観光? & クラクフ市内観光
8日目（9/22）クラクフ市内観光 ⇒ ワルシャワ
9日目（9/23）ワルシャワ市内観光
10日目（9/24）ワルシャワ市内観光 ⇒ モスクワ ⇒ 成田
11日目（9/25）帰国到着日

今回は６日目③です。

エリア ヴィエリチカ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ショッピング: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

スロバキアスピシュ城からポーランドに戻り、ヴィエリチカ岩塩坑に到着しました、予定より1時間早い到着です。このままこのアドバンテージを維持したいところです。
（駐車場13:54 ⇒ 14:06ｳﾞｨｴﾘﾁｶ岩塩坑）

案内図です。とにかく地下深くまで降りねばなりません。

まずは入坑券を買わねばなりません。到着時間が未定だったのでwebの事前購入はしませんでした。混雑していると後回しになる可能性がありますが、ここは祈るのみです。
鐘楼のような塔がある建物に人が集まっています。ここが岩塩坑の入口のようです。

ヴィエリチカ岩塩坑は自由観光は無く、すべてガイド付きツアーとなります。ゆえに時間的な制約があり、また混雑期はかなり行列ができると聞いていたので急いで来ましたが、御覧の通りガラガラ。まずはセーフです。

ツアーは多言語で行われ、それぞれ時間が決まっています。

チケットを買うとこのようなレシートが渡されます。

ツアー時刻となりました。女性のガイドに従って狭い通路に入ります。
（岩塩坑ﾂｱｰ14:30～16:20）

すぐ階段があって一挙に地下へぐるぐると、ひたすら下ります。

ようやく第一ポイントに到着しました。

内部は低温に保たれています。

ガイドさんは所々止まって説明してくれます。私の場合、一生懸命聞きますが、たまにわかる単語が出ることで類推する感じです。基本的には昔の坑道施設をデコレートした造りになっているようです。

このような像も全部岩塩でできているとのことです。

キンガ姫の岩塩像。見事です。

こちらは当時の採掘状況を人形を使って再現しています。

こういう模型があると楽しくなります。

当時はほとんど手作業でしょうから過酷な労働だったと思います。

この胸像も岩塩像です。

坑内は広く天井も高いので地下にいるという感覚がマヒしてきます。

さらに下へ、深く潜ります。

こちらの像はスイッチを入れると動きました。滑車をぐるぐる巻きあげます。

こちらも岩塩でできた小人たちです。

教会もあります。

そして到着しましたヴィエリチカ岩塩坑最大の見どころ、聖キンガ礼拝堂です。
広さ・高さもさることながらすべて岩塩でできているというのが驚きです。

このシャンデリアも塩で作られているとのことで唸ってしまいます。

壁には色々なレリーフが掘られ、ガイドさんはそれを丁寧に説明してくれます。

細かいところまでよく造られています。感心するほかありません。

こちらは最後の晩餐のレリーフです。

像や階段などすべて岩塩製です。

暫く自由時間となり、思い思いに見て回ります。

続いては地底湖。地下水を集め処理をしたということで当然塩湖です。濃度はかなり濃いので、死海のようにプカプカ浮くそうです。

このような櫓が組まれ広々しています。

銘板がありました。

階段が設えてあります。帰りはこの階段を登るのかとちょっと身構えましたが、エレベーターで昇るのでご安心を。

地下にはお土産屋もあります。地上に上がってからもありますので、無理してここで買わなくてもよろしいかと。

何やら各国の名前が刻まれたレリーフがありました。我が日本の名はありませんでした。

地上ショップでお土産を買い出てきました。およそ2時間のツアーでした。
ヴィエリチカ岩塩坑はツアーで回るしかなく、自分としては時間に縛られるツアーは好きではないのですが、確かにここはツアーにしないと迷子になっても見つけてもらえないかもしれません。
（ｼｮｯﾌﾟ16:20～16:40）

こう見ると広くはないように見えますが、地下は広大なイメージがあります。
（ｳﾞｨｴﾘﾁｶ岩塩坑16:40 ⇒ 16:52駐車場）

時間的にまだツアーはありそうですが、この時間だと空いています。

域内にはほかに見どころもありそうでしたが、メインを見たので帰ることとします。

駐車場はこんな感じで料金は場所によって変わります。

さあクラクフへ戻るとします。
（ｳﾞｨｴﾘﾁｶ岩塩坑16:58 ⇒ 17:41ﾎﾃﾙ）

ヴィエリチカ岩塩坑から約45分。夕刻のクラクフのホテルへ戻って来ました。

この旅行記へのコメント （2）

• ニコニコさん 2018/09/01 12:34:00

  私も行きましたよ、岩塩坑

  とーりさん　ご無沙汰しております。
  
  ヴィエリチカの岩塩抗は壮大ですよね。
  全てが岩塩を彫っていて、圧巻でした。
  思い出しても、凄いなぁと感心するばかりです。
  
  ニコニコ

  とーりさん からの返信 2018/09/01 21:47:30

  なかなかの迫力でした。

  ニコニコさんこんばんは、とーりです。いつもありがとうございます。
  
  ニコニコさんも行かれましたか、岩塩坑凄いですよね。日程的に行けるか微妙だったのですが、やっぱり行ってよかったです。
  
  ニコニコさんのポルトガル旅行記も拝見しています。リスボンとポルト、そしてコインブラくらいしか知らなかったので、ブラガというところを紹介いただき興味深く拝見しました。特にボン・ジェズスへのジグザグ階段は画になりますね。次の旅行記も楽しみにしています。
  
  とーり