あれがパリの灯だインドネシア版

2000/07/01 - 2000/07/21

インドネシア、スマトラ島東部のバンダランポンというところから、ダイハツの小型四輪駆動車で、300km先のパレンバンに行くことになった。最初は舗装道路で、ゴムやオイルパーム(アブラヤシ)のプランテーションが広がっていた。
その内にでこぼこ道になり、時速10km位になり、同乗しているインドネシア子会社のスタッフも初めての場所で全く道案内に役立たず、地図もいい加減なものしかなく、完全に道に迷った。
象やトラに注意という看板を見ながら、夜になり、人家はない全く灯りの無い漆黒の闇を車のヘッドライトを頼りに進んだ。GPSやスマホのない時代である。
突然、暗闇の向こうに灯りが見えてきた。油田地帯でガス抜きに石油を一晩中燃やしている灯りである。
思わず【車よあれがパリの灯だ】と叫んだ。
それから２時間後、無事に石油の街、パレンバンに着いた。
パレンバンは旧日本語軍の落下傘部隊が占領した場所で、湿地帯のため、マラリアの多発地帯でもある。

エリア スマトラ島(インドネシア)

プランテーションのゴム林。

プランテーションのオイルパーム(アブラヤシ)。

アブラヤシの実。マーガリンや石鹸の原料。

マラリアの予防薬、キニーネを包んだ頓服薬。
日本国内では処方されず、マラリア多発地帯に旅行する時のみ処方される。
植物アルカロイドで現存する最も苦い物質である。インドネシアなどは錠剤が普及している。
この時は粉で、苦さに苦労した。何故かぬるいコーラと一緒に飲むと苦さが減った。

地図

パレンバン空港。滑走路が短いため、しばしばオーバーランする。