中古双発機の爆睡運転

2002/07/03 - 2002/07/18

インドネシア、マルク諸島(香料諸島、丁子やナツメグが豊富)の中心アンボンから、東へ500km弱にカイ島という島がある。途中にスカイダイビングの国際大会も開催され、ダイビングでも有名な火山島のバンダ島があるが、それ以外には島がほとんどない海の上を2時間位飛行して到着する。
アンボン空港で11人乗りで、一日一便の中古だと思われる双発機に乗りこんだ。駐機場から滑走路に行く途中、もう一機の同型機が点検整備のためか解体され、まるでアンコウが解体された様に並べてあった。墜落したらこうなるのかなと思い、余り気持ちのいいものではなかった。
例によって一時停止することなく滑走路に入り離陸した。機内は操縦席と客席の間は仕切りがなく、操縦が丸見えだった。水平飛行に移ると二人のパイロットはやおらレシーバーを外し、操縦席の全面を新聞紙で覆いつくし、太陽の日射しを遮った。そのまま、操縦かんを固定して爆睡状態になった。中古品なので自動運転装置など付いてなかった。天候は良く雲ひとつなかった。バンダ島が見えてきても起きる様子はなかった。他の乗客のクレームもなく、カイ島が近付いてくると起きて、新聞紙を剥がし、レシーバーを付けて着陸体制に入った。無事着陸して、爆睡運転は終了した。こんな体験してみたいですか？

エリア インドネシア

真ん中がアンボン。右端がカイ島。

途中で見えたバンダ島。

海の様子。