二度目のNYC■MoMA(ニューヨーク近代美術館)

2018/04/30 - 2018/04/30

近代美術、が何かはよくわかってないけど、あまり興味がなかったので、一度目のNYC旅行では、MoMAに行かなかった。
二度目のNYCで行ってみたら、すごーくよかった。

エリア ニューヨーク(アメリカ)

MoMA、金曜の夜は「UNIQLOデー」(そういや、向かいにユニクロがあったな)で入場無料だけど、同行者がゆっくり観たいというので、無料の日は避け、がっつり$25を払って観賞。まずは6Fの特別展から。

オーディオガイドを借りようとしたら、「スマフォあるなら、Wifiにつないで」と言われて、つないでみると、MoMAのページにいき、そこで展示物の番号を入れる仕組み。
https://www.moma.org/audio/?utm_source=wifi-public-sign-on&utm_campaign=Wifi-Public%20sign%20on

日本語の対象は少なかったけど、解説の内容はよかった。
6Fの特別展は、こんな感じ。興味ある人はあるんだろうけど。

こういうのとかね。

5Fに降りる。
このとおり、すごく混んでる。
メトロポリタンみたいに広くないから? 天気が雨模様だから?

これはピカソ

こういう抽象的な絵、好きではなかったんだけど、この絵はとっても気に入った。
かわいい。音楽が聞こえてくるみたい。楽しい。ピカソって、スペインの人なのね。地中海チックなノリを感じる。「ワイン飲んで、食ってしゃべって、歌おーぜ」みたいな。
オーディオガイドの解説もすごくよかった。

有名なのはこっちだけどね。アビニョンの娘たち。キュビズムを確立したといわれる作品…らしいが。
画家の千住博さんは、この絵を見てあまりに多くのことを思い浮かべて頭がオーバーフローしたそうだけど、私にはわからないなぁ。

ピカソって、三万点の作品を残したんだって。夕食後に一枚、みたいな。だから世界中の美術館に彼の作品がある。
フェルメールなんて、30数点しかないっていうのに。

ピカソ、女好きで、愛人が鉢合わせして大げんかしたり、じいちゃんになっても若い愛人もったり、いやぁ、バイタリティーというか、パワーというか、とにかくエネルギッシュな人だったんだろうなあ。
80歳で30代の女性と結婚するなんて、普通、できない。

抽象的なのより、私はこういうほうが好きだけど。

なんかユーモラス

一緒にお酒飲んだら、楽しいおじさんだったろうなぁ。おちょっかい出されても困るけど。

MoMAで一番有名なのは、この絵「星月夜」。ゴッホ。
もちろん、すごい人だかり。

ゴッホにはね。きっと、空がこういう風に見えたんだよ。
夜空って、雲が動いてたり、光が動いてたり、おどろおどろしく見えることがあるじゃん。

おどろおどろしいのは、みていて落ち着かないので、こっちのほうがいいかな。

ああ、絵の具の感じが生々しい。ゴッホ、いい弟をもって、よかったね。ちょっとおかしい、売れない画家のお兄ちゃんに、高価な絵の具をせっせと送る弟なんて、そうはいないよ。
テオは、お兄ちゃんの描く絵が好きだったのか、素晴らしい作品だと思っていたのか、絵を描くことでお兄ちゃんが落ち着くなら、と思っていたのかはわからないが。

マチス。とても大きな作品なの。これも黒山の人だかり。
この絵は、オーディオガイドの解説がとてもよかった。言われてみると、確かに3色程度の色しか使っていない。躍動感というか、「輪」の動きがうまく出ている。印象に残る作品だわ。。
こんな大きな絵なのに、一週間程度でさささっと仕上げたらしい。

これもマチス。マチスがパリ郊外で使用していたアトリエを表わしているんだって。この絵、かわいい。。マチス、好きになっちゃった。

この絵も気に入った。
作者のオランダ人モンドリアンは、第二次世界大戦中にニューヨークに亡命してきて、ニューヨークでこの作品を作ったんだって。
なんとなく、ミッフィーちゃんを連想するのは、オランダチックだからかしら?

こんなのも。
ただの線といえば、そうなんだけど。

こういう絵も見て楽しかったりする。

不思議だわ。どうやったらこういう絵の構成を思いつくのか。。。私の脳では無理。

この絵もすごく気に入った。

こんなのもある。

こんなのも。

音が聞こえてくるみたい。

この絵も有名。ただ、私はあまり暗い色彩は好きではない。

この絵もフシギ。
いろいろな絵があるので、夢中で見てしまった。

この絵も気に入った。
んー、水辺が好きなのかも。

ジャクソン・ポロック、One: Number 31。
キャンパスを床にひいて、絵の具を垂らすそうだ。重力との共同作業ということらしい。…いやぁ、芸術にもいろいろあるのね。

「丁寧に」描いた、いや、垂らすとこうなるらしい。

こういう可愛い絵もある。

人だかりの部屋に行くと、おお、モネ、睡蓮

生涯最後の10年間に取り組んだ作品なんだって。晩年のモネは視力が衰え、ぼんやりした描写は視力の衰えの結果として評価されずにジヴェルニーのアトリエに眠っていたんだって。
…たしかにぼんやりしているけど、モネの眼で見えたものを、わたしたちも見ている。年を取ると、見えるものも、アタマもぼんやりしてきて、それでいいんじゃない? 自然の摂理よ。

階段の踊り場で、マリリン発見。アンディ・ウォーホール。
アンディ・ウォーホールのもう一つの有名作品、キャンベルスープを探したけど、見当たらないのでインフォメーションで聞いたら、トラブルがあったので展示していない、とのこと。残念。

こんな作品も発見。「うわっ」と思ったけど、なぜか気になる。こういうの見て、面白がって、くすっと笑おう。

ブルース・スプリングスティーンのBorn in the USAのレコードジャケット(今はレコードなんてないけどさ)を思い出す私。

マイケルジャクソンかと思った。

こういう絵も楽しい。普段は見ないけど。

かわいい。。。

このシリーズも楽しかった。

サボテン? なんとなくメキシコチック。頭の中、カミラ・カベロのハバナが流れてるから、中南米系、ウエルカム。

うわー、サボテン？　怪獣？

うっわ、すご。

こんな絵もあったり。

ミュージアムショップで、ハートの「ディーズ・ドリーム」がかかっていた。ずいぶん昔の曲だけど、ベストヒットUSAでかかって、いい曲だなーって再評価して、聴き直したりしていたところ。エイティーズの曲は、タンタタタタン、って、音楽の基本に忠実だから、時間が経っても聴かれるんだ、って、ヒューイルイスが言ってた。

あー、楽しかった。MoMA、来てみてよかった。
立地がよいせいか、人は多いので、ゆっくり時間をかけて見たい人は無料の金曜夜ははずし、朝イチに来てメインの5Fをまず見ることをお勧めする。お金かけてみる価値はあるって。