かっとなって、韓国：水原へ。～世界文化遺産水原華城で朝鮮通信使に思いをはせる編～

2018/04/20 - 2018/04/22

２０１８年、４月２１日（土曜日）

水原ってもう来ないかなと思い、行けるところは行こう！と世界文化遺産である、水原華城へ。

江戸時代、朝鮮通信使がココから来ていたのか、と思うと感慨深い心持になった。

エリア 水原(韓国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

おはようございます４月２１日土曜日、朝８時です。
もう水原には来ないんじゃないかな…と昨晩過って、寝たら朝６時３０分に目覚め。

タクシーで水原華城へ向かう。とりあえず世界文化遺産を押さえておけばよいでしょう。

galleriaホテルから水原華城までタクシーで、５０００ウオン。約１５分乗車。

全長5.7kmと長く、どこからでも入れる「水原華城」は基本的に無料で観覧することができる。

だけど城郭門や一部の区間は有料となっている箇所もある。
今回は有料の華城行宮を中心に回ってきた。

すがすがしい天気。さて、ぶらぶら散歩を始めよう。

運転手が降ろしてくれたのはここ。

スタート地点は、華北郡にある「練武台」。東将台ともいう。
ここには広い芝生広場があり、韓国国弓の体験場になっている。

朝から皆さん、楽しそうに弓を引いていた。

こちらには蒼龍門観光案内所がある。
４つの観光案内所の中で一番大きくて、お土産屋、水飲み場、トイレ、市営駐車場もあったかな。
タクシーで来るとたいていここで降ろされるようである。

1997年、ユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録された水原華城。
2006年5月、復元された西将台が放火により一部焼失。後に再復元。

信号機。
結構昭和だなぁ。

良い散歩日和。早朝とあって誰も歩いていない。
良い散歩タイム。
じっくり堪能していきましょう。

こちらは蒼龍門。

ここは朝鮮戦争時（１９５０~１９５５年）に喪失してしまい、その後復元されたもんらしい。

韓国政府は結構復元には力を入れているんだなと思ったよ。

華西門

天気に恵まれたからか、ちょっと風格も感じられる門。
国宝４０３号に指定されており、保存状態はかなり良い方だとか。

訪花随柳亭

水原城随一の景観を誇る訪花隋柳亭。
とてもきれいな庭園。

ここでお花見をしたら気持ちいいだろうなと言う場所。

お年寄りのご夫婦が日向ぼっこされていて、ほんとのどかな良い場所だなと思った。

訪花随柳亭から５分ほど歩くと、華虹門がある。

水原城唯一の水門。
水原市の北側から流れ込んできた水原川は、ここを通って城内に流れ込んでいく。

季節によって水量がかなり違う水原川。
４月はちょうど良い水量なのかな。
好天も相まって、そこそこ品の良い風景を１枚収めることができた。

韓国の歴史的建造物ってこういう色使いが多いなと思う。
ソウルでいろんな世界遺産を見た時もそうだった。
この手の色って、安っぽく見えるんだよな。
建築そのもののデザインは悪くないのに、もったいない気がする。

華虹門から歩くこと１５分くらい。
メインの華城行宮に到着。週末だから何かイベントを催すのだろうか。
何かセットが組み立てられていた。

入り口でチケットを買う。ここは有料。ただ中に入ってもチケットチェックの人はいなかった。
無料で入る人もいるんじゃないかと思ったくらい。

料金は１５００ウオン。安いなぁ。
地図ももらえる。日本人と分かるやいなや、ちゃんと日本語バージョンもくれた。
受付の方は日本語も話せたよ。

水原華城の中心にある王の別邸。
韓国の行宮の中でも、最大規模で美しいと言われている。
１７９６年、朝鮮第２２代の正祖大王が水原に華城を築城したあと、八達山東部の麓に建立された。

韓国ドラマ、宮廷女官チャングムの誓いのロケ地でもあるこの施設。

だから日本人観光客もよく見かけたよ。

ロケで使用されているだけあって、非常にきれいに整備されている。
導線もシンプルで分かりやすい。

皆さん、なり切って写真撮影に興じておられた。
そんなに人気のあるドラマだと思わなかった。

こちらはキッチン。
ちゃんと人形も配置されており、再現されている。

今も昔も銀食器。
この点は変わらないのね。

冬場、寒かっただろうに…。

日本が江戸時代、こちらから朝鮮通信使が来ていた。
対馬藩が接待していたと言うことで、そんなに軽い扱いはされていなかっただろうが、宮廷で使える人や通信使を支えていた人たちはつらい思いをしていただろうな。

通信使が得をしていたように見えない交易。
対馬藩は結構いい思いをしていた。対馬は米が取れないから年貢の代わりに朝鮮との交易を許されたという。

同じことは松前藩のアイヌとの交易にも言えるけどね。

相手国の人たち、結構日本のやり口に辟易していたんじゃないかなって、日本史の教科書を再読してみて思う、今日この頃。

ドラマの女優陣のパネルもある。

ちなみに映画「王の男」もこちらで撮影され、劇中のシーンを表示した看板があった。

この別邸、なーんもないから、退屈だっただろうな。

洛南軒
行宮の正殿である奉寿堂の北側にある建物。
１７９５年、獻敬王后の還暦の祝宴期間に、ここで特別な科挙試験、軍の会食などのイベントが行われたところらしい。

科挙って中国だけかと思っていたけど、朝鮮でも行われていたんだ、と初めて知った。

八達門

さて、華城行宮の見学時間は３０分もあれば回れる。
ゆっくり戻ろうか。

八達門の近くには市場もある。
八達門市場。
屋根もついているアーケード街になっている。

観光客より、地元の人の方が多かったかな。

近辺にはダイソーもありましたよ。
この手のジャパニーズショップはどこにでもあるね。
日本てすごいなと思う瞬間。

八達門を後ろから撮影。

国宝４０２号に指定されているだけあって、非常にスマートな表情を見せてくれる門。

これも修復したんだろうね。だってきれいだし。

午前中の観光はここまで。
水原華城は歩くと２時間半で回れるが、ミニ電車も走っているので、足がしんどい方はそちらを利用したらよいと思う。

私はすべて回っておらず、半周した感じ。

朝食と昼食を兼ねてきたカフェ。
八達門近くにある。

ここのパン。値段は強気で日本より高くない？？って感じだったけどおいしかった。
アイスカフェラテとパンで５５００ウオン。

さて、午後からの観光も気合入れていくぞ！