ソ連と東側諸国の追憶、ヨーロッパ「ソ連」国家群と未承認国家&東欧諸国の旅：モルドバ、沿ドニエストル、ウクライナ、ベラルーシ、ポーランド、スロバキア旅行【１２】（2017年秋３日目⑤ オデッサの屈辱）

2017/09/17 - 2017/09/17

2017年9月、2つの祝日を絡めて11日間の日程でヨーロッパ「旧」ソ連の国々と、東欧未踏破国に行ってきました。旧ソ連の国々はロシアより「ソ連」なベラルーシや、脱ソ連を図りながら未だ混沌としているウクライナやモルドバ。中でもモルドバ内で施政の及ばない独立状態でありながら、どの国からも承認されていない、今でもバリバリ「ソ連」な「国」、沿ドニエストルに行きたくて計画を練りました。また、東欧諸国の中で未踏破だったポーランドとスロバキアのうち、まず、ポーランドは首都ワルシャワと旧都クラクフに。そのクラクフからレンタカーで国境を越えてスロバキアへも行くことにしました。
行ってみると、モルドバはラテンのルーマニア系らしく明るく親切な人が多く、沿ドニエストルもまた、若い国家で希望燃えるような人と出会いました。ウクライナでは物価の安さに驚き・喜び、ベラルーシのミンスクでは共産チックな建物や都市計画に感嘆し、ポーランドのワルシャワやクラクフでは存分に街歩きを楽しみました。3回目となったレンタカーでの旅ではスロバキアの田舎の美しさを感じることができました。
また、今回の旅行では、大したことは無かったのですが、久々に「トラブル」的なものに巻き込まれました。さすが鉄のカーテンの向こう側の国、手痛い洗礼でしたが、今となってはいい思い出になり、それも含めて充実した旅になりました。

日程は以下の通りです。

1日目（9/15）成田発 ⇒ モスクワ ⇒ キシニョフ
2日目（9/16）沿ドニエストル & キシニョフ市内観光
3日目（9/17）キシニョフ ⇒ キエフ市内観光 ⇒ オデッサ
4日目（9/18）オデッサ市内観光 ⇒ ミンスク
5日目（9/19）ミンスク市内観光 ⇒ ワルシャワ ⇒ クラクフ
6日目（9/20）スピシュ城 & ヴィエリチカ岩塩坑観光?
7日目（9/21）アウシュヴィッツ観光? & クラクフ市内観光
8日目（9/22）クラクフ市内観光 ⇒ ワルシャワ
9日目（9/23）ワルシャワ市内観光
10日目（9/24）ワルシャワ市内観光 ⇒ モスクワ ⇒ 成田
11日目（9/25）帰国到着日

今回は３日目⑤です。

エリア オデーサ (オデッサ)(ウクライナ)

• 旅行の満足度: 1.0
• ホテル: 1.0
• 交通: 1.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: タクシー 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

ヴァグザリーナ駅へはウニヴェルスィテット駅からメトロでひと駅ですが、乗車します。
（ｳﾆｳﾞｪﾙｽｨﾃｯﾄ16:16 ⇒ 16:20ｳﾞｧｸﾞｻﾞﾘｰﾅ）

表記はわかり易く、上下線間違えずに乗れます。

列車は武骨な鋼鉄製で飾り気はありません。ドアも凄い勢いで開閉するので注意が必要です。

ヴァグザリーナ駅に着きました。長いエスカレーターで地上を目指します。
（ｳﾞｧｸﾞｻﾞﾘｰﾅ駅16:21 ⇒ 16:35ｷｴﾌ駅南口）

地上に出てすぐお隣のキエフ駅へ移動します。ここから朝来た跨線橋を渡り、南口のバスターミナルを目指します。

キエフの街はもっと歩き回りたかったです。後ろ髪を引かれる思いでバス乗場へ向かいます。

南口からバスに乗車しました。運よく待つほどもなく発車したまでは良かったのですが、途中渋滞に嵌り、1時間以上を要しました。何とかフライト1時間前に着くことができました。
（ｷｴﾌ駅南口16:43 ⇒ 17:49空港）

次なる目的地、オデッサへはウクライナの国内線になります。時間通り搭乗します。
（ｷｴﾌ19:00 ⇒ 20:00ｵﾃﾞｯｻ）

ちょうど1時間でオデッサ空港到着です。20時なので既に陽は落ちています。

さてここでやられました。まずは、空港から市内へと移動しなければなりません。
事前に調べておいたマルシルートカの空港発市内行き最終便は21時とのことだったので、何とか間に合ったと乗場を探しますが見つかりません。係員に聞くともう出てしまったとのことでした。時刻表は当てにならないとは思ってはいましたが、それにしてもがっくしです。

やむを得ず到着したターミナルに戻り、タクシーを利用することにしました。オデッサ空港は市内からそれほど離れていないし、初日のキシナウでも普通に乗れたので何とかなりそうと思い、人のよさそうな初老のドライバーに声をかけました。
初老ドライバーと交渉していると、その仲間のこの写真の男が口を挟んで来て、40ユーロ（約5,300円）だと言い始めるではありませんか。あまりに高いので絶句していると、「俺は正規の空港タクシー運転手だ」と言い、写しても構わないというので、この身分証？の写真を撮りました。結局30ユーロ（約4,000円）でいいよと言われ、他に代替手段も無いので、ぼったくりと解っていながら従うことにしました。悔しいです。

運ちゃんはぼったくりを提言してきた写真の男ではなく、最初の初老のドライバーだったので、到着時に交渉し、何とかもう少し負けてもらおうと思い、乗り込みました。
約20分でホテル到着。降りしな、お金が無いので25ユーロにしてくれないかと頼むと、逆に元の40ユーロだと言い始めるではありませんか。おまけに携帯で電話し、仲間を呼ぶような素振りまで見せる始末です。これにはさすがに頭に来て、30ユーロと言ったじゃないかと怒鳴り反論しましたが、その手前、30ユーロを支払わざるを得ませんでした。すると運ちゃんは見透かしたようにそれを受取り、握手を求めてきましたが、最後の意地でこれは断固拒否しました。
地の利の無い観光客とベテランタクシー運転手の間でのこのような交渉事は、やはり相手の方が一枚も二枚も上手と思わざるを得ませんでした。写真は走り去る（逃げる）タクシーです。悔しさに写真はブレています。
（空港20:55 ⇒ 21:13ﾎﾃﾙ）

消沈してホテルにチェックインしました。その時フロントのお姉さんに空港からのタクシー価格の相場を聞くと、大体90グリヴナ（約360円）くらいとのこと。10倍以上の金額をぼったくられたことになりガックリです。
しかもこのホテル、カプセルホテルにシャワーが付いたような、私が今まで泊った中で一番狭い部屋で、わびしさが倍増してしまいました。
ぼったくりタクシーと併せ、久々に「負けた」と思わざるを得ませんでした。