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<br /> 元町映画館にて首藤凜監督の3作品鑑賞およびその後のトークショーに行きました。元町映画館はその名のとおり元町にあるので学校帰りに行きやすい映画館です。<br /><br /> 今回の作品は「さよなら沢田先生」「また一緒に寝ようよ」「なっちゃんはまだ新宿」でした。<br /><br /> 「さよなら沢田先生」は沢田先生と書いた紙を顔に貼り付けた男性が主人公で最後まで顔に紙を貼ったままの変わった映画でした。ストーリーは主人公が好意を寄せる沢田先生が他の生徒と会話するだけで妄想してしまうというものです。<br /><br /> エビフライのくだりが好きでした。沢田先生が紙を顔につけていなければもちろん顔が分かるわけで、顔がわからないこそ様々なシチュエーションが破綻せずに成立しているし、同じ人であっても人によって違う(うまく言えないなぁ)ということを表現していて面白い映画でした。<br /><br /> 「また一緒に寝ようね」は恋愛映画で王道の三角関係を描いた映画ですがさすがは変人の首藤監督。導入がクソだったのでまたクソ映画かと思えば「そう来るの?」と予想外の展開。そして話の収束どころがいい。<br /><br /> 映画の端々で挟まれるセリフにとてもリアリティがあってハッとします。映画のレビューを見てるとほとんどの人が挙げている「あなたのことがどうでもいいからワガママが言えるんだよ」以外にもたくさんの名言があります。<br /><br /> そしてこの映画にまさに適任といえる主人公の池田夏海さん。彼女の溢れ出る素人感かつオレンジデイズのような青春を送ってそう感がさらにリアリティを与えます。<br /><br /> メインの「なっちゃんはまだ新宿」。主演の池田夏実が演じるのはあきちゃんです。沢田先生よろしくあきちゃんの妄想でストーリーは進み、タイトルを挟んだ後半戦であきちゃんはなっちゃんと出会って展開します。<br /><br /> ここでもやはりセリフが上手です。でも残念なのがどうしても企画上、音楽を絡める必要があるのはわかりますが、どうも音楽の方に引っ張られすぎてると思います。せっかくセリフ回しがうまいんだから例えば「セトウツミ」のようになっちゃんとあきちゃんの会話劇でも良かったと思います。終盤のバスの中での会話なんて最高だよね。<br /><br /> 終演後には首藤監督と元町映画館の支配人によるトークショーでした。林支配人がかなり映画好きなので皆が気になっていることをうまく監督より引き出してくれました。観客による質問もやはりディープな映画オタクが多いからかかなり細かいところまで攻めていました。<br /><br /> そして変人首藤監督。やっぱりおもしろい。こんなにかわいいのにおもしろいなんてズルいぞ。<br /><br /> リアリティの首藤監督とファンタジーの酒井麻衣監督がなんじゃかじゃする映画を期待しているとどうもすでにあるみたいですね。ではいっそのこと首藤監督と酒井監督を中心人物にして監督を松井大悟にした映画はどうだろう?絶対面白いよね。<br /><br /> 稚拙な演出についてとやかく言われていますが、間違いなく首藤監督は才能に溢れています。これからも是非作品を作り続けてほしいです。

元町映画館で首藤凜監督トークショー

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2018/03/17 - 2018/03/17

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AltoRegiusTT

AltoRegiusTTさん


元町映画館にて首藤凜監督の3作品鑑賞およびその後のトークショーに行きました。元町映画館はその名のとおり元町にあるので学校帰りに行きやすい映画館です。

今回の作品は「さよなら沢田先生」「また一緒に寝ようよ」「なっちゃんはまだ新宿」でした。

「さよなら沢田先生」は沢田先生と書いた紙を顔に貼り付けた男性が主人公で最後まで顔に紙を貼ったままの変わった映画でした。ストーリーは主人公が好意を寄せる沢田先生が他の生徒と会話するだけで妄想してしまうというものです。

エビフライのくだりが好きでした。沢田先生が紙を顔につけていなければもちろん顔が分かるわけで、顔がわからないこそ様々なシチュエーションが破綻せずに成立しているし、同じ人であっても人によって違う(うまく言えないなぁ)ということを表現していて面白い映画でした。

「また一緒に寝ようね」は恋愛映画で王道の三角関係を描いた映画ですがさすがは変人の首藤監督。導入がクソだったのでまたクソ映画かと思えば「そう来るの?」と予想外の展開。そして話の収束どころがいい。

映画の端々で挟まれるセリフにとてもリアリティがあってハッとします。映画のレビューを見てるとほとんどの人が挙げている「あなたのことがどうでもいいからワガママが言えるんだよ」以外にもたくさんの名言があります。

そしてこの映画にまさに適任といえる主人公の池田夏海さん。彼女の溢れ出る素人感かつオレンジデイズのような青春を送ってそう感がさらにリアリティを与えます。

メインの「なっちゃんはまだ新宿」。主演の池田夏実が演じるのはあきちゃんです。沢田先生よろしくあきちゃんの妄想でストーリーは進み、タイトルを挟んだ後半戦であきちゃんはなっちゃんと出会って展開します。

ここでもやはりセリフが上手です。でも残念なのがどうしても企画上、音楽を絡める必要があるのはわかりますが、どうも音楽の方に引っ張られすぎてると思います。せっかくセリフ回しがうまいんだから例えば「セトウツミ」のようになっちゃんとあきちゃんの会話劇でも良かったと思います。終盤のバスの中での会話なんて最高だよね。

終演後には首藤監督と元町映画館の支配人によるトークショーでした。林支配人がかなり映画好きなので皆が気になっていることをうまく監督より引き出してくれました。観客による質問もやはりディープな映画オタクが多いからかかなり細かいところまで攻めていました。

そして変人首藤監督。やっぱりおもしろい。こんなにかわいいのにおもしろいなんてズルいぞ。

リアリティの首藤監督とファンタジーの酒井麻衣監督がなんじゃかじゃする映画を期待しているとどうもすでにあるみたいですね。ではいっそのこと首藤監督と酒井監督を中心人物にして監督を松井大悟にした映画はどうだろう?絶対面白いよね。

稚拙な演出についてとやかく言われていますが、間違いなく首藤監督は才能に溢れています。これからも是非作品を作り続けてほしいです。

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