2017/12/07 - 2017/12/09
33位(同エリア340件中)
ひらしまさん
旅の5日目の午後。インレー湖めぐりも後半になる。
ボート屋のプランに入っていたガーペー僧院と首長族の村は興味がないので外し、代わりにインデインを入れてもらった。インデインはインレー湖から運河を南西に行ったところなので、追加料金を請求されたがこれは仕方ない。
そのほかには、銀細工屋、浮草農場、水上集落、そしてサンセット観賞で終わる予定だ。
ボート屋とは船頭のスマートフォンを通してやりとりしたが、ミャンマーでもスマホは普及してるんだなあと、つい最近使い始めたばかりの私は驚いた。
〈旅行時の実質レート 100チャット≒8.4円〉
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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午後の部は12時に出発し、まず昼食へ。
朝行ったイワマの近くの運河にレストランが集中するエリアがあり、その中の一つに上がった。
なんとなく高級店を予想していたら、かなり庶民的だ。店の名はShwe Yamin。 -
妻が頼んだ野菜とカウスエのスープ。カウスエは米の麺。野菜たっぷりで妻は喜んでいた。
私の定食と合わせて1万チャット。 -
トイレは別棟で水の上にあったので、ついに究極のエコトイレ体験だ!?と勇んで行ってみたら、残念ながら便器あり。ただし紙はなかった。
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インデインに向けて運河を行く。
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さまざまな形の橋の下をくぐったが、奥に行くにしたがって橋は簡素なものになった。
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戻ってくる舟と時々すれ違う。
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働く人たち。
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こちらは魚捕り。
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20分ほどで舟は岸に着き、ボボさんに教えられた方向に歩く。
学校の運動場だろうか、女の子たちがサッカーをしている。 -
もちろん男の子たちも。ロンジーを巻いてる子とそうでない子といろいろだ。
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途中で道を聞きながら進み橋を渡ると、そのあたりがインデイン観光の起点という感じで賑わっていて、レストランもいくつか見える。
そこで乗り降りしている舟もあるのに我々は遠くで降ろされたのは、きっと船着場の使用権とかがあるんだろうな。
この説明板のところで撮影料500チャットを徴収され、カメラに許可証が付けられた。
そして左に進もうとしたら右だと言われ、運河に沿った道を歩く。 -
しかし、その道は土産物屋と飲食店が立ち並ぶ。あとで地図を確認したら本当は左の道の方が近かった。
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運河沿いの道から左に入り少し行くと、屋根と壁のある階段状の参道があり、その脇から入る形になった。
やはり土産物屋が並ぶ薄暗い参道を登り、ガイド付きのグループのあとについて左に出ると、仏塔が立ち並ぶ光景がそこにあった。 -
崩れかけているものもある。
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煉瓦の隙間から草木が生い茂っているのがまたいい。
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色も大きさも古さも実にさまざまだ。
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修復なのか新築なのか、工事もおこなわれている。
工事人夫の半分は女性だ。ミャンマーでは女性が工事に携わる場面をほかでも見た。
歌を歌いながらセメントをこねたりしている。 -
この仏塔群は紀元前3世紀に起源をもち、14世紀から18世紀にかけて建てられたものが多いらしい。
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斜面の上の方には新しい仏塔が多く建っている。
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建築中。
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何を願って彼らはおびただしい仏塔を建ててきたのだろうか。そして今も建て続けるのだろうか。
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中には仏像が鎮座している。
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その仏像もさまざまだ。
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空に突き刺すように伸びる。
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魔女の館を思わせるものもある。
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個性的で強いエネルギーを感じさせるインデインの仏塔群だった。
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帰り道、少年たちがセパタクローに興じていた。
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運河で洗濯しながらおしゃべりする女性たち。
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舟で運河を下り、湖近くのボボさんが行かせたがっていた銀細工屋に入った。
しかし工房は見せるためだけのものでほとんどは売場で興味なく、ボボさんの期待には応えられなかった。
高級品を扱うのだからトイレもきれいだろうと入ってみたら、お世辞にもきれいとは言えず、紙がないのはもちろん、水のノズルホースもなくバケツの水を使う方式で、あえて挑戦はしなかった。
ミャンマーの観光は始まったばかりなのだとあらためて感じた。
写真は、銀細工屋の前を通ったスクールボート。 -
網の目のように走る水路を舟は行く。
水耕トマトの畑だと言われたところは見づらくてよく分からなかった。ボボさん、やる気なさそう。 -
少年も立派に舟を操る。
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水郷の暮らし。
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水上集落の中に入る。
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竹竿から先はいわば私道部分で、奥には車庫ならぬ舟庫がある。
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リュックを背負った女性は、これからデートか買い物か。
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でも、暮らしは大変だろうな。
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これが集落のメインストリート。
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舟の修理をしている人たち。
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建築中の家。
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お父さんを見送る子ども。
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お母さんと子どもたちでお出かけ。
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集落を外れ、畑の中の水路を行く。
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お邪魔してすみません。
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インレー湖に戻った。
西の空は雲が多くサンセットは期待できないので、予定より1時間早いが宿に帰ることにする。 -
宿の屋上に出て、部屋とは違う高さであたりを眺めてみた。
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右奥の水面の向こうが先程の水上集落、さらに行けばインデインの方角だ。
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夕方の散歩に出た。バナナの木が茂る家。
小川の土手で身体を洗う男性がいて、白人女性が無邪気にカメラを向けていたが、同じアジア人として私は撮れなかった。 -
放し飼いの鶏。こちらに駆け寄ってくるので退散した。
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兄弟かな。
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元気だね。
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みんな仲良しだ。
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洗濯物がにぎやかだった。
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もう旅の最後の夕食だ。
ホテルのレストランの窓辺の席は照明控えめで、ろうそくを立て、メニューを読むための小さなライトまで用意してくれた。 -
インゲンのサラダ、つみれと野菜のスープ、魚の肉詰め、ビール。美味しかったが食べきれず。
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今夜も満天の星を眺めてから眠りについた。
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ついに最終日。
この旅は毎朝早起きだったけれど、今日はゆっくり起き、朝食後いつもの道を散歩する。妻はバガンでの馬車の乗り降りで腿が筋肉痛だからと荷造りに専念している。
歩き出してすぐ、今まで見なかった物が多くの家で日に干されているのに気づいた。近くにいた女性に英語で尋ねるが通じず、食べる真似をするとうなずいてくれた。 -
あとでヘイホー空港の売店でこれを見かけたが、そこでも英語が通じず、これを裂いたらしい商品を教えてくれたので、もしかしたら麺なのかな?
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ちなみに、この家のようにガラス窓が入った民家はごく一部だけ。
ホテルができてあらたな働き口ができて潤った家なのかな、などと想像した。 -
こちらは建物は古いが、窓だけは新しく、カラフルで楽しい。
従来の跳ね上げ窓一つだけのスタイルからしたら、家の中がずいぶん明るくなったことだろう。 -
一昨日子どもたちが庭でバレーボールをしていた学校。
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教室の掲示板に絵が貼ってあるのは万国共通らしい。
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君たち、授業に集中しなさい。
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道端の花。
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食べられる果実かなあ。
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日本のトンボとは少し違うかな。
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この蝶は見たことがありそうな…。
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これが歩いている村のメインストリート。今朝はこれまでより遠くまで歩いた。
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戻る道。学校の向かい側にある保育園。
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園庭で遊ぶ子らを大人はのんびり見守っている。
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しかし、部屋に戻るとごみ焼却の臭いが窓から入ってきて、けして楽園ではないと現実に引き戻された。
11時過ぎ、チェックアウトで夕食代をチャットで払ったが、マネージャー風の女性はおつりを2回請求してようやく払ってくれた。へぇ~。
そして、迎えの舟を待つ間に、妻と並んでの写真を彼女にお願いしたが、カメラは使ったことがないかのようにずいぶん苦労して撮ってくれた。へぇ~。 -
迎えの船頭はボボさんではなく若者だった。
インレー湖の漁風景もこれで見納めだ。 -
今日も水鳥を引き連れたボートとすれ違う。
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ニャウンシュエに戻ってきた。空港へ行く前に、タクシーには待っててもらって30分ほど街を歩いてみたが、特に興味を引くものはなかった。
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タクシーの運転手は黙っているので英語は話さないのかと思ったが、話し出したら聞き取りやすい英語だ。
彼曰く、今は乾季ではなく涼季だという。つまり、ミャンマーには雨季と暑季と涼季があるらしい。
途中、観光ポイントらしい鉄橋のところで止まって写真を撮ってくれた。ピントは全然合ってなかったけれど…。
それで、ひとにお願いする時はカメラ任せでピントが合う設定にしなくてはいけないのだと、初めて気がついた。
次の旅ではきっと忘れてしまうだろうけど。 -
ヘイホー空港では、入口から空港職員がスーツケースを引いてチェックインやパスポートチェックなどを案内してくれて、VIPになったような扱いにびっくり。
写真は搭乗待合室の電光掲示板。行き先と予定時刻だけで便名がないのであまり役には立たないが、ミャンマー文字が芸術的で素敵だ。 -
直近の出発便はこんなふうに案内されていた。
ここの売店でカシューナッツなどを買った妻は、あとでヤンゴン空港と比べてかなり安かったと言っていた。
ヤンゴン2210-成田645の全日空便。
乗ってすぐ眠ったのに、おつまみが来たからと妻に起こされおいしいのでつい食べてから寝たら、3時間後にはもう乗務員に笑顔で強制的に起こされ朝食を食べさせられる羽目に。
もっと寝ていたかったが、成田に降りると外気の寒さでキリッと目が覚めた。 -
「ミャンマーってどんな国だった?」と聞かれても一言で答えられない、いろんな要素が混ざり合う国。
たとえば、仏塔群や水上集落のような独特の景観がある一方で、農村の様子には昔の日本を思い出してしまう。
そんなミャンマーに生きる人々に、これからの経済や観光の発展がよい方向に進んでいってほしいと願いつつ、私たちは短い旅を終えた。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- きなこさん 2020/01/18 12:49:11
- インレー湖の旅
- こんにちは~(^^)
あけましておめでとうございます
今年も宜しくお願いします。
やっとインレー湖に行くチャットがやって来ました。
それで何度も拝見しているひらしまさんの旅行記をまた何度も何度も拝見してお勉強しています。
南にある奥インレーからインレー湖を観光しながら北上して来るコースです。
インレー湖でお勧めあれば教えてください。
ひらしまさんみたいに村を散策したり子供達とも出会えたら嬉しい~なぁ
食べ物も美味しそうですね。今から楽しみです。
ニャウンシュエの安宿で1泊します。
あ、ビジネスどころかLCCです(笑)
いつか乗ってみたいなぁ~
きなこ
- ひらしまさん からの返信 2020/01/18 20:55:50
- Re: インレー湖の旅
- 明けましておめでとうございます。
こちらこそ今年もよろしくお願いします。
インレー湖はぼくもほかの方の旅行記を読んで面白そうだと思って行ったのですが、期待通りよかったですよ。
でも奥インレーってなに?と調べたら、インレー湖の南にサカー湖だかザガー湖だかあったんですね。
インレーが長いと思っていたらもっともっと長い!
秘境好きのきなこさんらしいよいところを見つけましたね。
季節によっても印象が違うと思うけど、きなこさんはいつ頃いらっしゃるのかな。
きなこさん視点の現地密着ミャンマー旅行記、楽しみにしてます!
ひらしま
-
- 唐辛子婆さん 2018/11/05 18:09:01
- ミャンマー
- ひらしまさん
はじめまして。
ミャンマー編をなつかしく拝見しました。
朝寝坊の唐辛子婆にはとうてい味わうことのできない風景を
いっぱい見せていただけて嬉しかったです。
インレー湖の水路めぐり楽しそうですね。
次回はぜひ行ってみたいです。
「名前のわからない実」はパパイヤです。
唐辛子婆
- ひらしまさん からの返信 2018/11/05 21:51:48
- 唐辛子婆さん、はじめまして
- 唐辛子婆さん、はじめまして。
でも、ずっと前からそのインパクトあるお名前は拝見していたので、はじめましてという気がしません。
もちろん激辛フードへっちゃらでいらっしゃるんでしょうね。
辛いのがダメでタイやインドに行けない僕からするとうらやましい限りです。
ミャンマーはぎりぎりセーフでした。
ミャンマー旅行記全部読んでくださって、パパイヤも教えていただいて大変ありがとうございました。
唐辛子婆さんの膨大な旅行記、時々読ませてください。
これからもよろしくお願いします。
ひらしま
- 唐辛子婆さん からの返信 2018/11/06 21:44:55
- Re: ミャンマー
- ひらしまさん
>もちろん激辛フードへっちゃらでいらっしゃるんでしょうね
いえいえ
婆となった今では激辛物を食する人を「口腔マゾヒスト」
と呼ぶぐらいに進化?(後退?)しております。
30代の頃はテニスのあと
アジアで一番辛い青唐辛子をガリっと噛んでからミバソ
(インドネシアのラーメンみたいなもの)を口に放り込み
ビールをぷは~っ!が 何よりの楽しみでしたけど。
>辛いのがダメでタイやインドに行けない僕
タイにも外国人には「辛さ控えめでおいしさはそのまま」に作ってくれるところはいっぱいありです。
タイ、ベトナム、ラオス、カンボジアそれそれ思いだすだによだれが~~。
特にタイ人の食に対するどん欲さや好奇心や柔軟性は日本人よりもはるかに上をいってる気がします。
機会がありましたらどうかタイへもお出かけください。
(ってタイ政府のまわしものみたいなコメントしちゃった^^。)
>唐辛子婆さんの膨大な旅行記
ミャンマー編で
洞窟やお寺の中の壁画をお楽しみ戴けたら嬉しいです。
唐辛子婆
- ひらしまさん からの返信 2018/11/07 21:36:54
- 食に対する貪欲さ
- >タイ、ベトナム、ラオス、カンボジアそれそれ思いだすだによだれが〜〜。
唐辛子婆様も「食に対する貪欲さ」はタイ人にひけをとらないようですね。
旅に出ると必ずやせて帰ってくる僕の舌と腹が情けない!
韓国に行った時、赤唐辛子を丹念に取り除いて食べたら味気なかったな。
もしまかり間違ってタイに行く羽目になったら「辛さ控えめでおいしさはそのまま」に作ってくれるところ、教えてくださいね。
ひらしま
-
- きなこさん 2018/06/17 21:32:12
- インレー湖の旅
- こんにちは~
又々お邪魔しております
インレーに興味を持って旅行記を調べたら、なっなっなんとー!
ひらしまさんのお名前が!
えっ?又々ひらしまさん?
行きたいとこ行きたいとこ ひらしまさんの旅行記が!
以前バガンの旅行記を拝見していたのに
続きはインレーだったのですね
私はカローからインレー湖までのトレッキングツアーがあるので参加しようかと思っています。っていつになるかわかりませんが
けど、ついつい調べてしまいました「ヤンゴンまでマイル使ってビジネス」
ありましたーー(笑)どうにかギリギリでありました。
これは真剣に考えよーー
きなこ
- ひらしまさん からの返信 2018/06/18 16:40:51
- Re: インレー湖の旅
- きなこさん、こんにちは。
なぜか行きたいとこが合っちゃいますね。
「カローからインレー湖までのトレッキングツアー」は知らなかったので、ネットで見てみました。
ローカル色満載で、しかも同行者との交流が嫌でもできそう。
僕はちょっと無理だけど、きなこさんぴったりだと思います。
ところで、ビジネスクラスは一度味を覚えるとあとがつらいです。
よ~く考えてくださいね。
ひらしま
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