2018/02/16 - 2018/02/17
62位(同エリア186件中)
芦花さん
フォローさせていただいている方の旅行記を参考に、愛媛県の内子のゲストハウスを利用し、大洲と内子の伊予2大伝統日本家屋群の街並みを観光してきました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- レンタカー JALグループ
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愛媛空港に向かう途中の雪化粧の四国山地と瀬戸内海の島々のコントラストが素晴らしい。
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みかんの国らしい空港の演出
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早速レンタカーで、1時間ちょっとで大洲のランチ油屋さん。
司馬遼太郎の著作にも登場したという旅館を、大洲市が再生し、JR西日本の子会社の運営の後、東京の外食屋さんが当地に炉端焼きをオープン。 -
暖簾をくぐり。。。
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オリンピックの男子フィギュアショートプログラムを見ながら
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大洲の名物、とんくりまぶし。
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豚バラ肉にクリがまぶしてある
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なんと、ひつまぶしのように最後はお茶漬けで
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そして100円でセルフコーヒーも飲める。
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天井の挑灯が幻想的
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中2階のお座敷も見せてもらいました。
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なんと本物の歌麿だそうです。
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2階から1階を望む
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お店を後にし、大洲の懐かしい町並みを散策。
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臥龍山荘に行ってみました。
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2016年に重要文化財に指定されたそうです。それにしても素敵な山荘で、これは来訪必須です。
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明治時代に造られたとのこと。地元の大金持ちの河内氏が、この地に10年の構想と4年の工期を費やして建築。
こちらの間は、桂離宮の様式を取り入れたと言う -
欄間も独特の技法で透かしを入れている。
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ひっそりとした中庭
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霞月の間。
違い棚は、京都大徳寺の内装を参考にしたと言う。まるで満月の月夜と霞をそのまま、床の間にしたようなデザイン。 -
惜しみなくお金を費やしているので、松野一枚板なのに、あえて板を重ねたようにデザインされた縁側の床。
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そして、不老庵に向かう。
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なんと、実際にこの場所に生えているマキの木を基準に建物を建てているそうです。
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肱川の水面に映ったお月様の光をこの網代の天井に映し出すと言う、実に粋な工夫がされている。
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肱川の高台に建っているので、川の中に建物があるかのよう。
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外から見るとこんな感じです
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そして、油屋さんの駐車場(共有なのでOK)に帰る途中、ポコペン横丁。
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これはマツダの軽自動車、キャロル360かな。ネットで調べると。
可愛いです。スバル360のライバル? -
そしてレンタカーに乗り込み30分ぐらいで、内子まで。
こちらがお世話になる中芳我邸。 -
こちらは、内子町で明治時代に白蝋で巨万の富を築いた(詳細は後ほど)、芳我家の分家である中芳我さんちにある土蔵をゲストハウスにリノベーションした宿。
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こちらが玄関。
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外から見るとこんな感じ。
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階段を上がって
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寝室となります。
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天井は、古民家らしく巨大な梁で屋根が支えられている。
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素敵な内装。
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ディナーは、近所のドイツレストラン「ツム・シュバルツェン・カイラー」に行ってきました。
この場所でこんな美味しい料理に出会えるなんて、実に不思議。
しかもドイツ人のご主人がお母さんに習ったドイツ家庭料理だそうです。 -
ビールももちろんドイツのビール(ケラー)。ここでしか扱っていないそうです。コクがあってこれも実に美味い。
「本当に」「本当に」静かな内子の冬の夜に、ビールです。 -
古民家をそのまま活用しているが、全く違和感なし。むしろしっくりしている。
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これが美味しかった。ドイツ風カツレツ。ソースがパプリカ風で旨味十分。聞いたらオリジナルソースだそうです。
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翌朝、内子の八日市護国重要伝統的建造物群保存地区を散策。
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イチオシ
素敵な分かれ道を発見しました。
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内子の町並みを見下ろす高台にある高昌寺に行ってみた。
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日本一という、涅槃石仏。
スリランカには、たくさんありましたが日本では珍しいかも。 -
早朝の美しい町並み
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イチオシ
奥に山の見えるところが素敵。
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イチオシ
内子小学校脇の高台に登って、内子の朝靄とともに。
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静寂な、そして幻想的な、
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内子の建築の特徴である鬼瓦の上に帆掛舟をかたどった鳥衾(とりぶすま)。
船が裏返しになった様子をデフォルメしたデザイン。 -
路地となまこ壁。
なまこ壁とは、しっくい壁は、下部を保護するために瓦を貼ってナマコ状の漆喰で固めていく、つまり漆喰壁の保護壁のことです。それがこのような美しい壁となったわけです。 -
こちらは芳我家の本家「本芳我邸」。
白蠟で財を成した芳我家は、その名の由来である栃木県芳賀郡の「芳賀」がルーツとのこと。こちらに移住して、ロウソクの技術であった木蝋を大量生産で漂白する技術を発明したことから、白蝋を全世界に輸出することで巨万の富をこの地にもたらしたのです。 -
本芳我邸のアップ。
したがって、惜しみなくその富を使って建てられたのが、この本芳賀邸含む建築群。 -
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昭和のかつての映画館「旭館」。ここはちょっと違いますが。。。
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朝のゲストハウスも美しい。
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朝の朝の光を受けて、漆喰の壁の白と茶のコントラストも美しい
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こちら上芳我邸は、本芳我家の分家。上芳我から更に分家(=妹さん)したのが中芳我家で、そのゲストハウスに宿泊したということになります。
もちろん皆さん、苗字は「芳我」さんで、屋号が分かれているとのこと。 -
こちらも欄間の意匠など、実に凝った造りです。
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お金を惜しみなく使っているので、瓦の重ね具合も通常よりもずっと深い。したがって屋根を支える柱も間隔が細かい。
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梁も大量に使っている
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上芳我邸が奥に向かって、3棟。こちらは重要文化財なのですが、工場と小売と住宅の3つの建物が連続して建築されている建物は日本でも珍しいとのことで、とっても貴重な建築群だそうです。
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こうやって展示館があって、実際の工場跡とともにジオラマでも白蝋の生産工程の様子がわかるようになっている。
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すっかり白蝋に詳しくなってしまいました。
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でもこの白蝋、ジャパニーズワックスとして全世界に輸出されたそうなんですが、大正時代に、より安価な石油から精製できるパラフィンという蝋(石蝋という)が発明されたことから、急激に廃れてしまったそうです。
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白蝋を原料にした化粧品。
それにしても、一瞬の輝きのように大量生産された白蝋って、実にセンチメンタルな存在。
そしてその一瞬の輝きの痕跡が、見事な建築群となって、この内子という四国の山奥に忽然と存在している。
まるで奇跡のよう。 -
この台は、精製した木蝋を独特の技法で大きな粉状にし、天日干しすることで、漂白。この技術が白蝋を大量生産する鍵となった。
独特の技法とは「蝋晒し」という技法、名付けて「伊予式箱晒し法」。この本芳我家当主孝直氏発明のこの技法がこの地にこの素晴らしい建築群を生んだのです。 -
そしてランチは、下芳我邸の蕎麦屋さん。下芳我家は、2代目本芳我家からの分家。
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野菜メインの天ざるです。
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こちらがその中庭。
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ランチ後は、内子座へ。こちらも白蝋の生産で豊かになった内子町の栄華の名残。
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そして、また大洲に戻って、大洲城を見学。
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この大洲城。平成14年に寄付を募って昔の姿を完全復原させた天守なんだそうです。
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こうやって木材を寄付した人の名前が展示されています。
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最新の江戸時代の天守の構造を見ることができる貴重な建物。
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盆地の真ん中にポツンと建っているので、景色抜群です。
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天守から臥龍山荘方面を望む。
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松本零士さんは、ここ大洲に2年間疎開していたという縁で、そのイラストも。
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実は、天守は松山城よりも大きいのです。四国一だったそうです。
それを復原したのですね。 -
個人的には、この後行く松山城よりもこちらの方が素敵でした。天守そのものの素晴らしさは勿論、地元の方や縁のある方の思いが一つの形となって実現しているから。
きっと大洲のシンボルとしてずっとこの街を見守っていくのではないでしょうか? -
最後は、ちょっとだけお花はん通りを見て、高速道路で松山に向かいました。
今回一番印象的だったのは、ゲストハウスの夜の静けさかな。本当に静かで心休まるひと時でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 芦花さん 2018/02/27 08:27:57
- 訪問ありがとうございます
- たらよろ様
地味なエリアなんですが、実は歌麿含めて、キラキラ輝く観光資源豊富なエリアでした。
お店の方等、出会った方達も皆さん暖かくて、親切。
古民家もお城も食事も、実に充実した旅でした。
是非お勧めします。
芦花
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- たらよろさん 2018/02/26 21:04:53
- 素敵な旅♪
- こんばんは、芦花さん
なんだかとても懐かしい香りがする街並みに、凄くお似合いの町屋に泊まり、
これまた懐かしい香りがする古民家改装のレストランで地元料理を頂いて♪
豚バラと栗!!
美味しそうだなぁ。
最後はひつまぶしのようにお茶漬け!!
食べてみたいなぁ。
私もこんな旅、してみたい!憧れるわー☆
それにしても、こんなところで急に本物の歌麿に出会えるだなんて……
ビックリですよねー
たらよろ
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