先週末は家内とともにヴェトナムのホーチミンシティに出かけた。エアアジアでKLからわずか2時間のフライトだ。ヴェトナムは南北に長い国で1650㎞あり、緯度では15度もある。ハノイなど北部、ダナンなど中部はすでに訪れたが、今回は南部の中心都市ホーチミンシティを初めて訪れた。この街は人口800万人、フランス統治時代に建てられた教会、郵便局、市庁舎、ホテルなど見どころは多く、またヴェトナム料理は我々の口に合い、特に本場の春巻きや、フォーなど麺類はお替りしてしまうほどだ。<br /><br />エアアジア機は朝10時のほぼ定刻にタンソンニャット国際空港に到着した。このターミナルは小振りながら近代的な快適な空港だ。市の中心部までは８㎞と近く、空港周辺にも店舗や住宅が密集している。まずは街中のインターコンチネンタルホテルにチェックインした。このホテルはサイゴン大教会、中央郵便局を見下ろす絶好の立地で、さっそく街歩きに繰り出した。翌週が春節（中国の正月）ということで、マレーシアと同じく至る所で赤い提灯が飾られている。南沙諸島の件で中国とは微妙な関係にあるはずであるが、圧倒的な中国の経済的影響力の大きさを感じる。<br /><br />まずサイゴン大教会、中央郵便局を見て回り、近くのベトナムレストランで昼食をとった。生春巻きと揚げ春巻きの両方を賞味した。続いて統一会堂の前を通過し、戦争証跡博物館を訪れ、約3時間ほどヴェトナム戦争の現実に衝撃を受けた。戦争が終わったのは1975年のことであるから、わずか43年前までここに展示してある戦車、戦闘機、ヘリコプター、爆弾は現役で稼働していたわけだ。アウシュヴィッツ、広島原爆ドームと同種の衝撃だ。中でも枯葉剤の使用により生まれた奇形児の生々しい写真はとても直視することは難しい。翌日訪れたクチのトンネルの旅行記で、このヴェトナムの悲惨な戦争について整理しておこうと思う。<br /><br />翌々日にその他の観光スポット、ドンコイ通り沿いの人民委員会庁舎、市民劇場、コンチネンタルホテル、マジェスティックホテルなどフランス植民地時代の特徴ある建築を撮影して歩いた。またベンタン市場でローカルな土産物探し、対照的な近代的ショッピングモール、ヴィンコムセンターでショッピングをして、市一番の超高層のビテクスコファイナンシャルセンターで街の眺望を楽しんだ。しかしながらこの町の大気汚染は深刻で、周囲はかすんで視界は極めて悪い。道路を縦横無尽に走り回るオートバイにはハノイと同様恐怖を感じさせられる。日本のゼネコンが地下鉄工事を進めているようで、一刻も早いインフラの整備が望まれる。

3回目のヴェトナム訪問‐1：ホーチミンシティを散策し苦難の歴史を学ぶ

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2018/02/09 - 2018/02/11

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#散歩・散策

ハンクさん

先週末は家内とともにヴェトナムのホーチミンシティに出かけた。エアアジアでKLからわずか2時間のフライトだ。ヴェトナムは南北に長い国で1650㎞あり、緯度では15度もある。ハノイなど北部、ダナンなど中部はすでに訪れたが、今回は南部の中心都市ホーチミンシティを初めて訪れた。この街は人口800万人、フランス統治時代に建てられた教会、郵便局、市庁舎、ホテルなど見どころは多く、またヴェトナム料理は我々の口に合い、特に本場の春巻きや、フォーなど麺類はお替りしてしまうほどだ。

エアアジア機は朝10時のほぼ定刻にタンソンニャット国際空港に到着した。このターミナルは小振りながら近代的な快適な空港だ。市の中心部までは８㎞と近く、空港周辺にも店舗や住宅が密集している。まずは街中のインターコンチネンタルホテルにチェックインした。このホテルはサイゴン大教会、中央郵便局を見下ろす絶好の立地で、さっそく街歩きに繰り出した。翌週が春節（中国の正月）ということで、マレーシアと同じく至る所で赤い提灯が飾られている。南沙諸島の件で中国とは微妙な関係にあるはずであるが、圧倒的な中国の経済的影響力の大きさを感じる。

まずサイゴン大教会、中央郵便局を見て回り、近くのベトナムレストランで昼食をとった。生春巻きと揚げ春巻きの両方を賞味した。続いて統一会堂の前を通過し、戦争証跡博物館を訪れ、約3時間ほどヴェトナム戦争の現実に衝撃を受けた。戦争が終わったのは1975年のことであるから、わずか43年前までここに展示してある戦車、戦闘機、ヘリコプター、爆弾は現役で稼働していたわけだ。アウシュヴィッツ、広島原爆ドームと同種の衝撃だ。中でも枯葉剤の使用により生まれた奇形児の生々しい写真はとても直視することは難しい。翌日訪れたクチのトンネルの旅行記で、このヴェトナムの悲惨な戦争について整理しておこうと思う。

翌々日にその他の観光スポット、ドンコイ通り沿いの人民委員会庁舎、市民劇場、コンチネンタルホテル、マジェスティックホテルなどフランス植民地時代の特徴ある建築を撮影して歩いた。またベンタン市場でローカルな土産物探し、対照的な近代的ショッピングモール、ヴィンコムセンターでショッピングをして、市一番の超高層のビテクスコファイナンシャルセンターで街の眺望を楽しんだ。しかしながらこの町の大気汚染は深刻で、周囲はかすんで視界は極めて悪い。道路を縦横無尽に走り回るオートバイにはハノイと同様恐怖を感じさせられる。日本のゼネコンが地下鉄工事を進めているようで、一刻も早いインフラの整備が望まれる。