大陸鉄道に乗って行こう！（モンゴル国内：ザミンウード～ウランバートル（2017年８～９月の旅　その１６））

2017/09/14 - 2017/09/15

2017年9月の旅行記です。
8月末ポーランドから始めた一人旅は、スペイン、アンドラ、フランスを経て中国へ。
中国へ友人たちと合流して、鉄路でモンゴルのウランバートルに向かいます。

事前にインターネットでいろいろな手配ができるヨーロッパと異なり、中国やモンゴルでの手配は難しかったです。
モンゴルの列車の切符はウランバートルに赴任していた友人にお願いしました。

エリア ザミーン・ウード(モンゴル)

• 旅行の満足度: 3.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

中国の出国審査を終えて再びバスの乗り込み、

モンゴルの入国審査へ。
私たち以外の乗客は我先に駆けだして建物の中へ。
私たちは荷物をバスの腹から取り出していて出遅れました。

Mさん撮影

なんでちゃんと列を作れないのか？
窓口に我先に押し寄せる人達（中国人＆モンゴル人）・・・。う～～ん。
とりあえず無事に入国したのでモンゴル通貨に両替します。日本の旗も写っていますが、取り扱いはなし。アメリアドルから両替しました。

中国ではtanupamさんがお父さんとして財布を持っていましたが、モンゴルでは私がお母さんとして財布を管理します。

tanpamさん撮影

両替を終え、４人揃って建物の外に出てみると、乗って来たバスがみあたりません？
私たちが遅かったからバスに於いていかれちゃったのではないかとtanpamさんが言う・・・。

tanpamさん撮影

そんなこともあるのか？
近くにいた人達にタクシーはないか聞いてみますが、こちらはモンゴル語も中国語もできないし、あまり英語は通じない。
英語が話せる人は、タクシーはないので、あそこに見えている赤いバスに頼んで載せてもらえばなどど言うし。

tanpamさん撮影

駅までは歩ける距離じゃありません。
あっちこっちに右往左往。正確な事がわからないので不安です。
どうにか、あのゲートの先にタクシーが待っているとの情報を得ました。

tanpamさん撮影

上手く客待ちをしていたタクシーにぎゅうぎゅうに乗って、どうにか駅まで来ました。

tanpamさん撮影

ザミンウード駅の駅舎は素敵な建物。
もっともこの建物はすでに駅舎としての機能はありませんでした。

既に私たちが乗る列車も停車しています。

いやぁ、長い編成です。

このモダンな建物が現在の駅。
切符売り場や、なぜか携帯電話会社などが入っています。

Mさん撮影

駅前広場。車は乗り入れられないようです。

tanpamさん撮影

さて、Mさんとお店に飲み物などを調達に行ってきます。
tanupamさんとS氏は荷物番。

ビールやスプライトなどを買い込みました。
モンゴルはビールの種類が豊富で楽しいです。

はあぁ～、疲れましたね。買ってきたビールで乾杯しましょう。
ところが、このあと驚愕の事態に！　こちらもご参考に。　　　　　↓
https://4travel.jp/travelogue/11289110

S氏、Mさんがビール。tanupamさんと私がソフトドリンクを飲んでいると、後ろから制服を着た男性がやってきて、「駅構内での飲酒は禁止されている、パスポートを見せなさい」と。
そして４人分のパスポートを持って「ついて来るように」と建物の中へ。
大きい荷物もあるのでtanupamさんとMさんについていってもらいました。

悪くても始末書のようなものに代表者がサインしてお終いだろうと思っていたのですが、かなり待っても２人は戻って来ません。
どうしたのかと心配していると、Mさんが青い顔をして戻ってきて「罰金100,000MNT（ひとり25,000MNT）を払えと言われている。tanupamさんはモンゴル現金を持っていないので、れいろんさん行ってください」と。

え～、罰金規定もあるのか？でも25,000MNTって法外だよなぁと思いながら、Mさんについて事務所（？）に入った所、偉そうな人が長ソファの真ん中に偉そうにふんぞり返っていて、その横にtanupamさんが膝をつくようにしてかがみこんでいる。
これって、絶対、ぼったくりじゃん。

Mさん撮影

係官とtanupamさんが取り調べ机に座っていて、何かの書類が置かれていたら、それがフェイクでも従っちゃたと思うけど。

まず、tanupamさんに、どうするの？戦うの？適当に支払うの？
tanupamさんの返事は「列車には乗らなければならないので穏便に。自分とれいろんさんは飲んでいないので50,000MNTで」と。

まあ、そうだよね。列車が出ちゃってから解放されたって何にもならないし。（貸切タクシーでウランバートルへ行く事はできますが）　ごねないことにします。

「大変申し訳ない。私たちはモンゴルの飲酒に対する「法律」を理解していなかった。今、罰金について友人から聞いたが、そんな「大金」は持っていない。」
法律と大金を強めに言ってみました。
そうしたら、「もういい、これから気をつけろ！」とパスポートを返してくれたんです？　　なんで？（やっぱり私が可愛いからでしょうか？）
寛大な処置をありがとう。以後気をつけます。と答えたけどさぁ。

モンゴル国鉄は２頭の馬のシンボルマーク。可愛いです。
tanpamさん撮影

まあ、結果オーライです。
モンゴルでは駅やゲストハウスの前の道路などでの飲酒は禁止されたらしいのですが、罰金（違反金）の規定はないらしい・・・。
金額の根拠も示されなかったということなので、ちょっと金を持っていそうな外国人から小遣いを巻き上げてやれと思ったのかなぁ。

まあ、アジアにありがちな小役人の賄賂請求と思えばそれまでなんですが、品行方正なMさんは警察（しかも外国の！）から、法を犯したので罰金を払えと言われたことに強いショックを受けてしまったようでした。

乗車が始まったようです。

また、いちゃもんをつけられないようにさっさと乗車しちゃいましょう。
コンパートメントは中国のものより狭いです。

廊下の幅のも狭いかな。

Mさん撮影

tanpamさんは列車の外観など何枚も撮影していました。

tanpamさん撮影

鉄道大好きtanupamさん。
警察で絞られてお疲れ気味。

でも、無事に乗れることになってよかったですね。
頑張ってくれてありがとう。

女性鉄道官は微笑んでくれました。

ああぁ～、疲れたよ。

モンゴルの列車はお茶のサービスがありました。
コーヒーと紅茶、それぞれひとつづつ。

夕日が大地を照らす中、列車は走り出しました。
ウランバートル到着は明日の朝です。

長い距離をゆっくりしたスピードで走ります。
夕日が沈むねぇ。長い一日でした。

夕食は食堂車で。
食堂車にいる時、先ほどの鉄道警察が巡回していきました。
ああ、彼らもこの列車に乗らないと行けなかったのね。

４名で２品を注文。
当然アルコールはありません。列車内も飲酒厳禁のようです。
昨日はビールだけ、この日はご飯だけ。どっちも中途半端だなぁ。

ハンバーグ目玉焼きのせ（ワンプレート）と

羊の焼肉。こちらは付け合わせが別皿で出されました。
付け合わせは人参、キャベツ、ご飯、マッシュポテトです。

コンパートメントの中の飲酒も禁止。
先ほどのショックも尾を引いており、食後は、皆、大人しく就寝。

そして朝です。

モンゴルの大地に朝日が昇りました。

朝日をあびて・・・。

今日もいいお天気になりそうです。

緩いカーブを描いて峠を越えていきます。

朝ごはんは、配られたコーヒーなどと、昨日買っておいたケバブサンドで。
ビールも持っているんだけどね。

町並みも見えてきました。

ウランバートル郊外ですね。

うん？

あっ、ここがあの「大カーブ」地点では？

tanupamさんは写真を撮るために頑張っています。
では、その傑作を少し載せましょう。

先頭車両を撮影。

tanpamさん撮影

後方を！　
ちょうど真ん中あたりの車両だったので「前と後ろが両方撮れる」と嬉しそうな声が。

tanpamさん撮影

本当に長い列車と緩いカーブ。

tanpamさん撮影

再度、前を。

tanpamさん撮影

そして後ろを。

tanpamさん撮影

満足そう。納得のいく出来栄えだったかな。

あの低層の建物群は2016年のサミットのために建てられた宿舎だな。
もうすぐウランバートル到着です。

ウランバートル駅に到着しました。

tanpamさん撮影

tanpamさん撮影

友人の運転手さん（Eさん）がホームまで迎えに来てくれていました。
（モンゴル国内の切符もEさんが購入してくれました。お金は友人が立て替え。）

tanpamさん撮影

ウランバートル駅の外観。
Eさんから「ここでは気を抜かないように」との指示があり、急いで車に乗り込みます。
tanpamさんゆっくり駅の写真を撮りたかったようなのでちょっと気の毒でした。

tanpamさん撮影

この旅行記へのコメント （2）

• haraboさん 2018/04/25 19:45:45

  どんな手段を？奥の手？

  れいろんさん 、こんばんは！
  
  表紙のtanupamさんがほとんど隠れていないので
  爆笑しました！
  
  tanupamさんの旅行記を去年読んだ時
  飲酒事件取り調べ中に
  れいろんさんが来たら
  すぐに解放されたってあったけど・・・
  どんな手を使ったんですか？
  本当に法律と大金を強めに言っただけ？
  
  それでは～
  harabo

  れいろんさん からの返信 2018/05/02 16:36:38

  RE: どんな手段を？奥の手？

  Haraboさん、書き込みありがとうございました。
  
  返信遅くなって申し訳ありません。
  いつのんさんと一緒にマダガスカルを旅行中でした。
  なかなかハードで、こちらの対応ができなかったです。
  
  今からモーリシャスへ行くので、そちらでちゃんと返信しますね♪
  
  れいろん