2018/02/05 - 2018/02/06
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Fluegelさん
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ローマから、アテネで乗り継ぎロドスへ。
FCO 10:40ーATH 13:40 時差+1時間
ATH 17:15ーRHO 18:15
機内から降りたり、乗ったりの時間を取っても、たっぷり3時間の待ち時間があります。同じ航空会社のため、預託荷物はスルーで行きます。ロドス着が日没後は嫌だったけれど、同日乗継ぎでは、この便しかありませんでした。
表紙写真:ロドス旧市街からセント・ニコラス要塞を望む。要塞は、1464ー 1467年、時の騎士団長によって建設されました。1480年のオスマントルコによる攻撃後、稜堡を増築。
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- 旅行の手配内容
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アテネで、Skyserv というラウンジに行きました。空港内に2つ、Schengen area と Non Schengen area にあり、国内線に乗り継いだので、前者だと思います。エスカレータを上がると、ラウンジが向かい合わせに2つあり、そのうちの一つでした。ドバイで行った店(ラウンジ)より良かったので、初めてプライオリティカードを作って良かったと思いました。店併設でなく、ラウンジ専用のため、ソファ席メインで、カナッペ、サンドイッチ、スイーツなど、どれも美味しく頂きました。
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アテネ→ロドス便は、見事にギリシャ人ばかりで、その騒がしさといったら、イタリア人が小声で話すと感じられるほど。私は前の席の男性客から、Melekouni(機内食として配られた、ゴマを蜂蜜で固めてバーにしたもの)は中国語で何ていうんだいと言われ、I'm not Chinese と言い返す羽目に。すると、隣席の巨体女性が、貴女は間違いなく日本人よと。彼女がErasmus(留学奨励制度)でイタリアに行った時、日本人学生もいたから分かると。日本人はposhだとまで言われると、悪い気はしないけれど。それにしても、Erasmusはギリシャ人を欧州で学ばせることに貢献しているのね。
写真:ロドスの宿の朝食会場。 -
ロドス空港で、市内バス停留所に向かうと、若い中国人男性2人がバスを待っていました。他にバス停に来たのは、2人。私を入れて計5人。先ほど機内で出会ったギリシャ人はバスなど利用せず、車で帰ったのでしょう。機内はほぼ満席でしたが、これでは市内バスの本数を増やして欲しいとも言えません。18:45のバスで市内へ。2.6 euro. この時のバス車両は、普通の路線バス仕様で、スーツケースを持っていても、問題なかったのですが、帰路、市内→空港 のバスが貸切バス仕様で、車内にスーツケースを置くスペースがなく、困りました。同一路線のバスで、時間帯や方向によって、車両が異なるとは。
写真:騎士団長の館 Palace of the Grand Masters. -
翌朝、8時に階下の店(上の写真2枚目、階上が客室)に朝食を摂りに降りていくと、結構な客の入り。この後、午後4時にiに行くと、既に終業していたので、営業時間を確かめると7~15時。シエスタの代わりに、早朝から働き、暑い時間帯には仕事を止めてしまうのでしょうか、冬でも。明日からは早起きしようと決めました。
写真:騎士団長の館 床モザイク。 -
宿には無料貸し自転車があるのですが、前日予約制とのこと。そこで、チェックイン後、夜のうちに予約しました。翌朝、4台の自転車全てが修理中で借りられないとのこと。それで、その翌日の予約を入れてみました。ダメ元で。つまり、蕎麦屋の出前ですね。予約を受けてから車両整備を始める・・・
写真:騎士団長の館 聖歌隊席の彫り物。 -
朝食後、新市街の宿から、歩いて旧市街へ。まずは 騎士団長の館 へ。チケット売り場では、他施設とのセット券は勧めないとのこと。冬は、ここと考古学博物館の2館それぞれのチケットが計9 euroなのに対して、セット券は10 euro だから。ロドス島では、施設入場料が冬はお安くなるようです。開館時間が短く(ここは、15時ごろには閉めていました)、人件費がかからなくなるからかも知れません。
写真:海の怪物の馬と、女神が描かれたモザイク。コス島で発掘されたヘレニズム時代(紀元前323ー紀元前30年)のもの。 -
騎士団長の館は、外観を見る限り(上の写真3枚目)、何だか新しそう。1856年に火薬庫の爆発事故で崩壊し、現在の建物は1937年にイタリアによって再建されたもののようです。ロドス島は、1912ー1947年、イタリアの統治下にありました。
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この部屋は、床がモザイクでなく、タイルです。
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ポセイドンのモザイク。
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聖歌隊席の彫り物。顔と羽根だけの天使に見えます。
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中庭のアーケード。
展示室で、ロドス島の歴史を見ていると、前日に空港バス停で一緒だった中国人と遭遇。到着翌朝に騎士団長の館を訪ねるのは、観光として自然な流れでしょう。2回出会っても、あまり驚きませんでした。ただ、その次の日も…それは、次回に書きますね。 -
騎士団(イギリス?)の紋章。でも、周りの壁より、明らかに新しい・・・
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聖ヨハネ騎士団 Knights of St. John がロドスを占領していたのは、1308ー1522年。その歴史が今では、貴重な観光資源となり、こうして、新しく紋章を作り、掲げているのですね。
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騎士団長通り(Ippoton)に面した、ワニのガーゴイル(怪物を象った雨樋)。これは、1346-1353に騎士団長を務めた方が、船から逃げ出してロドスに上陸してしまったワニ(おそらくエジプトから持ち帰った)が、住民を脅かしたので、殺したことを記念して造られたのだとか。
このフランス騎士団が住んでいた建物は、1911年、在トルコのフランス大使が個人で買い取り、私財を投じて修復し、母国に寄付、今ではフランス領事館となっています。そのため、フランス国旗が。ロドスは、1523ー1912年までトルコに支配されました。 -
Villiers de L'Isle-Adam家の紋章。1521年、57歳のPhilippe de Villiers de L'Isle-Adam (1464-1534) が、第44代騎士団長に就任。翌年は、オスマントルコによるロドス包囲戦。10万人のトルコ軍に対して、騎士600人と兵士4,500人で半年間もちこたえるも、生き残った騎士は180人。1523年元旦、騎士団はロドスをトルコに明け渡しました。この紋章は、今でも上記フランス領事館の壁に掲げられています。
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考古学博物館。建物は、1440-1489年に騎士団によって建てられた病院でした。
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お庭の壁にモザイク画がありました。イルカに乗った、羽を持つエロス(性愛の神)。テッセラ(モザイク用角石・ガラス)を使用。紀元前4世紀のもの。ロドス島で出土。
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狩りから帰ったケンタウロス。像には、白や灰色の小石が使われ、像の縁取り(アウトライン)は青い小石で強調されています。
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ケンタウロスのモザイク画が床に描かれていたのは、andronと呼ばれる男性用の部屋。客をご馳走でもてなすダイニングルームでもあったようです。それに対して、女性用の部屋 gynaeceumは、邸宅の奥まったところに位置し、外部の男の目に触れないようになっていたのだとか。ちなみに、婦人科は英語でgyn(a)ecology.
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ペガサスに乗って、キマイラを退治するベレロポーン。キマイラは、頭がライオン、胴が山羊、尾が蛇の怪獣で、リュキア(現トルコ南岸)で暴れていました。こちらも、andronの床モザイク。
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庭の壁には、トカゲ。冬のトカゲといえば、2016年に訪ねたシチリアでも見かけました。暖房のなかった古代、これくらい暖かい気候でないと、人間も冬を越せなかったことでしょう。
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水浴するアフロディーテ、または、ロドスのヴィーナス。紀元前1世紀。紀元前3世紀にDoidalsasが創始した《うずくまるアフロディテ》型の復刻版と言われるそうです。この彫刻の部屋では、しっかりと係員が監視していました。
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聖マルコの象徴、翼のあるライオン。1,400年ごろ。大ホールに、このような出土品がガラクタのように床置きされていますが、係員はいません。外国人(これはヴェネツィア・イタリア人でしょう)の遺物なら、古代ギリシャの彫像と違って、どうなっても構わない?のでしょう。
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Royal arms of England(ヘンリー8世の紋章)。 15世紀。ロドス騎士団では、フランスが3つの騎士館(フランス、オーヴェルニュ、プロヴァンス)を持って人数が突出し、騎士団長もフランス人が多く、イギリス人が騎士団長になることはなかったようです。
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考古学博物館を出て、少し旧市街を歩きました。不思議な建造物を発見。Aga Mosque. 他の建物の上に、増築のように建てられ、ミナレットへは、外付けの階段から入るようです。約390年続いたトルコ統治中(1523ー1912)、1820年と1875年の2回、増築がなされたそうです。旧市街には、他にもモスクがあり、そこからトルコ人男性が出てくるのを見かけました。
翌日は、ロドス島郊外へ日帰りします。
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