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今回は、書き進めているうちに、旅行記、というよりは、日記のようになってしまいました。。<br /><br />____________________________<br /><br />マラケシュに居たときは、エルフードから夜行バスで翌朝フェスに行こうか、それとも乗合タクシーでその日についてしまおうか、まだ迷っていた。何もない誰も知らない小さな町で、ただ異国の人を見つめて時間そのものが過ぎゆくのを待っているのも、日本にいたらやらないことだし、それも一案かな、とは思ったが、やはり先を急ぎたい気持ちが勝ったので、乗合タクシーで、当日夜につく方を選んだ。<br /><br />メディナと呼ばれる1000年以上も変わらぬ姿の街に足を踏み入れたのは、夜のとばりが降りた頃。迷宮の雰囲気そのものはマラケシュで慣れていたものの、どうも方向感覚が掴めず、メキシコからの友達に大いに助けてもらい、途中でも歩いていた人にききまくり、ようやくその日から3日滞在する宿についた。Airbnbでも、実際マラケシュでは駅まで迎えにきてくれたし、人によってはわかりやすいところまで迎えに来てくれる人もいるが、ここの宿の人はタクシーにこの住所をいえばわかるから、ということで、来てくれなかったせいもある。案の定、Googleマップと宿はかなり離れていて、これが全くのひとりだったら、英語の通じる人も少なくて、恐らく文字どおり迷宮入りしてたと思う。<br /><br />細い入り組んだ小径?路地?の先にたどり着いたリヤド。入り口はどこもドアだけだが、一歩中に入ると、天井が吹き抜けた、広い空間が広がっている。これが、リヤド、といわれる典型的な住居。美しいフェズブルーのタイルが敷き詰められ、壁にも見事に施された装飾が部屋全体を覆うダブルルーム。<br />リヤドのオーナーは若い女性。英語でのコミュニケーションも問題ない。世界各地からきたであろう数組の宿泊客が、和やかに談笑している。とても気さくで、親兄弟、叔父、いとこなど巻き込んで、ファミリービジネスとしてやっているようだ。ここの他に二軒経営している。皆さんに歓迎してもらい、モロッコ流にミントティーで一服。これで休めるかとほっとしたのも束の間。1日早く着くから、と連絡いれてあったし、それでも大丈夫と確認もとってあったのに、部屋が満室でここは部屋がない、と。なので、もう一軒の方に今夜は行って、明日は部屋が空くから戻ってきて、と。仕方ないので、いとこに連れられ、スーツケースを引きずりながら先ほど歩いてきた道をまた10分ほど歩き、その先へ。途中の道は、地元の人しか歩かないような道。ひととおりの喧騒が過ぎ去ったようで、細く暗く、ロバが通り、子供が走り抜けていった。この10分間が、長かったこの一日の中で、なぜか一番心に残ったように思う。<br />部屋は、最初にいったリヤドとはかなり違い、ユースホステルのような感じで、簡易ベッドが4つ並んでる。寝るだけなので、bedbugさえいなければ、これで十分。お腹空いたので、いとこに、何か用意できるかきいてみたら、ハリラができるよと。ハリラとは、ハリラスープのことで、ラマダン明けに食べるらしい。豆や野菜がふんだんに使われていて、滋味溢れるモロッコの味。マラケシュではまあまあだった。サハラ砂漠のテントでのんだのは、最低だった。なので、あまり期待はせず頼んだが、いとこのハリラは最高に美味しかった。空腹をハリラでおさめ、シャワーを浴びて、とりあえず部屋に戻る。<br />テレビも何もない。バタバタしたので、宿のWi-Fiのパスワードを聞くのも忘れてしまっていた。<br />モバイルの電波を使うのは控えたい。<br />仕方ない、寝ようか。<br /><br />下の通りで叫ぶ男の子の声と母親の声。そこに呼応するかのような猫の鳴き声。<br />アラビア語のため、なにをいっているかわからないけれど。ベッドに横たわり、ボーッと天井のモロッカンランプを見上げる。<br />疲れた体には、そんな異国の空気が心地よかった。<br /><br />目を閉じたら、いつの間にか意識は異国の空気にすーっと溶けていた。

初モロッコ 一人旅チープシックな10日間 その8 フェズの夜

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2017/09/25 - 2017/09/27

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Brenda

Brendaさん

今回は、書き進めているうちに、旅行記、というよりは、日記のようになってしまいました。。

____________________________

マラケシュに居たときは、エルフードから夜行バスで翌朝フェスに行こうか、それとも乗合タクシーでその日についてしまおうか、まだ迷っていた。何もない誰も知らない小さな町で、ただ異国の人を見つめて時間そのものが過ぎゆくのを待っているのも、日本にいたらやらないことだし、それも一案かな、とは思ったが、やはり先を急ぎたい気持ちが勝ったので、乗合タクシーで、当日夜につく方を選んだ。

メディナと呼ばれる1000年以上も変わらぬ姿の街に足を踏み入れたのは、夜のとばりが降りた頃。迷宮の雰囲気そのものはマラケシュで慣れていたものの、どうも方向感覚が掴めず、メキシコからの友達に大いに助けてもらい、途中でも歩いていた人にききまくり、ようやくその日から3日滞在する宿についた。Airbnbでも、実際マラケシュでは駅まで迎えにきてくれたし、人によってはわかりやすいところまで迎えに来てくれる人もいるが、ここの宿の人はタクシーにこの住所をいえばわかるから、ということで、来てくれなかったせいもある。案の定、Googleマップと宿はかなり離れていて、これが全くのひとりだったら、英語の通じる人も少なくて、恐らく文字どおり迷宮入りしてたと思う。

細い入り組んだ小径?路地?の先にたどり着いたリヤド。入り口はどこもドアだけだが、一歩中に入ると、天井が吹き抜けた、広い空間が広がっている。これが、リヤド、といわれる典型的な住居。美しいフェズブルーのタイルが敷き詰められ、壁にも見事に施された装飾が部屋全体を覆うダブルルーム。
リヤドのオーナーは若い女性。英語でのコミュニケーションも問題ない。世界各地からきたであろう数組の宿泊客が、和やかに談笑している。とても気さくで、親兄弟、叔父、いとこなど巻き込んで、ファミリービジネスとしてやっているようだ。ここの他に二軒経営している。皆さんに歓迎してもらい、モロッコ流にミントティーで一服。これで休めるかとほっとしたのも束の間。1日早く着くから、と連絡いれてあったし、それでも大丈夫と確認もとってあったのに、部屋が満室でここは部屋がない、と。なので、もう一軒の方に今夜は行って、明日は部屋が空くから戻ってきて、と。仕方ないので、いとこに連れられ、スーツケースを引きずりながら先ほど歩いてきた道をまた10分ほど歩き、その先へ。途中の道は、地元の人しか歩かないような道。ひととおりの喧騒が過ぎ去ったようで、細く暗く、ロバが通り、子供が走り抜けていった。この10分間が、長かったこの一日の中で、なぜか一番心に残ったように思う。
部屋は、最初にいったリヤドとはかなり違い、ユースホステルのような感じで、簡易ベッドが4つ並んでる。寝るだけなので、bedbugさえいなければ、これで十分。お腹空いたので、いとこに、何か用意できるかきいてみたら、ハリラができるよと。ハリラとは、ハリラスープのことで、ラマダン明けに食べるらしい。豆や野菜がふんだんに使われていて、滋味溢れるモロッコの味。マラケシュではまあまあだった。サハラ砂漠のテントでのんだのは、最低だった。なので、あまり期待はせず頼んだが、いとこのハリラは最高に美味しかった。空腹をハリラでおさめ、シャワーを浴びて、とりあえず部屋に戻る。
テレビも何もない。バタバタしたので、宿のWi-Fiのパスワードを聞くのも忘れてしまっていた。
モバイルの電波を使うのは控えたい。
仕方ない、寝ようか。

下の通りで叫ぶ男の子の声と母親の声。そこに呼応するかのような猫の鳴き声。
アラビア語のため、なにをいっているかわからないけれど。ベッドに横たわり、ボーッと天井のモロッカンランプを見上げる。
疲れた体には、そんな異国の空気が心地よかった。

目を閉じたら、いつの間にか意識は異国の空気にすーっと溶けていた。

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