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青山峠西側最後の宿場町・伊勢地の宿を後にして阿保(あお)宿方面に戻ります。<br /><br />青山峠越えはかなりきついサイクリングになるので、別途トライすることとします。<br />前回のあお宿訪問で、行きそびれていた「初瀬街道 交流の館」という歴史・民俗博物館に行ってみます。<br /><br />伊勢地の宿で発見できなかった「伊勢講」の講札が沢山陳列しているということで、どんなものかを見に行きます。<br />伊勢講とは伊勢神宮の伊勢信仰を全国の庶民に布教してまわった御師(おんし)が各地で講を組織していった。<br />講とは同一の信仰を持つ人々による結社のようなもので、お伊勢参りに講単位=団体で行くようになった。<br />全国展開していたので各地に色んな名前の伊勢講があって、どうも各宿場町にはいろんな御用達宿ができた。<br />歴史的には伊勢講の記述がみられる室町時代にはすでに存在していたらしい。<br />15世紀のお話である。<br />それ以前から各種講は存在していたであろう。<br />ま。ざっと言って千年前くらいの始まりか?<br /><br />江戸時代が最盛期だったろうから、交流館にある講札は江戸時代のものということだ。<br />滅びゆく文化の遺物は美しいものだ。<br />期待で胸が膨らむ、初瀬路古道サイクリングだ。

初瀬路古道10 サイクリング: 伊勢地宿⇒初瀬街道・交流の館

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2018/02/03 - 2018/02/03

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アリヤン

アリヤンさん

青山峠西側最後の宿場町・伊勢地の宿を後にして阿保(あお)宿方面に戻ります。

青山峠越えはかなりきついサイクリングになるので、別途トライすることとします。
前回のあお宿訪問で、行きそびれていた「初瀬街道 交流の館」という歴史・民俗博物館に行ってみます。

伊勢地の宿で発見できなかった「伊勢講」の講札が沢山陳列しているということで、どんなものかを見に行きます。
伊勢講とは伊勢神宮の伊勢信仰を全国の庶民に布教してまわった御師(おんし)が各地で講を組織していった。
講とは同一の信仰を持つ人々による結社のようなもので、お伊勢参りに講単位=団体で行くようになった。
全国展開していたので各地に色んな名前の伊勢講があって、どうも各宿場町にはいろんな御用達宿ができた。
歴史的には伊勢講の記述がみられる室町時代にはすでに存在していたらしい。
15世紀のお話である。
それ以前から各種講は存在していたであろう。
ま。ざっと言って千年前くらいの始まりか?

江戸時代が最盛期だったろうから、交流館にある講札は江戸時代のものということだ。
滅びゆく文化の遺物は美しいものだ。
期待で胸が膨らむ、初瀬路古道サイクリングだ。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
旅行の手配内容
個別手配

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  • 当旅行記の足跡です。

    当旅行記の足跡です。

  • 大村神社から国道に出ず、神社入り口の鳥居付近から木津川ぞいに西に延びる細い道を走りました。<br />すると、前回の阿保(あお)宿訪問時に見た本居宣長さんの菅笠日記の石碑があるところに出た。<br /><br />この石碑で分かったことは、当時18世紀ころは前を流れている木津川を歩いて渡ったらしい。

    大村神社から国道に出ず、神社入り口の鳥居付近から木津川ぞいに西に延びる細い道を走りました。
    すると、前回の阿保(あお)宿訪問時に見た本居宣長さんの菅笠日記の石碑があるところに出た。

    この石碑で分かったことは、当時18世紀ころは前を流れている木津川を歩いて渡ったらしい。

  • 前回撮り忘れていた常夜灯と

    前回撮り忘れていた常夜灯と

  • 水神碑。<br /><br />両方とも菅笠日記抄の石碑のとなりにありました。

    水神碑。

    両方とも菅笠日記抄の石碑のとなりにありました。

  • さて、今回は前回に訪問しそびれていた「初瀬街道 交流の館」を訪ねてみます。<br /><br />これは江戸時代からの旅籠「たわらや清右衛門」があった場所です。

    さて、今回は前回に訪問しそびれていた「初瀬街道 交流の館」を訪ねてみます。

    これは江戸時代からの旅籠「たわらや清右衛門」があった場所です。

  • 「交流の館」の入り口。

    「交流の館」の入り口。

  • 入ってすぐにこんな檜皮葺のシブイ看板行灯がある。<br /><br />「名物 川魚料理 たわらや」とあるのでアユやヤマメなどの魚料理を供していたのだろう。

    入ってすぐにこんな檜皮葺のシブイ看板行灯がある。

    「名物 川魚料理 たわらや」とあるのでアユやヤマメなどの魚料理を供していたのだろう。

  • お伊勢参りで全国でできた参宮講(各地で組んだ団体ツアーの組織)が、「ここは○○講の定宿」と分かるように各地の宿場町の旅籠にこうした板の講札を掲げたようです。<br />つまり、「新栄講」のツアーが宿場町についたらこの講札を見つけて「あ~、ここがわしらのお宿だあ~」っと安心して泊まるのです。<br />各地の参宮講と旅籠の個別契約があったのでしょう。

    お伊勢参りで全国でできた参宮講(各地で組んだ団体ツアーの組織)が、「ここは○○講の定宿」と分かるように各地の宿場町の旅籠にこうした板の講札を掲げたようです。
    つまり、「新栄講」のツアーが宿場町についたらこの講札を見つけて「あ~、ここがわしらのお宿だあ~」っと安心して泊まるのです。
    各地の参宮講と旅籠の個別契約があったのでしょう。

  • いやあ、様々な講札が展示されています。

    いやあ、様々な講札が展示されています。

  • ほとんどが江戸時代のものです。

    ほとんどが江戸時代のものです。

  • こんなにたくさんの講札を見たのは初めてです。<br /><br />いや江戸時代の遺物でこんない多くのものを見たのが初めてです。<br />「たわらや」に残された講札約80枚がここに保存されている。<br />約300年前から昭和初期まで旅館「たわらや」は存在していたとのこと。<br />*約300年前、「暴れん坊将軍」の徳川吉宗の時代です。

    イチオシ

    こんなにたくさんの講札を見たのは初めてです。

    いや江戸時代の遺物でこんない多くのものを見たのが初めてです。
    「たわらや」に残された講札約80枚がここに保存されている。
    約300年前から昭和初期まで旅館「たわらや」は存在していたとのこと。
    *約300年前、「暴れん坊将軍」の徳川吉宗の時代です。

  • 江戸時代の雰囲気満点の「たわらや」内部の写真。

    江戸時代の雰囲気満点の「たわらや」内部の写真。

  • 江戸時代の「たばこキセル」。

    江戸時代の「たばこキセル」。

  • 「歌女中之名前」。<br />おそらくこの宿場町の旅籠屋料理屋に出入りしていた「宴席などで歌をうたう芸妓」の名簿だと思う。

    「歌女中之名前」。
    おそらくこの宿場町の旅籠屋料理屋に出入りしていた「宴席などで歌をうたう芸妓」の名簿だと思う。

  • 「飛脚の手紙」<br /><br />今みたいな飛脚便・宅急便ではありません。<br />遠距離を持って走って届けていたのです。<br />当時の飛脚ならオリンピックで金メダルをいくつも取れたカモ?

    「飛脚の手紙」

    今みたいな飛脚便・宅急便ではありません。
    遠距離を持って走って届けていたのです。
    当時の飛脚ならオリンピックで金メダルをいくつも取れたカモ?

  • 「天保銭」

    「天保銭」

  • 壁に掛かった沢山の講札。(写真の写真)

    壁に掛かった沢山の講札。(写真の写真)

  • 参宮講のメンバーに分かりやすいようにと、こんな案内図が渡されたようです。<br />各地の宿場町の案内図です。

    参宮講のメンバーに分かりやすいようにと、こんな案内図が渡されたようです。
    各地の宿場町の案内図です。

  • 提燈、火鉢。

    提燈、火鉢。

  • ふろおけ。

    イチオシ

    ふろおけ。

  • 通行手形。

    通行手形。

  • 市教育委員会の「参宮講」の解説板。<br /><br />拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9912/IMG_0432.JPG

    市教育委員会の「参宮講」の解説板。

    拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9912/IMG_0432.JPG

  • 阿保(あお)宿の地図。

    阿保(あお)宿の地図。

  • 参宮講(札)看板の解説。

    参宮講(札)看板の解説。

  • 昔の旅籠「たわらや」の玄関。

    昔の旅籠「たわらや」の玄関。

  • お宿の看板。

    イチオシ

    お宿の看板。

  • 江戸時代の角火鉢。

    江戸時代の角火鉢。

  • 繊細な技術で作られています。

    繊細な技術で作られています。

  • 江戸時代のお皿。

    江戸時代のお皿。

  • 江戸時代の「銭箱」

    江戸時代の「銭箱」

  • 「銭箱」。<br /><br />千両箱もみてみたいなあ。

    「銭箱」。

    千両箱もみてみたいなあ。

  • 番傘とわらじ。

    イチオシ

    番傘とわらじ。

  • 江戸時代の雰囲気を堪能して、出口の「割烹旅館 たわらや」の行灯看板。<br /><br />次回は、いよいよ初瀬街道の最大の難所であった「青山峠越え」をサイクリングする予定です。

    江戸時代の雰囲気を堪能して、出口の「割烹旅館 たわらや」の行灯看板。

    次回は、いよいよ初瀬街道の最大の難所であった「青山峠越え」をサイクリングする予定です。

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