
2016/08/25 - 2016/08/25
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funasanさん
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バルセロナを出港したMSCファンタジアは地中海を東に横切り、翌日のお昼頃、フランス領コルシカ島のアジャクシオに入港する。コルシカ島はナポレオンの生まれ故郷である。
◎私のホームページに旅行記多数あり。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/
『夢の豪華客船クルーズの旅
ー大衆レジャーとなった世界の船旅ー』
本書完売につき、電子書籍アマゾン・キンドル版として
新たに出版しました
https://www.amazon.co.jp/dp/B078LPSDYJ/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1514161467&sr=8-1&keywords=B078LPSDYJ
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朝6時半頃、地中海の東の地平線から太陽が昇る。もうじっとしておれない。妻はまだ深い眠りの中にいるが、私は1人でベッドから起きだして展望デッキ(写真)に行く。
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大海原を進むクルーズ船はいつも潮風に吹きさらされている。よって、毎朝、クルー達が甲板に水をまいて掃除をしている。その後、チェアーを並べるのである。これを毎日繰り返す。ご苦労さま。
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我々の朝は早い。午前7時頃には朝食レストランに行き、お気に入りの場所を探す。MSCファンタジアのいいところは、早朝から広いレストランの全席がオープンしていることである。船の最後尾の窓側の席(写真)を我々の指定席にする。
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さあ~、朝食だ!昨夜は豪華ディナーでお腹いっぱいになったはずであるか、一晩寝ると不思議とお腹が減る。健康な証拠、健康に感謝、感謝だ。
ここでふと思い出す。私の一番親しかった大学の先輩は59才で、私の兄も59才で亡くなった。2人ともガンだった。
写真:私の朝食メニュー -
一説によると男は60才前後で命の危機が訪れるという。長年の不健康のつけが一気に押し寄せるのであろう。私は現在64才(クルーズ当時)、その危機を乗り越えた。
写真:私の朝食メニュー -
しかし、実は私の健康の危機は10年前の2006年にやってきた。私もガンだったのだ。その時の記録は以下の旅行記に詳しい。
カリブ海に沈むキリスト像・マリア像再会への旅(その1)
https://4travel.jp/travelogue/11218282
写真:展望デッキにある有料スペース -
人はガンだと判定されると「大いなるショック」を受けて落ち込む。まるで人生が終わったかのような。しかし、本当のガンの怖さは、「再発・転移」にある。
写真:客室のバルコニーからの眺め -
早期発見・早期治療(手術)で治ったと思っていた私のガンは1年半後に再発・転移した。この時、私ははじめてガンの恐怖を感じた。その後、どうしたか、以下の旅行記に詳しい。
カリブ海に沈むキリスト像・マリア像再会への旅(その2)
https://4travel.jp/travelogue/11218671
写真:客室のバルコニーからの眺め -
ガン患者にとって最も悩ましいのは「医者・病院」との付き合い方である。主治医や現代ガン治療は本当に自分のガンを“完治”してくれるのか?世の中には悲惨なガン死が多すぎる。私はガンセンターと縁を切り自らガン難民となった。そのいきさつは以下に詳しい。
カリブ海に沈むキリスト像・マリア像再会への旅(その3)
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11220223/ -
そして、様々な民間療法に走りガンを克服した。詳しくは以下の旅行記にあるが、私は今では「ガンになって本当に良かった」と思っている。
カリブ海に沈むキリスト像・マリア像再会への旅(その4)
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11221431/
お昼の12時頃、コルシカ島のアジャクシオに到着。いち早くテンダーボート(写真)に乗って上陸する。 -
アジャクシオには巨大クルーズ船(写真)が何隻も停泊している。世界中の観光客を乗せて、この地中海に浮かぶ島にやってくるので、その経済効果は莫大なものがあるだろう。
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クルーズ船からやってきた観光客(写真)はルンルン気分で島のあちこちに散っていく。観光バスで島の名所旧跡を効率よくまわるツアーに入ってもよし、また、ツアーには入らず自由に市内の散策するのもよし。
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自由を愛する我々は自分の足でアジャクシオの見所をまわる。まずは「ナポレオンン」(写真)である。彼の歴史は語り尽くせないので一切省略しよう。
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アジャクシオの海に面して綺麗な教会が建っている。バロック様式の建築で、完成は1593年と古い。ここはナポレオンの生家からは歩いて2~3分の近さで、1771年にナポレオンもこの教会で洗礼を受けたという。。
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そして、来ました来ました、海岸通りのパスカル・ロシニ通りの先に広がる「青く透き通る地中海」(写真)。白砂のビーチは最高の海水浴場である。
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もし私が若ければ、絶対にここで泳ぐだろう。シュノーケルをつけて、透明な地中海をあちらこちら徘徊する。水の透明さを感じ、塩の濃さを味わい、そして小魚を追う。
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これだけ素晴らしいビーチでありながらもパラソルもチェアーも売店もない。着替え室やシャワールームは?勿論ない。何にもない自然のままのビーチだ。これでは快適生活に慣れた我々日本の熟年世代には苦しい。
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ビーチを見学した後、ドゴール広場(写真)にもどる。この広場は旧市街の南側に位置し、海に面した広大な公園になっている。海岸からは高台のようになっており見晴らしは抜群である。
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ドゴール広場からメイン通りを港方面に下っていくと、最後に大きな像の場所にくる。
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その先はアジャクシオの港(写真)だ。今日は空一面晴れ渡り風もない。よって、海面が鏡のように滑らかだ。
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テンダーボートに乗って「MSCファンタジア」(写真)にもどる。クルーズ船はテンダーボートに乗って海から接近していくと、その巨大さが実感できる。本当に大きい!
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先ずは部屋にもどってシャワーを浴びる。これが実に気持ちがいい。その後、ベッドで横になって30分くらい仮眠をする。これで体力・気力が回復し夕方から頑張れる。若者並みにガオー~だ。
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そして、午後7時、ファンタジアはアジャクシオを出港する。展望デッキはゲストで鈴なりになっており、出港シーンを楽しんでいる。私は忙しい。写真を撮りまくっているのである。
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クルーズは遊び満載、楽しみ200%、「限界まで遊ぼう!」だ。ドーム屋根のついた室内プール(写真)もイモ洗い状態となる。とにかく、この船には若者が多い。
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日本人は豪華客船クルーズの旅と聞くと、「優雅で静かな船の旅」をイメージする。しかし、それは夏のMSCクルーズに関しては完全にはずれる。
写真:西の空がピンクに染まりだす -
夏休みの地中海クルーズは若者が大挙して乗船し、船内はまるでテーマパークのような混雑ぶりとなる。そうなる理由がある。実は、MSCクルーズは18才未満の子供は親と同室に限り「クルーズ代金無料」なのである。
写真:地中海上の夕焼け空 -
欧米の子供の体格は大きい。中学生・高校生にまで育った彼らが、親と同じ部屋(プルダン式ベッドで1室4名定員)で寝泊まりし、食べまくり、遊びまくる。これが全てタダ、タダ、タダ、もう一回~タダだ。私がヨーロッパやアメリカに在住していて中学生・高校生の子供がいれば、迷わずMSCクルーズに乗る。
写真:地中海に沈む夕日 -
MSCクルーズの太っ腹には参るが、ここで若者達がクルーズの魅力を知り、大人になって再びクルーズに乗る。その企業戦略たるや素晴らしいものがある。それに比較して、いつまでも金持ち・熟年を相手に細々と営業している日本のクルーズ船は時代遅れもはなはだしい。
写真:地中海に沈む夕日 -
クルーズ2日目のディナーのドレスコードは「ファーマル」である。この夜は庶民のおじさん、おばさんが一躍映画スターになれる。遠慮なくおしゃれをしてディナーに向かおう。中央アトリウム(写真)は着飾った紳士淑女であふれている。
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スワロフスキーのガラスが散りばめられたらせん階段は絶好の記念撮影場所である。我々も夢の世界に入ろう!ここでの私は、果たせなかった「大学教授」になったつもりで演じる。妻は「教授夫人」だろうか。
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本日のオードブルは当たり外れのない「スモークサーモン」(写真)からスタートする。
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肉料理のオードブル(写真)も注文する。フォーマルの日のメインレストラン内はおしゃれした乗客達で華やかであるが、結構ラフな格好の人もいる。
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イタリア船のMSCクルーズはカジュアル船(大衆船)で、ドレスコードはあまり重視しない。とにかくクルーズは自分流に楽しんだもの勝ちだ。
ここらで温かいリゾット(写真)も注文してみよう。 -
日本人はとかくまわりを気にし過ぎる。「フォーマルの夜のドレスはどうしたらいいの?」という質問が多いが、おしゃれを楽しめばそれで良い。どの程度にするかは「あなた次第よ」。
スープ(写真)も欲しいよな~。 -
ただ、夏の地中海クルーズ、しかもカジュアル船のMSCクルーズで「タキシードと和服」できめていったら、ちょっと違和感があるかな?という気がする。別に悪いわけではない。それこそ注目されてスターになれるかもしれない。
写真:メインの魚料理 -
クルーズを運航している船会社にはそれぞれ特徴があり、コンセプトが違う。グレードとしてはカジュアル船(大衆船)からプレミアム船、そしてラグジュアリー船まで様々である。しかも、クルーズの就航時期によって客層も大きく違う。よって初めて海外クルーズに挑戦する場合は事前研究したほうがよい。
写真:メインの肉料理 -
まだまだディナーは続く。私はチーズが好きなので「チーズ盛り合わせ」(写真)を注文し、各種チーズの違いを楽しむ。ここでワインとともに味わえば最高なんだろうが…。
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最後はボリュームたっぷりのケーキ(写真)で締める。全ての料理を妻とシェアしたが、これだけのコース料理を日本のレストランで食べたら一体いくらかかるのだろうか?こわくて注文できない。
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食べまくり、遊びまくりでクルーズ2日目が終わりかけている。疲れを知らない若者はミッドナイトの出会いを求めて客船内を徘徊するのであろう。しかし、我々はもうクタクタだ。お休みなさい。(爆睡! クルーズ2日目終了)
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