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 11月2日(木)ジャイサルメールのホテル(RANG MAHAL)は、街の中心からは少し離れていて、閑静なところに位置している。朝食後、町の中心部に向かう。 今日は、現地のガイド付きである。車を降りて、「ハヴェリ」と呼ばれる、邸宅街に向かう。<br /> しかし、向かう途中で、現地ガイドが、思いがけない説明をした。一人の男性が靴を作っていたのだが、その人を指して、「untouchable 」と言い、触れると穢れるから近づかないようにいわれた。次いで、邸宅街に入ると、女性が家の外の床や階段の掃除をしている。彼女たちも、「untouchable 」だそうだ。まさに日本の江戸時代の身分制度である「えた非人制」(現在の被差別部落)と同質の差別構造を持っていると感じた。<br /> 「untouchable 」とは、インドにおけるカースト身分の枠の外にいる人(「人外の人」と位置付けられた)のことで、かつては「パーリア」とか「チャンダーラ」(日蓮は自分のことを「旃陀羅 ( せんだら ) の子」と称したが、旃陀羅はチャンダーラの音訳)とか呼ばれ、現在のインドでは「ハリジャン(神の子)」と呼ばれている被差別民のことだが、まさかジャイサルメール(パキスタン国境まで100キロしかない)でこうした言葉をきくとはおもわなかった。差別の根深さを感じざるを得ない。

キャセイパシフィック航空ビジネスクラスで行くインドラジャスタン地方宮殿ホテルの旅:その7

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2017/10/27 - 2017/11/04

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abubacrさん

11月2日(木)ジャイサルメールのホテル(RANG MAHAL)は、街の中心からは少し離れていて、閑静なところに位置している。朝食後、町の中心部に向かう。 今日は、現地のガイド付きである。車を降りて、「ハヴェリ」と呼ばれる、邸宅街に向かう。
しかし、向かう途中で、現地ガイドが、思いがけない説明をした。一人の男性が靴を作っていたのだが、その人を指して、「untouchable 」と言い、触れると穢れるから近づかないようにいわれた。次いで、邸宅街に入ると、女性が家の外の床や階段の掃除をしている。彼女たちも、「untouchable 」だそうだ。まさに日本の江戸時代の身分制度である「えた非人制」(現在の被差別部落)と同質の差別構造を持っていると感じた。
 「untouchable 」とは、インドにおけるカースト身分の枠の外にいる人(「人外の人」と位置付けられた)のことで、かつては「パーリア」とか「チャンダーラ」(日蓮は自分のことを「旃陀羅 ( せんだら ) の子」と称したが、旃陀羅はチャンダーラの音訳)とか呼ばれ、現在のインドでは「ハリジャン(神の子)」と呼ばれている被差別民のことだが、まさかジャイサルメール(パキスタン国境まで100キロしかない)でこうした言葉をきくとはおもわなかった。差別の根深さを感じざるを得ない。

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  •  ハヴェリへの小道に入る前にジャイサルメールのマハラジャの住まいがある。ここもジョドプールと同じく、住まいの一部がホテルになっていて、ジャイサルメール一の最高級宮殿ホテルである。<br /> さて、ハヴェリは、窓に非常に細かい細工がしてある。中に入れるハヴェリもあって、昔の邸宅の内部の状況がわかる。<br /> ところが、見学できるハヴェリに入った途端停電になり、真っ暗闇になり、しばらくの間、動きが取れなかった(まあいろいろありますからね)。停電が回復したので、すれ違えないほどの狭い急な階段を上る。途中窓から外を見ながら、屋上へ上がる。屋上からは周りの様子を見ることができ、周りのハヴェリの上部の精緻な細工がよく見てとれる。

     ハヴェリへの小道に入る前にジャイサルメールのマハラジャの住まいがある。ここもジョドプールと同じく、住まいの一部がホテルになっていて、ジャイサルメール一の最高級宮殿ホテルである。
     さて、ハヴェリは、窓に非常に細かい細工がしてある。中に入れるハヴェリもあって、昔の邸宅の内部の状況がわかる。
     ところが、見学できるハヴェリに入った途端停電になり、真っ暗闇になり、しばらくの間、動きが取れなかった(まあいろいろありますからね)。停電が回復したので、すれ違えないほどの狭い急な階段を上る。途中窓から外を見ながら、屋上へ上がる。屋上からは周りの様子を見ることができ、周りのハヴェリの上部の精緻な細工がよく見てとれる。

  • ハヴェリを見ながら、道を歩いていると、一頭の牛が、家の中に入っていったが、ガイドは「牛は神様だからどこへでも入れる」と解説。牛を神とすることの裏返しが「untouchable」とよばれる人たちなの存在なんですね。(一応、後で、インドは民主国家なので、カーストは無いと、とってつけたように言っていたが)。<br />

    ハヴェリを見ながら、道を歩いていると、一頭の牛が、家の中に入っていったが、ガイドは「牛は神様だからどこへでも入れる」と解説。牛を神とすることの裏返しが「untouchable」とよばれる人たちなの存在なんですね。(一応、後で、インドは民主国家なので、カーストは無いと、とってつけたように言っていたが)。

  •  ハヴェリを後にし、次の観光へ。現地ガイドが、城塞へ行くための…タイでいうところの…「トゥクトゥク」(オート三輪)を手配したところで、一旦リタイア。 しかし、車は城塞への道が狭く、なかなか門をくぐって、城壁の中に入れない。下りは歩くことにしたが、その感じでいうと、歩いたほうが速い。<br /> 現地ガイドがいなくなったため、イヤホンガイドを借りる(200円ぐらい)。ところが借りるのに、パスポートが必要とのこと。パスポートはホテルのセイフティーボックスに入れてあるというと、持っていないのと若干非難。(コマーシャル的に言うと「はやく言ってよ」という感じ)。結局ガイドの身分証明書を預けることで、無事借りられました。<br /> さて、ジャイサルメールは砂漠地帯にあり、年間降水量は極めて少ない(→湿度がとても低い)。そのため、一滴の雨水も無駄にしないための施設がつくられている。ところが、現在は、水が使えるようになったため、乾燥を前提としてつくられた要塞が崩壊の危機的状況にあり、修繕を継続して行ってはいるが、なかなか大変らしい。<br /> もともと、要塞としてつくられたので、現在も5000人ぐらいの住民が、その中で暮らしているとのこと。すごいね。

     ハヴェリを後にし、次の観光へ。現地ガイドが、城塞へ行くための…タイでいうところの…「トゥクトゥク」(オート三輪)を手配したところで、一旦リタイア。 しかし、車は城塞への道が狭く、なかなか門をくぐって、城壁の中に入れない。下りは歩くことにしたが、その感じでいうと、歩いたほうが速い。
     現地ガイドがいなくなったため、イヤホンガイドを借りる(200円ぐらい)。ところが借りるのに、パスポートが必要とのこと。パスポートはホテルのセイフティーボックスに入れてあるというと、持っていないのと若干非難。(コマーシャル的に言うと「はやく言ってよ」という感じ)。結局ガイドの身分証明書を預けることで、無事借りられました。
     さて、ジャイサルメールは砂漠地帯にあり、年間降水量は極めて少ない(→湿度がとても低い)。そのため、一滴の雨水も無駄にしないための施設がつくられている。ところが、現在は、水が使えるようになったため、乾燥を前提としてつくられた要塞が崩壊の危機的状況にあり、修繕を継続して行ってはいるが、なかなか大変らしい。
     もともと、要塞としてつくられたので、現在も5000人ぐらいの住民が、その中で暮らしているとのこと。すごいね。

  • 最後の観光はカディサール湖。城塞から向かう途中、墓地があり、そこから見た城塞の全容。

    最後の観光はカディサール湖。城塞から向かう途中、墓地があり、そこから見た城塞の全容。

  •  カディサール湖は、砂漠地帯には珍しい湖で、その真ん中の島まで、ボートで行けるとのこと。<br /> 以上で観光はすべて終了。広い道まで戻り、車を待っていると、現地ガイドが再登場。前にも書いたように、ガイドから、現地ガイドへのチップを要請されたが、最後の100ルピー札は、イヤホン代で使ってしまったので、お金がないというと、あっさりあきらめた。これもインド。車が来たので、ホテルに戻る。<br /> インドでの日程(観光)がすべて終了したので、あとは、予定通りに日本に帰るだけ…のはずだったのだが。

     カディサール湖は、砂漠地帯には珍しい湖で、その真ん中の島まで、ボートで行けるとのこと。
     以上で観光はすべて終了。広い道まで戻り、車を待っていると、現地ガイドが再登場。前にも書いたように、ガイドから、現地ガイドへのチップを要請されたが、最後の100ルピー札は、イヤホン代で使ってしまったので、お金がないというと、あっさりあきらめた。これもインド。車が来たので、ホテルに戻る。
     インドでの日程(観光)がすべて終了したので、あとは、予定通りに日本に帰るだけ…のはずだったのだが。

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