初めてのソウル一人旅　4日目最終日　<br />仁川・ソウルと流れて　とうとう最後の日だ。今日も晴れて風もなく寒いがいい天気。部屋で朝食を済ませ　いつもよりゆっくりチェックアウト。フロントに荷物を頼んで　東大門方向へ。昨日見た南平和市場をもう一度見たくて地下鉄で行ってみた。<br /><br />一階のカバン屋さんと地下のカバン屋さん　両方まわってなんとなく気になるリュックがあったのだけれど、決めかねて結局は買わずに帰る。迷ったら買い・・・と思える日もあるのだけれど。「出会っちゃった」と思える時は買い、だが、このところ迷ったらやめることにしている。ぜひとも必要というのであればそんなこと言ってられないのだが、物を増やさない生き方もソロソロ考えないとね。<br />市場の面白さは　デザインが本当に自由なところ。売れるのかな？と思える商品・作品もある。十分　目を楽しませててもらったので大学路へプラプラと。<br /><br />恵化駅すぐの　気になってた喫茶店　学林に入る。細い階段を上り　木枠にガラスのドアを押すとクラッシックが耳に入ってきた。煤けた木の感じが懐かしい喫茶店を思わせる。壁にはLPレコードがびっしりと並んで　中二階の手すりの下には音楽家の写真。昔、学校の音楽室に貼ってあったような。メニューを渡されカウンターで注文する。苦味のきいたコーヒーが運ばれてきた。一緒についてきたアーノルドパーマーの傘のマークが入ったコーヒースプーンに　若かりし頃を懐かしく思い出す。<br />木のぬくもりと珈琲の香り　入れ替わり立ち代わりお客は絶えない。けれど、落ち着いて本を読もうと思えるのは、かかっているクラシックのせいなのか、この空間のつくりのせいなのか。約1時間ほどいてお代わりのコーヒーも１＋１０００Wで飲んで、ようやく店を出た。<br /><br />さっきまで日が差していたのだが　どんよりと曇った空に変わっていた。雪にならないといいが。<br /><br />ソウル大大学病院を通り抜け　昌慶宮から昌徳宮へ行くことにした。<br />昌慶宮はあまり知られていないが　静かで気に入っている宮殿だ。映画やドラマの撮影にもよく使われる。背景にビルが映らないのがいいらしい。庭の奥にある　大きな温室が美しい。植民地時代、日本政府が作ったらしく丁寧な白くて美しい建物だ。この施設を維持し、いまだに日本にゆかりのある植物が大切に育てられていることに感謝してしまう。<br /><br />昌徳宮への通用門から別料金を払って入る。昌徳宮は建物も多く庭も広いが　今、秘園は自由に出入りできないようで時間制でガイド付きのためさらに料金がかかる。何度も来ているので、手前の方だけ簡単に見て昌徳宮を出た。<br /><br />こんどは地下鉄3号線で景福宮へ。昨日食べ損ねた　牡蠣の定食を食べようとモリョへ急ぐ。昼食時はとっくに過ぎ、3時少し手前。見つけたビルの前にはデモ集会が座り込みしていた。恐る恐るそのわきをすり抜け　地下に入る。店は3時から休憩「ブレイクタイム」と言われたが　女主人が私の顔を見て「日本人？一人？」と聞く。「そうです。」というとはいれと手招きをする。ここでも　日本人の一人旅は情けをかけてもらえたようだ。<br />席に着くと温かいお絞りが出てきた。こんな日は温かいお絞りがうれしい。すぐに牡蠣の定食をピビンパで注文する。<br />熱々のカキのチヂミ、酢の物、ちりちり焼けた牡蠣のピビンパ。どれも美味しい。空腹で冷えた体をお店の人情が温めてくれる。「私のせいでごめんなさい。ありがとうございました。」と言って食べ終わると早々に出てきた。<br /><br />ソウルに別れを告げるように清渓川に沿ってまたホテルに戻り、ホテル前のバス停からバスに乗る。ソウル駅裏で下り少し歩いて空港線のホームへ急いだ。飛行機が雪のせいで少し遅れたものの　夜中には無事に家に着いた。<br />初めての海外一人旅　50回目の韓国旅行は感動だけを残してめでたく終わった。<br /><br />今回の旅は　一人だったおかげで　本当に自分の気の向くままに歩き回ることができた。一日２万歩平均。多い日は２万６千歩だった。時間も目いっぱい使って、食べたいときに食べ　見たいときに見て　買いたいときに買って。したいことをして回る旅は本当に自由を満喫できて　リフレッシュできたように思う。<br />ただ　感動を共有できる人が傍にいないことが　肉声で伝えられないことが　物寂しく感じたのも事実だ。<br />つぎの旅はたぶん誰かと一緒だと思う。私には　たまの一人旅がちょうどいいようだ。<br />

50回目の韓国旅行　そのⅥ

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2017/12/17 - 2017/12/20

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kashi3さん

初めてのソウル一人旅　4日目最終日　
仁川・ソウルと流れて　とうとう最後の日だ。今日も晴れて風もなく寒いがいい天気。部屋で朝食を済ませ　いつもよりゆっくりチェックアウト。フロントに荷物を頼んで　東大門方向へ。昨日見た南平和市場をもう一度見たくて地下鉄で行ってみた。

一階のカバン屋さんと地下のカバン屋さん　両方まわってなんとなく気になるリュックがあったのだけれど、決めかねて結局は買わずに帰る。迷ったら買い・・・と思える日もあるのだけれど。「出会っちゃった」と思える時は買い、だが、このところ迷ったらやめることにしている。ぜひとも必要というのであればそんなこと言ってられないのだが、物を増やさない生き方もソロソロ考えないとね。
市場の面白さは　デザインが本当に自由なところ。売れるのかな？と思える商品・作品もある。十分　目を楽しませててもらったので大学路へプラプラと。

恵化駅すぐの　気になってた喫茶店　学林に入る。細い階段を上り　木枠にガラスのドアを押すとクラッシックが耳に入ってきた。煤けた木の感じが懐かしい喫茶店を思わせる。壁にはLPレコードがびっしりと並んで　中二階の手すりの下には音楽家の写真。昔、学校の音楽室に貼ってあったような。メニューを渡されカウンターで注文する。苦味のきいたコーヒーが運ばれてきた。一緒についてきたアーノルドパーマーの傘のマークが入ったコーヒースプーンに　若かりし頃を懐かしく思い出す。
木のぬくもりと珈琲の香り　入れ替わり立ち代わりお客は絶えない。けれど、落ち着いて本を読もうと思えるのは、かかっているクラシックのせいなのか、この空間のつくりのせいなのか。約1時間ほどいてお代わりのコーヒーも１＋１０００Wで飲んで、ようやく店を出た。

さっきまで日が差していたのだが　どんよりと曇った空に変わっていた。雪にならないといいが。

ソウル大大学病院を通り抜け　昌慶宮から昌徳宮へ行くことにした。
昌慶宮はあまり知られていないが　静かで気に入っている宮殿だ。映画やドラマの撮影にもよく使われる。背景にビルが映らないのがいいらしい。庭の奥にある　大きな温室が美しい。植民地時代、日本政府が作ったらしく丁寧な白くて美しい建物だ。この施設を維持し、いまだに日本にゆかりのある植物が大切に育てられていることに感謝してしまう。

昌徳宮への通用門から別料金を払って入る。昌徳宮は建物も多く庭も広いが　今、秘園は自由に出入りできないようで時間制でガイド付きのためさらに料金がかかる。何度も来ているので、手前の方だけ簡単に見て昌徳宮を出た。

こんどは地下鉄3号線で景福宮へ。昨日食べ損ねた　牡蠣の定食を食べようとモリョへ急ぐ。昼食時はとっくに過ぎ、3時少し手前。見つけたビルの前にはデモ集会が座り込みしていた。恐る恐るそのわきをすり抜け　地下に入る。店は3時から休憩「ブレイクタイム」と言われたが　女主人が私の顔を見て「日本人？一人？」と聞く。「そうです。」というとはいれと手招きをする。ここでも　日本人の一人旅は情けをかけてもらえたようだ。
席に着くと温かいお絞りが出てきた。こんな日は温かいお絞りがうれしい。すぐに牡蠣の定食をピビンパで注文する。
熱々のカキのチヂミ、酢の物、ちりちり焼けた牡蠣のピビンパ。どれも美味しい。空腹で冷えた体をお店の人情が温めてくれる。「私のせいでごめんなさい。ありがとうございました。」と言って食べ終わると早々に出てきた。

ソウルに別れを告げるように清渓川に沿ってまたホテルに戻り、ホテル前のバス停からバスに乗る。ソウル駅裏で下り少し歩いて空港線のホームへ急いだ。飛行機が雪のせいで少し遅れたものの　夜中には無事に家に着いた。
初めての海外一人旅　50回目の韓国旅行は感動だけを残してめでたく終わった。

今回の旅は　一人だったおかげで　本当に自分の気の向くままに歩き回ることができた。一日２万歩平均。多い日は２万６千歩だった。時間も目いっぱい使って、食べたいときに食べ　見たいときに見て　買いたいときに買って。したいことをして回る旅は本当に自由を満喫できて　リフレッシュできたように思う。
ただ　感動を共有できる人が傍にいないことが　肉声で伝えられないことが　物寂しく感じたのも事実だ。
つぎの旅はたぶん誰かと一緒だと思う。私には　たまの一人旅がちょうどいいようだ。