2017/12/09 - 2017/12/10
6位(同エリア291件中)
ダイスケitさん
- ダイスケitさんTOP
- 旅行記248冊
- クチコミ9件
- Q&A回答21件
- 353,829アクセス
- フォロワー266人
毎年12月には、山口県宇部市の宇部歩歩会の忘年ウォークに参加することにしている。宇部市に単身赴任していた約10年間のうち、後半5年間ほどは月一回の日帰りウォークと12月の一泊二日の忘年ウォークを行うこの会に参加していた。メンバーは、主に勤めていた会社のOBや現役社員で構成されており、約20名の小さな所帯の同好会だ。単身赴任を終えて千葉に戻ってからも、1年振りにこの会のメンバーや他の友人・知人と会うことを楽しみにして、毎年忘年ウォークに参加している。日帰りウォークは、山口県を中心とした近隣各地を10~20㎞ウォーキングしているが、忘年ウォークは少し遠出をして、九州各地でウォーキングと宿泊を行っている。これまでの行き先では、昨年の阿蘇+熊本市内や、過去には別府八湯巡り、島原+雲仙、秋月+日田、山鹿+柳川、葉隠の里+有田など、関東の人間からすればローカル色豊かで比較的穴場的なところが多かった。また、距離的にもそれほど遠くない九州の北半分ぐらいが選ばれている。
今年は、新たに世界遺産登録となった「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が行き先となったとの案内が10月頃に届いた。世界遺産クラブ会員としては、いずれは訪れたいところだったので、ウォーキング・旧友との再会・世界遺産訪問の一石三鳥とばかりに参加することにした。また、ここ数年恒例となっている夕食後の1時間の世界遺産講演も幹事さんから同時に依頼されていたため、事前準備しての参加であった。
千葉からの参加のため前日から宇部に行き、他の友人に会ったりして有効に時間を費やしたが、忘年ウォーク当日は、14名参加で宇部から車3台に分乗して出発し、行程は下記のようなものだった。
1日目:宇部(車)-道の駅むなかた(歩)-神湊フェリー乗り場(船)-大島(宗像大社中津宮(歩)-展望台(歩)-砲台跡(歩)-沖津宮遥拝所)(船)-神湊フェリー乗り場(車)-玄海ロイヤルホテル(泊)
2日目:ホテル(車)-道の駅むなかた(歩)-宗像大社辺津宮(歩)-古墳群(歩)-道の駅むなかた(車)-山口宇部空港
大きく分けて3個所に分かれているこの世界遺産の構成資産は、下記の通りとなっている。
沖ノ島:宗像大社沖津宮、小屋島、御門柱、天狗岩
大島:宗像大社中津宮(御嶽山祭祀遺跡を含む)、沖津宮遥拝所
九州本土:宗像大社辺津宮、新原・奴山古墳群
沖ノ島は神官以外誰も立ち入ることが出来ないので、世界遺産としては沖ノ島手前の大島と九州本土側の構成資産巡りとなった。
第2回目は、1日目夜の玄海ロイヤルホテルでの食事・宿泊と、2日目の九州本土側の世界遺産の宗像大社辺津宮と新原・奴山古墳群を巡ってウォーキングを行った時の模様となる。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 徒歩
PR
-
玄海ロイヤルホテルには、17時頃に到着。幹事さんが14名まとめてチェックイン手続きをしてくれた。
-
ロビーの飾り。
-
土産物コーナー。
-
部屋に到着。ロイヤルホテルにはこれまで何度も宿泊しているが、どことも同じ構造・広さだ。裏磐梯・信州松代・八ヶ岳・大山・唐津などに泊まったことがある。。
仲間と相部屋になるが十分な広さで、文句の言いようはない。 -
夕食は18時から。幹事さん曰く、「洋食のお任せコースになっており、内容は行ってみないと判らない」と言っていたが、レストランに行くとメニューがありフルコースディナーと判明。嬉しいことに、ワンドリンクサービスも付いていた。
-
「沖ノ島」の銘柄の日本酒を頼んだ人には、祝「世界遺産登録」のラベルが付いて登場。
-
前菜の、サーモントラウトのマリネと烏賊と野菜のジュレ。
-
木の子のスープ。
-
鯛と帆立貝のアシェット サフランソース。
次々に料理が出てきて、まるで結婚式披露宴のコース料理だ。魚と肉の両方が出るのは上等だ。追加で頼んだワインも、グラスにたっぷり注いでくれる。 -
牛フィレステーキ 温野菜添え 黒胡椒ソース。
-
デザートに、シャーベットと・・・・。
-
「二種のショコラとキャラメルガトーに果実を添えて」が登場。先程のシャーベットはメニューにはなく、サービスだったとか。
-
最後に、珈琲。すべての器はノリタケだった。
2時間弱の、14名揃っての料理とお酒とお喋りを楽しみながらのフルコースディナーだった。
いつもはバイキング料理なので、皆料理を取ってくるのに忙しくてなかなか揃ってじっくりお喋りが出来ないところだが、今回は優雅な夕食となった。
幹事さんの腕前も大したものだ。早割とのことだが、これで一泊二食付きで11,000円。コストパフォーマンス抜群だった。 -
20時からは、一部屋にほぼ全員揃って世界遺産の特別セミナーを実施。壁の画面を見るために、床に座りベッドにもたれ掛かる人、ベッドに腰かける人、ソファに座る人などで、約1時間を聴いていただいた。
-
翌朝。
ホテルの窓から見る景色は、手前に太陽電池のパネル、遠くに玄界灘と大島だった。 -
朝食は、バイキング。昨夜の洋食レストラン貸切状態とは異なり、大勢の人がいる。
-
これだけの料理を完食。普段の朝食は、パンとハムと野菜とヨーグルトとりんごだけなので、5倍ぐらいは食べたことになる。
-
ホテルをチェックアウトして、8時半頃に再度道の駅むなかたへ。
この日は、地図にある道の駅⇒宗像大社辺津宮⇒新原・奴山古墳群⇒道の駅に戻って来る世界遺産巡りコースをウォーキングすることになっている。
前日は、道の駅⇒神湊を道を間違って2kmほど余分にウォーキングしてから、沖合の大島内の宗像大社中津宮⇒宗像大社沖津宮遥拝所を巡ったことになる。 -
最初は、道の駅から釣川を上流に向かって進む。
-
30分ほど進むと、「海の道むなかた館」宗像市郷土文化学習交流館があった。そこにも世界遺産登録の横断幕。
-
直後に、大きな駐車場の向こうに宗像大社の施設の一部が見えてきた。
-
宗像大社の鳥居。
-
鳥居には「宗像神社」とある。
-
境内に入って行く。
-
史跡「宗像大社境内」の案内板。
「宗像大社は、沖津宮、中津宮、辺津宮の三宮からなり、宗像三女神を奉斎している。ここに祀られる宗像大神については、記紀、風土記にも詳らかに述べられており、沖津宮のある沖ノ島からは古墳時代から平安時代にかけての貴重な祭祀神宝(国宝)が多数出土している。また、宗像大神を奉祀する宗像氏は古代の有力な氏族であり、中世には院庁、鎌倉、室町両幕府と関係を持ち、戦国記にもその地位を守り抜いた豪族であった。旧境内の概要は、現存する天正六年(1578年)の造営絵図より想定できるが、現境内もなおよく当時の形状を保っている。 文部省」と書かれている。 -
もう一度鳥居を潜って、境内の中へ進む。
-
参道の両側には池があった。
-
太鼓橋がある。
-
正面に社殿が見えてきた。
-
左側にある手水舎。
-
門を潜る。
-
社殿の前に木製の大きな屋根があった。この屋根のために拝殿の正面からの姿が見えない。お正月の参拝者用の屋根なのだろうか。
-
本殿の横に回ってみると、やっと神社の建物らしき屋根が見えてきた。
-
中央の本殿・拝殿の周囲には、高宮祭場への出口や・・・。
-
末社のお社が並んでいる。
-
反対側から見る末社のお社。
-
多くの人が、ホウキやガンジキを持って集まっている。聞けば、高宮祭場を清めるボランティアの皆さんとのこと。
-
本殿の周囲をぐるりと一周する。
-
ご神木の楢の木の葉っぱ。
-
根元には「御神木」の石碑。
-
高宮祭場への道を進んで行く。
-
柵の向こうが高宮祭場。清め作業をしているボランティアの方が見えている。
「宗像三女神降臨の地」として伝わる“高宮祭場”は、間近で直接見ることが出来る全国でも数少ない古代祭場の一つとなっている。奈良時代以前は社殿が無く、神奈備(かんなび)としての杜や山や島などが聖なる所と祀られていた。 いにしえの時を今に伝える高宮祭場は、今日では数少ない神籬(ひもろぎ)の古代祭場であり、古神道の聖地として多くの崇敬を集めているとのこと。
近年では驚異のパワースポットとして、数多く紹介されているそうである。 -
すぐ横には、小さなお社があった。
帰宅してから、入手していた宗像大社のパンフレットを見て「残念!」と思ったのは、すぐ近くにある第二宮、第三宮を見ていないこと(行ったかどうか記憶がはっきりしないのだが、少なくとも写真は撮っていない(笑))。第二宮に田心姫神(沖津宮)、第三宮に湍津姫神(中津宮)の分霊を祀り、ここで宗像三宮を参拝出来るようになっている。
事前の予習を怠っていたため、大事なところを見落としている。もっと残念だったのは、沖ノ島から出土した国宝8万点が展示されている神宝館へ入ってみるということに、思い至らなかったことだ。沖ノ島から出土した国宝8万点が展示されている。世界遺産の対象は土地や建物の不動産で、装飾品や工芸品・絵画・彫刻は対象外であるが、「国宝8万点が出土した」ということも大きな要因になっていると想像出来る。 -
宗像大社を後にして、次は新原・奴山(しんばる・ぬやま)古墳群を目指してウォーキングが続いた。
-
途中、沖縄の守礼門と同じ構えの門があった。
-
道路標識に古墳群の名称が登場してきた。
-
宗像大社から約1時間のウォーキングで、古墳群が見えてきた。
-
観光馬車も走っている。
-
山の中腹の竹林と庭木を育てている畑の景観が面白い。
-
小高いところにある、古墳群を見下ろすことが出来る展望台に到着。
新原・奴山古墳群は、海を越えた交流の担い手として沖ノ島祭祀を行い、信仰の伝統を作った宗像氏の墳墓群で、5~6世紀にかけて入海に面し沖ノ島へと続く海を一望することが出来る台地上に築かれたものだ。計41基が現存している。 -
田んぼと畑の先にいくつかの古墳があり、その先には海と大島が見えている。
-
古墳の名称は、〇〇号墳となっている。
-
暫くの休憩と案内板チェックの後、古墳の方へ降りて行った。
-
それぞれの古墳に対して、名称と詳細説明が設置されていた。
-
我々一行+他のカップル一組は、進む。
-
古墳の間を縫いながら、ウォーキングが続く。
-
-
これは前方後円墳だ。
-
最初に古墳が見えてからこの前方後円墳を後にするまで、展望台と古墳の間を約1時間巡回していたことになった。
この後、昼食のレストランを経由して再び道の駅までウォーキングをして戻ることになった。この日の歩数は28,000歩余りだったので、時間にして5時間から休憩と昼食を除いて3.5時間程度(?)、正味15kmぐらいはウォーキングをしたのだろうか。
道の駅を14時に出発し、山口宇部空港まで車で2時間半。千葉への帰宅は、21時半頃となった。2日間で雨模様の中を約50,000歩歩き、昔の仲間と語らいながらの世界遺産の構成資産巡りが出来たが、見残したところもあり、また機会があれば訪れてみたいという気持ちも残った忘年ウォークだった。
幹事さん、車を運転していただいた方をはじめ、皆さんお世話になりました。来年もまたよろしくお願いします。
(完)
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- trat baldさん 2018/01/05 04:49:00
- ここに暮らす人々はどんな心持ちなんだろう、、、、
- 社寺仏閣が多い地域はその昔に自然災害が多かったと聞いた事が有るけど神様の降臨なしには生きていく事が難しかっただろうなぁ。
- ダイスケitさん からの返信 2018/01/08 17:01:14
- RE: ここに暮らす人々はどんな心持ちなんだろう、、、、
trat baldさん
お便りいただき、ありがとうございます。
この宗像や沖ノ島が自然災害の多かった土地とは思いませんが、大陸からの文化の交流の中心地だったのでしょうね。
また、お立ち寄りください。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
宗像・古賀(福岡) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
59