2017/12/09 - 2017/12/10
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ダイスケitさん
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毎年12月には、山口県宇部市の宇部歩歩会の忘年ウォークに参加することにしている。宇部市に単身赴任していた約10年間のうち、後半5年間ほどは月一回の日帰りウォークと12月の一泊二日の忘年ウォークを行うこの会に参加していた。メンバーは、主に勤めていた会社のOBや現役社員で構成されており、約20名の小さな所帯の同好会だ。単身赴任を終えて千葉に戻ってからも、1年振りにこの会のメンバーや他の友人・知人と会うことを楽しみにして、毎年忘年ウォークに参加している。日帰りウォークは、山口県を中心とした近隣各地を10~20㎞ウォーキングしているが、忘年ウォークは少し遠出をして、九州各地でウォーキングと宿泊を行っている。これまでの行き先では、昨年の阿蘇+熊本市内や、過去には別府八湯巡り、島原+雲仙、秋月+日田、山鹿+柳川、葉隠の里+有田など、関東の人間からすればローカル色豊かで比較的穴場的なところが多かった。また、距離的にもそれほど遠くない九州の北半分ぐらいが選ばれている。
今年は、新たに世界遺産登録となった「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が行き先となったとの案内が10月頃に届いた。世界遺産クラブ会員としては、いずれは訪れたいところだったので、ウォーキング・旧友との再会・世界遺産訪問の一石三鳥とばかりに参加することにした。また、ここ数年恒例となっている夕食後の1時間の世界遺産講演も幹事さんから同時に依頼されていたため、事前準備しての参加であった。
千葉からの参加のため前日から宇部に行き、他の友人に会ったりして有効に時間を費やしたが、忘年ウォーク当日は、14名参加で宇部から車3台に分乗して出発し、行程は下記のようなものだった。
1日目:宇部(車)-道の駅むなかた(歩)-神湊フェリー乗り場(船)-大島(宗像大社中津宮(歩)-展望台(歩)-砲台跡(歩)-沖津宮遥拝所)(船)-神湊フェリー乗り場(車)-玄海ロイヤルホテル(泊)
2日目:ホテル(車)-道の駅むなかた(歩)-宗像大社辺津宮(歩)-古墳群(歩)-道の駅むなかた(車)-山口宇部空港
大きく分けて3個所に分かれているこの世界遺産の構成資産は、下記の通りとなっている。
沖ノ島:宗像大社沖津宮、小屋島、御門柱、天狗岩
大島:宗像大社中津宮(御嶽山祭祀遺跡を含む)、沖津宮遥拝所
九州本土:宗像大社辺津宮、新原・奴山古墳群
沖ノ島は神官以外誰も立ち入ることが出来ないので、世界遺産としては沖ノ島手前の大島と九州本土側の構成資産巡りとなった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 徒歩
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朝7時半に宇部を出発して、大島へのフェリー乗り場に到着したのは9時半頃だった。当初の予定では大島に渡るのは2日目だったが、翌日の天気予報があまり良くなかったので、初日の本土側ウォーキングと入れ替えての大島巡りとなった。
フェリーターミナルの建物には、沖ノ島から出土した銅鏡のオブジェが飾られていた。 -
正面から見る。
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ターミナルビル内には、世界遺産登録のポスターが掲げられている。
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天井からは、垂れ幕が。
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チケット売り場と時刻表。次の船は、11時15分だ。
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先程の銅鏡の説明版。正式名は、「三角縁神獣鏡」。
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まだ1時間半も時間が余るので、すぐ近くの道の駅「むなかた」へ。昼弁当の購入と時間潰しだ。
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まだ10時前だが、買い物客で賑っている。
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活きの良い大きなブリと・・・・。
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大きな真鯛が並んでいる。養殖だろうが、1,500~2,500円程度で手頃な価格だ。
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道の駅の入口付近の花売り場前にも、世界遺産のポスター。
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天井下の壁にも世界遺産登録のパネル。
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フェリーの出船までの時間を利用して、道の駅からフェリー乗り場までの数kmをウォーキングすることになり、二人で出発。他のメンバーは車で移動してフェリーターミナルで待つようだ。
道の駅のすぐ横には釣川が流れており、さつき橋を渡って行く。 -
橋を渡り切ったところに公園があり、ちょっとしたオブジェが鎮座していた。
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宗像市(?)のマンホール。玄界灘に舞う鯛というところか。
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道沿いには、海鮮丼専門店がある。
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カキも売っていた。一皿1,000円。ちょっと高い気もするが、美味そうだ。
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二人でお喋りしながらドンドン歩いていると、福津市の看板が出現。それでも歩いていてふと気付くと、目の前に山が見えてきた。地図を広げて見ると、途中で曲がるべきところを直進してきたようだ。
慌てて引き返すが、1km以上も違う道を進んでしまっていた。半ば小走りにフェリー乗り場を目指す。 -
出発15分前に何とか到着。待合室に行くと、乗客全員が船に乗り始めた。もう5分遅れていたら、我がメンバーも、二人いないと大騒ぎしていただろう(笑)。
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この船に乗ることになっている。
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幹事さんからチケットを貰い、記念撮影。神湊(こうのみなと)から大島まで25分間だ。
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船上デッキは見晴らしは良いが、風が吹き抜けて寒くとても座ってはおれない。
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階下の室内で過ごす。
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外に出て、波間から近付いてきた大島を撮影。
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大島に到着。昼前になっていたので、幹事さんの判断で観光案内所の内外でお弁当を食べてからウォーキングをすることになった。外は今にも雨が降りそうで、強風で寒い。誰も文句を言わずに和やかに食事が始まった。
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道の駅で買ったお弁当で、鯛めしと鶏のから揚げ。700円ぐらいだったかな。
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観光案内所を兼ねたフェリーターミナルのキリンビールのポスターにも、ご当地の世界遺産が登場。
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壁面には、大島の地図。我々は、中央を縦断して右半分をぐるっと回って戻って来るコースとなっている。
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港には釣り船が停泊している。そう言えば、フェリーには竿とクーラーを持った人が結構乗っていた。
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港の向こうに見える小高い山に登ることになるようだ。
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ウォーキングを始めて最初に到着したのは、宗像大社中津宮。
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鳥居には「中津宮」、奥の石碑には「史跡 宗像神社境内」の文字。
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奥にももうひとつ鳥居がある。
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太鼓橋を渡って階段を昇って行くと、神殿があるようだ。
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中津宮の案内板。
「御祭神は皇祖天照大神の三女湍津姫神、別の大御名を道主貴と申し上げあらゆる道を司り給う最高最貴の神様をお祀り申し上げております 日本最古の歴史書といわれる日本書紀に天照大神の神勅によって三女神が宗像の地にお祀りされるようになった事が記されています 氏子は元より全国津々浦々に崇敬があり春秋の大祭は和楽神人で賑います 沖津宮遥拝所は島の北西に位置し視界の良い時は沖ノ島を望む事が出来ます 宗像大神を崇斎する神社は全国に六千余社に及び宗像大社は総本宮として尊崇されています」とある。 -
手水舎。
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階段を昇って行った先の門の向こうの社殿。
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それほど大きな社殿ではない。
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境内を巡っていると、覆いの被った土俵があった。
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社務所で聞いてみたが、ユネスコや世界遺産のシンボルマークはまだどこにも設置されていなかった。
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社殿を一周して見た後ろ姿。
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社殿横の御嶽宮参道を進んで、山頂を目指す。
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かなりの急勾配で、紅葉の山道でないのは残念だ。
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御嶽宮の鳥居が出現。
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振り返って見ると、一人遅れて上がって来ている。
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大汗を掻いて、島の最高点近くの展望台にやっと到着。
御嶽山展望台の案内板。 -
展望台広場から御嶽宮への鳥居と階段。世界遺産の構成資産として、宗像大社中津宮の一部に御嶽山祭祀遺跡は含まれていたが、残念ながら予習不足と疲れでこの上には行っていない。
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少し前から雨が降っており雲行きが怪しかったが、海にはスポットライトが当たっていた。
天気が良ければ沖ノ島が良く見えるとのことだが、それらしき影はうっすらとしか見えなかった。 -
暫し休憩の後、島の北側にある砲台跡を目指す。今度は下り坂なので楽だ。
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牧場があった。
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砲台跡(トーチカ跡)と風車の間の海の向こうに、うっすらと沖ノ島が見えている。
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日露戦争時の日本海海戦の戦死者慰霊碑。傍の砲台跡も日露戦争時のもののようだ。
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トーチカ跡から砲台跡の穴がふたつ見える。
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近付いてみると、コンクリート製の直径10mぐらいの大きな穴が残っていた。
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この辺りは風が強かったが、水仙が早くも咲いていた。
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砲台跡から30分ほど進んで行くと、海の傍に沖津宮遥拝所が見えてきた。
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こじんまりとしており、鳥居と燈篭と社殿から構成されている。
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「沖の島拝所」の石碑だが、難しい「澳嶋」の文字を使っている。
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「宗像神社境内」とある。
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意外だったのは、社殿の額が「沖津宮」となっていること。ここ大島にあるのは中津宮だが、海の向こうの沖ノ島沖津宮を遥拝するための拝所だからと納得する。
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すべての構成物の入るアングル。
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遥拝所正面。
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見たこともない難しい漢字だが、沖津宮と読むのだろう。
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もちろん、天気が良ければここからも沖ノ島が見えるのだろうが、生憎と見えず。
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我がメンバーもこの遥拝所から、沖ノ島沖津宮を拝んでから退出。
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30分ほどウォーキングを進めて、港近くまで戻って来た。湾内には小さな鳥居のある小島。
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フェリー乗り場に戻ってきて、大島でのウォーキングは、計3時間余りだった。フェリーに乗る前に道に迷った分を含めて、10km程度だろうか。上りの山道はきつかったが、距離的にはそれほど多くない。
次の出船まで、観光案内所2階にある世界遺産のパネルを見学。 -
階段には「みあれ祭」の幟もあった。
この後、神湊までフェリーで戻り、この日宿泊の玄海ロイヤルホテルには17時ごろ到着となった。
この日の夜のイベントと、翌日のウォーキングの模様は次回となる。
(続く)
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