池田町・根室市（H28北海道周遊旅行３）　ー遥か道東での夏祭りの独特の風情ー

2016/08/05 - 2016/08/05

　北海道をじっくり旅するのは、三回目
　初回は、納沙布岬と宗谷岬を中心に周り、二回目は、JR留萌本線とJR札沼線とJR石勝線夕張支線と札幌近郊のローカル線を廻った
　ということで、三回目は、「北海道フリーパス」を使用し、鉄道を駆使し、広大な北海道をのんびりと廻ってみることにした
過去の旅でも、札幌駅から様々な方面へ色んな列車が出発するのを見ているなかで湧いてきたおもいで、自然な流れのようにおもう
　九日間全てで天候にも恵まれ、人生に於いて最も素晴らしいおもい出の旅となった、北海道の大らかで親切だが干渉的でない人々と、広大で肥沃な大地の空気感がマッチしているのだろうか
　
　三日目は、帯広駅からJR根室本線を乗り継いで最東端の根室市を目指す、途中、ワインで有名な池田町に立ち寄り、十勝平野の恵みをいただく、根室市では海の幸を堪能した後に、夏祭りの和楽器練習の音色が街中に響き渡る道東の街での散歩は格別だった、根室港からの夕日も忘れられない、最東の街で最高の想い出ができた日、そのまま根室市に一泊

エリア 根室(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JR特急 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

さて、帯広駅から特急スーパーおおぞらに乗って、一駅進んだ池田駅に行く
池田駅に降りた理由は、一つ
水曜どうでしょう「十勝二十番勝負」で池田町のカントリーサインが出た際に寄っていた「池田ワイン城」に行ってみるためである

池田駅 駅

これが「池田ワイン城」
なかなかの見た目、中は土産物売り場がメインで、地下のワイン貯蔵庫が少し見学できる程度

池田ワイン城 名所・史跡

ワイン城の屋上からは、十勝平野が一望できる
城の裏側には、ブドウ畑が広がるなかなかの展望だった

池田ワイン城 名所・史跡

ワイン城のレストランでは、４種類のワインが頂ける
まだまだ北海道のワインは薄いなあという印象
歴史が違うので仕方ないのだけれど、古木ワイン（ヴィエイユ・ヴィーニュ）なんかが好きな私にはちょっと物足りなく感じられた

実は、空知で、同じような話を現地の人におもい切ってしてみたことがある
すると、ブルース・ガットラヴ氏の造ったワインを一回飲んでみて欲しいと、飲んでみれば北海道のピノノワールもここまで来たかと感じるはずである、ただ、なかなか出会うことができないワインだが、と教えてくれた、また北海道に来なければならない

池田駅から、特急スーパーおおぞらで、釧路駅へ
釧路駅からは 、普通列車で、根室へ向かう、写真は東根室駅で撮ったもの
根室本線（通称：花咲線）を走る列車は、なぜかルパン三世のラッピング、ルパン三世は小学校時代に相当見ていたけれど、果たして地方ローカル路線にこういうことをして一体どれくらいの効果があるのだろうかと疑問は抱く

東根室駅 駅

花咲線は、絶景路線がとりわけ多いJR北海道管内でも、屈指の絶景路線である
釧網本線や宗谷本線もとんでもないところを走るが、眺望が余りよくないので、やはりこの花咲線なんかが一番なんじゃないかと、まあ、富良野線も捨てがたいが
写真は、厚岸湾のところ、ジブリ映画「思い出のマーニー」の舞台もこの辺である

厚岸湖 自然・景勝地

こんな湿原を永遠と抜けていったり、

樹木も生えないような海岸線を走ったりする
これは、落石岬のところだ、根室半島に入ると、とりわけ風が強くなり、自然環境の厳しさを推測されるようになる

落石岬 自然・景勝地

そして、花咲線には、客車型の駅が幾つかある
この西和田駅は結構綺麗そうなほうだ

西和田駅 駅

日本最東端なる東根室駅にて下車
東根室駅はカーブ上に位置する駅である、釧路駅ではそうではなかったが、ここまでくると最果てまで来たなあという感傷的な気分になる

東根室駅 駅

根室では、花咲ガニが有名である
イメージは、タラバガニよりタラバガニという感じ

回転寿司 根室花まる 根室店 グルメ・レストラン

回転寿司屋の何気ない寿司ネタもとても美味しい、そして、根室の地酒「北の勝」（碓氷勝三郎商店）はフルーティーでなんとも大満足の日本酒であった

回転寿司 根室花まる 根室店 グルメ・レストラン

食後は、根室の街を散歩
８月というのに根室の風は肌寒い、異国情緒溢れる根室にも神社は存在していた、そして、神社では地元の人だとおもわれるが、夏祭りの太鼓の練習をしていた、こういう風景を見れるのが旅の「真の」醍醐味かもしれない

誰もいない根室港に行って、防波堤から夕日を眺めていた、遠く知床半島や国後島が見えた、なんとも貴重な時間であった

根室港 乗り物

整然と並んだランプの美しい根室の繁華街を散歩して、後はホテルでのんびりとしていた
根室の街に来たなあと感じるのは、ウミドリの鳴き声がずっと街中に響き渡っているのを聞いているときである、今回は行かなかったが、歯舞や納沙布といった根室半島の先端部に行くと更にそう感じられるのである