しもふさ七福神巡りダイエット

2017/12/05 - 2017/12/05

結婚式も無事終えたものの、帰国して体重計に乗ると桜木花道もびっくりなリバウンド王。
86kg→76kg→80kg
イイワケで結構なのですが、やはりタイのおいしい飯と親戚一同から食え食え攻撃を受けるタイにおいて、ダイエットは困難である事が実証されました。
加えてサイクリングを始めるとなかなか楽しいもので結構ハマってきたのもあり、継続して自転車を漕ぐ事に致します。

とは言え、12月に入り冷え込み日が増えてきたなか、自宅とタイ寺ワットパクナムの往復か役所等の所要を兼ねたサイクリングしかしていなかった矢先、「しもふさ七福神」なる物を発見。
12月某日、晴天に恵まれた休日にレッツサイクリング！

エリア 成田(千葉)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 旅行の手配内容: 個別手配

師走の関東地方は晴天が多いですね。自宅からそのまま七福神巡りに出発してもいいのですが、先ずはしもうさ七福神巡りの情報収集をするべく参道にある成田観光館によりましょう。
　
2017年ゆるキャラグランプリで堂々の一位を獲得したうなりくんががっつりアピールされていました。

成田観光館 名所・史跡

観光館ではあいにくパンフレットが保存用の最後の一枚だった為、コピーを取ってくださいました。
ありがとうございます。

成田の参道は景観保護のためでしょうか、電柱電線が全て地下化しています。
先日見た情報では道を石畳風に麹されるそうで、ますます雰囲気がよくなりそうですね。

延命院旧跡 名所・史跡

さぁ出発です。
幸い天気も上々でサイクリングが寒くて億劫になるこの時期にはうれしい空模様。
以前ご紹介しました、飛行機マニアな方々の撮影スポット、十余三東雲の丘。ちょうどS7航空が着陸しています。しかも新しい塗装ですね！
ウラジオストックの旅ではお世話になりました。

十余三東雲の丘 名所・史跡

真横からの写真がお好みでしたら東雲の丘もいいでしょうが、私は東雲の丘よりも、こちらの方が好き。
B滑走路をくぐり反対側へ渡った最初の交差点を左折した辺りに高速道路と並走する農道がありますが、そこは着陸する飛行機の真下に行けます。
音はすごいけど、すごい迫力の飛行機が見れますよ。

最初にやってきたのが私のサイクリングルートでおなじみのワットパクナム日本別院、タイ仏教のお寺です。
農地ばかり、畑のど真ん中にいきなりタイが現れるからびっくりです。

サイクリングがてら体調崩した義伯父の快復を毎回お願いしていた所、結婚式に参列できるまでに快復しました。その節はありがとうございました。コップクンカップ。

ワットパクナム日本別院 寺・神社・教会

もう少し早い時期は銀杏の木も葉を多く付けて黄金に輝いていたのですが、12月に入ると流石に骨組みメインになってしまいますね。

ワットパクナム日本別院 寺・神社・教会

ワットパクナムまではいつもの短いサイクリングルート、ここからは少し遠出気分です道も詳しくないので、Google先生に道案内してもらいます。
頼みますよ！

出発時間はお昼過ぎの2時ころでしたが、この時期の日没は4時半ころなので出だしが遅れた感じです。そうでなくても傾いている陽の光がさらに傾き、周囲をオレンジ色に染め、収穫を終えた農地がまるで赤土。

最初の目的地はこちら、成田ゆめ牧場。
しもうさ七福神巡りで唯一寺社等の宗教設備ではない場所に設置された七福神様の所在地です。なんとも商業的忖度の香りがプンプンする…。

成田ゆめ牧場 テーマパーク

福禄寿様（長寿・福禄）です。
「ワイフに殺される事無く、幸せに長生きできますように」

こちらの方は中国の仙人様で南極星を司る方らしいです。中国の方ですから中国語でお願いをすべきでしょうか…。「我希望壽命長及幸福！」

成田ゆめ牧場 テーマパーク

福禄寿様から700mほど進んだら常福寺に到着しました。
もともとは延応元年（1239年）に湛導和尚によって建立されましたが焼失し、寛永2年（1625年）に宥銭和尚によって中興したそうな。
楼門には金剛力士が飾られていて、門の下で上を見上げると天女様がお二方描かれています。

境内は静かで、立派なお堂と鐘楼があります。
並んでいる木は桜かな？春頃に来たらまた素晴らしいんでしょうね。

大黒天様（福財・五穀豊穣）がいらっしゃいました。
「ワイフがいつまでもおいしいご飯の作ってくれますように」

大黒様は元をたどればインドのシヴァ神。破壊と再生を司るヒンドゥーの神様です。ワイフに降臨し家庭を破壊・再生する必要はございませんので、悪しからず。インドの方ですからGoogle翻訳したヒンディー語で通じるといいのですが…いかんせんインドは言語が多すぎるので…「ムジェクシュホネーデンハイ」

あ、高僧の像とお見受けします。
お名前が見当たりませんが、湛導和尚様でしょうか、宥銭和尚様でしょうか、ご挨拶させて頂きましょう。

そろそろ次のお寺にお邪魔します。
道がいまいち解らないので、目の前の商店でゆんたくを楽しむ成田のおばあに道を尋ねます。明らかに逆方向を案内されましたが、「自転車ならこっちの方がいいよ」との事。ありがとうございます。

そこそこ大きな道を進み、小さい道を右に逸れます。
とても小さな道で、下り坂をぐんぐん下るので本当にあっているのか心配になりますが、看板とおばあの言葉を信じましょう。

3kmほど走って辿り着きましたは楽満寺。
こちらは如意輪観世音様がご本尊で安産子育ての神様だそうです。
松尾芭蕉の句碑が「ほろほろと　山吹散るや　滝の音」とありますが、ここで滝の音は聞こえません。とは言え、奥の細道で有名ながら、それ以前に鹿島へ旅された事もあるようなのでひょっとしたらその時の記録かもしれませんね。

恵比寿様（庶民救済・商売）がいらっしゃいます。
「承認制の晩酌、ワイフがたくさんヱビスビールを飲ませてくれますように」

恵比寿様は七福神の中で唯一日本生まれの神様です。
何卒ワイフから怒られている時に救済下さいますよう、すんなり日本語でお願いしてみました。

残念ながらベストな時期を逃してしまいましたが、こちらのお寺は紅葉がとてもきれい。谷間のような立地なので陽がかげると灯りが届きません。太陽が地平線を這う秋では正午前後が吉、でも私は計算間違いで日没直前。うぇい。

田舎のお寺は味のある鐘楼揃い。
ああ、太陽光線が欲しかった！

先日のサイクリングで利根川の河川敷から夕焼けに写る富士山のシルエットが見えたのでそれを期待していたのですが、時間的に七福神巡りとの両立は厳しくなりそうです。
富士山は諦めて、ここは七福神優先で行きましょう。

途中直進なのか左折なのか解らない看板が出現し、地元の中学生に道を聞きましたが解らないとの事。Google先生は何故だか愛知県だか滋賀県だかの乗願寺をゴリ押しするし、ここは感で行こう！

無事たどり着きました。

布袋様（夫婦円満、子宝）がいらっしゃいました。
「何卒夫婦円満な家庭になりますように…何卒…何卒…（切実）」

酒瓶が奉納されているからか、なんとなく親近感が湧いてくる方ですね。いえ、違います。腹回りに親近感が沸いている訳ではありません。
布袋様は中国に実在したとされる和尚様で、弥勒菩薩の化身とも言われており、持っている大きな袋からは良い子にしていた皆に幸せを配ると言われています。アジア版サンタクロース？

ちなみにその布袋様が担いでいる袋が「堪忍袋」と言う説もあります。
わが家の布袋様は堪忍袋がコンビニ袋程度の大きさにつき、オッサンはいつも怒られています。

お参りも終え、次に向かいましょう。夕暮れ空に着陸する飛行機がひっきりなしに飛んでいます。
あの飛行機に乗ってどこか行きたいなぁ…と思いましたが、よく考えれば着陸する飛行機なので行き着くのは同じ市内じゃん。

お寺を出た所でさっき道を聞いた中学生君に遭遇。まぁそうだよね。中学生だったらお寺なんて興味ないよね。

途中気付いたのですが、ここは以前書いた「成田から名古屋サイクリング」で訪れたお寺ですね。
ここは成田市名古屋です。

ありゃー…とうとう日が暮れてしまいました。
このトワイライトの空が大好きなんですが、12月の寒空の下ではトワイライトは体感温度の急激な低下を意味します。
寒いよー。寒いよー。

いつもはどんよりしている沼も、この一瞬だけは美しく輝くからステキですね。

弘法にも筆の誤り。
Googleにも道案内の誤り。

Google先生に全幅の信頼を寄せすぎるとこんな所を進めと言われます。
出川さん並のリアクションを求める無茶振りなのでしょうが、残念ながらサイクリングは独りぼっちなので披露する相手がいません。
「いやいやいやGoogleさん、そりゃないよー！リアルガチで無理だから！」

うーん、空の青がさっきより濃くなって良い塩梅！
ぐるーっと旋回して最終の着陸体制に入る飛行機。

昌福寺が見えてきました。
写真なのでまだ明るく見えますが、実際には結構暗いです。
ホームページには「隣には月かげ保育園があり、平日だと子供達の元気な声が境内にも聞こえてきます。」とありますが、こんな時間に良い子は出歩いていません。

お堂も閉まっており人気が感じられません。

寿老人様（災難除・長寿）にご挨拶です。
「ワイフ様が怒る災難に当たらず、長生きできますように。」

そもそもワイフ様がこの内容を読んだらそれこそ怒りそうですね。「私を怒らせるのは誰？」と言われるのが関の山。

ちなみに寿老人様も福禄寿様と同じく南極星を司る中国伝説の老人。

！！

南斗十字星の極星を司る、つまりは南斗聖拳最強の使い手…うぬはサウザーかッ！？
いや、サウザーは若くして死している。と、言う事は…お師さん…オウガイか？

私の中で寿老人は南斗鳳凰拳オウガイと結論付く。
ぐぉぉぉぉん！
自己満足の世界観を広げていたらアメリカン航空さんに目覚めさせて頂きました。

比較的平らな道をすいーーっと進むと次の目的地、龍正院に到着。ここも一際立派な建物がどーんと並ぶ寺院ですが、中でも目を引くのが茅葺き屋根が立派な仁王門。
なんとこの仁王門、室町時代に建立されたとか！

お寺の開山は838年と更に古いのですが、木造建築物がここまで長期に渡って保存されているのは、とても価値があることですね。

見てください、この威厳あるしめ縄！
ああ、出雲大社に行ってみたい…。私の中でしめ縄って言うと出雲大社を思い浮かべてしまうんですよね。

日もとっぷり暮れているので境内もよく見えません。肉眼で辛うじて見えるくらいなので、七福神像がなかなか見当たりません。
夕暮れ空シルエットがカッコいいなぁ…。ゆっくりしたいけど、気温一桁でサイクリング短パンは厳しいので先を急がねば。

龍正院(滑河観音) 寺・神社・教会

毘沙門天様（悪霊退散・開運厄除け）みーっけ！
「ワイフ様に悪霊が取りついて毘沙門天様みたいに怖い顔になりませんように。」

皆さんニコニコ顔の七福神ですが、毘沙門天様だけめっちゃ怖いご尊顔。一人だけ甲冑着てるしイケイケの武闘神かと思いきや、毘沙門天様のルーツはヒンドゥーの神様で、毘沙門天のお兄さんが武闘派立ったのにごっちゃになっちゃったって話しらしいです。
広くは中央アジアまで信仰されているらしいからご挨拶はアッサラームアレイクム？いやいや、でも仏教守護神だからイスラームのご挨拶は違うか？？

龍正院(滑河観音) 寺・神社・教会

完全に陽も暮れて真っ暗になったので写真は全てスローシャッターにしてやっと撮れる状態。なのでブレッブレ。
2kmほど走り目印に探していた滑川駅も気付かない内に通り過ぎて、あっという間に眞城院に到着。

弁財天ちゃん（音楽・知恵・学問）に会えました。
「ワイフを怒らせない為の知恵を我に！」

出自はインドの女神様。インドの女神様は狂暴なカーリーしか知らないけど、この方は別人。
ご存知弁財天ちゃんはすごーーーく嫉妬深い。不忍池や江ノ島でデートしたら別れさせられてしまうと言われる程。本当にインドの女神様ですか？タイの一般女性じゃなく？と言うレベルの嫉妬深さです。
そもそも七福神に弁財天はお呼びじゃなく、毘沙門天の彼女である吉祥天がメンバーでした。でも弁財天は吉祥天から七福神のポジションと毘沙門天まで略奪した強欲さ。
女子怖ぇぇよぉぉぉ…。

締めくくりは利根川沿いにある下総利根宝船公園に。今日のサイクリングにこれより相応しい所があるでしょうか、いや無い。
残念ながらもはや真っ暗なので宝船の前にある七福神の集合像はあきらめ、宝船の遠景のみ。

下総利根宝船公園 公園・植物園

再びブレブレの写真で恐縮ですが、遠くに富士山が辛うじて見えます。上の方がちょこーーーっとだけね。

宝船公園に隣接している地元の特産品直売所で宝船蕎麦だったか七福神蕎麦だったかなる物があったので、〆にそれを、と画策するも既に営業時間を過ぎていたためひもじい思いで家路につきます。
ああ、この為に昼食も食べてなかったのに…。

あぐり亭 グルメ・レストラン

あまりにもひもじかったのでコンビニでパンを買い食いしていたら、同じくサイクリストのお兄様と遭遇し「どこ行ってきたの？」「あそこいいですよね」等と雑談。
自転車乗っているとすれ違うサイクリストさんと挨拶や、このようなコミュニケーションを多くとるように感じます。いいですね。

この日はスーパームーンだったらしく、月がきれい！
私の写真の腕では綺麗な月の写真は上手く撮れませんでしたが…。

地元に戻ってきました。
流石にパンだけではひもじいので、タイ料理の屋さんでクイティアオを頂戴します。
辛いスープが冷えた身体を暖めてくれますね。極楽極楽コップクンカップ。

七福神様各位にご挨拶も済ませたので、来年も楽しい一年になるでしょう！
余談ですが、このしもふさ七福神巡り、七福神の像を見てお気づきでしょうが、歴史は古くないです。昭和61年に考案されたごくごく最近のものです。でもいわしの頭も信心から、信じるものは救われる！って事で（笑）

タイ国惣菜屋台料理 ゲウチャイ 成田 グルメ・レストラン

スタート・ゴール地点から自宅までを含んでいないので、全部入れたら50kmは軽く越えますね。

走行距離 47.81km
走行時間 2時間52分
総高低差 293m
失った水分 1433ml

冬場は水分があまり減らないと同時に脂肪も全然落ちないですね…。
２日に一度のペースで自転車乗ってもなかなか体重も体脂肪率も下がりません。

今週体重制限あるイベントを予約しているのにギリギリ…大丈夫かなぁ…。

この旅行記へのコメント （2）

• eahawkさん 2017/12/19 04:07:33

  お疲れ様です！！

  salaamさん
  
  こんばんは！
  寒い中でのサイクリングお疲れ様です！！
  
  成田にタイ寺院があるなんて驚きです！！！
  日本中意外な穴場がある事を知る事ができるの4トラさんの
  良い所ですね♪
  
  走りやすそうな道路で羨ましいです（笑）
  
  eahawk
  

  Salaamさん からの返信 2017/12/25 10:27:29

  RE: お疲れ様です！！

  eahawkさん、こんにちは！
  
  12月に入り気温がグッと冷え込み、最低気温が氷点下、時には最高気温が二桁に行かない日も見えてきました。
  とは言え、関東の寒さはまだまだで、日中は日向でサイクリングしているとそこまで寒さは感じません。
  
  タイのお寺は市内中心部や空港からは離れているので穴場スポットです。
  成田在住の人でも知らない方は多いかも知れませんね。
  
  ムロさんの旅行記で拝見しましたが、近々来日されるとか。
  遠い道のりですので道中お気をつけ遊ばせくださいませ！
  
  Salaam