2017/11/17 - 2017/11/17
113位(同エリア232件中)
ピオニーさん
都営大江戸線若松河田駅のすぐそばに佇む「小笠原伯爵邸」。
「大正浪漫」「伯爵」「お屋敷」といった私の琴線に触れるワードの具現として、いつか行ってみたいと思っていた場所でした。
(実は完成が昭和2年だそうなので、大正浪漫じゃなかったのですけど…)
比較的行きやすいところにあるだけにいつでも行けると思って、なかなか行く機会を作れずにいましたが、とうとう数年越しの夢を果たして来ました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
金曜日の仕事帰り、地下鉄大江戸線若松河田駅から徒歩1分のところにある、小笠原伯爵邸へ。
本当は土曜日の夜にゆっくり行きたかったのですが、休日はだいぶ先まで予約が埋まっているようで、次善の金曜夜の訪問です。
定時であがるはずが残業が長引き、いきなり30分の遅刻です…すみません。小笠原伯爵邸 名所・史跡
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昭和2年(1927年)に竣工した小笠原伯爵邸。
戦後GHQに接収され、その後法務省の管理下に置かれていたところを都が買収、しばらく都の施設として活用されましたが、老朽化が進み、平成12年(2000年)に民間に修復を含めて貸し出されることになりました。
これにより平成14年(2002年)からレストラン業者が借受者として決定。借受期間が終了する10年後の平成24年(2012年)に、再び借受者の募集が行われ、引き続きレストラン業者が10年間この建物の貸与を受けることになりました。
レストランのほか、結婚式(高級!)もでき、ちょっと大人な方の利用が多いんだとか。
伯爵邸のスタッフの方は、伯爵の住まいだったことは積極的に説明してくれますが、都から借りているとのお話は一切されませんでした。一気に現実感が湧くからでしょうかね。
さて、お屋敷探訪はディナーの後に。
まずはお食事を楽しみます。
【1品目】
セップ茸とシャンピニオンのモレット
堀川ゴボウの軽いテクスチャーと烏賊 セージの香り
最初に言っちゃいますが、お食事はどれも美味しかったです。
気の利いた感想が言えず申し訳ない!小笠原伯爵邸 グルメ・レストラン
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付け合わせのパン。
どちらもふわふわ。
右側のナッツが入っている方が好みで、おかわりしちゃいました。
オリーブオイルはスペイン産だったのかな。ちょうどスペイン旅行から戻ってきて一月経った頃だったので、スペイン料理に興味ありました。(もちろん現地でコース料理は食べませんでしたが^^;)
聞けば良かったな。 -
【2品目】
シガーラとコライユソース
バジリコと柑橘の香り -
【3品目】
セップ茸のエラード テティージャのクレマ
ペドロヒメネスのキューブ
1フレーズ毎に知らない単語が入ってます。
助詞以外分からないものも。笑
サーブしていただくときに説明があるので、その場その場ではなるほど~って頷くんですが、食べ終わると一瞬で忘れますね。 -
【4品目】
鴨のアロスメッソ トランペット茸
クレソンリーフ シェリービネガー -
【5品目】
ハタのプランチャ 白インゲン豆のクレモソ
モハマコンソメ
というのがあったのですが、食べるのに夢中で撮り忘れたのかも…。
これは
【6品目】
イベリコベジョータの備長炭焼き
栗 ジロールのソテー サンマニージャソース
メインをいただくころには、すっかりお腹いっぱい。
でもでもデザートまで行くぞー! -
ここでサプライズで、誕生日プレートをいただきました。
シャインマスカット美味しい!
ありがとうございました。 -
【7品目】
りんごのコンポジション
お口の中すっきり。 -
【8品目】
どんぐり
~ショコラ マロン カシス ヘーゼルナッツ~
どんぐり型の可愛いデザート。
これが一番好きでした! -
ドングリの帽子の中に、シャーベットが入っています。
帽子を崩すのが勿体ないけど、とっても美味しかったです。 -
最後にコーヒーと小菓子をいただきました。
コーヒーはおかわりまでいただけて恐縮。
満腹のお腹を少し休めたら、スタッフの方にお願いをして、館内の案内ツアーに出掛けます。
最初に案内されたのは、レストランに行くときにちらっと見えたシガールーム。 -
ヨーロッパのタバコや葉巻がトルコやエジプトから入ったことから、当時の西洋館の喫煙室はイスラム風に作ることが習わしだったとか。
たしかに言われてみると、イスラムっぽい。
また、ここで紫煙をくゆらせ語り合うのは男性のみの特権で、女性は入室できなかったとか。 -
当時のシガールームの写真が、掛けられていました。
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続いて、ここもレストランに向かうときに通った場所。
廊下ではなく応接間で、奥にシガールームが見えますね。 -
ここには、当時のステンドグラスが唯一残っています。(他は当時を真似て再現したもの)
「小花を咲き寄せたような可憐なデザイン」との説明がありました。
アメリカ系のステンドグラスで、半透明な素材でできているので柔らかい雰囲気になっています。 -
伯爵家の正餐用食堂。
この大きなテーブルは、ただ一つの当時の現存する家具だとか。
テーブルを支える太い脚は「メロンレッグ」と呼ばれて、細やかな装飾がなされています。
平成の一つ前、昭和の初期には、こんな生活をしている人達がいたんですねー…。 -
続いて、パティオへ。
パティオ(中庭)があるというのが、いかにもスペイン建築らしいですね。 -
この像は、小笠原家30代当主による作品だそうです。
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パティオから、屋上へ続く階段を上がります。
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屋上から見た庭。この庭は、レストランの席に面していましたが、暗くてよく分からず…。こうなってたんですね。
建物にくっ付く丸いでっぱりはシガールーム。 -
屋上に敷き詰められたタイル。これも凝ってますね。
屋上にはハーブ畑があるくらいで、他はこれと言って何もありませんでした。 -
2階は使用人の部屋があったということで、2階に比べて天井が低いです。
ぶれちゃいましたが、ここは女中頭の部屋。結構広いです。
今は結婚式関係(参列者控室?)で使われています。 -
女中の部屋。
ここは結婚式の主役たちのお支度部屋として使われています。
ちょうど翌日結婚式があり、小物等が運ばれていました。
本人たちより一足早く入れていただき、申し訳ない。 -
1階に戻ってきました。
レセプションのところ。
フレームが瀟洒ですね。 -
エントランスの扉。
鳥かごがあしらわれていますが、扉そのものも扉の形をしています。
ここから、このお屋敷は「小鳥の館」とも呼ばれていました。 -
よく見ると館内には鳥モチーフがちらほら。
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外側から見たエントランス。
スタッフの方による案内はここまで。
コートを受け取り、「帰る前にお庭も見て行ってくださいね」と言われてお見送りいただきました。 -
言われてみれば庭も鳥だ!
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さて、お庭に回ります。
シガールームの外壁には、タイルの装飾がなされています。
「生命の賛歌」をモチーフに、古陶磁の第一人者の手によって丁寧に再現されています。
夜だったので、きちんと色を見れなかったのが残念。 -
庭では、明日の結婚式の準備がなされていました。
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建物。
シガールームの横のテラス部分で、お食事をいただきました。
当時はベランダだったそうです。 -
庭の真ん中に立つオリーブの木。
スペインから贈られたそうで、結構な樹齢だとか。
触ると幸せになれるとスタッフの方が言っていたので、私もすりすりしてきました。笑 -
テントには、参列者用に、白いカバーが掛けられた椅子が整列していました。
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こじんまりとしたアットホームで上質な式になりそうですね。
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一角にはこのようなお席も。
寒い季節だけに、バーナーのようなずっしりとしたストーブも並べられていました。 -
庭の噴水には、仲睦まじい小鳥の置きもの。
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一番好きなのは、このシガールームの外壁かなぁ。
次はぜひ昼間に見たいものです。 -
そろそろ寒くなってきました。
最後に再びお屋敷のエントランスに足を運び、葡萄畑をデザインしたという外庇を眺めて、小笠原伯爵邸に別れを告げます。
新宿から10分とかからないところで、素敵なタイムスリップができました。
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