2017/11/04 - 2017/11/04
975位(同エリア1632件中)
るびこんさん
八ッ場ダム工事現場の見学と吾妻峡を散策するツアーに参加しました。
ダムは、平成27年(2015年)に本体工事に着手。現在ダムの高さは約4割に達し、平成31年度(2019年度)に完成する予定です。
既に調査開始から50年、地元との基本協定締結から20年が経つが、一たび本体工事が始まるとあっという間に完成してしまいます。
八ッ場ダムは、国が手掛ける最後の大規模ダムとされ、工事の見学はとても貴重なものでした。
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上流側左岸の「やんば見放台」からは、水没する吾妻川上流が見渡せる。
「不動大橋」
平成21年(2009年)9月、前原国土交通大臣が建設中止を表明し、工事凍結の象徴となったもの。2年後に工事を再開し、平成26年(2014年)に開通した。中央の橋脚の高さは78mある。 -
【ダム及び貯水池諸元】
ダム型式:重力式コンクリートダム
堤高 :116m(お台場の観覧車115mとほぼ同じ)
堤頂長 :290.8m(北陸新幹線E7系300mとほぼ同じ)
流域面積:711.4km2(利根川水系で1位)
総貯水容量:1億750万m3(利根川水系で3位)(東京ドーム87杯分と同じ)
(国交省のパネルより) -
堤体の上流側に設けられた作業構台
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コンクリート製造設備(右岸側上部)
右:バッチャープラント(コンクリートを製造する設備)
左:第二調整ビン(骨材(石や砂)を貯蔵する設備) -
「八ッ場大橋」を左岸から右岸へ歩いて渡る。(全長494m)
通る車はほとんどありませんが、高台に移転した住民の足となります。 -
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「八ッ場大橋」の下流側
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旧JR吾妻線の鉄橋が見える。
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骨材(石や砂)プラントを見下ろす。
骨材は、吾妻川の上流の山間部で採取され、川沿いにベルトコンベアで運ばれてくる。トラックでの輸送に比べ、環境にやさしく、天候の影響を受けにくい。
一番長いコンベアは、柏木トンネル内全長3km、ベルト長さ6kmもある。 -
6本のタイヤで支える40tダンプトラックで骨材を運搬する。
15,240cc、475馬力、最大登坂能力45% -
「八ッ場大橋」
エクストラドーズド橋とは、エクストラの「範囲外に(主桁の外に)」と、ドーズドの「補強された」に由来した橋梁です。つまり、主桁の外に補強材であるPC 鋼材を配置した構造です。 -
右岸天端のケーブルクレーンの支柱
「八ッ場資料館」でDVD鑑賞や説明を受けた後、国交省職員とコンシェルジュの案内で、本体工事現場に向かう。 -
750tクローラークレーン
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ダムサイトのコンクリートプラントからコンベア(固まらないよう回転する)でコンクリートに移送される。
ケーブルクレーンで重機を吊って運ぶ。 -
コンクリート打設中。表面が乾かないように散水している。
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ケーブルクレーンのコンクリートバケットで骨材を運ぶ。
この時は空荷で稼働しており、オペレーターの練習かもしれない。
堤体には様々な重機が見える。 -
9月に常用洪水吐の放流管が2基設置された。
洪水時にダムに貯めた水を下流側に調節しながら放流設備です。管の長さは22.5m、重さは約340tあります。
現在は、半分くらいコンクリートが埋められている。放流管は今しか見られない。
洪水時は、毎秒200m3の放流になるように調節し、下流域の洪水被害を防ぎます。 -
放流管は、堤体の上流側の仮設ステージの上で組み立てられ、油圧ジャッキで仮設レールの上を移動して堤体に設置した。
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「八ッ場発電所」
最大出力:11,700kW
(黒部川第四推力発電所は、最大335,000kW) -
バスで下流側左岸へ移動し、旧JR吾妻線の線路を歩き、見学デッキへ。
線路は対岸に建設された4.5kmものトンネルへ移設され、平成26年10月に新線に切り替わっている。 -
下流側左岸見学デッキより。
堤体は、約4割出来上がっている。
山の法面にはコンクリートの打設ラインが見える。 -
山を掘削して造った法面に沿って堤体が造られていく。
先ほど見学したダムサイトの天端も見える。 -
利水放流設備
毎秒3,000m3の洪水をダム下流で毎秒200m3の放流になるよう調節する。 -
「八ッ場発電所」
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ケーブルクレーンでコンクリートバケットや重機を運ぶ。
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旧JR吾妻線トンネル
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工事現場を後にして吾妻峡を下る。
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樽沢隧道(日本一短いトンネル)
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ダムの下流には美しい吾妻渓谷が残されている。
毎秒2.4m3の流量を確保し、ダム下流の吾妻峡の景観や水質を保全する。 -
道の駅「八ッ場ふるさと館」より「不動大橋」を望む。
全長590.0m、橋脚4本、橋脚最大長さ81m、平成23年( 2011年)完成
「PC複合トラス」と「エクストラドーズド橋」の技術を融合した、世界初の「鋼・コンクリート複合トラス・エクストラドーズド橋」である。(国交省HP)道の駅 八ッ場ふるさと館 道の駅
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長野原草津口駅よりバスで東京へ。
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完成後の模型
「八ッ場資料館」
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