2017/11/19 - 2017/11/19
47位(同エリア83件中)
ちゃんさん
専用車両で走るレストラントレインとしては元祖といえる、肥薩おれんじ鉄道の「おれんじ食堂」。食堂車衰退の時代にあって、車内での食事の楽しみをルネッサンスしてくれた列車です。
これまで4度乗ってきたのは、いずれも食事つきのパッケージコース。今や2万円越えのコースが標準で、そうそう気軽には乗れません。しかし「乗る」だけなら、福岡から5千円でもOK。11月の第3週、沼津から遊びに来たお友達とともに、リーズナブルな「おれんじ食堂」の旅を楽しんできました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回使う切符は「旅名人の九州満喫きっぷ」。3枚つづり10,800円で、九州内の全私鉄の普通列車が乗り放題になる切符です。
西鉄なら特急もOK。というわけでまずは、西鉄久留米駅発7:33の特急で、大牟田へと下りました。西鉄久留米駅 駅
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大牟田駅で、JR鹿児島本線に乗り換え。
こ線橋、雨漏りしているわけではありません。大牟田駅 駅
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4両編成の普通電車に揺られ、さらに熊本へと南下します。
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このまま乗り継いでいっても、どこかで待ち時間が生じるので、上熊本駅で下車。新幹線開業で特急は来なくなってしまった、対面ホームの高架駅です。小さな駅ながら、木材を多用した内外装は豪華な雰囲気。
熊本市電や熊本電鉄も接続していて、熊本市北部の乗り継ぎ拠点になっています。上熊本駅 駅
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熊本電鉄の駅で、むかしの地下鉄銀座線の電車を見物。
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海外でも大人気の「くまモン」にラッピングされていました。
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再び熊本駅まで在来線の電車で下り、乗り換え。おれんじ鉄道に直通する週末限定の快速列車「スーパーおれんじ号」です。
熊本駅 駅
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鹿児島本線の線路を、エンジン音を轟かせ八代までノンストップで走ります。新幹線の接続する新八代駅ですら通過する韋駄天ランナー。表定時速は80km近くに達します。
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10時03分、八代駅に到着。久留米から2時間半の道のりでした。
隣のホームには、おれんじ鉄道版のくまモン列車が待機中。八代駅 駅
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座席も広告枠も、網棚の下までのくまモン一色!
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座席には、巨大なくまモンのぬいぐるみが鎮座してました。通勤通学にはちょっと邪魔そう(笑)ですが、観光客にはウケそうです。
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10時15分、新八代始発の「おれんじ食堂」が、八代駅に滑り込んできました。
八代駅から乗ったのは僕ら2人だけでしたが、1号車はほぼ満席、2号車も7割ほどの乗り具合。新幹線からの乗り継ぎばかりなんですね。観光列車 おれんじ食堂 グルメ・レストラン
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指定された2号車の席は、海側の向かい合わせテーブル。もっとも食堂車の気分が味わえる席です。
席には水、おしぼりに加え、貼るカイロが用意されていました。暖房が効かないのかしら?と心配になってしまいます。 -
八代駅を発車。JR肥薩線と別れ、球磨川を渡れば「おれんじ鉄道」の旅が始まります。
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今回利用したのは、おれんじ食堂の「乗車のみプラン」。座席指定料金1,400円で、旅名人きっぷをはじめ、一部の割引切符との組み合わせでも乗ることができます。
席だけとはいえ、道中ではホットコーヒー、アイスコーヒーが飲み放題。乗務員さんにオーダーすれば、席まで運んで来てくれます。 -
ワゴン上のマドレーヌと塩せんべいも、自由に食べることができます。「乗車のみ」なんて謙遜せず、「カフェプラン」とでも銘打てるだけの内容です。
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日奈久温泉付近で、さっそく海岸線へ。窓のロゴマークを背景に、東シナ海の大海原が絵になります。
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1号車には、料理の盛り付けを行うカウンターが。季節限定のボジョレーヌーボーも準備されています。
運行初年度の今の時期、ディナーにはボジョレーの牛肉煮込みなんてメニューもありました。しかも食事オプション代金は4,500円と、今の値段を考えれば激安だったことを思い出します。 -
地元の焼酎瓶もずらり。これが飲みたい!とリクエストしたら、メニューを持ってくるので席で待つよう案内されました。
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おれんじ食堂の別料金メニュー。食事はなく、すべて飲み物です。焼酎は300円、ソフトドリンクは200円と、飲み物のお手頃価格は変わりません。
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沿線の湯の児スペイン村謹製「不知火浪漫麦酒」(800円)で乾杯!きちんとしたグラスを準備してくれるのも、うれしいところです。
海岸線を眺めながらビールを傾けていると、いい気分になってきます。 -
1駅目の下車観光地、佐敷に到着。
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JR時代…というか、国鉄時代から変わらない平屋の駅舎が好ましいです。
特急「つばめ」が停まっていた時代から、もう14年も過ぎたのですね。佐敷駅 駅
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停車駅ごとに、地元の皆さんによる「駅マルシェ」が開催され、食事つきプランで乗車するとお土産がもらえます。僕ら乗車のみプランの乗客も、別料金で購入可能。特に食べ物は車内で売っていないので、駅マルシェが頼りです。
駅のホーム上で揚げられた、揚げたてカレーパンを2個ずつ求めました。 -
くまモンの紙袋に入れてくれるのも、いいですね。アツアツのカレーで、手に火傷を負いながらほおばりました。
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次なる停車駅は、水俣。2015年春にリニューアルされたばかりで、ピカピカです。
水俣駅 駅
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次なる停車駅は、水俣。2015年春にリニューアルされたばかりで、ピカピカです。
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カフェレストランまでオープン。食事なしプランの乗客としては、ランチでも食べられたらと思いますが、19分の停車時間では厳しいです。
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代わりに、駅マルシェで「かりんとう饅頭」を仕入れてきました。外側はかりんとうのパリッとした食感で、少し洋菓子の風味も感じられて、コーヒーによく合います。
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「境橋」を眼下に見れば、熊本県から鹿児島県に突入。
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出水駅に到着。当駅で、ランチ用の食材積み込みが行われます。
食堂車=車内調理という常識を覆し、沿線のレストランでできた料理を積み込むシステムは、各地のレストラン列車でも取り入れられました。出水駅 駅
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汚れた窓を、停車時間にふき取る乗務員さん。心地よい旅は、クルーの努力に支えられています。
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駅マルシェでは、袋入りの塩せんべいをゲット。焼酎のアテにも最高です。
ここまでの「駅マルシェ」で手に入る食糧は、お菓子類が中心。ご飯になりそうなのは、佐敷のカレーパンくらいでした。しっかり食べたいなら、駅弁を買って持ち込むのも、一案かもしれません。 -
海岸線を肴に飲む薩摩焼酎も、イキなものです。ゆったりした「おれんじ食堂」の旅は、まだまだ続きます⇒https://4travel.jp/travelogue/11305460
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この旅行記へのコメント (2)
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- 墨水さん 2017/11/24 23:43:38
- 逆に、さびしくない?。
- ちゃんさん、今晩は。
「スーパーおれんじ号」て、凄いね。
表定速度80km/h越えですか・・・。(素晴らし!。)
「オレンジ食堂」を乗車のみプランて、逆に寂しくない?。(笑)
此の旅行記を拝見して、「乗車のみプラン。」て、ビミョーに為ってきました。(爆)
墨水。
- ちゃんさん からの返信 2018/01/21 19:18:36
- RE: 逆に、さびしくない?。
- 逆ではなく、さみしいものですよ〜
暖かい料理が運ばれていくのを、指をくわえて眺めているのは(笑)。
それでも意外と楽しめたな、という感想でした。
やはりアラカルトのドリンクメニューが充実しているのがポイントですね。
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