ローマの世界遺産が見たいと息子が言うので　その２は地下鉄とトラムで

2017/11/11 - 2017/11/14

３日めは、ヴァチカン博物館・チルコマッシモ・真実の口へ。
４日めは、サンピエトロ大聖堂・スペイン広場・カラカラ浴場跡へ。
ローマは見どころが多くて、３日間では全然足りません。

ただ、数日経っても時差に慣れなくて、毎日夜中に目が覚めて眠れなかったのが辛い。
観光地ばかり行くのも疲れてきたし、食事もあまりおいしいと思えなくて、珍しく日本に帰りたくなってしまいました。

エリア ローマ(イタリア)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

３日め。

朝食メニューは、前日と全く変化なし。
外食では野菜がなかなか摂れないので、朝食時にがっつり食べておきます。

午前はヴァチカン博物館に行きます。
９時の予約なので８時過ぎにはホテルを出て、テルミニ駅の地下鉄の券売機で４８時間チケット１２.５ユーロを購入。
土曜日の朝なのに地下鉄の中はかなり混んでいる・・スリに遭わないように、バッグをおなかの位置でしっかりと抱えていました。

オッタビアーノ駅で多くの人が降りて、皆同じ方向に歩いて行きます。
流れに乗って行くだけで、博物館に到着。
道端では焼き栗を売っていて、いい匂いがします。

博物館入口の左の列は、当日チケットを買う人たち。
予約しておいてよかった～
ネット予約の料金は、入館料１６ユーロ・オーディオガイド７ユーロ・予約手数料４ユーロで合計２７ユーロ。
予約をしてある人と団体は、９時前でも入館できました。

バウチャーチェックと手荷物検査後に入館。
チケットを受け取り、館内図ももらいました。
ただこの館内図はわかりにくくて使わず。

予約してあったオーディオガイドを受け取ります。
パスポートを預けなければいけないというクチコミを見てパスポートを持って行ったのですが、必要ないと言われました。
オーディオガイドには、前日に乗ったホップオンホップオフバスでもらったイヤホンを挿して説明を聞きました。

えーっと、どっちから行けばいいのかなー？
どんどん人が増えてくるし、順路がよくわからない～
と、適当に進んで左に行ったのが失敗だった！

最初は右に行って、ピナコテカを見るべきだったのに、左のエジプト美術館に行ってしまい、その次の「八角形の中庭」も見過ごしてしまった！

部屋に入るたびに、壁や天井一面の絵画の迫力と美しさに圧倒されます。

オーディオガイドに作品の近くに表示してある番号を入力すると、詳しくて丁寧な説明が聞けますが、世界史や地理が苦手だった私には役に立ったか微妙・・

お、これは知っている！
ラファエロの「アテネの学堂」。

「地図のギャラリー」では、近くにいた日本のツアーのガイドさんの説明をさりげなく聞きました。

「ヘリオドロスの間」の「大教皇レオとアッティラの会談」。

素晴らしいんだけど、だんだんどれも同じに見えてくる・・

ラファエロの「聖体の議論」。

その後、順路に沿って「システィーナ礼拝堂」へ。
ここには、撮影禁止ですが「アダムの創造」もある美しい天井画がありました。

礼拝堂を出たら、お土産売り場。
あれ～、まだ見どころはたくさんあったはずなのに。
と、ここで「バチカン美術館で見るべき作品」というネットのページを印刷して持って来ていたことを思い出した！
何やってんだか～

印刷物をよーく読み返して、もう一周することに。

最初の分かれ道を右に行って、ピナコテカへ。
そうそう、ラファエロの作品があるんだ。
左から「フォリーニョの聖母」「キリストの変容」「聖母の戴冠」。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「聖ヒエロニムス」。

午前１１時。
ものすごく混雑してきました。
一度見たところはさっさと進みたいのに、渋滞していて人を追い越せない～

庭があるからここが「ベルヴェデーレの中庭」かなーと思ったら、 「 ピーニャの中庭」でした。
有名な松ぼっくりや、球体のオブジェがあります。

通路にいるスタッフに場所を教えてもらい、やっとベルヴェデーレの中庭へ。

ここだけ人だかりですぐわかった、ギリシャ時代の彫刻「ラオコーン像」。

人の多さと、天井ばかり見て首が疲れるのと戦いながら進みます。

「ミューズの間」にある天井フレスコ画。

「円形の間」の、赤大理石の一枚岩でできた巨大杯。

もう一度システィーナ礼拝堂を通って、見学終了。
礼拝堂はさらに混雑していたので、入館して真っ先に行くと空いていてゆっくりと見られるかも。

螺旋階段の横に、オーディオガイド返却ボックスがありました。

ツアーで行けばガイドさんが見どころだけをパパッとまわってくれるんでしょうが、予習とオーディオガイドがあれば個人でも大丈夫でした。
でも、私たちは予習が足らなかった！

有名な階段を、ぐるぐるぐると歩いて下りました。
博物館での滞在は３時間。

もちろんよかったんだけど、私はもうおなかいっぱい。
息子は感動して、「また見に来たい」と言っていました。

ランチは、ヴァチカン博物館からオッタビアーノ駅に戻る途中にある「リゾラ・デラ・ピッツァ」で。

エスプレッソコーヒー１.５ユーロと、モッツァレラチーズとミニトマトのピザ８ユーロ。

お店の中はステキなんだけど、ピザは普通。

パスタは、カルボナーラ８.５ユーロ。
パスタもおいしくないわけではないけど、やっぱり普通。
パンナコッタ４.5ユーロは、子どもが作ったようなミルクプリンという感じ。
頼んでいないのにパンが置かれて、食べていないのに２ユーロの請求。
サービス料もついていたし・・ヴァチカンはこんなものなのかな。

今日も、昼にはホテルに戻って休憩。
その前に、ホテルの近くのスーパーの「ＣＯＯＰ」に行ってみました。

カラフルなオリーブの実♪

骨付きのハムがどーん！

加工トマトの種類と量は、日本と比べものにならない！

午後は、地下鉄チルコ・マッシモ駅から徒歩１０分の「真実の口」へ。
「サンタ・マリア・イン・コスメディン教会」の中にあります。

行列ができていたけど、写真を撮るだけなので待ち時間は５分。

見学や撮影は無料ですが、いろいろな言語で寄付金をお願いする箱が置いてあります。
日本語のところに１ユーロを入れると、スタッフが「アリガトウ」と言ってにっこり。

口に手を近づけて「あ～～！」という顔をする、お決まりのポーズが続いて笑えました。

撮影後は外に出られると思っていたら、自然に教会の中に入ってしまう作戦！
またまた寄付金をお願いする箱にお金を入れて、中の見学をしました。

かつては競技場だった「チルコ・マッシモ」を通って駅に戻ります。
競技場といっても現在はコロッセオのような建物はなく、ここが戦車が走っていた場所で、こっちが観客席だったというのがわかる程度の原っぱです。

ピザやパスタばかりに飽きて、夕食はホテル近くのインド料理店へ。

ホテルからテルミニ駅に向かう途中にレストランは多いけど、ほとんどがイタリア料理で、その次に多いのがインド料理。
それ以外の国の料理の店は、あまり見なかったような気がします。

サラダ３.５ユーロと、チキンビリヤニ６ユーロ。
ビリヤニってタイ米のカレー炒飯？
ボリュームたっぷりで食べきれなかったけど、久しぶりのごはんがおいしかった♪

４日め。

３度めの朝食で、スタッフに頼むとカフェラテやカプチーノを作ってくれることに気づく！
かわいいラテアートもしてくれました。

午前は、「サン・ピエトロ大聖堂」へ。
前日の昼に、ヴァチカン博物館を出てから見に行ったときは長ーい行列ができていたけど、８時半に来たら全然並んでいない！

建物の向かって右側にある、入口につながる階段へ。

階段は２つに分けられていて、右がクーポラに上がる人、左が大聖堂に入る人になっています。
空いているうちにクーポラに上がります。

階段のみで上がるなら６ユーロ、途中までエレベーターを利用するなら８ユーロ。
支払いは現金のみ。
もちろんエレベーターを使ってＧＯ！

エレベーターを使っても、その後はひたすら狭い階段を上がり続けます。
途中でギブアップしたおばさんが下りて行った(すれ違うのが大変！)けど、そうならないようにゆっくりゆっくり上がりました。
空いていて自分のペースで上がれてよかった！

最後はこんな螺旋階段。
ロープは手すり代わり？

普段運動をしていないので結構キツイですが、５０代の私でも頂上まで休憩なしで行けました！

おお～、サン・ピエトロ広場が見える～
でも逆光になってしまって、写真の出来はイマイチ。
写真を撮るなら午後のほうがいいかも。

３６０度ぐるりとまわって、景色を楽しみます。
あれ、電車があるーと思って後に調べたら、世界最短の国鉄らしいです。

上がる階段と下りる階段は別になっていて、下りて行くとそのまま大聖堂の中に入れるようになっていました。
大聖堂は入場無料。

荘厳な雰囲気です。

ここでは見るべきところを見逃さないように、前夜に予習をしました。

ベルニーニのパルダッキーノと、その上にはミケランジェロのクーポラ。

そして、ミケランジェロの「ピエタ像」。
ヴァチカン博物館にあるのはレプリカで、こちらが本物だそう。

初代ローマ教皇の「聖ペトロ像」。

この日は日曜日でミサがあるためか、ペトロ像の手前にフェンスがあって触ることはできませんでした。

クーポラに上がるのに疲れちゃって、大聖堂には３０分程いただけ。
でも見どころがぎゅっと詰まっていて、ミサも見られてよかった。

ヴァチカンとオッタビアーノ駅の間にはあちこちに土産物店があり、キーホルダーやマグネットは１ユーロで売っていました。

地下鉄スパーニャ駅からすぐの「スペイン広場」へ。
「バルカッチャの噴水」の周りは、午前でも大混雑。

地下鉄と言えば、子連れの物乞いの人を何度か見たんだけど、近寄ってきて手を差し出して来るんです。

また階段か・・とうんざりしたけど、上まで上がるとちょうど教会の鐘の音が聞こえてきていい雰囲気。

手を差し出してきた物乞いの人を無視して威嚇されてちょっと怯んだり、犬を連れて電車に乗る人が数人いてびっくりしたりと、地下鉄はドキドキハラハラ。

スペイン広場から歩いて、「ポポロ広場」へ。
ここは観光客が少なく、のんびりしたムードでした。

地下鉄レディローマ駅から徒歩２分の「ＰＯＭＰＩ」へ。
ここも、店内に犬を連れてきている人がちらほら。
イタリアはどこにでも犬を連れて行けるの？

ティラミスがおいしいと聞いて来てみましたが・・

ブランチメニューがあったので、ここで昼食。

食事とスイーツ３つとドリンクのセットが１２ユーロ。
私たちがあまりに真剣にブランチメニューを見ていたので、他のお客さんやスタッフが声をかけて教えてくれました。

「トレイはここ」「この中から好きな料理を選んで」「スイーツを３つ選んで」「おかわりはできないから最初に欲しい量を言ってね」と言われ、指さしとゼスチャーで注文。

ケーキがありますが、やっぱり食べたいティラミス３.8ユーロも追加。
セットのケーキは甘すぎて残してしまったけど、ティラミスはなめらかでとてもおいしかった！

ホテルで休憩の後、地下鉄チルコ・マッシモ駅から徒歩１０分の「カラカラ浴場跡」へ。
入場料は８ユーロ。

チムジルバン好きとしては、ここはコロッセオより行ってみたかった！

遺跡の前には、当時の様子を再現した絵がありました。
信じられないほどゴージャス～

日本のスーパー銭湯のようなものかと思っていましたが、はるかに大きく豪華な施設だったようです。

見始めてすぐに雨が降ってきました。
傘を持って来るの忘れた～

当時の壁画が、はっきりわかるくらい残っていてびっくり！

ゆっくり見たいのに、雨が・・

さらに、床のモザイクがこんなにきれいな状態で残っている！
浴場に来た古代ローマ人がここを歩いたのかーと、想像しているうちに雨が激しくなってきたので、３０分くらいで見学終了。

チルコ・マッシモ駅の近くには、トラムの停留所があります。
特に目的地はないけど、２日乗り放題チケットがあるんだからと３番のトラムに乗ってみました。

雨が降っているからか、来たトラムは通勤電車レベルのぎゅうぎゅう詰め！
空いていたら車窓の景色が楽しめたのに、体の向きを変えることもできない～
乗った感想は・・電車と同じでした！

ローマ滞在もあと少し。
お土産を買いに、共和国の「イータリー」へ。

ヴェンキのチョコレートがあります。
でも義理土産はもっと安いものでいいやー

と、テルミニ駅の「ＣＯＮＡＤ」でエスプレッソコーヒー入りのチョコレートを購入。
１箱４.７５ユーロで、コンパクトで、チョコは個包装で、おいしくてお土産にオススメ！

夕食は、ホテル近くのレストラン「ＡＱＵＩＬＡ　ＮＥＲＡ」。
手前のメニュー看板を見たら、食べたかったリゾットがあったし、ビニールで囲ったテーブルがいい雰囲気だったから。
ローマの人は、寒くても外のテーブルで食べるのが好きなんですねー

マッシュルームのリゾット８ユーロと、ゴルゴンゾーラのスパゲティ７ユーロ。
彩りが全然よくないけど、味はよかったです。

食べながら「日本のイタリアンってレベル高いんだね～」と、息子と話しました。
本場より日本のほうが、おいしくてコスパが高い！

５日め。

今まで一切変わらなかった朝食に、炒飯がある！
ピラフじゃなくてチャーハン！
あまりおいしくなかったけど。

帰りは、ローマの空港で出国。
機内食の出ないローマ→ヘルシンキはお菓子を食べて過ごし、ヘルシンキの空港では２時間の乗り継ぎ時間があるので空港内を探検。
空港にはムーミンショップがあったり、トナカイの毛皮が売っていたり。

ヘルシンキ→セントレアの夕食の機内食は「チキンかミート」と言われて、チキンも肉じゃんと思ったけど、ミートはミートボールでした。
にんじんが散乱してる。

朝食の機内食はオムレツ。
デザートのお菓子とパックのジュースがおいしくない・・

ローマは遺跡が多くて魅力的だと思うけど、私はもうイタリアには行かないなー
と、ユーロを使い切って帰って来ました。

でも、息子が見たがっていた世界遺産も見られたし、スリや詐欺にも遭わず、それなりに楽しく街歩きできたからよかったかな～