2017/10/08 - 2017/10/19
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備前屋ねこさん
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過去に激しい戦闘の地となって今も廃墟がそのままに残るベルチテの町を訪れてきました。
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
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サラゴサからベルチテまではバスで約1時間
乗客は私達も入れて5人程しかいなかった -
ベルチテのバス停に到着
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町の教会のある方を目指して歩いて行ってみた
見かけた家の多くはなんとなく家や建具の作りが全体的にあまり古くない感じがした。
それはきっとこの町の歴史とも関係していると思う -
町の教会
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教会の脇にはアーチの回廊のある建物と広場があった
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公園には猫さんが何匹もいた
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十字架が付いたこのゲートの先がベルチテの旧市街
以前は旧市街へ誰でも自由に入る事ができたようだが今はガイドツアーに参加しないと入れなくなっている
ツアーに参加していたのは15人位
私達以外は皆スペイン人のようだ。 -
ゲートを通って旧市街へ
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ゲートを通ったすぐ脇に大砲のようなものが置かれてた。
ベルチテはスペイン独立戦争とスペイン内戦の2度も戦闘の地になった。
1937年のスペイン内戦の時にこの旧市街地は完全に破壊されて廃墟のゴーストタウンとなった。(この時の戦闘は「ベルチテの戦い」と呼ばれている)
その後、旧市街の隣に作られた新市街に旧市街の人達が引っ越して住んでいるらしい。
旧市街は80年経つ今もゴーストタウンのままだ -
ガイドさんが「私の母がここに住んでいたの」と教えてくれた。
今ガイドさんがここにいるって事はお母さんは無事だったんですね。良かった。。。 -
通りに並ぶ家々はどれも原形を留めていない
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家の入り口はレンガで埋められていた
窓の向こうにあるはずの部屋はない -
壁も天井も崩れて瓦礫になってしまった家
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完全に崩れて瓦礫だけが残る場所もちらほら
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まるで異世界に来てしまったみたいだ
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壁に作った棚のようなものだけそのまま残った家
異世界感のあまり「本当にここに人が住んでいたんだろうか?」とさえ思えてくるけれど僅かに残るこういった生活の痕跡を見た時に「人が住んでいた」という事に気付かされる -
家の壁が塀のようだ
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バルコニーの鉄柵が今もきれいな形のまま残っている家
屋根はなくなっているけれど模様の彫られた軒の支柱だけが残って突き出している -
当時は素敵な家々が並んでいたんだろうな
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踊り場だけ残して崩れ落ちた階段
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白いタイルが残っているのはバスルームだった場所だろうか
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20世紀初頭のサラゴサ県で最も繁栄していた町のひとつだったベルチテ
そんな町が数日間の戦闘で兵士と民間人約6000人が亡くなり現在のような廃墟の町と化してしまった。 -
夏草や・・・・・
なぜか柄にもなく松尾芭蕉の句が思い浮かんだ。
10月は夏ではなかったですね。すみません。 -
広場の大きな鉄製の十字架がこの町を弔っている
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町の時計塔はやや傾いて見える
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壁に残るいくつもの小さな穴は弾痕?
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道の突き当たりには教会が見える
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教会の名前はSt.マーティン教会
ベルチテには2つの修道院といくつかの教会があったらしい。 -
教会内部は青空天井
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脇の部屋には穴が開いた天井が残っている
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これも教会かな?
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誰かが弔いに置いていったのか蝋燭が3つ並んでいた
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このゴーストタウンは夜になると幽霊が出ると言われて心霊スポットになっているらしい
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少なくとも昼間は幽霊が出そうな怖い感じはしない。
心霊スポットと呼ばれるようなおどろおどろしさも抜けるような青空と明るい日差しで中和されているのかもしれない。
街の静寂にただただ無常感を感じる -
前面と鐘楼は結構きれいな状態で残ってるもう一つの教会
残っている箇所は80年間野ざらしになっていたとは思えない位きれいだ。
ここが戦地にさえならなかったら今もよい状態でその姿を見せていただろうと思う -
内部はアーチだけを残して天井が抜け落ちている
青空が綺麗すぎる -
教会の壁の装飾も一部見る事ができた
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教会の横側
鐘楼の中心右側あたりにある窪み
そこには空襲で落とされた弾頭が今も突き刺さっている -
カメラで思いっきりズームにすると弾頭が突き刺さっているのがはっきりとわかった
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こんな場所にも野良の猫さんが。
尻尾をピンと立ててツアー客について回る人懐こい猫さんだ~ -
痩せてガリガリなのが心配だよ・・・
ここではあまりエサにありつけないよね -
旧市街を出て新地街を歩く
新しく綺麗な新地街の広場 -
日帰りでベルチテに訪れたらサラゴサへ戻るバスは1本しかない。
祝日などは2本ある事もあるけど午後の1本を逃すと夜まで次のバスはない。
乗り遅れるとサラゴサへ戻れなくなるので早めにバス停に戻りバスに乗り込んだ。
バスの車中からも途中にいくつか崩れた廃墟を見かける。
これらの廃墟も戦争によるものなんだろうか。 -
車中からスペインの荒涼とした風景を眺めながらサラゴサの町へ戻りました。
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この旅行記へのコメント (4)
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- pedaruさん 2017/11/19 07:06:05
- 廃墟の町
- 備前屋ねこさん おはようございます。
やはりねこさんは並みのねこではなかった。どこから情報を得たのか、それともその髭のお陰か。 すごいところにお出かけでしたね。
私はフランスのオラドール村という戦争で廃墟になった町を訪れようと計画して頓挫したことがありますが、ここは同じようなところではないでしょうか。
フランス政府は戦争の悲惨さを後世に残すために焼けた自動車や崩れた建物をそのままにしていることを決めたそうです。日本ではありえない決定です。
ベルチテの様子は鬼気迫るものがありそうです。ローマ時代の廃墟のようですね。時間がそうさせたのではなく、人の殺戮を含む残虐な行為の結果なのが凄いですね。今朝はとっても貴重なものを見せていただいた気がします。
pedaru
- 備前屋ねこさん からの返信 2017/11/19 15:12:31
- RE: 廃墟の町
- pedaruさん、こんにちは♪
pedaruさんのこれまでの旅行記を見ていてpedaruさんも結構廃墟好きなのではないかと備前屋は思っておりました。
フランスのオラドール村を考えておられるあたりもやっぱり廃墟や遺跡がお好きなようですね〜村の名前は忘れてしまってましたがフランスにそういった村があるのは聞いた事があります。
計画して頓挫してしまったというのはやはり交通が不便とかですか?
是非行って旅行記を見せて欲しかったですよ〜〜〜
ベルチテもオラドール村と似た雰囲気を持ってますねぇ。
ベルチテは壁に付いた棚とか多少の生活の痕跡が残っているだけで家の家具や個人が使用していた物などはほとんど見当たらなかったけどオラドール村では車とかも残してるんですね。
日本の原爆資料館もそうですが人が使っていた物がそのままに残っている方が戦争の陰惨さを感じられそうな気がします。
ベルチテは個人的な物があまりなく青空や明るい日差しと乾燥した風土も手伝ってか、どこかそれを超越してしまったかのような飄々とした印象を受けました。
そこで見た青空は他で見る以上に際立って綺麗に感じました。
オラドール村を計画していたpedaruさんならベルチテもきっと好みに合いそうな気がします。
スペインに行かれる事がありましたら是非〜♪
備前屋ねこ
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- keiさん 2017/11/18 21:25:27
- 時の神殿跡
- ゼルダの伝説にでてくる時の神殿跡。
私は今までイタリアにあるサン・ガルガーノ修道院(Abbazia di San Galgano)
をモデルにしているとばっかり思っていたのだけど、
今日ベルチテの廃墟の教会を見て、もしかしたら
この教会かもしれない。。。って感じた。
色が違うんだけど形がそっくりなんだよね。
だとしたらBちゃんはゼルダの世界にも行けたんだー!
FF7も行けたし、聖地巡り!?
日本のように木の家ではなく石だから中途半端に
過去の街がこんなにもありありと残っているんだね。
住んでいた人たちにとっては悲しいことしかないマイホームタウン。
唯一の救いはけなげに生きている猫さんだね。
ホントに教会から見える青空が眩しいくらい綺麗。
アーチととてもマッチしてるね。
ここはトワイライトもいいかもしれないけど、青い空も
悲しい街を忘れさせてくれそうだ。
- 備前屋ねこさん からの返信 2017/11/19 12:15:59
- RE: 時の神殿跡
- 時の神殿跡ってどんなんだろ?って思って画像検索してみたらホントだ!
教会とかまさに形がソレっぽい感じがするね。
すぐにそれに気付いたKたんすご〜い!(かなりゼルダをやり込んでいると見た!)
サン・ガルガーノ修道院も似た雰囲気を持ってるね。
うぉぉ、もしかして知らず知らずに聖地を巡ってた?!
スペインって日本と違って木じゃなく石の文化だし、おまけに乾燥した風土だからあんなにきれいな状態で過去の街が残ってるんだろうね。
湿気の多い所だったら黒ずんだり草木がいっぱい生えて崩壊を早めていそう。
ここに住んでいた人達にとっては旧市街は悲しい思い出の場所になっていそうだけれど、それを観光化してたくましく前に進む強さも持ってるなぁって思ったよ。
スペインの空はどこもきれいだったけど、この旧市街はそれをなお引き立てちゃうね。
トワイライトも良さそうだね。
あとツアー参加の時にもらったパンフレットには夜の満天の星の下の教会の写真とか出てて、それもすごく綺麗だったよ。
心霊スポットっていうドロドロした雰囲気じゃなく「退廃の美」って感じだったよ〜
B
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