2017/06/17 - 2017/06/24
295位(同エリア443件中)
museumwandererさん
- museumwandererさんTOP
- 旅行記12冊
- クチコミ0件
- Q&A回答6件
- 37,146アクセス
- フォロワー2人
ガリシアからバスクへ北スペイン横断の旅の最後の滞在地は、バスクの中心的都市サンセバスチャンである。
「カンタブリアの真珠」と称される美しい海岸の街は、同時に美食の街としても有名である。
1週間の滞在で、美しい海岸、旧市街、新市街街歩き、バル巡りを堪能した。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
サンセバスチャンはバスク地方にあり、スペイン有数の国際観光都市として人気のあるところである。
バスク地方とはスペインバスク州3県とナバラ州の4領域、フランス領バスク3領域の国を跨いで存在する地域を総称し、バスク語を日常的に話すバスク民族が数十万人暮らしている独特の文化を持った地域である。
正式名はバスク語のドノスティア(Donostia)とスペイン語のサンセバスチャン(San Sebascjan)をハイフォンでつなぎDonostia-San Sebaschanと呼ぶ。
通称はどちらか一方で使用されている。公共交通機関ではバスク語の方が多用されているので、まごつかない様に”ドノスティア”をインプットしておきたい。
・サンセバスチャンのハイライト
①ビスケー湾の真珠と称賛される美しい海岸美
②ラ・コンチャ海岸の入り口両端の丘、イゲルド山、ウルグル山からの眺望
③バルが立ち並び活気あふれる旧市街
④美食の街のバル食べ歩き
⑤バスク人とバスク文化
写真は観光案内所で入手したサンセバスチャンの観光マップに主たる観光名所、駅、バスターミナル等の公共交通機関を書き入れたもの。
旧、新市街、公共交通機関ターミアンルは徒歩圏内にまとまっている。街はずれのイゲルド山にはバスで行くことができる。 -
1.公共交通機関概要
旅の出入り口となる公共交通機関について紹介しておく。
写真はスペイン国鉄Renfeの駅である。長距離高速鉄道がマドリッドまで走っている。近郊通勤鉄道の発着点でもある。駅舎には正式名Donostia-San Sebaschanと表示されている。市の中心を流れるウルメア川の右岸、新市街からマリアクリスチーナ橋を渡っったところにある。 -
写真はサンセバスチャンの中遠距離バスターミナル駅(地下駅)へのエントランスである。
レンフェ国鉄駅の南側に連接して2015年新設された施設である。地下駅になっているので地上を探しても建物は見つからない。案内板に注意をする必要がある。
スペイン各所からの中、遠距離バスの発着ターミナルとなっている。フランス国境越えの国際バスもここから出る。
今回の旅では、カンタブリア地方のサンタンデールから高速バスでサンセバスチャン入りしたので、ここの地下のターミナルに降り立った。
尚、サンセバスチャンの市内のバス(d-BUS)は、鉄道駅、バスターミナルの地上部、メインストリートのブルバル通り、ギプスコア広場と目的地別運行系統によって出発点は分散している。
バス網が張り巡らされているので便利ではあるが、旅行者が乗りこなすのはバードルが高い。観光案内所で目的地を示して乗るべきバスのナンバーと発着駅を教えてもらうのがベストである。バス会社のHPにマップが出ているが、複雑すぎて使いこなすのは容易でない。 -
写真はサンセバスチャン空港である。
市街地から最寄りの空港ではあるが、フランスとの国境の街オンダリビアにある。
市街地と空港を結ぶ交通は高速バスがギプスコア広場と空港間を30分間隔で運行している。所要時間は30分なので便利である。
ここは国内線専用でマドリッド、バルセロナ便が就航している。
日本あるいは海外から飛行機でサンセバスチャンにトランジット経由して入るにはビルバオ国際空港、フランスのビアリッツ国際空港におりてそれぞれバスで1時間ほどのアクセスとなる。 -
2. サン・セバスチャン街歩き
1)バスクカード
写真は今回滞在中に重宝した観光カード、バスクカードのパンフレットである。公共交通機関のプリペイドカードと観光施設、レストラン、ショップの割引券を兼ねたツーリストカードで長期滞在の場合はお得である。
・バスク地方の公共交通機関のマルチパーソンカードとして使える。(1枚のカードで複数名使用可)。バスは32%割引、レンフェは割引なし、バスク鉄道は1名限定で使用可。
・10日間有効 リチャージ可能 使用後返却時に0.5ユーロ還付がある。
・金額は①26ユーロ(運賃分20ユーロ)②41ユーロ(運賃分35ユーロ)の2種類がある。1人使用か2人以上使用か、運賃がメインか観光やレストラン割引メインかで選択すればよい。市内だけでなくバスク諸都市を周遊する場合にはお得である。
・サンセバスチャン市内限定であればバス専用のサンセバスチャンカードもある。
・2人分の利用の際は、バス乗車時に2人分支払うことを運転手に告げて、読み取り機に2回タッチすればよい。 -
2)新市街街歩き
サンセバスチャンの街はウルメア川がビスケー湾に注ぐ河口周辺の湿地帯を開拓し建設された。
写真はウルメア川にかかる最も歴史のあるマリア・クリスティーナ橋である。20世紀初頭の建設で、両端にあるアールデコ様式の豪華な欄干が目を引く。
手前側が新市街地、橋の向こうは地下バスターミナル、その隣がレンフェの駅となっている。交通の要所である。 -
写真は新市街にあるギプスコア広場。サンセバスチャンで最も古い公園と言われている。花時計、池、花壇が整備され市民の憩いの場である。飛行場行きバスや市内の主要バスの始発駅になっていて人の行き来も多い。周りにはカフェが囲んでいる。
-
写真は新市街の中心にそびえ立つブエン・パストール大聖堂である。尖塔が特徴の典型的なゴシック様式の教会である。この周辺がいわゆるセントロと呼ばれる新市街の中心で商業施設が集まっている。
-
サン・セバスチャンのシンボル、コンチャ海岸の写真。
6月中旬でビーチは閑散としているが待ちきれないバスクっ子は海岸に繰り出している。夏の盛りになると避暑客と地元の人で海岸は芋洗い状態となるスペインで有数の人気ビーチだそうだ。
コンチャとはスペイン語で貝のことだ。弧を描いた砂浜が約2キロにわたって続き、両端はイゲルド山とウルギル山の岬ですぼまっている。岬の中間にサンタクララ島があってあたかもホタテ貝の貝殻のような形状であることから名付けたと思われる。二つの岬、サンタクララ島は天然の防波堤になっているので、コンチャ湾の中は穏やかな入り江で、何より海、砂浜、島、岬のコントラストのある風景が相俟って絵のように美しい海岸である。スペイン有数の避暑地として王室はじめスペインで人気の街であることは納得できる。 -
海岸でビーチフットサルに興じる少年たちの写真。さすがサッカー王国、テクニックがすごい。
-
サンセバスチャン新市街セントロにある近代的な大規模商業施設サン・マルティンのエントランスの写真。
1階、地下1階は新鮮な魚介、肉、果物が並ぶ食料品市場、日用雑貨、酒等のスーパーマーケットとなっている。2階から4階まではスペインのファッションブランド”ZARA"の売り場となっている。サンセバスチャンの銀座通りともいえる歩行者専用道路サン・マルティン通りに面している。通りにはベンチがあり、周辺には飲食店やおしゃれな店が多く有り地元の市民や観光客で終日賑わっている。 -
サン・マルティンの地下一階の市場の魚屋さんの写真。魚の種類が多く、氷のマットの上に陳列してどれも新鮮である。グルメの街サンセバスチャンの台所として納得、バル料理が期待できる。
-
3)旧市街街歩き
サン・セバスチャンの旧市街はウルメア側の左岸河口付近、市内一番の目抜き通りブレバド通りが新市街と旧市街の境となる。通りの北側一帯、南北約300m、東西約500mの区画が旧市街である。細い路地が入り組んでいて原則車両進入禁止エリアとなっている。
写真は旧市街の入り口近くのサリエギ広場。サンセバスチャン行進曲を作曲した音楽家の像が立っている。 -
サリエギ広場の前は市場となっている。写真は露店の花や
-
市場の中の魚屋の風景、セントロの市場同様新鮮な魚を売っている。
-
旧市街には教会が2つある。写真はマヨール通りの突き当りにあるサンタ・マリア教会。ウルグル山を背景に美しいフォサードを持った教会である。旧市街はバル、レストランの密集地でもある。教会前のマジョール通り、交差するフェルミン・カルベトン通り、31デ・アゴスト通りにバルが軒を並べている。サン・セバスチャンで評判の高いバルは旧市街に集積している。日暮れ頃ともなると各店ではピンチョスを肴にワインをがぶ飲みして歓談する人々で大賑わいとなる。
-
旧市街の中心は憲法広場(Plaza Constitucion)である。
周囲の建物の2階から4階の窓には番号が振ってあり、バルコニーが広場に張り出している。ここで闘牛が行われていた当時のカセータ(観客席)の名残だそうである。
現在は闘牛こそ行われないが、街の主たるイベントはこの広場で開催されるという、まさに市の中心的広場といえる。
写真はバスクのフォークダンスを踊るイベントが開催されていたスナップである。市民だけでなく旅行者も見様見真似で参加していた。
建物の1階部分は、広場を巡る回廊になっている。1階はほとんどがバルで回廊部分にまでテラス席を設え、多くの人がワインとピンチョスで歓談する場となっている。 -
写真は旧市街のとある店のショウウインドウ、ジョセッペ・アルチンボルト風の果物を素材にした人物だまし絵の実物版を見つけた。はて何の店だったか?
-
写真は旧市街の雑貨店のショーウインドウ。バスクの伝統工芸であるバスク織の籠が無造作に展示されている。
-
4)イゲルド山からの絶景
ラ・コンチャ海岸の入り江の西側にあるイゲルド山から海岸と町全体の素晴らしい眺望を見に行くこととする。
市街地から16番のdbusという市バスを利用するのが便利だ。始発は新市街の中心広場で市内バスの発着の集積地の一つギプスコアプラザで、下車はフニクラプラザ(Funicular Plaza),フニクラとはイタリア民謡で有名だが、ラテン系の言葉で登山電車の意味である。イゲルド山の山頂までケーブル登山電車がありその麓の駅がある広場のバス停で降りる。降車客が多いし迷いようがない。
写真はケーブル登山電車である。パンフレットによると1912年に営業開始とあるので100年余の歴史のある乗り物だ。車体の上物は木造で、木のベンチシートとレトロな雰囲気を醸し出していて楽しい。往復4.7ユーロ。 -
写真はイゲルド山山頂展望台からの眺望。
コンチャ湾の湾曲した美しい海岸線と白いヨットの帆影、湾の入り口にはサンタクララ島、その向こうにはウルグル山とサンセバスチャンの全景を一望できるまさしく絶景である。 -
5)ウルグル山ハイキング
コンチャ湾の入り口の東側の丘はウルグル山という。旧市街の外れからつづら折れのハイキングコースが山頂まで続いていて、反対側の海岸道路へ降りれる遊歩道が整備されている。
丘の上には城塞が残っている。16世紀に建設され、以降数々の戦火の潜り抜けてきたサンセバスチャンの軍事拠点であったという。かつての軍事施設は整備され歴史博物館として歴史資料が陳列公開されている。入場無料ではあるが内容はDVD放映もあり充実している。 写真は堅牢な城塞の入り口部分と見張り櫓。 -
写真は軍事要塞であった名残の大砲。
-
高台になっているので眺望は素晴らしい。
写真はラ・コンチャ湾の入り口に浮かぶサンタクララ島と背景はイゲルド山。
写真左側がラ・コンチャ海岸の入り江、右側は外海の大西洋に続くビスケー湾。 -
写真は城塞の展望台からサン・セバスチャン市街地の遠望。ホタテ貝の下端のようなラ・コンチャ海岸のビーチが美しい。
-
写真はウルグル山からハイキング道を降りてきた海岸に建てられた野外彫刻。
銘板によると ”Construccion vacia"(空虚な建設)Oteiza Embil作とある。
背景の美しい海岸風景と合体して鑑賞する作品のようだ。 -
3.美食の街 バル食べ歩き
バスク料理はスペインの美味の郷土料理の筆頭のひとつであるが、特にサン・セバスチャンはピンチョス発祥の地、美食倶楽部、ミシュラン星付きレストラン集積地として最近富に美食の街として注目されている。
1)バル巡りの楽しみ方
サン・セバスチャンの旧市街にはバルが軒を並べて夕刻ともなると店から人が溢れて大賑わいである。バル巡りはレストランを予約をしてフルコースを楽しむのとは対極的で、旅人にとって、立ち飲みで人を掻き分け注文を通すのはハードルが高いようであるが、慣れればカジュアルで安くて美味しい食事ができるので大好きなシステムである。
自己流で楽しくバルを巡る留意点を纏めると
・繁盛店の味は間違いない。万国共通のセオリーである。
・口コミ、紹介本等でバルの事前情報を入手するのは必須である。
店の数が多いので当然当たりはずれはある。事情通の情報は貴重である。
・スペイン人の食事時間は遅いので、混雑を避けたいなら時間差攻撃で早めにアタックすべし。
・地元の人は立ち飲みで店を梯子する文化、我々は落ち着いて食事する文化。入り口は混んでいても奥にあるテーブル席は空いていることが多いので迷わずズンズン奥へ進もう。
・カウンターに並ぶのはコールドピンチョス。どの店もそれ以外に注文してから調理をして出してくれるホットピンチョスメニューがある。出来立てが美味しいのは当然、調理温ピンチョスを狙おう。
・店のsignature plate(看板メニュー)は個性的な創意工夫があり、実績もあることから満足度は高い。これも事前情報入手が必須。
旅の楽しみの上で、地元の美食を堪能できることは重要な要素である。独断と偏見と断ったうえで、今回出会った満足できるバルとメニューの代表例をご紹介したい。 -
2)Tamboril(タンボリル)独断偏見評価★★★
旧市街憲法広場の入り口に位置するバルで、伝統的なピンチョスを出してくれる店。
憲法広場にオープンテラス席があり、ウエイターが店とテラスを忙しく往復して食事を運んでくれる。 -
タンボリルで注文した料理の写真
手前から「マッシュルーム・タンボリル風」
中右:アンチョビの酢漬け
中左:獅子唐のフライ
上右:ヒルダ (バスク唐辛子の酢漬けとアンチョビの串差し)
どの一品もバスクピンチョスの代名詞、オーソドックスな安心できる店である。 -
3)Bar La Cepa(バル・ラ・セパ)独断偏見評価★★★★
旧市街の一番北側の、バルが軒を並べる8月31日通りの人気店。
バルの方はいつも混雑しているが、隣接しているレストランは空いている。座らないと落ち着かない日本人は迷わずレストランへ直行。バルからピンチョスをピックアップもできるし、調理する小皿料理を注文することもできる。ウエイターにチップも不要なので気楽に使える。価格も同じであるのでレストランをお勧めしたい。 -
ラ・セパでカウンターからピックアップしたピンチョスの写真。
上右から時計回りに:
・定番ヒルダ(バスク唐辛子、アンチョビ、オリーブのピンチョス)
・アンチョビ酢漬けのピンチョス
・カニのマヨネーズ和えとサーモンのピンチョス(ここは本物のカニ使用、カニ缶のカニもどきを出す店もあるので要注意)
・生ハム+トマト(ここはハムが美味いと評判)
・グリーンツナ+アンチョビ
値段はすべて2ユーロ/個
*ピンチョス閑談*
・狭義のピンチョスはパンの土台に上に色々な食材を盛りつけ爪楊枝のようなとがったもので具が落ちないようにした一口料理をいう。パンとご飯という主食の違いだけで発想は”握り寿司”と同じ、カウンターでちょいと好物をつまむ文化だ。
広義には、肉、魚介、野菜を串焼きで供するブロチェッタスも、とがった串で刺しているので温ピンチョスと呼ぶ、さらにはスペインの他の地方ではタパスと呼ぶ小皿料理も、とがった串はないがピンチョスと呼んでいる。即ちスペイン北部地区のバル料理を総称して広義のピンチョスと呼んでよいようだ。
・ピンチョスはスペイン語で”尖がったもの”という意味で爪楊枝からの由来である。街のスーパーで650本入りの小箱、2ユーロ程でゲットした。帰国してパーティー料理としてピンチョスを並べると意外と好評である。
・蛇足ながらタイヤのパンクのこともピンチョスと表現する。スペイン語教本に例文が載っていた。尖ったものが突き刺さっってパンクしたイメージだろう。
・蛇足の蛇足、南米スペイン語圏ではピンチョは男性器の隠語となる。筆者大恥をかいたことがある。間違っても南米で”ピンチョスが食べたい”と言うべからず。 -
写真はラ・セパの名物料理 アロス・コン・アラメハ(アサリの炊き込みリゾット)
看板料理だけあってアサリの出汁がご飯にしみこんでいて旨い、嬉しい一品である。看板料理は間違いないを、また確認した。22ユーロだが2人前以上のボリュームなので高くはない。 -
4)Zumeltzegi Egosari (エゴサリ)独断偏見評価★★★★
旧市街憲法広場の1本南側のバルがひしめくフェルミン・カルベトン通りにある。
旅行本にはエゴサリという店名で紹介されているが、その名前で探すと見つからない。バスク語のZumeltzegi(なんと発音するかわからない)の表示が出ているだけ。
改装したようでエゴサリの名前は入り口の三和土と皿の刻印に残っているだけで要注意。
串焼き(ブロチェッタ)の種類が豊富な店との評判、カウンターに串に刺した食材が並んでいるので、好みのものを注文すると直ぐに奥の調理場で焼いて熱々のままオリーブオイルをたっぷりかけて出してくれる。 -
写真はエゴサリで注文した串焼き温ピンチョス
手前から 鱈+エビ+ベーコン2本、イベリコ+ピーマン+ベーコン1本、イカ+ベーコン2本 一串3.2ユーロ
スペイン版串焼き大変美味であった。滞在中リピートした。 -
写真は右上:カニミソのスープ煮、左下:バカラオ(鱈)のピンチョス
各2.9ユーロ -
5)Casa Gandarias (ガンダリアス) 独断偏見評価★★★★
8月31日通りの人気バル。店内はいつも大混雑。外のスタンド席が偶然空いたので席を確保し、いざ注文しに店内へ。 -
写真は注文したガンダリアスのピンチョス 独創的である。
左上から時計回り
・牛ひれ+玉ねぎ+ビネガー
・タルト型にキノコ炒め+赤パプリカ
・バゲットにカニ身(本物)+卵+エビ 各1.65ユーロ
・ウニの殻にウニクリーム 3.95ユーロ
・タルト型にカニ味噌 2.4ユーロ
どれも旨い! -
6)La Mejillonera ラ・メヒジョネーラ 独断偏見評価★★★★
変わり種ピンチョスを求めて訪れた。旧市街の憲法広場から西へ、海岸へ出るゲートに至るプエルト通りにある、その名の通りムール貝(メヒジョーネス)を扱う店という名のバル。ステンレス張りっぱなしのカウンターで立ち食いの庶民的な店。昼食時中学生風の制服姿も見受けられた。
市場でも地元でとれる新鮮なムール貝を見ることが多いが、蒸して色々なソースで提供する。
写真の上左:刻みオニオンにビネガーのソース、上右:ピリ辛トマトソース、下:パセリとオリーブオイルのグリーンソース 各3.8ユーロ/皿
付け合わせには、ほとんどの人がポテトフライのトマトチリソース掛けを食べていた。合うかもしれない。 -
7)Alberto(アルベルト)独断偏見評価★★★★
8月31日通りにあるバル、温ピンチョスに魅せられて口コミで尋ねた店。
カウンターにコールドピンチョス並べてない、すべて料理は調理して出す。
観光客はいない、常連客が店を取り仕切る女性と世間話をしていた。調理は旦那と思しき男性が一人で担当しているこじんまりとした店。
写真はここのシグネチャープレート、「ソパ・デ・ペスカード(魚介スープ)」相当手間がかかっている思う濃厚なスープは絶品である。他のバルでは経験できない一流レストランの味、ボリュームたっぷりでわずか6.5ユーロとは有り難い。
-
写真は同時に注文したタコのガルシア風、熱々オリーブオイルたっぷりで文句なし。
-
8)Bergara (ベルガラ)独断偏見評価★★★★★
大多数のバルは旧市街にひしめき合っているが、ベルガラは川向こうのグロス地区にある。喧騒から離れて落ち着いた雰囲気で食事をすることができる。創作ピンチョスで有名な店で、写真のように洗練された小綺麗な外観、内装である。離れているのでここの料理を目的に来るわざわざ来る、知る人ぞ知る店といえる。
メニュは写真付きで英語版もあり、ウエイターも感じが良くポスピタリティー良好である。 -
写真はベルガラの創作料理
フィデウアのガーリックマヨネーズ添え、フィデウアは魚介と細いパスタを炊き込んだ料理。 わざと缶詰カンを食器に使用しているのがお洒落である。 -
写真はベルガラの創作コールドピンチョス類
店内に陳列されている中から食べたいものをピックアップする。
上右:ラタチュールの上にイワシ
上左:トマト味野菜の上にアンチョビ
下左:ゴマ掛けパイクリーム
下中:黒パンベースにアボガドとサーモンを型抜きしたもの
下右バゲットベースに刻みタマネギとバカラオ(鱈)
各3ユーロ -
写真はベルガラの創作料理 スタイリッシュで洗練されてひと手間かかった一品
右:パイナップル、リンゴ、キングプラウンにサザンアイランドドレッシングのカクテル
上:タルト型にグラタン、揚げエビ乗せ
下:クリスピプラウンの春巻き風、ソイソースとゴマ
各3ユーロ -
写真は一番美味しかった一品、マッシュルームリゾット+ホアグラ、フレンチ風にソースが2種が添えられてもはやピンチョスとは言えない。味も最高。
-
9)Zeruko セルーコ 独断偏見評価★★★
旧市街ペスカデリア通りにある創作バル。口コミでは超人気の分子料理バルとのことで、「なんじゃそれ」と好奇心に駆り立てられた。夜は人が店外に溢れていてとても入れたものではなく、しからばと昼開店早々に出直して突入した。開店15分後で既に満員状態であったが、強引に席を確保した。
写真は この店の人気メニュ;バカラオ(鱈)の燻製料理 耐熱皿の金網の中には燻製チップが入っていて目の前で鱈を燻して食べ、最後に筒に入ったソースを飲むようにと講釈があった。チップの煙が移って確かに香ばしい変わった味になる。
分子料理とは分子レベルまで解析して美味しさを追求する創作料理のことらしい。
ソースの入れ物が試験管のようで分子ならぬ化学実験室のようではある。 5.5ユーロ -
写真は同じく生ハムの燻製料理
燻製のアイデアは面白い、日本の料亭で膳ごとに出される卓上小型七輪の発想だ。
経営者は勉強家のようなので、日本から情報仕入れているかもしれない。 -
写真はセルーコのピンチョスセット 10ユーロ
上:タコ、アンチョビの串差し
左:ガラスのスプーン容器に黄卵、上に揚げ玉ねぎとハムのトッピング
右:カップ入りの魚と野菜のみじん切り、ウエイターが調理してくれる。 -
写真は前の写真の右のカップの食材を調理後のプレート、魚と野菜のみじん切り、揚げパンがついてきた。
ほとんどの料理がひと手間掛けて供されるので楽しみではあるが、客で満員の中少ない人数の従業員で対応しているので、てんやわんや状態。総じて少し凝り過ぎかな? -
10) 番外 スイーツ篇
・Otaegui オタエギ 独断偏見評価★★★★
観光案内所の横から旧市街に入るナリッカ通りにある老舗パティセリー
創業1886年というから日本でいえば明治時代から130年以上続いている店だそうだ。
写真はこの店の一番人気という”パンチネータ”、カスタードクリームをサンドしたパイ生地にアーモンドをつぶ状に砕いたダイスを付けた焼き菓子で、さすがに永年人気を誇る品で上品で美味しい。 -
・Ogi Berri オギ・ベリ
新市街ギプスコア広場近くにあるベーカリーショップのウクレアとケーキ。普通に美味しい。ホテルの近くでお洒落な店だったので気になっていた。 -
4.バスク人、バスク文化
最後にバスク人とその文化について触れておきたい。
写真はバスクの民族旗で”イクリニャ”と呼ばれる。サンセバスチャンのみならず、バスク地方の街で、フランス領のバスクにおいてもスペイン、フランス国旗ではなく、バスク民族旗が掲げられている風景に良く出会う。
字の赤はバスク人を表す、ミドリ十字はバスク議会がゲルニカの木の下で開かれたことの象徴、白十字はカトリック信仰を表現しているという。
バスク人は歴史的に幾多の戦火に見舞われたにも拘わらず一貫してこの地を離れず、バスク語を話してきた民族で、バスク語は世界のどこの国の言葉とも関連のない全く独自の最も難解な言語と言われている。近代になりスペイン独立後フランコ独裁政権下では、バスク語は徹底的に排除され、民族旗の掲揚は禁止、バスク人は抑圧された歴史があった。
抑圧された反動でバスク民族独立戦線といった急進的な活動も記憶にあるところであるが、1975年フランコ独裁終焉後は、バスク民族の自主性、バスク語の公用化が認められ、学校教育にも採用され、民族旗の掲揚も認められたという。その意味でこの旗は民族の誇りの象徴なのだと思う。
-
滞在中にバスク文化と接する印象的な機会があったので紹介する。
旧市街の中心、憲法広場を夕食後散策に訪れた時、広場に舞台が設えられ、それを取り巻いて椅子席が設営されていた。ほどなく開場となり周辺の多くの人々が一斉に場所取りに会場内に雪崩をうった。入場無料のようでもあり我々も取りあえず席を確保し、隣席となった人に今夜は何のイベントがあるのか聞いたところ、市主催による憲法広場建設200周年記念音楽祭だということであった。
開演はスペイン時間の夜の10時、終演は深夜に近くなるとのことであったが、折角のバスク文化に接する貴重な機会でもあるので最後まで参加することとした。
最初の演目は少年少女合唱団の歌唱。バスク語の歌で意味は分からないが澄んだ歌声でよかった。
写真は2番目の演目の鼓笛隊とバスク民族舞踊団の入場風景である。市の公式行事なのだろう、地元の参加者はフォーマルな服装だ。
バスク民族舞踊は、男性はバスクベレー帽、女性は民族衣装のロングスカートに身を包み、鼓笛隊のリズムに合わせ、バレーダンスのように小刻みにステップしたり、足を高く上げたり相当訓練を積まないと踊れないようなステップに特徴のある
舞踊で印象深い。 -
メイン演目は市の混声合唱団による12曲の歌唱である。観光客用のサービスとしてエーデルワイス、ムーンリバーのポピュラーソングを交えて披露してくれたが、他の曲はバスク語によるバスク民謡で意味は理解できない。しかし相当の実力の合唱団で聞きごたえがあった。観客の多くはバスク人で一緒に口ずさんでいた。特に最後の歌曲はバスクの定番曲のようで、全員立ち上がり広場中の大合唱となった。最後に「バスク・オレ」と全員が叫び隣人同士祝福のハグをして散会となった。
会場の熱気とバスク色一色のイベントを通じて、スペインでありながら自分たちのアイデンティティたるバスク民族の言語、文化に誇りを持って継承していく心意気の迫力に圧倒される思いであった。世界中が均質化する世の中にあって新鮮な思いがした。
サン・セバスチャン旅行記 完
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
サンセバスチャン(スペイン) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
54