2017/06/05 - 2017/07/01
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museumwandererさん
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スペイン北西部 ガリシア地方を振り出しに、西仏国境を跨ぐバスク地方まで北部スペインを横断する旅。ガリシア、カスティージャ&レオン、カンタブリア、アストリアス、バスクの各州の主要な街を訪れ、自然美、街歩き、世界遺産、美術館、グルメ情報を発信する。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
1.全行程概要
3回目のスペイン旅行である。1回目はカタルニア地方、バルセロナを拠点としてヒローナ、フィゲレス、カダケスを周り、マジョルカ島まで足を延ばした。2回目はマドリッドを起点としトレド、セコビア、エスコリアルを周り、南下してコルドバ、グラナダ、マラガ、コスタ・デル・ソル、セビリアとアンダルシア地方を巡った。
3回目の今回は北スペインを旅する。ガリシア地方のサンティアゴ・デ・コンポステーラを起点に、西から東へ横断しレオン、アストリア、カンタブリア地方を経由しバスクのサンセバスチャンまでの旅である。
① 目的
・荒涼としたスペインの大地とは趣の異なる緑豊かな山岳とリアス式の海岸の織り成す景色を楽しむ。
・イスラム教徒の征服が及ばずキリスト教徒の反撃、レコンキスタの発祥となった独特の文化を持つ北スペインの文化遺産を見る。
・美食でつとに有名なバスク料理や魚介の新鮮な各地方の料理と地元酒を堪能する。
・ビルバオ グッケンハイムを初め各所の美術館を訪問する。 -
② 旅のルート
1)日本からスペインへ直行便で入国
2016年10月に20年ぶりに成田ーマドリッド間の直行便が復活し、往復それを利用した。週3便なので就航日は注意を要する。JALとiberia 航空とのコードシェアであるが運行はイベリア航空。意外でゃあるがイベリア航空は定時到着率が第一位とのことで今回も定刻通りの運航であった。機内食等サービスはごく普通であるが、なによりトランジットのストレスがないのは魅力である。
2)マドリッドーサンティアゴ・デ・コンポステーラ
マドリッド航空近くのホテルに1泊し翌日午前中にRYANAIRというイギリスの格安航空会社の便で飛んだ。1時間の飛行。
3)サンティアゴ・デ・コンポステーラ
5泊滞在 パラドール2泊、旧市街のホテル3泊
旧市街の大聖堂はじめ世界遺産見学、巡礼の道walking、ヴィーゴへ日帰り旅
4)レオン
サンチアゴからスペイン国鉄renfe特急で4.5時間でレオン到着、パラドールに2泊宿泊し、市内見物。
5)オビエド
レオンからALSAバスで約2時間でオビエドへ、一泊滞在。
6)サンディアーナ・デ・マル
オビエドからALSAバスでサンタンデールまで行き、ローカルバスに乗り換えサンディアーナ到着、3.5時間の行程。3泊パラドールに滞在し、アルタミラ洞窟博物館、コミージャス、サン・ヴィセンテ等のカンタブリア沿岸の街を訪問。
7)サン・セバスチアン
ローカルバス、ALSAバスを乗り継ぎ約5時間の行程でサンセバスチアンに移動。
旧市街に近いホテルに8泊滞在。サンセバスチアンを拠点に、スペインバスクの街、ビルバオ、ゲタリア、オンダリビアを訪問、国境を越えてフランスバスクの街、サンジャン・デ・ルス、ビアリッツ、バイヨンヌまで足を延ばす。
8)マドリッド経由で帰国
サンセバスチャンからマドリッドはイベリア航空国内線を利用。マドリッド市内のホテルに5泊し、王宮、主要美術館を巡った。写真は全行程26日のトラベルルートを示した地図である。マドリッド発着で北スペインを西から東へ横断し、一部国境を越えてフランスバスクに入る旅であった。 -
2.サンチアゴ・デ・コンポステーラ
写真はマドリッドからサンチャゴ・デ・コンポステーラへの移動に利用したイギリスの格安航空会社ライアンエアの写真である。格安航空のコンセプトはサービスを付加しない場合は格安であるが、付加するサービスによって料金が加算されるシステムとなっているので事前に内容をよく吟味する必要がある。手荷物1個預け入れの条件で?62/人であった。鉄道で移動の場合はマドリッドからrenfeで5時間以上かかるので時間コストを考慮し航空便の移動の選択となった。
1)サンチアゴ・デ・コンポステーラのハイライト
5日間滞在したサンチアゴ・デ・コンポステラでの印象に残った出来事をハイライトで記す。
・サンチアゴ巡礼の道walking体験
・巡礼のゴール、サンチアゴ大聖堂でボタフメイロに遭遇、ルーフツアに参加
・歴史的建造物のパラドールに宿泊
・世界遺産旧市街街歩き
・ガリシアグルメ バル食べ歩き -
2)巡礼の道walking体験
サンチアゴ・デ・コンポステーラはカソリックの三大聖地(他はバチカン、エルサレム)の一つでありヨーロッパ全土から毎年数10万のひとが訪れるという、まさに巡礼こそがアイデンティティの街である。
もとより宗教的目的でこの街を訪れた訳ではないが、巡礼の道の最後の10km程を半日かけてwalkingし、プチ巡礼で雰囲気を少しでも実体験することとした。
出発はサンティアゴ空港から市内へのバスの中で、空港を出て直ぐ巡礼者が歩いているのを見かけたので、そこを起点として大聖堂まで歩くこととした。
写真は、巡礼の道の目印の石の一里塚である。巡礼のシンボルマークであるホタテ貝(コンチャ)と赤い矢印が彫ってある。巡礼の道(カミーノ・デ・サンチャゴ)は、google mapにも載っていない小道で、ナビは使えないが要所にあるこの一里塚をたどっていけば迷うことなく大聖堂に到達できる。 -
空港近くから巡礼の道に入ると森の中の道となる。時々開けると牧場ののんびりとした風景に出会う。写真は巡礼の道に沿った牧場の写真。
巡礼の道では、個人またはグループで多くの巡礼者がマイペースでサンチアゴ大聖堂のゴール目指して歩いている。追い抜く時はお互い「buen camino」(良い巡礼を)と声を掛け合い国籍も多様な人々がコミュニケーションをとる。
半日のプチ巡礼参加ではあるが、出会った巡礼者を観察すると以下のカテゴリーに分けられる。
・カップル巡礼者
老若男女色々な組み合わせで、二人組で巡礼している人が圧倒的に多い。巡礼はフル工程で1か月かかる。部分巡礼でも時間に余裕がないとできないので、リタイア世代の夫婦、学生のカップルが目立つ。
・グループ巡礼
中高年の男女混合のグループに多く出会った。巡礼のために作った揃いのTシャツで道中喋りっぱなし、あちらこちらで記念写真を撮りながら賑やかなことこの上ない。
揃いのTシャツの染め抜きロゴをみると、今までの巡礼の履歴を書いているグループもあり、職場、親戚、同級生で計画的に巡礼にリピート参加している様子である。宗教的イベントというより修学旅行のノリではあるが。楽しんでいることは間違いない。
・正統巡礼者
本来の宗教的目的で聖地を目指して巡礼している人も勿論多く見かけた。ほとんどが単独行動で、楽しむというよりは黙々と求道的に歩を進めているように見える。 -
写真は巡礼の道の途中の小さな部落、Lavacollaの教会の写真。集落には必ず教会があり、巡礼者達は旅の安全を祈念していく。アルベルグという巡礼者に安価で宿泊、休憩のサービスを提供する施設も整備されている。
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写真は巡礼の道沿いの民家の庭でよく見かけた、バスク地方独特の食物貯蔵倉庫である。両端の石壁の天辺には十字架が設置され、側壁は竹か藁の植物性繊維で葺かれている。高床式で通気性を確保しており古代からのバスク人の生活の知恵が凝縮されている。バスク博物館で陳列された同種のものを見たが、現在でも使用されている。
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写真はモンテ・デ・ゴソ(歓喜の丘)の巡礼者のモニュメント像である。
モニュメントの巡礼者の視線の先の遠景はサンティアゴ・デ・コンポステーラの街並みである。大聖堂まで残り5kmの郊外の丘で、長い巡礼の旅を経て巡礼者はここで初めて聖地を眼下にし、歓喜したことから名付けられたという。現在は丘全体が公園として整備されている。旅案内書には必ず紹介されている有名なモニュメントであるが、実際には巡礼路から外れた丘の南の端に像が立ってるせいかわざわざ見に来る巡礼者は多くない。歓喜の丘には他にモニュメントがあるので、気を取られて巡礼者の像を見落とさないようにしたい。 -
巡礼路ゴールまで残り3km辺り、サンチアゴ・デ・コンポステーラの市街地のレンフェの鉄道線路を超える手前で巡礼路は一般道路に合流する。ここからは一般道の歩道が巡礼路となる。今までのマイルストーンの替わりに写真のようなシンボルのホタテマークの黄色と青の看板が目印となる。黄色の矢印を辿ることとなる。大聖堂の屋根が彼方に見えて愈々終着点は近い。
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写真は、市街地の歩道に打ち込まれた巡礼路を示す、ホタテマークの鋲状のものである。看板と路上のこのマークを辿れば道に迷うことはない。サンチアゴだけでなく、巡礼路が通過する街で一般道が巡礼路と合流しているところでは、必ずこのホタテマークが歩道に打ち込まれて巡礼の道であることが判る様になっている。
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ゴールのサンチアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の正面写真である。
9世紀にスペインの守護聖人ヤコブが葬られたというこの地に聖堂が建てられ、一旦はイスラム教徒に破壊されたものの11世紀に再建された。スペインを代表するロマネスク建築の聖堂で世界遺産となっている。残念ながら現在は長年の風雪に晒され老朽化が進んでいて大々的な修復工事中で正面ファサードは工事足場とブルーシート越しに拝まざるを得ない。 -
聖地サンチアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂は旧市街の中心にあるオブラドイロ広場の東側にある。写真は巡礼の道の終着点であることを示す広場の石畳に刻まれた道標である。オブラドイロ広場では巡礼の完遂を喜び合い達成感に溢れた巡礼者たちが、ハグしたり、座り込んだり、寝転んだりミサまでの間暫しの休みを取る光景を目にする。
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3)世界遺産コンポステーラ大聖堂
写真は朝明けたばかりの大聖堂前のオブラドイロ広場である。人気の全くない広場で一人の巡礼の青年が跪いて深い祈りを捧げていた。このような光景を見るとカトリック信者にとって巡礼が真の宗教的な行為、”心の旅”であることが理解できる。
巡礼の終着地聖地大聖堂はキリストの聖人の一人ヤコブを祀っているという。11世紀に建てられたロマネスク建築の代表的な教会と取り巻く歴史建造物のある旧市街は世界遺産に指定されている。 -
写真は大聖堂の礼拝堂である。正面祭壇には聖ヤコブの像が鎮座している。
天井から吊り下がっているのはボタフメイロで有名な香炉である。 -
2017年6月9日19:30のミサに参加した時に偶然見る機会を得たボタフメイロの写真である。右端の柱の所にエンジ色の法衣をまとった聖職者数人が天井から吊り下げられたロープを引っ張り香炉をミサの参加者の頭上でスイングさせ、煙を振りまいている。
カトリックでは祈祷の際聖職者が香炉を手元で振る儀式は知られているが、サンチアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂のボタフメイロは高さ1.6m、重量80kgの巨大香炉を礼拝堂の天井から吊り下げて振る大規模なもので唯一この聖堂だけの儀式と言われて世界的にも有名である。
かつてボタフメイロは定期的に巡礼者のミサの時に実施されてかなりの確率でみることができた。現在は一回当たりのコストが高額であることから定期実施は維持不可能となりクリスマス等の重要なミサ以外は原則実施しないこととなった。例外として巡礼者の中の篤志家がコストに見合う寄進をしたときにボタフメイロが実施されるそうで、今回は偶々参加したミサで見ることができたことは極めて幸運であった。
ボタフメイロの起源は諸説あるが、中世ペストが欧州で大流行し多くの死者が出た時に、ボタフメイロの香煙を信者に振りまき効果があったことが始まりという説や、昔の巡礼はシャワー等の設備が整っていない状況で長旅の汗を落とすことも儘ならず巡礼者はミサに集ったためデオドラントのため香炉を振ったという説が巷間言われている。
ミサは厳粛そのもので、スペイン語で詳細は理解できないが、聖職者の説教と讃美歌が交互に数回行われ、巡礼終了証を発行を受けた巡礼者の出身国の報告もあった。最後に牧師に促されミサで隣り合った見ず知らずの人同士が握手を交換して終了した。ボタフメイロはその後何の前触れもなく始まった。今まで敬虔な祈りを捧げていた巡礼者も写真のように手に手にスマホをもって写真を撮っていた。 -
大聖堂には隣接して博物館が併設されていて大聖堂に関連する歴史的資料を見ることができる。またRoof Walkingなる大聖堂ガイドツアーが毎日定時開催されている。
両方とも有料であるが、博物館とガイドツアーのセットとなったコンバインドチケットも発売されている。今回はコンバインドチケットを購入し大聖堂に密着することとする。ツアーは数回/日実施、言語はスペイン語、英語ツアーは1回/日だけある。
Roof Walkingはその名の通り大聖堂の建物の屋根の上に上り、ガイドの説明を聞きながら何本もの尖塔、鐘楼の歴史的建造物とそのデコレーションを真近に眺めることができるユニーク体験ツアーである。建築物だけでなく当然大聖堂の屋根であるので旧市街、新市街、遠くの丘陵の遠望まで眺望は素晴らしい。
写真はRoofwalkingのスナップショットで大聖堂の屋根と尖塔の一つをとったものである。屋根歩きといって大建造物の屋根なので広さは十分で端に転落防止柵があり、勾配もさほど急でないので女性、年配の方でも安心して楽しめる。但し写真にもある様に工事中の現場を通過するにも拘らずヘルメットの着用がないのは、危険を感じる状況はなかったものの日本では考えられないことである。世界遺産の大聖堂のrooof walkingの発想自体がラテンのノリで、日本では何かあったらどうする思考で企画は却下されるだろう。ミサを礼拝堂のステンドグラスの天窓から見下ろすなど楽しい体験ツアーではあった。 -
写真はroof walking tourの大聖堂の屋根からオブラドイロ広場を見下ろしたもの。
手前が大聖堂、右は旧教会の宿泊所兼び病院、現在のパラドール、左は市庁舎。 -
写真はRoof Walking Tourで大聖堂屋根上から大聖堂東側のキンターナ広場を見下ろしたもの。前景の建物の屋根との比較で現在位置の高さが判る。旧市街、遠景の丘陵まで見渡せる。
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5)パラドール サンチアゴ・デ・コンポステーラに宿泊
・パラドールとはスペイン国営の宿泊施設で歴史的建造物の古城、宮殿、貴族や地方の領主の館、修道院等を改装しホテルに蘇らせ歴史遺産の保存と観光の両立を図ったスペイン独自のシステムである。国内に90数か所ある。
ホテルとしてはハイクラスの部類に属するが、歴史的建造物の重厚な雰囲気を味わい、宿泊設備、レストラン等は高級ホテル並みに整備されていていることを評価すると、コストパフォーマンスは高い宿泊施設と考える。
筆者は3回のスペイン旅行で5か所のパラドールに宿泊した。長期移動滞在旅行だったので、全泊パラドールは経費がかさむことから、パラドール泊は2-3泊、残りはエコノミークラスホテル宿泊の組み合わせで旅した。個人的にはスペイン旅行の際はパラドール宿泊をお勧めしたい。但し既存歴史建造物立地のホテルであるので、ロケーションは必ずしも便利なところではない。それが魅力の一つではあるが。また歴史建造物ではない近代的ホテルスタイルもあるので、パラドールのHPの内容を吟味して選択した方が良い。
HPを見ると連泊割引やHalf Boardという食事付き割引等、お得なプランも提示されている。価格もフレキシビリティがある。
・写真はサンチアゴ・デ・コンポステーラのパラドールの正面の写真である。アブラドイロ広場に面して大聖堂巡礼者用として16世紀に建設された巡礼者宿泊施設兼病院の建物をパラドールとして転用した。 -
パラドール内部の写真、天蓋付きのベッド等、調度品は歴史建築と呼応し重厚な設えになっている。一方トイレ、バス等の水回りは近代的な設備で清潔快適である。
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写真はパラドールの公共エリアのサロンの風景。落ち着いた雰囲気を醸成している。
朝食はビュッフェであるが、食材の種類は豊富である。レストラン、カフェテラスを併設していて宿泊者以外でも利用できる。 -
パラドールの構造は教会付属設備であったため、中央にチャペルがあり、それを中心に4つのパティオと回廊が田の字型に配置されている。回廊沿いに客室がある。写真は2階回廊からパティオの一つを俯瞰したものである。
建物は建設当時の状態で保存されている。パラドールそのものが博物館のようで世界遺産に宿泊する高揚感がある。 -
6)サンチアゴ・デ・コンポステーラ街歩き
街歩きは世界遺産の旧市街がメインとなる。歩いて散策できる広さである。また城壁で囲まれた旧市街は数か所の入り口に車止めがあり、バスなどの大型車両は進入禁止、自動車も許可証のあるものだけと制限されていて、街歩き散策は快適である。
・ガリシア民族博物館
ガリシア地方の歴史と文化を理解するうえで訪れたいのがこの民族博物館である。
写真は正面玄関アクセスからの博物館全景で、17世紀の修道院の建物を博物館に転用したものである。
巡礼の道が旧市街に入る手前に位置している。 -
ガリシアの民は漁業と農業の民である。当時の漁業に使われた船が実物大で何隻か展示されている。手漕ぎのシンプル極まりない構造である。
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当時の典型的なガリシア人家庭のダイニングとキッチンを再現したコーナーの写真である。蛇口の付いたワインの木樽が並んでいて古くからガリシアはワインの産地であったことが偲ばれる。
現在でもコンポステーラのバルで並んだ木樽からワインを供給する光景を見かける。 -
写真はガリシアの民族工芸品の木靴と製造工具
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写真は昔のガリシアの漁村風景のジオラマ模型
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6.2 アバストス市場
街歩きで庶民の暮らしぶりが良くわかるのは市場である。アバストス市場はサンチアゴ・デ・コンポステーラで最も大きな市場で市民の台所である。旧市街を囲う城壁の東端の上にあるので街歩きの途中で覗いてみよう。写真は市場正面の時計塔である。奥に見えるのが城壁の上の回廊、左側に4棟の市場の建物が並びアーケード上になっていて両側に店がずらりと並んでいる。
ここでは魚介、精肉、パン、チーズ、野菜、果物と市民の食料がすべて供給され種類が豊富で、どれも新鮮である。ガリシア地方の食文化の高さが納得できる。 -
・中でも魚介類の新鮮さは流石は古くから漁業が盛んであったことを現代に引き継いでいる。面白いのは魚の陳列の仕方で、日本では魚を寝かせて並べるがガリシアでは写真のように魚を立てて並べ恰も水中で群れを成して泳いでいるように見せる。目玉を見ると如何に新鮮であるかがすぐわかる。切り身やさく、まして刺身のパック売りなどない。丸ごと一匹売りである。迫力ある並べ方で売り子も掛け声をかけ元気が良い。ガリシアの魚介料理が美味しいことは納得がいく。
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・スペイン北部の代表的な魚介は鱈である。スペイン語でバカラオと呼びレストラン、バルで最もポピュラーな魚である。塩漬けの干物に加工して保存して調理されることが多い。写真はいかにも北スペイン独特の塩鱈加工専門店である。
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6.3 アラメダ公園
旧市街の西側の丘陵に市民の憩いの場であるアラメダ公園がある。旧市街街歩きから少し足を伸ばせば届く距離にあり是非訪れたい場所である。
丘の上に教会があり周囲は古い大木の森に囲まれている。丘を取り巻くように散策道があり、花壇が手入れ良く整備されていてゆっくりと時間を過ごすことができる。
写真は公園の西側の入り口の俯瞰である。
写真は
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アラメダ公園の散策道には数か所の展望台が設置されている。
写真は東側の展望台から見た旧市街である。大聖堂の遠望はここから見るのが一番美しいと言われている。 -
7)ガリシアグルメ バル食べ歩き
スペイン料理は素材の味を活かしたシンプルな調理で大変美味しい。またバルといういわゆる居酒屋文化が盛んでコース料理を気取って食べるのでなく、ワイン片手にタパス、ピンチョスと呼ばれる一品料理をカジュアルに、かつ安価で味わえる。食はスペイン旅行の楽しみの重要な要素である。
サンティアゴ・デ・コンポステーラで訪れたバルであくまで独断偏見であるがお薦めの店と料理を紹介する。
7.1 Meson do Pulpo
店名はその名もずばり「タコ館」ガリシア料理の名物タコ料理専門店で大聖堂から北へ徒歩で15分ほどの所にある。地元の食堂風。ランチに訪れたが観光客はなく、近所の常連客がたむろしてワイン飲みながら店主と喋りながら食事をしていた。 -
写真は名物料理タコのガリシア風
ガリシア地方名産の生タコを繊維がクタクタになるまで叩いて柔らかくし、ゆでる。木皿の上にゆでたタコをスライスしてを乗せ、熱したオリーブオイル、パプリカ、岩塩をかけた一品。ガリシア地方の魚介バルではどこでもあるご当地グルメ。
現地口コミで高評価だけあり、タコの柔らかさは驚きで専門店の面目躍如、旨いものであった。 -
7.2 Dama Juana 街の定食屋 コストパフォーマンス抜群でリピートした
スペイン語でメニュと呼ぶ定食が安くて旨い人気店。
写真は店の正面で一切飾り気はない。昼定食は前菜+メイン+デザート+ワインで10ユーロ, それぞれ数種類のメニュから好きなものを選択できる。夜定食は々システムで一寸だけ上質になって15ユーロ. 手書きの板書きが店頭に出ている。
安くて旨い人気店で地元客で満員となるので、遅いスペイン時間食事時間を避けて開店早々訪れるのがお薦め。
場所は旧市街大聖堂東側セルバンテス広場近く。 -
写真はdama Juanaの定食の一品として注文したマテ貝のプランチャ
マテ貝はスペインでポピュラーな貝で、市場では10本ぐらい束ねて売られている。
ニンニクオリーブでフライパンで揚げたただけのシンプルな料理であるが、素材が新鮮で旨い。 -
写真は同じくDama Juana の定食でチョイスした料理。バカラオ(鱈)である。
前述の塩干し鱈を戻して調理した北スペインの代表料理である。 -
7.3 O Gato Negro 「黒猫」という名の人気バル
旧市街の飲食店の集まる一角にあり、巡礼者、観光客、地元の人で常に混雑している。魚介がお薦めの庶民的なバル。
写真は店内、カウンターでは飲みながら席が空くのを待つ人たち。 -
写真はO Gato Negroで食べた子蟹(Necoras)
小さいがミソや身が詰まっていて美味しい。
一品料理は量がフルサイズのほかにハーフサイズもあり、少量を色々食べることもできる。タコ、ムール貝、ハモンセラーノ等魚介中心に食した。素材が新鮮なのだろうひと手間掛けただけの料理だが皆美味しい。 -
ここのワインはカウンターの奥のワイン樽から直接サーブされる。
ワイングラスではなく、ご飯茶碗大のカップになみなみと入れてくれる。日本のお椀酒ならぬ椀ワインである。一杯ユーロと立ち飲み並みに安い。
スペインではワインは水と同じと言われるがその通りだ。
銘柄や雰囲気よりもがぶ飲みしたい筆者にとってはありがたいシステムである。
余計なところに一切金をかけず恰好付けずに旨いものを提供するというコンセプトが支持されている店だ。 -
7.4 Petiscos do Cardeal 「枢機卿の軽食」という名のタパスバル
旧市街飲食街にあるタパスバル、入り口がカウンターでピンチョスがずらりと並んで立ち食いができる。奥はテーブル席で休憩がてら座って食事をするのによい。写真入りのメニュがあり、注文しやすい。ピンチョスはカウンターに行って直接食べたいものを指差してピックアップできる。明るい綺麗なバルで味も満足できる。
写真はスペインタパスの定番 キノコのアヒージョChampinion a la Plancha -
写真はこれもタパスの定番 しし唐のオリーブオイル揚げ
岩塩が効いていてワインが進む。 -
写真はカウンターに並んでいるピンチョスの中からチョイスしたもの 20種類近くある。
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7.5 A de Maria ガリシア家庭料理のバル
パラドールの前の道を西に下り旧市街の城壁を出て直ぐの店。
住宅街の中で看板とメニュ版があるだけの目立たない店。 -
写真はここのおすすめ料理4種のコロッケ Croquetas completa
エビ、シイタケ、チーズ等 揚げたてが新聞紙に乗せて出てくる。
サラダは野菜の種類が多く、ドレッシングも自分で味を調整できる。
北スペイン横断の旅 ①サンチアゴ・デ・コンポステーラ篇 ー完ー
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