2016年イタリア旅行　マントヴァ（テ離宮）

2016/08/29 - 2016/09/08

2016年の8月末から9月初めにかけて、9泊11日の日程でイタリア北部を旅行してきました。イタリアを訪れるのは約10年ぶりになります。前回は添乗員さん付きのツアーで、ミラノからローマまでの王道ルートを巡りました。

今回は2度目のイタリア訪問かつ個人手配ということで、ツアーでは訪れる機会が少ないであろう、トリノ・クレモナ・マントヴァに行ってみることにしました。

【観光スケジュール】
9月4日（日）：トリノからクレモナへ移動
9月5日（月）：マントヴァへ日帰り観光（テ宮殿見学）

【宿泊先】
9月4日（日）～6日（火）　2泊3日
クレモナ　ホテル・インペーロ（Hotel Impero）

エリア マントヴァ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

鉄道でトリノからミラノを経由して、宿泊先のクレモナに移動しました。

マントヴァの観光をメインに考えていたので、本当はマントヴァに泊まりたいと思っていました。ですが、手ごろな値段の宿が取れなかったため、マントヴァに近いクレモナに滞在することにしました。

クレモナ大聖堂 寺院・教会

クレモナの町はこじんまりとして、のんびりとした雰囲気の町でした。
しかし、クレモナ大聖堂は町の雰囲気に見合わない、驚くほどに巨大な教会でした。

クレモナ大聖堂内の礼拝堂のひとつですが、ローマのパンテオンを思い起こさせるようなデザイン。大聖堂の外観はロマネスクですが、内部は様々な様式が混在している印象を受けました。

おじさんが懸命に柱を支えています。
いったい何年、柱を支え続けているのでしょうか！？

この日の夕食用にバールで生ハムパニーノを購入しました。

岩塩が振りかけられたパンと生ハムという非常にシンプルな組み合わせ。
ですが、これが信じられないくらい美味しかった。
生ハムは口の中に入れるなり溶けてしまい感動しました！

クレモナ滞在2日目は、マントヴァへ日帰り観光。
マントヴァを訪れた最大の目的は、テ離宮を見学するため。

マントヴァの駅からテ離宮へは徒歩で行きました。30分くらいで到着したと記憶しています。テ離宮へのアクセス方法が今一つ分からず、バスに乗らなければたどり着かない場所にあると思っていました。ですが、マントヴァ駅前のホテルで行き方を尋ねたところ、歩いて行けるとのことだったので、地図をもらい教えてもらった通り歩いて向かいました。

テ離宮 城・宮殿

テ離宮はイタリアおいて珍しく月曜日も開館している観光スポットです。
月曜日の開館は午後1時からですが、この曜日だけ無料で入場することができます。

回廊の天井の模様がテトリスみたい。

宮殿内ではだまし絵の技法が、あらゆるところで用いられています。
柱も彫刻も馬も立体的にみえます。それにしても、なぜ馬なのでしょうか？

いかにもルネサンスっぽい体型の女性の姿がみられます。
双眼鏡があれば細かいところまでしっかりと鑑賞できそうです。

天井を見続けて首がだんだん疲れてきます。
まだまだ序盤なので疲れたとは言っていられませんが…

うおーーっ！と今にも声が聞こえてきそうな表情をしていますね。

壁は白のままでシンプルな印象なのですが…

天井を見上げると隙間無く、これでもかと言わんばかりに装飾が盛り込まれています。

床のモザイク模様も部屋ごとにデザインが異なっているので飽きさせません。

どこが立体の装飾なので、どこが平面に描かれているのか、だんだん分からなくなってきます。

木製の扉も近くに寄って見てみると、細かな模様が施されています。

ウエッジウッドのジャスパーを思い起こさせるような天井です。

これまで強烈な色合いの天井の部屋が続いていたので、ここの部屋は他に比べて落ち着く気がしました。

テ離宮のハイライト、巨人の間です。

部屋に一歩踏み入れるなり、神々と巨人が争う混沌とした世界が広がっていました。

テ離宮 城・宮殿

部屋の角や天井への境目もお構いなしに描かれています。それゆえに、部屋の広さ、高さがわからなくなり、物語のなかに入り込んだような錯覚に陥ります。

巨人達の叫び声、うめき声が本当に聞こえるような気がします。

部屋の出入り口の高さなどと比べると、巨人が本当にに巨人サイズで描かれているかが分かります。

巨人の間の迫力は、写真だけではとても伝えきれません。
ぜひ実際に訪れて、混沌とした世界を体感されることをお勧めします。

ここに到着した時は曇り空でした。見学を終えて外に出てみると、
青空が広がっていました。やっぱり青空の方が気持ちいい～

晴れると日差しが強いのなんの。
お供のカエルも暑さに耐えきれず、水の中に入りたいみたい。

テ離宮を後にしマントヴァの中心部へ向かいます。

テ離宮の敷地前から延びる道をひたすら歩いていくと、観光の中心地であるエルベ広場やドゥカーレ宮殿方面にたどり着きます。

エルベ広場あたりに来ると、中世の雰囲気満載の街並みになります。

この通りをまっすぐに進んでいくと、ドゥカーレ宮殿のあるソルデッロ広場に着きます。

マントヴァを訪れた月曜日は、残念ながらドゥカーレ宮殿の休館日でした。仕方がないので、ソルデッロ広場の大聖堂を見学したり、ジェラートを食べたりし散策を楽しみました。