秋のレッサーパンダ紀行【３】 市川市動植物園　おチビちゃんには会えなかったけど・・・、優花ちゃんと梨花ちゃんの共同子育てに感動！！

2017/10/11 - 2017/10/11

レッサーパンダの出産のお知らせは、もちろんどの子の情報でも嬉しくて嬉しくて仕方ないのですが、今年一番嬉しかったのが市川市動植物園の優花（ユーファ）ちゃんの出産のお知らせでした。

僕をレッサーの道に叩き込んだメイファ。
その忘れ形見にしてメイファのイメージを最も色濃く引き継ぐ存在・・・メイファの急逝で人工哺育で育った優花ちゃんが見事ママになってくれました！！

優花ちゃんのおチビちゃんの公開開始の報を受け、居ても立ってもいられなくなり急遽思い立った市川行・・・結果的にはおチビちゃんには会えませんでしたが、キーパーさんから優花ちゃんと梨花ちゃんの摩訶不思議な共同子育ての話を聞き、人工哺育と言う苦難を乗り越えた姉妹の絆の深さを思い知りました。

今日はその話が聞けただけで満足・・・おチビちゃんにはまたすぐ会いに行きます。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 市川(千葉)

今日の訪問園は市川市動植物園です。

昨晩は新鎌ヶ谷のホテルに宿泊、今日は午後から都内で仕事なのでそれまでの間になんとか今年生まれの優花（ユウファ）ちゃんのおチビちゃんに会いたいと思い来ました。

園には９時３０分の開園と同時に到着、入園料は大人４３０円です。

入園して一番目立つ場所にあるのがレッサーパンダ１号舎です・・・ここで展示される子はウエルカムパンダと呼ばれ、その時々で注目度の高い子が主にこちらで展示されます。

今、市川市動植物園で最も注目度の高いパンダはもちろん優花ちゃんのおチビちゃんなのですが、哺育環境の変化や展示スペースの関係などがありこちらでの展示にはなっていません。

今現在は引き続きハオ君とソラちゃんがウエルカムパンダを務めます、このペアはファンの人気も高いですし、ウエルカムパンダを続けてもらえるのはそれはそれで嬉しいですね。

ソラちゃんは木の上、ハオ君はお食事中・・・今日は先を急ぐのまずはこの写真で失礼します。

１号舎サブ放飼場にはこちらも変わらずナミちゃん。

ナミちゃんがカメラ目線くれました・・・今日は先へ急ぐのでまた後ほどね。

サル山の横を通り坂道を上下するとレッサーパンダ４号舎に辿り着きます・・・初めて市川に来た時はこちらの展示場の存在を知らず、帰り際に気づいてビックリした記憶があります・・・なんせ関西にはこんな規模でレッサーを飼育している園なんてなかったもので（苦笑）

展示は右からライチ君、明登君、ハルマキちゃん、ルルちゃんですが、こちらも後ほど。

そして、キツネザル舎を挟みレッサーパンダ２号舎です。

右から、ムギ君、優花ちゃん＆優花ちゃんのおチビちゃん＆梨花（リーファ）ちゃん、カリンちゃん、イチ丸君の展示です。

今日のお目当てはもちろん７月１３日生まれの優花ちゃんのおチビちゃんです。

僕をレッサーパンダの道に引き込んだメイファの娘、3つ子育児中にメイファが急に天国に旅立ち、キーパーさんの手による人工哺育で何とか繋ぎ止めた命の鎖・・・人工哺育で育った優花ちゃんがこうして母になれたことが嬉しくて仕方ないのです。

ファンの方が数名待機していた向かって右から３番目の展示場には、優花ちゃんと梨花ちゃんが出ていましたが、おチビちゃんは出ていませんでした。

キーパーさんによるとおチビちゃんは寝室で爆睡とのこと（苦笑）

おチビちゃんは午前中は寝ていることが多く、午後の方がまだ見れる可能性があるとのこと・・・今日はどんだけ粘っても１１時３０分頃までしか居れないので、おチビちゃんに会えるのは望み薄な感じもしてきました（苦笑）

生れてからずっと一緒の優梨姉妹、でも、子育て中にも同居ってのはかなり驚きました。

ムギ君とのペアリング１年目で見事ママになった優花ちゃん。

先ほども書きましたが、優花ちゃん達の育児中にメイファお母さんが天国に旅立ち、３つ子兄妹は急遽人工哺育で育ちました。
人工哺育で育った個体は繁殖に難があることが多いと言われる中での出産・・・素晴らしいです。

優花ちゃんとは生まれてからずっと一緒の梨花ちゃん。

キーパーさんのお話によると、３つ子の兄妹なのでもちろん同い年なのですが、梨花ちゃんは精神的には優花ちゃんを年上の姉、あるいは母親の様に慕い、頼っていたようです。
優花ちゃんの出産期、子育て初期には当然の事として別居となった優＆梨ですが、別居の影響か梨花ちゃんが極端に人を怖がるようになってしまい、梨花ちゃんの精神的限界を悟ったキーパーさんは、おチビちゃんが生後１ヶ月となった時期に思い切って子育て中の優花ちゃんと梨花ちゃんの同居にに踏み切ったそうです。

これは場合によっては、梨花ちゃんが新参者のおチビちゃんを攻撃したり、逆に、母性が強まった優花ちゃんが梨花ちゃんを攻撃をしたり・・・と言う最悪の事態になってもおかしくない、ある種賭けの様な処方なのですが・・・、

この決断がとんでもない事態を引き起こすのです・・・嬉しい方向で！！

おチビちゃん生後５９日目。

なんと、優花ちゃんが梨花ちゃんの首を咥え強引におチビちゃんのいる巣箱に連れ込んだのです！！

この事が、もともと気分屋な梨花ちゃんの母性本能に火を付け・・・優＆梨姉妹はなんと２匹で育児をすることになったのです。

今では実の母の優花ちゃんより梨花ちゃんの方がおチビちゃんの面倒見がいいとか（苦笑）

それを見越して梨花ちゃんを巣箱に引っ張り込んだんだとしたら・・・賢い優花ちゃんならある得るかも（笑）

おチビちゃんは１０月１日の生後８１日の段階で体重１３９０ｇ・・・今日あたりは１．５ｋｇくらいにはなってるのかな？

２匹のママに愛されスクスク成長中です。

ママ２匹は放飼場と寝室を行ったり来たりですが、おチビちゃんは引き続き爆睡の様で一向に出て来る気配はありません。

娘の監視は梨花ちゃんに任せてキーパーさんに甘える優花ちゃん。

人工哺育で育っただけに人は大好きです。

・・・娘って何気なく書いたんですが、性別発表されてましたかね？？
なんとなく娘と思い込んでいたのですが・・・。

この辺りでタイムアップ（涙）　　
おチビちゃんには一瞬たりとも会えませんでしたが、こればっかりは時の運なので仕方ないですね。

帰り際に他のみんなに挨拶です。

ちょっとショックだったのがイチ丸君の様子です
皮膚病か何かでしょうか？一気に老けた感じで驚きました。

投薬を受けており、食欲もあるようで症状はだいぶ良くなっているようですが・・・。

メイファと共に僕をレッサーの道に叩き込んだ張本人・・・あの王子然とした風貌を取り戻して欲しいです。

昨年はイチ丸君とのペアリングで母になったカリンちゃんですが、娘のハルマキちゃんが人工哺育となったことや、今年、ムギ君と優花ちゃんのペアに子供が出来たこともあり、早くも次世代に繁殖の任を譲った感すら漂っているのが少々残念なところです。

イチ丸君に早いとこ良くなってもらって、来年、もう一度繁殖に挑んで欲しいですね。

京都から移動して１年目で期待に応えたムギ君。

栃さん（現、旭川市旭山動物園）の家系は優秀だなと改めて思いました。

レッサーパンダ４号舎。

お隣のハルマキちゃんが気になるルルちゃん・・・まあ、ハルマキちゃんの動きはレッサーから見ても面白いかも。

ハルマキちゃんはやっぱ可愛いなぁ。
今や市川のアイドル的存在と言っても過言ではないですもんね、すごく小さく生まれたのが信じられないほど素敵な女の子に成長してくれました。
同じ人工哺育と言う事もあるのか秋吉台の優香ちゃんとイメージがダブりますね。

明登君は隅っこでお昼寝してて撮れませんでした。

ライチ君は相変わらずてくてく歩きまわっていました。

メイファの旦那様、僕の中ではメイファ＆ライチ君が心の中のベストカップルなのです。

１号舎サブ放飼場。

ナミさん・・・屋根なし小屋に可愛らしく座っていました。

ハオ君は寝室でお昼寝で、ソラちゃんは相変わらず木に上で寛いでいました。

放飼場の数もぎりぎりで手狭であり、また、子育て中の移動や担当さんの交替（１号舎と２＆４号舎では担当さんが別になります）のストレスも考えられるため、優花ちゃん＆おチビちゃん＆梨花ちゃんが近々に１号舎メインに移動しウエルカムパンダになる可能性は低いとのこと・・・ハオ君とソラちゃんのウエルカムもファンにとっては嬉しいでね。

優花ちゃんのおチビちゃんには出来るだけ早く会いたいので、また、近々訪問しますね。