2017/09/14 - 2017/09/17
1062位(同エリア6773件中)
Asyさん
カトリックの国際団体が主催するローマ巡礼「Summorum Pontificum」に参加してきました。この巡礼は10年ほど前から毎年秋に実施していて、ず~っと参加してみたかったのですが時期が合わずに断念してきました。それが今年は例年より早く、日本のシルバーウィークと重なる時期に開催であったので念願の参加となりました。
今回の旅のミッションは、「旅行期間中、服は着物のみ」。
こんな宗教の巡礼に参加している日本人なんて私だけだろうし、着物着れば日本のプレゼンスを示す(?)こと間違いないとの思い、やっちゃいました。
この旅行記では、ローマでの巡礼の様子を記しています。
ちなみに持っていた着物は、
絽の着物2枚、単衣のお召し(着物と羽織)1枚、長襦袢2枚。
履物は便利な飴ゴムの雪駄風履物1足。
帯は角帯を2本。
あと袴1つ。
これらを組み合わせて着ました。
ローマには金曜日から日曜日までの2日間半滞在しましたが、大変運のよいことに外で雨に降られたのは土曜日の午後の10分だけ。
これは雨が比較的多いローマでは運のよい方だったと思います。
着物での海外旅行を考えている人の参考になれば幸いです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
まずはホテルにタクシーで移動します。
ホテルは「Casa Tra Noi」。
巡礼の指定宿の一つで、バチカンの近くの丘の上にあります。
着物+トランクなので、タクシーで移動。
タクシーの運転手にはgoogle地図を見せると、すぐに場所理解してくれました。
途中で渋滞に巻き込まれつつも、1時間ちょっとかかって到着。 -
ホテルは丘の上の見晴らしのいいところにありました。
駐車場が広いことが第一印象でした。ホテル アレッサンドリノ ホテル
-
ホテルの正確な位置はこの辺。
-
このホテルはカトリックの宗教団体が経営母体なため、ホテル内に礼拝堂が3つあり、また大きなカンファレンスホールも備えており、バチカンにも近いということで宿泊所に選ばれたとのこと。
写真は中庭の様子。ちょっと日陰に入れば、涼しく過ごしやすかったです。 -
ホテルの屋根の上には聖母子の像が立っています。
-
ホテルの壁には幼子イエスを抱いた聖ヨセフの像が安置されています。
-
ホテルの時計台の様子です。
-
ホテルが建つ丘の下にはロシア正教の教会が立つ、ローマでもちょっと珍しい場所でした。
-
部屋は3階でした。バルコニーに出ると、サンピエトロ大聖堂のドームが見えていました。写真では小さく映っていますが、実際にはかなり大きく見えて感動!
-
ホテルのレストラン。朝はビュッフェ。昼と夜は定食。値段は平均10ユーロ程度。確かにローマでこの値段は大変経済的。
-
夕食での2ショット。
右の彼はスコットランドから来た巡礼者。
私はお召し。 -
ローマ宿泊2日目(土曜日)の朝です。
この日の天気は雨予想ですが、まだ空はなんとか持ってくれていました。 -
今日は行列に参加します。
雨も考えられるので、着物は化繊。
歩きやすさを考えて、袴をはきました。 -
巡礼のコースです。
市内のキエーザ・ヌォーバから出発し、サンタアンジェロ城を経て、サンピエトロ寺院に向かう1時間の予定。 -
出発地のキエーザ・ヌオーヴァ教会。
イタリア語で「新しい教会」という意味ですが、建立は17世紀初め。
日光東照宮よりも古い建物を、新しいと呼ぶローマ人の感覚は、京都人が
応仁の乱を「前の戦争」と呼ぶ感覚と似ているかも。ヌオーヴァ教会 (ローマ) 寺院・教会
-
行列に参加する神学生や司祭たちが教会前の広場で合流していました。
-
別の角度からの写真。
日本でほとんど見られない、若い神父や神学生を数十人単位でまとめて見られるのはローマならではの光景。 -
この写真は同行の巡礼者からいただいたもの。
私が話しているのはオーストリアから来た巡礼者のニコ。 -
教会の正面はわりと質素な作りです。
-
でも、中はご覧のとおり。豪華です。
行列の始まる1時間前から、この混み具合。 -
自然光をうまく取り入れた聖堂の雰囲気は、聖なるものを感じさせます。
-
写真を撮ることが憚れるような、荘厳さが聖堂を包んでいました。
-
この教会で聖体礼拝をおこなった後、聖職者を先頭に行列が開始。
聖職者も世界中から集まっているので、行列での注意・説明は英語、フランス語、イタリア語で行われていました。 -
この写真はいただきもの。
ごらんのように巡礼者で一杯です。 -
この写真も頂きもの。
-
いよいよ行列開始です!
-
まずは聖職者と修道者が先を行きます。
私は聖堂の前の方に座っていたので、結果として行列の最後尾に近いところになりました。
海外の参加者による動画ですが、参考まで。
https://www.youtube.com/watch?v=J6re1i4xDWs -
行列しながら、賛美歌を歌うので、写真撮影がおろそかになってしまいました。
これは行列の途中、サンタンジェロ橋の付近で撮ったものです。
海外の参加者による動画ですが、参考まで。
https://www.youtube.com/watch?v=YXxDroGVAOc
(後半クラクションの音がひどいですが、これは行列のために交通規制のために待たされている運転手たちのクラクションの音です。)サンタンジェロ橋 建造物
-
サンタンジェロ城の前まで来ました。
全く自撮りできる余裕がなかったのです。サンタンジェロ城 城・宮殿
-
予め許可を受けた行列のため、普通の観光客が通れないバチカンに至る中央の道を通ることができました。
海外の参加者による動画ですが、参考まで。
https://www.youtube.com/watch?v=qEECBUGAYeIコンチリアツィオーネ通り 散歩・街歩き
-
平和を愛する巡礼者だからと言って、セキュリティチェックは甘くなりません。歌いながら、セキュリティチェックの順番を待ちます。
天気予報を裏切って、天気が持ってくれたことが嬉しい!サン ピエトロ広場 広場・公園
-
サン・ピエトロ大聖堂では一番奥の主祭壇で、それはそれは荘厳なミサが執り行われました。写真撮影ができる雰囲気ではないので、残念ながら割愛します。
ミサが終わった後は、参加した聖職者、修道者の人たちとランチ会。
会場につくまでの10分間ほど雨が降りましたが、屋根のあるところで雨宿りしてやり過ごせました! -
会場となったホテル「パラッゾ カルディナル セシ」。
「セシ枢機卿宮殿」という意味ですが、明るい中庭にめんした美しい場所。パラッゾ カルディナル セシ ホテル
-
-
当たり前ですが、神父率が高いです。
-
ビュッフェ形式の立食パーティーでした。
-
中庭には小さな池があります。
-
池には金魚!
-
ここで着物パワーが効果を発揮。
着物+袴男子は相当珍しいため、偉い枢機卿様やら、私でも知っているような著名な神父方、世界中から集まってきた人とお話を持つ機会に恵まれました。
私自身の社交性は下の上ですから、これは着物の力以外は考えられない。 -
ローマ滞在3日目の日曜日。
日曜日のミサに向かいます。
この日はローマ市内中心部でマラソンがあったため、バスは運休が多かったので、タクシーで向かいました。 -
ミサのあった教会は、「サンテ一シーマ・トリニタ・デイ・ペッレグリー二」教会。
「ペッレグリーニの至聖なる三位一体教会」という意味です。
今日のミサはドミニコ会の神父が行うので、ドミニコ会の黒い修道服をきた聖職者が目立ちます。ホテル ポンテ シスト ホテル
-
これは教会の前に吊るしてあったバナー。
-
この教会は普段から、ラテン語を使用した伝統的なミサが行われている教会のようです。
-
教会の正面を飾る聖像
-
また別の聖像。
-
この教会も正面は質素ですが、
-
このまま夜には飛行機に乗るので、今日は着流しで失礼します。
-
中はご覧通り、豪華です。
祭壇画は三位一体を描いたもの。
まだ席に空きが見えますが、この後、大勢の巡礼が押し掛け、文字通り、立錐の余地のない状態に。 -
教会の天井部分の写真。
ミサの写真は撮れませんでしたが、同じ参加者のとった動画を紹介します。
これは信者の聖体拝領のシーンですが、非常に年齢が若いのが印象的。
https://www.youtube.com/watch?v=APss_ZDVKiU -
ミサが終わった後の様子。
人いきれで暑かった! -
ミサが終わった後も、巡礼中に仲良くなった人たちとランチを楽しんだりしたのですが、全く写真を撮る余裕がありませんでした。
というのも、食事中も皆がしゃべる、私も応える、その合間に食事を食べるという具合。ランチも2時間にわたるもの。食事に対する文化の違いを感じました。
これは全く一人になって取ったトラムの写真。 -
一人旅は本当に久しぶりでした。
とはいえ、着物のおかげで、簡単に巡礼者の中で仲間ができたので、一人ぼっちでいることが少なかったです。
良いことは常に仲間と一緒なので、身の危険を感じることがほとんどなかったこと。 -
他方で写真を見返してみると、自分自身を撮った写真が思った以上に少なかったこと。これは反省点。
最後の写真はローマで見かけた日本料理屋の写真。
日本料理屋に着物姿で立っていたので、何人かの被写体になっていました。
今回は念願の巡礼に参加できたこと、着物でローマも無事にこなしたことで充実度が極めて高い旅となりました。
着物でローマいくかたの参考になれば幸いです。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
ホテル アレッサンドリノ
評価なし -
パラッゾ カルディナル セシ
3.24 -
ホテル ポンテ シスト
3.05
この旅行で行ったスポット
もっと見る
ローマ(イタリア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
53