ＬＣＣで行く5度目の台湾　ちょっとだけｄｅｅｐな旅（台南～高雄編）

2017/08/25 - 2017/08/30

　台湾の古都台南市はこれまで素通りしてきましたが、調べてみるとなかなか面白そうなところがいくつもあります。今回の台湾一周の旅の２泊目を、台南とし、朝から一日をかけて台南の街歩きを楽しみます。スタートは郊外にある鹿耳門天后宮。ここを通るバスの本数はわずかですが、休日には少し本数が増えるため、台南を日曜日になるよう日程を調整しました。

エリア 高雄(台湾)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: スクート
• 旅行の手配内容: 個別手配

　このホテルも朝のビュッフェは中国風ですが、洋食も少しありますので、今朝はトーストセットにしました。
　朝食後にチェックアウト。レセプションで手提げ鞄の保管をお願いしたところ、預かり証の代わりに顔認証になりました。日本人の一人旅、珍しいのかよく覚えていてくれます。

オリエンタル ホテル ホテル

　台南駅まで歩き、駅前のバス停より大台南公車の９９路線バスに乗り鹿耳門天后宮を目指します。台南のバスも悠遊カードで乗車可。便利ですね。

　駅前ロータリにあるバス停の内、南側が９９路線の乗り場です。

　この99路線は観光路線として台湾好行の路線の一つです。

　少し遅れてバスがやってきました。「台湾好行」路線ですので、多少は観光を意識したバスを使っているのかなという期待は見事に裏切り、ごく普通の路線バスです。

　乗客も観光という印象は受けません。市街地を走っているときは、普通の路線バスです。郊外に出るとバス停の間隔も広くなり、観光路線らしくなってきました。

　バス車内の電光掲示で、「鹿耳門天后宮」の文字が現れたため、下車しようと降り口で外を見ると、様子が変です。ドライバーに「鹿耳門天后宮」の文字を見せここかと尋ねると次とのこと。鹿耳門天后宮までまだ数キロあります。機械の信頼度はこのくらいかと納得。無事、鹿耳門天后宮に到着。大きな廟のほかは何もありません。

鹿耳門天后宮 寺院・教会

　それにしても巨大な廟です。周囲の人家もわずか、なぜこのような所にこのような大きな建造物が建てられたのか不思議です。

鹿耳門天后宮 寺院・教会

　中に入ってみます。装飾もしっかりとなされています。

鹿耳門天后宮 寺院・教会

　ここはマイカーで訪れるところみたいです。次々と参拝客がやってきます。

鹿耳門天后宮 寺院・教会

　ご本尊です。

鹿耳門天后宮 寺院・教会

　ご本尊の両側に一対の像「順風耳将軍」と「千里眼将軍」と名付けられています。

鹿耳門天后宮 寺院・教会

　正面からの眺めです。

鹿耳門天后宮 寺院・教会

　もう一体の「順風耳将軍」

鹿耳門天后宮 寺院・教会

　柱のレリーフもきれいですね。

鹿耳門天后宮 寺院・教会

　これは願掛けのお札。このあたり日本と同じです。

鹿耳門天后宮 寺院・教会

　外にある２基の塔。今回この意味がわかりました。これは紙銭（冥銭）を燃やす焼却炉？です。

鹿耳門天后宮 寺院・教会

　係りの方の許可を受け、近くで撮影させていただきました。祖先の供養のため紙銭が燃やされています。近くには環境保護のため云々と書かれたプレートが取り付けられていますが・・・。

鹿耳門天后宮 寺院・教会

　屋根の飾りもなかなかダイナミックです。

鹿耳門天后宮 寺院・教会

　鹿耳門天后宮からの戻りは、タクシーを捕まえるつもりでしたが、気配なし。結局９９路線のバス（戻りの始発が11：25。本当にバスの便が少ない）で市街地に戻ることになりました。

徳記洋行/安平樹屋 博物館・美術館・ギャラリー

　安平古堡でバスを降り、まずは安平樹屋へ。ガジュマロの木に家屋が飲み込まれています。

徳記洋行/安平樹屋 博物館・美術館・ギャラリー

　台南市の主な見どころの入場券セットを１５０＄で購入。１か所が５０＄ですので、３か所以上入場すればお得です。

徳記洋行/安平樹屋 博物館・美術館・ギャラリー

　外はかなりの暑さ、休憩をしながら進んでいきます。

徳記洋行/安平樹屋 博物館・美術館・ギャラリー

　自然の力はすごいですね。

徳記洋行/安平樹屋 博物館・美術館・ギャラリー

　ここは台南の代表的な観光スポットです。

徳記洋行/安平樹屋 博物館・美術館・ギャラリー

　つぎは、安平古堡に向かいます。途中に台鹽日式宿舍の案内があり寄ってみることに。ここは入場無料です。日本家屋が復元され公開されていました。畳敷きの部屋はなく、台湾仕様でしょうか？

若晞茶空間 (台鹽日式宿舍) カフェ

　入口に玄関の上がり方の説明。今の日本人が、このような段差のある所に上がろうとするかなり躊躇しそうです。

若晞茶空間 (台鹽日式宿舍) カフェ

　安平古堡に到着。入口が分からないためにほぼ一周することに。多数の観光客は安平樹屋とこの間を移動するはず、途中の案内が必要です。この暑さで無駄に外を一周するのは結構つらい。

安平古堡 史跡・遺跡

　ここは夏に来るところではなかったようです。

安平古堡 史跡・遺跡

　それでも地元の方は暑さに強いですね。

安平古堡 史跡・遺跡

　次はすぐ近くある安平開臺天后宮へ。周りは縁日そのものです。

　台湾にもこういう商売があるのですね。熱中症は大丈夫？

　廟の中に入ります。

　この地区の天后宮。さすがに人出も多い。

　そろそろ昼食に。今日のお昼は台南の名物「周氏蝦捲」の店へ。安平路を天后宮から東へ歩いてすぐに店が見つかりました。
　

周氏蝦捲 （老店） 地元の料理

　お昼をだいぶ過ぎているの１階は結構人でいっぱいです。受け取った蝦捲を持って近くの方に相席をお願いし頂きます。これだけでは少し物足りない感じですが、おいしく頂きました。蝦捲２本で６０＄です。

　近くのバス停から台南の中心部へ向かいます。

　実によいタイミングです。数分の待ちで８８路線のバスが来ました。これに乗れば神農街の近くに出ることができます。

　なぜか、神農街の入り口をバスは通過。停車ボタンを押しても反応しなかったようです。結局次のバス停から歩いて戻ることに。

　街の中に一部古いままの通りが残っています。そして鹿港と同じく観光客であふれています。

　突き当りまでさほど距離はありません。入口近くはお店やさんになっています。

　日本にもありそうな風景ですね。

　中にはこういうものも。

　一時代前にタイムスリップをしたような空間が残っています。

　突き当りの廟まで来ました。さすがにここまで観光客は入って来ません。

　廟の入り口でオジサン達がおしゃべりを。この方が台湾的ですね。ここから徒歩でホテルまで戻ります。

　神農街を東に向かい、広い通りを渡るとそこは市場です。

　通りとも店の中ともつかない所を歩いていきます。

　時々、途中の廟にも寄って一休み。

　祀典武廟まで来ました。ここまで来れば赤崁樓は鼻の先です。

祀典武廟 寺院・教会

　昨夜訪れた「度小月」ここで擔仔麵を頂きます。先ほどの蝦捲と合わせ程よい量です。食べやすい麺でした。卵入り６０＄也。

度小月 (担仔面) 地元の料理

　赤崁樓に到着。中は博物館になっています。歴史のある建物でですね。外から日本語ガイドが聞こえてきます。日本人旅行客のツアーの様子。
　少し雲行きが怪しくなってきました。雷鳴も聞こえます。雨の降って来る前にホテルを目指します。

赤崁楼 (赤嵌楼/紅毛城) 史跡・遺跡

　ホテルで荷物を受け取り、台南駅へ。ここから区間車（普通列車）で高雄に到着。この間も悠遊カードで乗車できます。

高雄駅 駅

　今日の宿は駅裏にある京城大飯店。まずはチェックイン。荷物を置いて身軽になり高雄の旗津を目指します。

ホテル キングズ タウン ホテル

　このホテルは今回が２回目。部屋が広く快適です。

ホテル キングズ タウン ホテル

　ＭＲＴ高雄駅より西子灣站を目指します。高雄のＭＲＴも悠遊カードが使えるようになりました。

　美麗島駅で乗り換え西子湾駅に到着。外に出ると、そこには打狗鉄道故事館があります。ここはかつての高雄港駅跡です。

　ここは無料です。せっかく来たので少し中をのぞいていくことに。

旧打狗駅故事館 (打狗鉄道故事館) 博物館・美術館・ギャラリー

　結構懐かしい車両が展示してあります。

旧打狗駅故事館 (打狗鉄道故事館) 博物館・美術館・ギャラリー

　駅から徒歩で鼓山輪渡站を目指します。

　途中で自動車通行止めの様子。なにやらイベントを開催している様子です。

　露店よりは自治体の特産品出品のような様子です。

　マスコットキャラクターがいます。台湾でも？

　鼓山フェリーターミナルに到着。ここからフェリーで旗津へ向かいます。

鼓山輪渡站 (鼓山フェリーターミナル) 船系

　フェリーは頻繁に対岸と行き来しており、ここの乗船も悠遊カードです。

鼓山輪渡站 (鼓山フェリーターミナル) 船系

　乗船してすぐに出港。周囲は徐々に暗くなり始めました。

鼓山輪渡站 (鼓山フェリーターミナル) 船系

　フェリーはゆっくりと離岸します。

鼓山輪渡站 (鼓山フェリーターミナル) 船系

　昼間の暑さを忘れる涼しい風が吹いてきます。

　湾の中程で高雄８５ビルがよく見えます。

　夕暮れが進んで行きます。

　湾の外はもうだいぶ暗くなっています。

　対岸に到着。

旗津輪渡站 (旗津フェリーターミナル) 船系

　短いクルーズを終え、旗津天后宮へ向かいます。

旗津輪渡站 (旗津フェリーターミナル) 船系

　フェリーターミナルを出ると、道はそのまま、旗津天后宮につながっています。

旗津天后宮 寺院・教会

　迷うことなく旗津天后宮に到着。ここが街の中心のようです。

旗津天后宮 寺院・教会

　ここにも同じような神様がいます。

旗津天后宮 寺院・教会

　背中の旗の意味するところは？

旗津天后宮 寺院・教会

　廟内には熱心にお参りする人。

旗津天后宮 寺院・教会

　入口に腰掛け夕涼みを楽しむ人、様々です。

旗津天后宮 寺院・教会

　だいぶ暗くなってきました。

旗津天后宮 寺院・教会

　廟の南にある夜市を散歩します。

廟前路 市場

　屋台の看板に書かれた「イカ揚げ、アルゼンチン産」。この文字を読める人がどれだけいるやら？

廟前路 市場

　そろそろ高雄市街へ戻ることに。フェリー乗り場は長蛇の列。バイク輸送を行わず歩行者のみを随時運航で対岸へ送り届けています。

鼓山輪渡站 (鼓山フェリーターミナル) 船系

　夜景がきれいですね。

　そろそろ到着です。

　鼓山フェリーターミナルに戻って来ました。

鼓山輪渡站 (鼓山フェリーターミナル) 船系

　今夜の夕食はおいしいと評判の炒飯の店へ。ＭＲＴの高雄駅を乗り越し次の駅へ。ＭＲＴ後驛から南南東に歩くこと１０分。Google Mapで店の位置を確認すると、目的の店は閉店！　さらに雨も降ってきました。

　結局、高雄駅まで歩いて戻り、さらに駅内を通り抜け。駅の南に。ここまで来れば飲食店も並んでいます。ハンバーガーでは夕食には寂しいので、再び福勝亭に。今夜は煮カツ定食です。食べ慣れたカツ丼と違うのは、卵でとじた大根？とタマネギの上にカツが乗っています。冷や奴もサービスといって付きました。なかなかのボリュームです。本日の夕食２７５＄也。お腹も苦しくなり、今夜はこれでホテルに戻り眠ることに。再び高雄駅の無料通行券をとって北口に向かいます。