2017.4沖縄出張とんぼ返り2-八重瀬町立具志頭歴史民俗資料館，帰京

2017/04/07 - 2017/04/07

3月に沖縄に出張で来たとき，どうしても港川人の遺跡を見たくて港川フィッシャー遺跡に来た．その時八重瀬町立具志頭歴史民俗資料館に来たが，本当に垣間見た程度だった．今回はなんとか少し時間を撮ってみたいと思い，ピンポイントで出かけた．同伴者と別れトヨタレンタカー中部営業所でレンタカーを借りて，ピンポイントで向かう．港川人の歴史は悠久な人類の歴史から，最新の科学研究，大山盛保氏の発掘への執念など展示．また民権活動家謝花昇を郷土の英雄として展示．以下に琉球処分後の沖縄が収奪されていたかがわかる展示だ．港川人の展示の水準といい，具志頭の歴史と沖縄の歴史を対峙させた展示といい，この小さな村でも多くの方言があるということを展示したり，第１級の博物館だった．これで200円は本当に安いと思う．パンフレットも充実．今回も時間がなく最後ははしょることになる．今度半日かけるつもりで見学に行くつもりだ．
1215発NH464便で帰京　仕事に向かう．

エリア 知念・玉城・八重瀬(沖縄)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: その他
• 交通手段: レンタカー ANAグループ

0820過ぎにはトヨタレンタリース中部営業所に到着．車を借りて0831に出発

329号線，コザ十字路で左折．330号線　中心地をゲート通りに右折

実は間違えてまっすぐ嘉手納基地のゲートへ，あわててUターン

県道85号線に

沖縄南ICに右折　結構車が多い

0854沖縄自動車道

0904　西原JCT　那覇空港自動車道へ

0909八重瀬　那覇　南風原南IC

507号線に左折

途中までは立派な道

東風平を過ぎるとローカルな道に

0921具志頭

0927到着　訳1時間かかったね　残り時間多くないので急いで見学しよう

この歴史民俗資料館は町立とは思えないほど充実している．200円も安い　パンフレットもすごく充実　最初の半分は港川人コーナー　まず発見者のアマチュア考古学者　運送業の大山盛保氏の信念と苦労を展示　猪の骨の発見から始まる．これだけの猪の骨があるならそれをおいかけたヒトの骨もあるはずと　すごいねえ．

港川フィッシャー遺跡の模型　3月に行ったところだ

この港川人　しっかりオーストラロイド風に作ってある

今のアボリジニに近かったと．そうだよね2万年前なら，脱アフリカからそれほど立っていないし，まず南からの流入が先だよね

問題はそれから現在の日本人への断絶があるのだ．明らかに先史時代の人の系譜は現代までつながる．先史時代に住んでいた人々にグスク時代以降の南九州の遺伝子が流れ込んで現代沖縄人が形成されたと聞いているが．．

パート2は沖縄の歴史と具志頭の歴史

阿よう辛と尚真王との物語や御嶽について

島津支配下の中での蔡温の働きが書いてある

あの有名な蔡温は具志頭出身だったんだ　島津支配の琉球王朝で改革を進めた人として有名だ

蔡温による検地でおかれた印部石（しるびいし）

やさんたう原とかかれた石だ

農民の暮らしなどに焦点を当てた展示

ひどい琉球処分が行われ，近代も第一次世界大戦後の不況でソテツ地獄に．多くの移民が出発

そして皇民化教育

日本軍が来た　南すなわち八重瀬の一部から上陸すると考え守りを固める

たくさんの基地ができる

結局住民に多くの犠牲　そのころの具志頭の人口の半分は戦没した　合掌

檄文だ

港川でとれる粟石　お菓子の粟おこしに似ているところからこの名が　　大山氏はこのなかに猪の骨を発見した

粟石原石

そして戦後のアメリカ世

民俗資料も展示

伊福盛寿さんという日系二世の方のコレクションだった琉球切手

切手の歴史でも祖国復帰までの思いが伝わってくるようだ．今の私たちがその思いにこたえてるとは全く思えない．友人のフィンランド人が「なぜ沖縄は日本から独立しないのか」と言っていた．もちろん沖縄県の多くの人々はそれを望まないし，遺伝子的には南方系縄文人に南九州人の流入したれっきとした南方系日本人だということを話すが，ここまで本土にあしらわれた沖縄のおもいはスコットランドに通じると思う

１階には民権の活動家　謝花昇の展示

琉球処分　琉球処分に反対し，清に亡命した人々がいた

琉球処分官　松田道之

奈良原　この知事が専制支配をした．まるで王様のようにふるまった悪い奴だ！

その中で謝花昇は　頭も良く東京帝大を卒業　沖縄初の農学士になった　県庁に勤めるが，杣山の開墾で木材がなくなる農民の窮状を救うため反対運動をし，退館させられる．奈良原県政反対の論陣を「沖縄倶楽部」という政治団体を形成したたかう．とくに参政権獲得運動を行うも，44歳で死去

このような民権活動に携わった人を郷土の英雄として展示するのは大事なことだ．港川人の展示の水準といい，具志頭の歴史と沖縄の歴史を対峙させた展示といい，この小さな村でも多くの方言があるということを展示したり，第１級の博物館だった．これで200円は本当に安いと思う．パンフレットも充実．今回も時間がなく最後ははしょることになる．今度半日かけるつもりで見学に行くつもりだ．

今回もわずか50分余りしか見学できなかった．残念．もう一度来るぞ！1020出発

さっきと同じ国道507号線　富盛交差点

東風平　このさきから4車線

津嘉山バイパス507号線から，329号線に右折　次の交差点は旧道の交差点

329号線　那覇東バイパス　漫湖を渡る

明治橋で左折

1100トヨタレンタリース那覇空港店に車を返却空港へ

ラウンジで少々休憩し1215発NH464便　10分遅れ

1231には出発

滑走路へ

那覇バス車庫と瀬長島の入り口の瀬長交差点

糸満西崎運動公園と糸満球技場　糸満港　なつかしいねえ　糸満ロータリーの周り歩いたね

平和祈念堂と摩文仁の丘　最後はこんなところに追い詰められたんだなあ

プレミアムクラスで昼食

羽田1452　20分ほど遅れて到着　仕事に向かう

入場券

パンフ

このガイドブックが優れもの　前頁を紹介しきれないので一部のみ

港川人

琉球の歴史

民権運動の謝花昇

彼の一生は別にもパンフになっていて，子供用のパンフにもなる　まさに郷土の英雄
それが民権活動家だからすごい